BTOのパーツ型番表記なしや検索で出ないのはなぜ?

2017年7月15日

量産系BTOメーカーについて。

量産系は仕様一覧やカスタマイズの画面でパーツの詳細、メーカーや型番の表記が無い場合が多く、自作PCユーザやサイコムのような組立代行系BTOで買うような人には不満があるとか納得行かない事も。

なぜ詳細書かないかの理由を解説。

量産系BTOメーカーはなぜ型番表記しないのか

理由は主に3つ。

  1. 買う側(客)が詳細までは知りたがらない
  2. 売る側(メーカー)が詳細表記する必要性がない
  3. 作る側(メーカー)が詳細表記すると都合が悪いことがある

1と2については最後のまとめで書くとして、気になる箇所は3番でしょう。

ゲストブックより引用。

  • HDD
  • マザーボード
  • 電源
  • ケースファン

のパーツ名が明示してありません。

具体的には以下のような。

  • HDD:500GB(SATA3)
  • マザーボード:インテル H110 Express チップセット
  • 電源:450W
  • ケース:ミドルタワー
  • (ケースファン:※表記無し)

まず、ケースとケースファン。

量産系BTOメーカーの場合は自社のオリジナルとして中国などで金型(型枠)を作り製造している事が多く、市販品では無いのでケースの型番は書いても意味が無い事が多い。

社内用としてはABC-123のような型番はあるだろうけれども、それを書けども検索しても出ない、要らない情報なので掲載しておりません。ケースファンもノーブランドのバルク品というやつで、こちらも似たようなもので市販品では無い事が多い。

ついでに言えばCPUクーラーもインテルでは無く市販ではないノーブランドを採用する事もございます。

次にHDDと電源。

これらは仕入れる際に最も保証の条件が良いとか、その時に安い物を選ぶのでメーカーや型番を書くと都合が悪くなってしまう。数百や数千単位で船で何週間もかけて運ぶので、途中で話が変わってしまう可能性がございます。

中小のショップや個人との違いは規模が違うので、販売サイトを作っているのはウェブ制作部署、仕入れは仕入れ部署、組立ては生産工場。

例として元のHDD、Seagateの500GBの在庫が切れた後はWestern Digitalを組み込むよう発注したとしましょう。しかしいつ船が到着し納品するか正確に判らない。生産工場もいつSeagateの在庫が切れるか予想くらいしか出来ないので、ウェブ制作担当はいつ表記を変更するか1台単位での推測は不可能。

電源も同じで、「450W」の後に「80PLUS BRONZE」までは書けるとしても、メーカーや型番まで入れてしまうと容量や80PLUSのランクが同じでも途中からウソになってしまう可能性がございます。

「HDDがSeagateだから買った」「電源がSeasonicでは無いので話が違う」などと言われても困るわけですな。だから書かない、正確には書けない。

特にHDDや電源は1シリーズ1機種では無く、数シリーズ多機種で同じ物が使用されている場合が多いので、ピンポイントで予知可能なエスパーを雇わねばならないレベルに。

最後はマザーボード。

これもHDDや電源とやや似ており、同じモデル(機種)でもマザーのメーカーや型番が途中で変更になる可能性を考えてのこと。

比較的息の短いマザーボードはメーカー側もいつ製造を打ち切る(EOL)かわからない。逆に息の長めなCPUは延々と出続けるならばマザーボードの型番どころかメーカーを入れ替えて販売を継続する可能性。

細かくいうと、WindowsがOEM(量産メーカー専用)の場合はライセンスが型番とヒモ付けされているのでマザーボードの変更は無理なところ、DSPならば別のパーツとヒモ付できるので量産系でもドスパラやパソコン工房のようにDSP扱っているならマザー変更可能。OEMなら型番から変更しなければならない感じ。

という内情がございます。

なぜチップセットやSSDの型番は明記されている事が多いのか?

ここは私の推測とか憶測になるけれど、チップセットは後々ユーザが増設だとかオーバークロック遊びする際に気になるかも知れないとして表記している、のかも知れない。

私がもしPC詳しくない人の普通のデスクトップPCを代理で選ぶ事になったなら、チップセットにZは選ばずHなどのコスパ優先。逆にゲーム用PCを買う人が少しでもハードウェアに詳しいか興味がありそうならば、設定いじって遊ぶ可能性があるとしてZを勧める。

SSDはメーカーや型番を気にする人があまりにも多いから、と思っております。一時期はキングストンのプチフリ、インテル砂コン低速化、プレクスターの中身ごまかし、その後にキングストンも仕様すり替えなど色々な事件がございました。

他にも仕様ではMCLと表記しつつ実はTLC仕様、「トリプルもマルチレベルセルなのでウソは言っていない(キリッ」というグレーゾーンもありましたな。

しかし最近のSSDは特に問題は起こっておらず、MCLでさえ何十年もの書き換え寿命が判明したのでTLCでもOK、SLCキャッシュや3D NANDとか技術的にも安定して来たので気にしない人が増えつつある=今後表記しなくなる可能性大。

 

パソコン工房のマザーボード「H110M-S03」とは?

再び引用。パソコン工房のマザーボードについて。

マザーボードだけは、製品のどアップ画像があり、本体に"H110M-S03"と刻印されていますが、メーカーサイト(MSI)では、そのような商品は存在していないようです。

パソコン工房のH110M-S03と、市販品H110M-PRO-VHを画像で比較。左がS03、右がPRO-VH。

ms-h110m-s03-pro

写真の角度(歪み?)で同じでも違うように見える箇所は脳内で補完を。右のCPUソケットが黒い部分はカバーを外していない画像な為。

チップセットは同じ、型番が似ている、デザインも似ており部品の配置もかなり似ております。分かり易い違いは画像の右下をご覧あれ。

S03の方はSATA端子が縦に2本、に対してPRO-VHは横並びで4本。その左にはS03のUSB端子が多めでPRO~は少なめだと思う。もし見間違いだとしても仮にそうだとしましょう。

この違いが何かは、パソコン工房のMSI製~S03はマザーボードがOEMというやつで、パソコン工房専用(正確にはMCJ専用、マウスもこれを使っていた)としてMSIが仕様変更して製造している可能性大。多分当たっているはず。

OEMの特徴は、大量に仕入れる代わりに端子を減らすなどのコストダウンでより安くMSIから購入可能な点。

SATA端子が4本から2本へ減らされている理由は部品を少なくすれば安くなり、SATA3本以上必要なPCには使わない前提。USBが増えているなら、完成品の場合は前面へUSB端子を付ける以外、カードリーダーも必要な事が多いからかと。

マザーボードという、パソコンでも核となるパーツで型番をちゃんと明記しないというのは、どういうことなのだろう?

ケースと同じく書いても意味が無い為。

稀にOEMのはずなのに市販パーツとしてパソコン工房やドスパラが単品販売するところを見た事があるけれど、その際はマザーボードの仕様が詳しく販売ページに書かれております。

極端な例としてはDELLならば自社製品としてマザーボードを製造し組み込んでいるので、MSIとかASUSとか無い上に型番で検索は出来ない。これに近い感じがOEMのマザーボード、と表現するとやや分かり易いやも知れず。

 

パーツの詳細が気になるなら判る物を選びましょう

当サイトで勝手に量産系と定義しているBTOはNECなどの大手メーカーとサイコムのような組立代行系BTOの中間に位置しており、BTOという名称が同じなので多くの人がサイコム寄りに見られているのだと思う。

しかし私の場合はどちら寄りでも無い本当に中間。

量産系はカスタマイズ前提では無く標準構成で買う物と考えているのでNECなど寄りでもあり、分離型デスクトップPCメインだろうからサイコムなど寄りでもある真ん中の位置。

となると買う人も真ん中とするならば、マザーボードがどこのメーカーでHDDの型番が何とか気にならない人が量産系を選ぶ感じ。

大手メーカーはHDDの型番表記が無いどころかチップセットが何かさえ書かれていない事があり、AppleならばCPUが何GHzのCore i何としか書かれておらず、クロックから推測するしか無いほど簡略化されていたり。

置き換えると、例として私は自動車に詳しく無く、詳しく知ろうとも思わないのでタイヤがどこのメーカーとかエンジンが何気筒とかどうでも良く、せいぜい排気量が何ccか知りたいかも知れない程度。あまりにも仕様を詳しく書かれると見る気が失せる。

それと同様、あまりにも詳しく仕様一覧を書くと肝心な映像出力にDisplay Portは有るのかとかHDMIが2本以上付いているか、など知りたい箇所を探すし出す前にうんざりしてページを閉じてしまう。

もっといえば家電店でパソコンを買うような人はメーカー名と価格くらいしか見ていないと思われ、用途を店員に伝えて使い物になるならOK、な感じでしょう。

量産系BTOや大手メーカーは詳細を特に知りたくない人が選ぶと思えばよろしいかと。パーツの詳細が気になるなら、自作や組立代行BTOのように判る物やショップを選びましょう。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(5)

>買う側(客)が詳細までは知りたがらない
書かれると吟味したくなるから邪魔なときはありますね。

1.GeForce GTX 1060 3GB
2.GeForce GTX 1060 3GB(PCI Express 3.0)
3.GeForce GTX 1060 3GB(DVI×1、HDMI×2、DisplayPort×2)
4.ASUS GeForce GTX 1060(GDDR5 3GB、DVI×1、HDMI×2、DisplayPort 1.4×2)
5.ASUS DUAL-GTX1060-O3G(GeForce GTX 1060、GDDR5 3,072MB、Boost Clock 1,809MHz※OC Mode)

例えば同じカードでも書き方はたくさんありますが、私なら3番くらいまでがちょうど良いです。いちいちメーカや型番まで表記されると、検索して中身を見てみたくなりますから、面倒。

>SSDの型番
カスタマイズのメニューだと

01.250GB SSD
02.500GB SSD
03.250GB SSD(WD Blue)
04.275GB SSD(Crucial MX300)
05.525GB SSD(Crucial MX300)
06.750GB SSD(Crucial MX300)
07.256GB SSD(Transcend SSD230)
08.960GB SSD(Transcend SSD220)
09.500GB SSD(Samsung EVO)
10.512GB SSD(Samsung 850PRO)
11.480GB SSD(Intel 540s)
12.960GB SSD(Intel S3520)

こんな感じで並ぶことが多いと思いますけれど、これ初心者には性能差なんぞ分からんでしょうから、ゲーミングPCでもない限りは書かんでも問題ない気もしますね。

というか私も型番だけで性能が分かる情報通ではないため、選択肢が多いと調べるのが面倒になります。おそらく「とりあえず人気のCrucial」か「何も書いていないけれど安いヤツで」が増えるでしょう。

>H110M-S03
最近の機種に多いような気がしますけれど、DisplayPortがあるとHDMIが無い、HDMIがあるとDisplayPortが無い、というバックパネルのタイプを良く見かけますね。デュアルディスプレイで使うとき少し不便だろうなと思いますが、その辺は量産機として我慢するのが良し、でしょうか。

そこまでパーツに拘りがあるなら、自作か組み立て代行系BTOにした方が良いでしょうね。
昔は自作が安かったけど、今はBTOが安い。
その時々で安く手に入るパーツを使うというのも要因の一つですから。

ノートパソコンのマザーボードも型番は書いてないですね。


リクエストさせていただきましたテーマの記事をありがとうございます。

今回取り上げられたマザーボードH110M-S03ですが、
各種ドライバやbiosアップデートの最新のものを入手しようとする場合、
メーカーサイトへ行って、
H110M-PRO-VHの最新のドライバで代用することになるのかな、と思いますが、
販売元のBTOパソコンの会社から購入した際、納品書などに、
どの型番のマザーボードで代用すべきなのか、指示が記載されているのでしょうか?

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

高性能: ★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★★

令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

高性能: ★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

TSUKUMO

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶが、それにしても選びにくい。

FRONTIER

高性能: ★★☆☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作しない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。

※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。