Surface Bookは日本のPC市場でなぜ失敗したのか?

2015年10月26日

久々のエスパータイトル、フライングエクストリーム。

Surface Bookは日本ではまだ出ておらず、発売は2016年春頃の予定。マイクロソフトがやる気を出すに比例し、PCメーカーは困惑しPCユーザが混乱していると気付かないのか無視しているのか。

PC Watchに面白い記事が上がっております。

Surface BookはMacBook Proキラー?

元ネタはこちら。

Surface Bookは日本のPCメーカーを潰すのか? - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20151023_727104.html

surface-book

左から、Surface Pro 3、Surface Book、Surface Pro 4。

冒頭より。

日本マイクロソフトは22日、東京都内のホテルで記者会見を開催し、11月12日から販売を開始する「Surface Pro 4」、そして来年の初頭に販売開始予定の「Surface Book」を発表した。

Pro 4の価格一覧はこちら。

Pro4の価格一覧

source:「Surface Pro 4」と「Surface Book」はPC市場を活性化させるか (1/2) - ITmedia

税込にすると最安13.5万円~という、一体どこのNECか富士通か。

Surface BookがいくらになりそうかはPC Watchより引用。

プレミアム価格帯のPCは、CPUにCore i7、GPUに内蔵ではなくdGPU(NVIDIAやAMDのGPU)を搭載し、メモリも8GB~16GBと大容量、512GBのSSDなど高速大容量のストレージといったハイスペックな構成になっている。だからこそSurface Bookの価格も1,499ドル(日本円で約19万円弱(以下略)

税込で約20万円くらい行きそうですな。

PC Watchのレポートを要約すると、

  • 海外ではこの価格帯ならOEMメーカーとの競合は少ない
  • MS的にSurface Bookの位置付けはMacBook Proキラー
  • 海外ではこの価格帯の競合はMacbook Proくらいのもの
  • MS「Surface Bookの役割は、市場を作り活性化させる」
  • 海外のプレミアム市場でWindowsが広まるかも知れない

海外ではそうなのでしょう。しかし日本では、

悪いシナリオは、現在日本のPCメーカーが持っているプレミアム市場を、Microsoftが食うだけで終わることだ。(中略)日本のOEMメーカーはこの点を懸念しているからこそ、Surface Bookに対して強い警戒心を持っている。

なのだから、日本では発売するべきでは無いと思うのだけれども、来年早々に出してしまうご予定。

Pro 4もどうかと思うけれど、Surface Bookが20万円くらいならガチで競合してしまう。また、Macbook Proキラーにはならないと思う理由を次で。

 

Surface Bookが日本のPC市場で失敗する理由

Macbook Proは死なず国内メーカーと競合もしない

海外の事は知らないけれど、国内では価格帯や高性能&高機能な点ではNECなどとかぶっております。また、Macbookキラーという狙いが有るらしいけれど的外れとも感じるところ。

  • MacBook Proキラー?・・・Mac使う人はWindows使わない
  • VAIOなどと競合する?・・・VAIOファンはSurface要らない
  • レッツノートと競合?・・・レッツ好きな人は(同上)
  • NECや富士通などと?・・・国内メーカーだから買われている

凄く当たり前だと思うのは私だけなのか。

Macbook Proと並ぶよう性能や価格を近付けようとも、Macbook Proのような見た目重視のセレブな高性能ノートを買うような人はそれらが条件のみでは無く、OSがMac OSで無ければいけない、Apple製品が良いわけでAppleやMac OS以外では駄目なわけで。

VAIOは純粋なソニーでは無くなったもののブランド、レッツは操作性や剛性や携帯性に特長が有るからこそ使い続けるユーザが存在、NECなどは昔から「国内大手メーカーだから安心」と思っている人。

彼らへマイクロソフトというWindowsを作っている米国企業のSurface~が欲しいと思わせるには無理が有りましょう。

ガジェットマニアにもハードルが高いと思う

私がマニアでは無いので感覚がずれているなら失礼。

Macbookユーザは見向きもしないだろうし、国内メーカーや有名ブランド、機種固有の機能が好きな人が買わないとするなら、残りの属性はBTOパソコンやガジェット好きな人。

BTOは価格重視で見た目無視に近いのでSurface~が合うわけが無く、20万円級ならばデカくても良いのでGTX 980辺りをぶち込んでおいて欲しいはず。

ではガジェットマニアにうけるかと言えば価格に問題。

見るだけの限りでは、ガジェットマニアと呼ばれたり自称する人達は、5万前後までの珍しい物や変わった物を好む印象。5万円くらいの変なウェラブル端末をサクっと買ってしまったり、ASUSやAcerの安い2in1で遊んでみたり。

Surface~はガジェットというには大き過ぎる以前に20万円という高級路線が遊び向けとは言えず、やはり注目されないのでは無かろうか。

売れても売れなくても失敗するのがSurface Book

一応これが結論で、Surface Bookが日本国内で

  • 売れる・・・競合しOEMメーカーがビビるか怒る
  • 売れない・・・マイクロソフト的に失敗

パソコンにWindowsを入れて売ってくれてクソでかいシェアを維持してくれているのは大手PCメーカーのお陰。それをビビらせて撤退されたり、怒らせて値下げに踏み切られても売る側に良いところ無し。

売れなければ単純にSurface Bookが失敗という事になり、逆に言えば

  • 売れる・・・マイクロソフト的に成功
  • 売れない・・・OEMメーカーが安心

このように、どちらへ転べども成功と言えるのだけれども、成功と失敗が2in1している時点で下策過ぎましょう。

売れば売るほどOEMメーカーが焦り、売れなければ売れないほどマイクロソフトが焦るという、AppleやGoogleが笑いすぎて腹痛くしそうな戦略。

それがSurface Bookの爆誕。もはやギャグ。

 

やらない方が良い事ばかりするマイクロソフト(まとめ)

ここ3年程度の話。

  • 8リリースでPC市場全体を冷やす
  • Surface登場で勘違い2in1ブーム到来
  • 7 Homeなどの終了で更に冷え込ませる
  • Officeのクラウド化でメーカーの利益を奪う
  • 10フライングリリースでPCメーカーを困らせる
  • 10を無償アップグレードにして更に市場を冷やす

全てはスマホやタブレット市場の占有狙いだろうけれども、

  • スマホでWindows・・・iOS/Androidのツートップ、今更遅い
  • タブレットでWindows・・・設計に無理が有る上、既に飽和

シェア奪取を加速させようとした時には既に遅く、タッチ操作用OSを作る時間が無かった為に無理矢理Windowsで何とかしようとしたのが失敗。

かつて家庭用ゲーム機市場でプレステ全盛期にサターンを並べようとしたセガより遥かに遅く、ゲームソフト(アプリ)の無いゲーム機(Windows RT)を誰が欲しがると思ったのか。タブレット用のWindows RTへ強引にオフィスを付けてもクソゲーになってしまい意味が薄かった。

無茶振り仕様のVistaを7で改善したように、無茶振り設計の8はやめて7のように戻せば良かったけれど時すでに遅く後には引けず。

一縷の望みは、現CEOによるAppleの迷走。

Mac OS Xをタッチ操作にしてWindows 10のようなタイルを付け始めたり、iOSとの切替が可能になるなど、訳の解らない事をやり始めたなら世界のPC用OSの9割以上がクソ仕様になるのでWindowsも生き残るかも知れない。

  • OSは空気のような存在であるべき
  • ハードウェアは環境により使い分けるが普通
  • 性能や容量が用途を超えてしまったので大人しくしておけ

扉が上へと跳ね上がり、5秒で時速100km/hに達するクソうるさい数千万円する車は、一部のマニアを除き普通の人は公道用には要らない感じ。

Surface Bookは、1万円でドラム缶を買ってきたので何か入れましょう。水を飲むなら100円のコップで良いわけで、千円のコップが変形してカレー皿になる必要もございませんという事。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(11)

>NECなどは昔から「国内大手メーカーだから安心」と思っている人。
まあ、私の親はPC-9800シリーズの頃から仕事で使ってたのも事実。
その時のイメージが残っているのでしょう。
ずっとNEC製パソコンが1台はありました。

確かに信者は林檎マーク無ければ買わんやろね。
VAIOはSONYじゃなくなったからひょっとしたら買うかも知れん。
Letsはターゲットが違うでしょ。
富士通はともかく、NECを国内メーカーと言って良いかどうか。
ただこの辺買うのは情弱(失礼)な人が多いから、そこんとこ知らないかも知れませんな。

>OSは空気のような存在であるべき

同意。最近のMS謹製OSを空気と言い張るなら暑苦しいか寒々しい空気の何れかでしょうか。

>ハードウェアは環境により使い分けるが普通

これも激しく同意。ラーメンすするにはつるつる滑る(かどうかは知る由も無い)金のお箸より割り箸の方がいい訳でとか、鼻毛切るのに羅紗はさみは使わん訳で。ん?こういうあるある考えるのも楽しかったりする。

>5秒で時速100km/hに達するクソうるさい数千万円する車
...にしても、最近クルマの例えが多いですな。

>ハードウェアは環境により使い分けるが普通
同感ですw
ニュースレター|東京メトロ
http://www.tokyometro.jp/corporate/newsletter/2015/101.html
http://www.tokyometro.jp/corporate/newsletter/article_pdf/metroNews20150914_60.pdf
例えば東京メトロは駅での案内とトンネル検査にiPadを活用していますが、むしろパソコンや2in1を使うほうがおかしいと思いますw
これは紙からタブレットに置き換えた例w 無理してパソコンをタブレットに置き換える必要は無いし、ましてや2in1は(ry

>扉が上へと跳ね上がり、5秒で時速100km/hに達するクソうるさい数千万円する車

世界初の空飛ぶクルマがいよいよ2017年に発売 : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2015/03/2017_5.html

日本生まれの空飛ぶ車”SkyDrive”をつくるプロジェクト - zenmono(ゼンモノ)
http://zenmono.jp/projects/76

空飛ぶ車が発売される予定ですが、普通の車よりも高額で運転が難しいので一般人に不要なのと同じですなw

「Surface BookによるプレミアムPCの盛り上がりに期待」――本田雅一氏 - 週刊アスキー
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/374/374286/
本田先生のコメントw

米マイクロソフトの担当者が語るSurface Bookの本当の魅力
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/374/374327/
Youtube特有のクソサムネだなw 個人のYouTuberがやるのならともかく、アスキーがそれをやるなよと思ったw

>Pro 4の価格一覧はこちら
さすがプロ。お高い。プロ市民なら率先して手を出すのでしょうか。

23日くらいにPro4の詳細が分かりましたけれど、最安モデルに搭載されたCPU「Core m3」は初耳でした。TDPは「4.5W」という低さで、このm3モデルはACアダプタの出力が「24W」と小さい(ほかは36W)のが特徴だとか。

Intel® Core™ m3-6Y30 Processor (4M Cache, up to 2.20 GHz) 仕様
http://ark.intel.com/products/88198/Intel-Core-m3-6Y30-Processor-4M-Cache-up-to-2_20-GHz

>だからこそSurface Bookの価格も1,499ドル(日本円で約19万円弱
曲がりなりにもSurfaceはタブレットなのですから、法人や現場向けの「TOUGHPAD」とか、クリエイター向けの「VAIO Z Canvas」とかならともかく、MS謹製で20万円クラスはご遠慮を願いたいところ。

>日本のPCメーカーが持っているプレミアム市場を、Microsoftが食う
Surface Bookに対抗するモデルですと、主要なスペックだけ見れば

価格.com - Dell XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル Core i7 6500U・Windows 10搭載モデル
http://kakaku.com/item/J0000017708/
OS:Windows 10 Home 64bit
CPU:Core i7 6500U(2コア4スレッド、2.5~3.1GHz)
RAM:8GB
SSD:256GB
画面:13.3インチ、3,200×1,800、タッチ対応
重量:1.29kg
バッテリ:最大18時間
Office:なし
価格:約20万円

価格.com - 富士通 FMV LIFEBOOK SHシリーズ WS1/T FMVWTS17T ハイスペックモデル
http://kakaku.com/item/J0000014548/
OS:Windows 8.1 UP 64bit
CPU:Core i7 5500U(2コア4スレッド、2.4~3.0GHz)
RAM:12GB
SSD:256GB
画面:13.3インチ、2,560×1,440、タッチ対応
重量:1.48kg
バッテリ:約8.4~22.6時間
Office:Home and Business Premium
価格:約22万円

ざっと見ていくらでも挙げられるくらい対抗馬は多いですね。

>Mac使う人はWindows使わない
私の知っているマカーは3人(Macを常用していない、いわゆる「Macも持っている」方は除く)ですけれど、皆さんWindowsPCも使っていますね。10年後はどうだか知りませんけれど、現状はWindowsがデファクトスタンダードですから、Macしか持っていないと不便で仕方ないのだと。

いわゆる「意識高い系(中二病や大二病とも言う)」な方々は、Macを使いたがる傾向が高いような気がしますね。大学でも「Mac買ったわ。Windowsは捨てた」という方が散見された記憶あり。

>Macしか持っていないと不便

先輩の仰る「5秒で時速100km/hに達するクソうるさい数千万円する車」も渋滞にはまればノロノロ走らざるを得なく、狭い場所ではむしろジャパニーズキャブオーバーツーシーター(軽トラとも言う)の方が小回り利いて便利だという何この優越感。

>やらない方が良い事ばかりするマイクロソフト

マイクロソフトの迷走(?)のおかげで、Mac OS X の利用者の割合が上がっておりますです。

http://gs.statcounter.com/#desktop-os-JP-monthly-201505-201510

今、親はNECが支那の某PCメーカーの傘下だということは知っていたらしく、傘下になった直後(2011年)に買ったPCは東芝dynabook。
しかし、親は支那のPCメーカーはIBMのパソコン部門を買収していたことも知っている。

CPUやチップセット等の主要部品はすでに国産ではないですから、日本メーカーと言っても国内組み立てぐらいしか売りがないとは思います。
しかし、シナ系は裏口やらチャイナボカンやらが付属しているかも知れませんから、やっぱりイヤですね。

「Surface Book」とは競合しない? 光学ドライブ搭載の世界最軽量PC「Let'snote SZ5」よもやま話 | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/articles/2015/10/30/sz5/
Let's noteとは競合しないみたいですよw

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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