サイコムのBTOがWindowsのせいで高額化している

2018年9月 5日

サイコムのBTOでカスタマイズ比較。

というネタを数年ぶりにやってみようと思ったネタ切れの深夜。サイコムはOSナシが標準構成のはずがどれもやたらと高い、と思えば今はWindowsが標準構成でHomeになっており少々納得。

したもののやはり高い。

サイコムのBTOがWindowsのせいでクソ高い

元々は、「自作ユーザがパソコン買い替えでPentiumにするカスタマイズと、PC初心者がカスタマイズほぼナシでサイコムにて買うとどう違うか。」をお題にしようと思っていたところ。

まず、ミドルタワーケースから見ると本体価格がやたらと高い。カスタマイズを見るとPentiumがないため、「マイクロタワーから選べということか。」と勝手に納得し、マイクロコーナーへ行くもやはり高い。

サイコムのミニタワー(インテル入ってる)

サイコムは必要最小限のパーツが標準構成になっており、メモリ4GB、HDD 500GB、グラボなし、が当たり前なので上の画像の価格は最低値に近いはず。

しかしCPUを見ると一見Core iシリーズしかない。ところが中に入ってみるとPentiumがあるにはある。そのPentiumにしても総額がやたら高額。

組立代以外に2万円くらい高い気がしてカスタマイズ画面内を見ていったところ、以前はOS「なし」標準が現在はWindows 10 Homeが付いておりました。が、こいつが高額化している原因。

サイコムのDSP版Windowsが高い

「なし」を選ぶと1.8万円も安くなる、ということはHomeは1.8万円。Proへ変更するとプラス6千円くらい値上がり、ということはProは2.4万円少々。

パッケージより高くないか?と思いAmazon見るとマジな件。

パッケージの方が安いとかおかしい

source:Amazon.co.jp: Microsoft Windows 10 Home Fall Creators Update適用 32bit/64bit 日本語版|パッケージ版

パッケージ版がDSPより有利な点を3つ。

  1. 入れるバージョンを32/64bitから選べる
  2. パーツとセットのような制限がない
  3. サポートが直接マイクロソフト

逆にいうとDSP版の不利な点がこうなる。

  1. 購入時に32/64bitいずれかしか選べない
  2. パーツとセットで使用前提のライセンス契約
  3. サポートはDSP版の販売元(今回の場合サイコム)

自作ユーザならば上記3つの不利な点はあまり関係なく、私なら32bit版は要らないし、パーツとセットでOK、サポートなぞWindows使い始めた頃から一度も頼った事はない、のでBTOパソコンはOEM以外にDSPが多い。パッケージより安いため。

自作ユーザやサイコム常連の皆さんはご注意あれ。

 

サイコムにてBTOカスタマイズ例を3パターン

本当はこれがやりたかった。

その1:PC初心者がカスタマイズしない場合

例としてパソコン詳しい友人に、「サイコムいいよ、貴様の用途ならCPUはPentiumで良さそう。」と言われたとしましょう。

カスタマイズとかよくわからないので、CPUだけPentiumにするとこう。

カスタマイズなし

別に悪くはない。けれど私に言わせると、「なぜこの構成をサイコムで?」になる理由はまた後で。

その2:5chに影響された人が真に受けた場合

5chで構成の話が出るとたいていはこういうレベル。

  • CPU:Core i5以上
  • クーラー:空冷ならサイドフロー12cmファン
  • メモリ:8GBが最低限
  • ストレージ:起動ドライブはSSD(できればNVMe)

用途は特に関係なく。

これを真に受けた人がカスタマイズするとこうなるはずという例。

上げBTO

CPUは価格差が出過ぎるので意図してPentiumで固定。Core i5にすると差額が2~3万円になるのでグラボなしで12~13万円は何かとおかしい。

グリスは高性能なモノ、クーラーは虎徹、メモリは最低と言われる8GB、ストレージはNVMeの中でも高性能なSAMSUNG製品ながら予算を抑えて250GBにしたという愚行の塊のような仕様。

価格は約10万円へ跳ね上がり、やはり「なぜこの構成をサイコムで?」と思う。バランスが悪いし本当にNVMeやメモリ8GB必要なのか意味がわからない。i5どころかi3でさえ何に使うのか聞いてみたい。

答えられないならサイコムでカスタマイズはしない方が良い人。

その3:自作PCユーザがパーツを流用する場合

サイコムでのカスタマイズはこういう感じが正しい。

下げBTO

クーラーは気に入らなければ価格コムで選ぶし、今あるPCのクーラーが流用できるならインテル純正を予備とすればOK。インテル純正があるということは、サイコムはバルクではなくBOXでCPU仕入れているとしてクーラー代0円。

Pentium G5400でチップセットにZは要らないとし、マイクロATXケースならHで良いとしスペックダウンして価格も抑える。

メモリは持っているDDR4を流用するか、最近はメモリも高いので永久保証を目当てに単品で購入した方が安心。

HDDもSSDも流用、光学ドライブは頻繁に使わないなら外付で充分、必要ならパイオニア辺りのブルーレイでさえ1万円切るモノもあるので後でよろしい。

そしてOSはパッケージ版を別途購入するか、ツクモなどメモリとセットのDSP版にして自分でインストールするので、クソ高いサイコムDSP版は絶対に要らない。

という感じでマイナスしまくって行けば4万円。これなら納得であり、価格コムでパーツ単品での最安を見て来た結果が以下。100円未満四捨五入。

  • Intel Pentium Gold G5400・・・6,700円
  • ASRock H370M Pro4・・・10,500円
  • SILVERSTONESST-ET550-B・・・5,400円
  • Fractal Design CORE 1500・・・7,000円 ※終息前当時

※サイコムのCORE 1550Sは自社ロゴ入のOEM版と思われ、見た目はCORE 1500と同じ。

総額は税込29,600円くらい。サイコムは税込4万円くらいなので組立代が1万円程度とすれば理解できる価格設定。

 

サイコムはPC初心者にはコスパ悪すぎる事実

「その1」で例としたPC初心者ならば、マウスのこれで良いのでは。

LUV-MACHINES-iH700E2N

PentiumがなかったのでCeleronにすると税込でさえ5万円切れる。

Pentiumに合わせるとパソコン工房に似た構成アリ。

パソコン工房のPentium G5400搭載機

サイコムの税別でさえ7万円少々な仕様とほぼ同じ。違いはチップセットがHではなくBシリーズへ落ちた、その代わりにHDDが500GBではなく1TBへアップ。

差額は約2.2万円。

逆に税込7.6万円も出すならここまでスペックアップ。マウスより。

LUV-MACHINES-iH700SN

CPUにCore i5、メモリ8GB、HDD 1TBなのでHDDをSSDへ変更すれば、「その2」とした5ch真に受ける人も納得のバランスになりそう。

 

サイコムでPC購入するなら3つの前提が必要

その3つとは以下の通り。

  1. OSなし
  2. ゲーミングPC
  3. カスタマイズする前提

まず間違いなくOSはナシでしょう。自力でWindowsを入れられないような人はサイコムではなく上で例を挙げたような量産系BTOメーカーで選ぶべきであり、サイコムはWindows標準にしているけれど、これは外す前提。コスパがクソ。

ゲーミングPCとは、ゲーム用に限らず総額がゲーミングPC並になるほど高額な構成ならば、組立手数料が一律1万円くらいとするならPC代が高くなるほど手数料が割安。逆に安い構成はコスパがクソ。

カスタマイズ前提とは、しないならそれこそ量産系の標準構成で良く、私も感心するほど特にマウスコンピューターはバランス感覚が素晴らしい。その点、サイコムは変更するか外す前提でHDD 500GBが標準であり、カスタマイズせず買ってはいけない。

現在のサイコムは昔とは方向性が違う?

何年か前にネット通販サイトをリニューアルした頃に方針が変わったと見ており、Windowsが標準構成となったこともそう、CPU基準で選ぶ見せ方がケースから選ぶよう変更になったところもそう。

ケースの大きさを先に選ぶとCPUとグラボの選択肢がややズレるため、いまだにケースが先な意味がわからないのだけれども、PC初心者でも選びやすいようにしたのだろうと思えばやや納得。

今回気付いたWindows標準構成もPC初心者を意識したのかと。

自作できる人なら普通に考えてサイコムのWindowsはナシとし、パッケージを買うかドスパラなどでパーツとセットのDSP版を別途購入するはず。

なぜサイコムがクソ高いまんまDSP版Windowsを選択肢に入れているかは、パッケージ版はサイコム側の作業でインストールができないためと推測。

わからないところは、なぜパーツとセットのDSP版よりも、サイコムのカスタマイズ内DSP版がやたらと高額なのか。

考えられることは2つ。

  • インストール代が別途必要
  • マイクロソフトからの圧力

サイコムは元々OSナシが標準だったので、入れるなら金を別途もらうという考え方はありえる。自力でやるならOSナシにしろ、こちらでやるなら金をくれ、で合っていそう。

圧力とは価格に対するマイクロソフトからの指示も考えられ、普通に考えると価格の強制は独禁法に抵触すると思うかと。しかし各メーカーのオフィスの価格を見ればOK、なぜ一律揃っているのか、違えども千円程度なのは何なのか。

「仕入れ値で売っているのでは?」と思われるならば、オフィスを見せかけ0円にして、その差額を本体側へ盛るという手も販促としてアリだと思うのだけれども、なぜどこもそれやらないのか。やれない、と見ております。

いずれにせよ、サイコムでWindows付にしてしまうような人はサイコムは合っていない、量産系向きなので、無理してバランス悪いコスパも悪くなるサイコムを選ばない方が良いと思う。選ぶのは勝手だけれどもオススメ不能。

サイコムは、「わかっている人」がパソコン買うところ。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(4)

・CPU
・マザー
・電源
・ケース
これだけを組み立てる(組み立てと言えるかどうかも疑問)だけで、工賃1万はぼったくりかと。
従って、これだけのパーツしか頼まないんなら、自作した方が遙かにマシかと思いますが。
ワンズ辺りで一括購入した方が良さそうですね。

サイコムのBTOはパーツを盛るのではなく外す、が私の常識ですから、標準価格が高くとも違和感を覚えることは無かったですね。むしろ「普通は8万円のPCが、自作の知識があるおかげで4万円になるのか」とお得に感じるやも。

>以前はOS「なし」標準が現在はWindows 10 Homeが付いておりました
一般的なBTOメーカーのカスタマイズ画面ですと、OSってCPUの上、というかトップのカスタマイズ要素に来るはず。サイコムの場合は電源の下。一見すると気づきにくい項目ですね。

>5chに影響された人が真に受けた場合
自分のPC構成を他人に相談する方がサイコムで良い構成を選べるはずは無いわけで。

>Pentium G5400でチップセットにZは要らない
PCIeもH370なら20レーンありますし、ビデオカードと高速ストレージを併用しても問題ないですしね。むしろB360の12レーンでも大丈夫そう。

ふと思いつきQ&Aを確認したら記述あり。

サイコム|よくあるご質問|BTOパソコンにOS(Windows)は付いていますか? (000006)
https://www.sycom.co.jp/faq/fdtl.php?qno=6

A. 2018年5月25日より、全モデルにてOS(Windows)が標準構成となりました。

私は5年前に無線LAN内蔵という特殊な構成が欲しかったのでサイコムで買いましたw
住環境が変わった今は有線LANで十分になったので、サイコムでは選ばずドスパラ、マウス、パソコン工房で選ぶと思いますw

コメントする ※要ユーザ登録&ログイン

BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

お知らせ


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

カテゴリと更新通知

プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。