サイコム系とパソコン工房系を比較したBTOの選び方

2011年4月 9日

サイコムは自作寄り、PC工房は普通のBTOメーカー。

2chなどの評判では上記2択ならサイコムが有利ですが、私は普通にBTOパソコンを選ぶならパソコン工房系がお勧めと考えています。どちらも良い所が有りますが、サイコムがどの程度一般的では無いか解説して参りましょう。BTO初心者用ですが、パーツの型番が出まくるのでやや難しめ。

当記事本文が理解出来るか否かでメーカー選びの基準にもなります。

先にBTOメーカーをまとめ兼おさらい。

  • カスタマイズ初心者用:DELL、HP、マウス、フロンティア
  • 普通のBTOパソコン:ドスパラ、パソコン工房、フェイス、クレバリー
  • 自作PC寄り:サイコム、その他ショップブランド

上ほどパーツ選びが簡易、下は詳細まで判り自由度が高くなります。

カスタマイズを具体的に比較するとして、サイコムと比較する用にパソコン工房を選んだ理由。

  • 延長保証がサイコム並に激安
  • 標準構成とパーツの種類が多く合わせ易い
  • サイコムと反対な部分が多く違いが分り易い

標準とカスタマイズ3種類の4パターンで比較。サイコムが入っているので超初心者用としてでは無くやや不親切になるので、不明な箇所はどうぞおググり下さい。

パーツは数ヶ月で古くなる為、性能で比較すると時間と比例し記事の内容も劣化して行きますが、性能より価格や物の違いで解説するので読んでいる今に置き換えてどうぞ。

 

Core i5 2400+インテルH67のデスクトップで比較

2011年春の旬物はSandyBridge、新Core iシリーズ。ゲームなどせず普通に使うならCore i5でも高性能過ぎますが、サイコムでNewと書かれていたミドルタワーで。

サイコムのミドルタワー一覧

パソコン工房のCore i5はマイクロATXのようなのでこれ。

パソコン工房のミニタワー

既に6千円くらいサイコムが高くなっていますが、性能の概要を見るとパソコン工房の方が上のようです。HDDとメモリ容量が大きく違いますな。

サイコムは編集をミスっているのか、標準でグラボにGeForce210と書かれていますが実際にはCPU内蔵のインテルHDグラフィックス標準。

標準構成でサイコムとパソコン工房のi5-2400仕様を比較

詳細を見て行きましょう。まずは標準構成、何もいじっていない状態。

パソコン工房とサイコムの標準構成を比較

色分けの意味。

  • 茶・・今回は触らない(カスタマイズしない)パーツ
  • 青・・外せない、「無し」が選べないパーツ

サイコムのみパーツの型番まで書いており、私がパソコン工房側の手抜きをしているように見えますが、カスタマイズの画面に書かれていない為。

上から見て行くと。

  • HDD容量・・パソコン工房はサイコムの4倍
  • メモリ容量・・パソコン工房は2倍
  • カードリーダー・・パソコン工房は標準搭載、サイコムは「無し」
  • OS・・パソコン工房はプリインストール、サイコムは無しが標準

現在の相場おおよそでパソコン工房は17千円分くらいサイコムより多めに盛ってあります。要するに3万円分くらいの差が有り。

なるほど、と納得したならここから先は読む意味が無いかも知れず、サイコムは選択肢から外した方が良いかも知れません。

それでもサイコムが気になるなら次へどうぞ。

両社のi5-2400搭載パソコンを同等仕様にカスタマイズ

カスタマイズその1。

BTOカスタマイズその1

基本的にサイコム側のカスタマイズでパソコン工房に合わせて行きました。パソコン工房側は電源を2ランク上の600Wへ。

大きな違いはケースで、パソコン工房はマイクロ(ミニ)タワー、サイコムはミドルタワーとなっており、PC工房は変更出来ずサイコムにはマイクロの選択が有りません。

パソコン工房は標準構成から選ぶ売り方で、サイコムはマザーボードもカスタマイズ出来るので、そういう選び方になります。

さて、性能は同等と言えるほど合いましたが、価格差は更に広がり何と約24千円もサイコムが高くなりました。しかし価値として標準構成の約3万円の差から考えると6千円狭まった事に。

一見安く見えるサイコムの販売ページですが、サイコムに限らずショップブランド的な自作系ではOS無しの標準構成が一般的。普通のBTOメーカーはほぼプリインストール。

カスタマイズその1では両社の価格を合わせた比較目的なので意味が薄く、次は私が滅多にやらないというかやりたくない、他人PCのカスタマイズをするならの例で参りましょう。

なぜやりたくないかは、後々性能に不満が出ると責任を転嫁する為。それだけならまだしも、故障までメーカーどころか私のせいにされても困る為。

性能は時間の問題、故障は運です。

それぞれを他人PC用にカスタマイズ

カスタマイズその2。

カスタマイズその2、他人PC用カスタマイズ

用途と予算を決めずカスタマイズは無理が有りますが、CPUがCore i5 2400、H67、グラボ無しを基準にすると3D処理有りゲーム目的では無く。性能を低く予算を抑えているわけでも無いと考えて。

パソコン工房側

  • 1TBのHDDを2本・・バックアップ用。SSDや1TB以下の選択が無い
  • 600W電源・・とりあえず80PLUSで何が来るかはお楽しみ
  • 保証・・3年へ

サイコム側

  • 刀3クーラー・・安く価格.comの評判が良い
  • SSD128GB・・Real SSD C300の特価が偶然安かった
  • HDD 2TB・・バックアップ、データ保存用
  • Win7 HomePremium・・無しではパソコンが使い物にならない
  • 保証・・3年へ

カスタマイズその1ではパッとしなかったサイコムが、差額はほぼ開かずパソコン工房より良さそうな構成になりました。

理由は、パソコン工房に限らず大きめのBTOメーカーはカスタマイズ価格が高め。サイコムはカスタマイズ前提なので種類が多く安めなわけです。

パソコン工房ではHDDの増設に無理が出ており、1TBが2本という良く判らない状態。電源はメーカー不明ですが他人用なので一応80PLUS品を。

サイコム側のASUSマザー変更はグラボ2枚挿しとかしなければ無駄と思いますが、後々「ASRockじゃないか!」などとわけの判らないケチを付けられるくらいならと思い有名なASUSにしただけです。

延長保証はいずれも安め。他社では更に数千円から万単位乗るでしょう。

さて、上記カスタマイズのパーツ差で26千円の価値が有ると思うなら結構ですが、サイコムを選ぶ人間はそこでは無く、性能や容量の下に有る型番を重視しています。

同じH67チップセットのマザーボードでも、P8H67-Vを検索すると市販品がヒットし、評判以外に不具合や相性が出ていないか確認可能。自作ユーザに混ざって質問など出来ます。

SSDのReal SSD C300と言えば、Windows7なら一択とも言えるCrucialの高性能かつ人気の品で、128GBはSSDにしては大容量。

そしてEES-500AWT-SYは、ENERMAXの高級めな80PLUS電源と同型番。SYはSycom用OEMと予想出来、同等品と判ります。電源を気にするならサイコム有利。

もう一つ、性能や型番の詳細以外に決定的な違いは大きさ。

パソコン工房のケースはミニタワー、マザーはMSIのマイクロATX。

msi-h67ma-s01

サイコムはミドルタワーで普通のATXマザー。ASUSで。

p8h67-v

SATA本数はいずれも不足無くメモリも4枚搭載可能。

しかしASUS側はPCIが3本有りMSIは無し。やろうと思えばCrossFireも行けます。PCI-Expressx1が1個少ないものの、x16コネクタが上位互換なのでASUSで負けておらず。

更にグラフィックボードを積まないならマザーボードからの映像出力になりますが、MSIのマイクロATXはD-sub15pinとDVI接続。ASUSのATXは普通にHDMIも付いており変換の手間など有りません。

これらは検索や詳細ページを見たから言える事で、そこまでの興味は無く、増設も予定が無いなら高いだけサイコム側は無駄と言えましょう。

自作系やパーツを流用する人間がカスタマイズした場合

最後に私が自分用にカスタマイズするなら。

カスタマイズその3、自作系

サイコムの利点が最大に発揮出来る外しまくりの仕様。ケースとマザー、CPU、電源のみという動かない構成。

しかし右に追加した通り、持っているから、または単品で購入し自分で取付するという理由が有るなら。3年保証を付けても6万円。

ケースをクラマスのCM690II Plusに上げております。

coolermaster-cm6902plus

良いケースですが価値が判らない、または要らないなら無駄です。

本当ならサイコムの場合は2万円以上のグラボも付けて、3年保証の範囲を広げたい所ですが、今回のカスタマイズでは無しとしております。デスクトップの延長保証は主にマザーとグラボ、そして滅多に故障しませんが高額なCPUの為。

ちなみにここまでパーツを削ると、パソコン工房のように一般的なBTOカスタマイズでは無理が有り、本当は要らないオレンジのセルに有るパーツまで抱き合わせになります。

電源を標準450Wに落としていますが電源は消耗品。使い捨てるつもりで標準電源とし、3年保証を適用させます。気に入らないなら交換して450Wは予備へ。自分で交換出来るなら単品の方が機種を選べる上に安い。

こだわったカスタマイズでこそサイコムのBTOは光り、自作ユーザにも保証付き組立代行屋として重宝されるわけです。

なぜ私がパソコン工房系を勧めるかは、私が勧めて工房などで買うならそれで良かったのだろうとして、サイコムの良さが判るなら私が何と言おうとスルーするはずなので、それで良いのです。

 

サイコムが送料無料と義援金キャンペーンで自爆中

ここからは時事ネタ。

2011年3月の震災後から私はここで、商売を自粛するな、金の流れを止めるな、今こそセールをする時、と度々書いて来ましたが、普段は大人しいサイコムが期間限定でキャンペーンを開始。

BTOパソコン直販サイト「SYCOM」、『がんばろう!東北』 送料無料キャンペーンを4/9(土)より実施 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/release/30001688/

タイトルそのまんま、4月末まで送料無料、しかもPC1台につき2千円を寄付するそうな。 余計な世話ですが大丈夫でしょうか。7万円のPCでも利益5%減。

値引きや型落ちセールより納得して買えそうな気もするので、義援が性に合わないなら偽善がてら1台どうでしょう。

という記事をさらりと書こうとしたものの、単なる宣伝になり面白く無いので、PC工房を巻き添えにしてサイコムで買う時の考え方をやりましたが、時間掛かり過ぎたので二度とやらない。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(3)

>1GB×2
むしろこれはある程度ユーザー層を承知した上で
「オマイらわかるよなw メモリは外して自分で買えw」
って言ってるようにも見える件

>標準構成の約3万円の差から考えると6千円狭まった事に
逆に言えば工房で電源カスタマイズすると高いってことなんでしょう。
何処もそうですがBTOのカスタマイズは割高ですよね。

>「ASRockじゃないか!」などとわけの判らないケチを付けられるくらいなら
屋上

>EES-500AWT-SYは、ENERMAXの高級めな80PLUS電源と同型番
後継が出たのか現在は市場にあんまりないみたいですけど、昨年くらいまでは市販向けの相場が最安で1万円はしてた記憶があるので 500Wクラスじゃ最上位に近い物じゃないですかね。
標準でそれとかw カスタマイズしたら逆に品質下がるレベルw
Sycomの電源へのこだわりは異常w いったい何と戦ってるのw

>やろうと思えばCrossFireも行けます
そこはSLIだっt いやなんでもないです。

>ケースをクラマスのCM690II Plusに上げております
あれ、なんかHAF912でクーラーマスター信者にされた人がおるw

>2万円以上のグラボも付けて、3年保証の範囲を広げたい
そうですね!これはいいかもですね。高いのほどお得だし、私は保証付けない派ですけどこれはアリだなと思いましたw

>義援が性に合わないなら偽善がてら1台どうでしょう
いや、PC要らないから普通に2千円寄付するわw

>時間掛かり過ぎたので二度とやらない
またエラい手間な記事を書いてくれたものだなぁとか思っていたらやっぱりかw
でも、bto-pc.jp的に素晴らしく良記事なので、え、何?最後よく聞こえないです。

Sandy Bridgeシリーズだと、Core i5 2500K か、 Core i3 2100T 辺りに魅力を感じています。処理速度とGPUエンコードで2500K、省電力で2100T。以前はS付の省電力タイプも魅力だったのですが、通常タイプと大して消費電力は変わらないというレポートが大勢を占めていますもので、T付に宗旨替えしました

>パソコン工房とサイコム
カスタマイズで自分好みのPCへ→パソコン工房
カスタマイズで自分だけのPCへ→サイコム
という感じでしょうか。サイコムは幅広いカスタマイズが魅力ですし、パソコン工房はラインナップの多さが魅力ですね。ただパソコン工房は、グラフィックカードの有無だけの違いで2製品と数えたり、ケースがスリムかミニタワーかの違いだけで2製品と数えたり、ややラインナップに水増し感が否めませんが

>サイコムはミドルタワーで普通のATXマザー。ASUSで。
HDMI端子は欲しいですね。同じデジタルでもDVIコネクタケーブルより細く柔らかい製品が殆どですから、ケーブルの取り回しが楽なもので。特に、D-subやDVIとは違い、いちいちネジを回してコネクタを取り付ける必要がないことも利点かと

>サイコムが送料無料と義援金キャンペーン
1台につき2,000円とは何を基準に決めたのでしょうか。サイコムなら語呂合わせで3,156円で行けば良かったのに、と思いつつ1台につきその額はさすがに辛いですね分かります


私が友人に勧める際にもパソコン工房を紹介しますね。普通はパーツを削るより盛る方へカスタマイズすると思いますから、サイコムだと予算をオーバーしてでもハイスペックに揃えたくなるでしょうし

サイコムさんでつい先週購入しました
なんと、送料無料になっているとは遅らせればよかったと今後悔しておりますがときすでに遅し。
サイコムさんへの義援金と考えてまたサイコムさんを頼ろうと思っております


庶民Aさん サイコムだと予算をオーバーしてでもハイスペックに揃えたくなる
まさに自分のことですw
なにか特別なことをするわけでもないのにi7 2600k,Real SSD C300,RADEON HD 6850という構成でポチッてしまいました。
ネタにでもならないでしょうかw

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。