Windows仕様なスティック型PCの価格と性能を比較

2015年10月 8日

Windows版スティックPC色々。

昨年末頃に出たマウスコンピューターのm-Stickを皮切りに、各メーカーが次々と棒PCをリリース。価格はいずれも2万円前後、HDMI端子へ直接挿すか延長ケーブルでも接続可能、主にテレビ用として。

タイトルに年月が入らず失礼。2015年10月現在。

Windows仕様スティック型PCの性能はどれも同じ

タイトル詐欺しており、性能を比較とか入れておきながら、今現在のスティック型PCの性能はどれもだいたい同じ。

  • OS:32bit版 Windows 8.1 or 10
  • CPU:Atom Z3735F(1.33-1.83GHz、4コア、2MB、SDP2.2W)
  • グラフィック:インテル HD グラフィックス
  • メモリ:2GB(DDR3L、1333MHz)
  • ストレージ:3264GB(eMMC)
  • 無線:IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0LE
  • 有線:USB2.0x1~2、HDMI出力 ※有線LAN無し

こんなところでしょう。マウスコンピューターがストレージ64GB版を出していたり、最近マイナーチェンジした機種なら、Windowsが8.1では無く10になっているかも知れない程度。

こっそり仕様変更されていたり、私の見落としなど、本当にそうかは保障しないので、「Bluetoothが無かった」のような落とし穴には御注意有れ。

メーカー別で適当に見て参りましょう。

 

現行で販売中のスティック型パソコン

発売が早かったと記憶している順で。種類は多いと思っていたけれど、終息した物が多く、現在の生き残りは4メーカー。

マウスコンピューター(m-Stick※ファンレス)

マウスのm-Stickファンレス

マウスは2機種。

左はストレージ32GBでWindows 10、右は64GBでWindowsが8.1、但し10へのアップグレードに対応。これだけしか差が無い割に価格は2倍近いという、なにそれこわい状態。マジで何故ここまでの価格差が有るのか不明。64GBの方は当て馬?

発売当初は左のタイプが19,800円の税込&送料込で大ヒット。その影響かは不明ながら、MCJ(6670)の株価が11月末からストップ高を連発し、300円台が一時期700円台まで上昇。

Androidなら1~2万円の棒PCは珍しくは無かったところ、Windows仕様で2万円は衝撃的。しかもテレビのHDMIへ直挿しという、今までに無かった提案に多くのPC変態がハァハァしたはず。

しかし、今は冴えませんな。64GBが2.4万円程度で購入出来た時期に買った人は運が良かったのかも知れない。

インテル(Compute Stick)

インテルスティックPC

source:価格.com - インテル Compute Stick STCK1A32WFCR

やたら安くなっている原因は、NTT-X Storeがギャリック砲さながらの値下げを叩き込んでいる為で、相場は1.6~1.9万円といったところ。

この棒PCの特徴は空冷ファンを搭載しており、高熱になると性能を落とすというチートを発動してくれるAtom Z3735Fには有効。

但し、ファンが回るという事は故障が上がると思われ、テレビの後ろのホコリを食ってしまうなら、どうやってクリーニングするかが問題。ファン有り前提で設計されているなら、吸気が詰まった場合の放熱はどうなるのかという心配は有りそう。

インテルブランドにしては安いと思う。

レノボ(ideacentre Stick)

レノボェ

source:http://shopap.lenovo.com/jp/desktops/ideacentre/stick-300/

この会社、最近ひどいのでスルーしましょうと言いたいけれど、どうしてもレノボが良いなら、直販はキーボードが付くとか書いているけれど21千円強。価格コム最安は1.8万円を切れているのでバラで購入した方が安い。

ドスパラ(Diginnos Stick)

ドスパラのオリジナル

以前はインテルのCompute Stickを売っていたけれど、棒型PCが売れると見たのかドスパラのオリジナルブランドで登場。

送料と税を込にすると14,364円なので、インテルのスティックPCの相場より安く、現在の最安スティックと言えそう。Windows 10、USB端子x2は利点。キーボードとマウスをBluetooth接続しなければUSB端子が1つ(全部とも言う)潰れる為。

ちなみに、セーフティーサービスは要らない人には罠。5千円引きになるものの、最低でも1年縛りで約9千円、中途解約は1万円必要なので、テレビの裏でコーヒーをスティックPCへこぼさない人は無視しましょう。

こちらもインテルのスティックPCと同様に空冷ファン付き。利点は冷える、難点は掃除や故障率。

 

短命で終息したと思われる棒PC色々

思われる、とした理由は再入荷の可能性が有る為。こちらも4メーカー。

パソコン工房(Picoretta)

ピコレッタいつの間にか終息

いつの間にか終了していたピコレッタ。

9月に見た時はまだ販売していたので、約半年での終了。Windows 10へのアップグレードは出来たので、冒険者の皆様は旅立つ手も有り。但し、パソコン工房は10対応とは言っていない点に注意。

親会社のマウスのm-Stickが好調な為か、春頃に追加された2万円で釣りが来た製品。利点として3年保証を追加出来たので、私はこれを選択。

後継が出ないのならば、スティックPC市場は飽和と見て良さそう。

マウスコンピューター(m-Stick※空冷ファン付)

マウスのファンレスの方

こちらも春頃に出たと記憶しているm-Stickの第二弾で、インテル棒PCのように空冷ファン付。いつの間にか終了しております。

ファンレスとファン搭載の2種類を出しておきながらファンレスを残したという事は、やはりファン付は無理が有ったのか、この製品独特の問題でも有ったのか。

後継は出ておりません。

フロンティア(Palm Stick)

フロンティアのスティック型

確か5月のGW開け頃に出たと記憶しているフロンティア製品。

送料は無料で税込にすると18,360円なので充分競合出来ると思っていたけれど、フロンティアは知名度が低めで宣伝がパソコン工房並に拡散下手だと思うので量販出来なかったのか。

ヤマダ電機とツクモで売るなら息の長い商品になるだろうと思っていたけれど、あっさり終了。後継は見当たらず。

エプソンダイレクト(Endeavor SY01)

エプダイのスティック型

source:http://shop.epson.jp/info/press/2015/0428/

エプダイは売り場丸ごと撤去済、スティックPCのコーナーも消滅、早々にあきらめたのか。価格は17,000+送料1,000円+消費税で19,440円。

こちらは以前の日曜まとめ記事で突っ込み済。

修理時は最低でも送料と税込して16,200円。部品代が税別3千円で済むわけが無いと思われどう考えても使い捨て。

source:エプダイのスティックPCはファン付最安だが罠など - BTOパソコン.jp

修理対応期間が2年という短さもダブルトラップ。しかし、2年以内で有ろうと、保証期間の1年を過ぎて修理交換する人が居るだろうか、という話をまとめでやる前にもう1つ。

 

ASUSより次世代スティック型PC?が発売予定

発売日は未定。

ASUS、Windows 10 PC VivoStick発表。Cherry Trail搭載 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2015/09/02/asus-hdmi-windows-10-pc-vivostick-usb-3-0-x2-cherry-tra/

ASUSの次世代?棒PC

どの辺りが新しいかは、

CPUがCherry Trail世代のAtomとなっている点、そして他では1基が標準となっているUSB 3.0ポートを2基搭載する点。

他の仕様は、メモリ2GB、ストレージ32GBなど同じ。

Bay Trail-TからCherry Trailになると、CPU性能は大差無いとしてもGPU性能が結構上がるので、スティック型PCには合っている気がする。

価格は129ドルらしいので、素直に120円くらい掛け算して1.5~1.6万円なら良いけれど、2万円前後か超えるでしょうな。

また、ASUSは自社で作ってしまうのでこの構成が主流になるとは限らない。マウスやインテルなどのスティック型はQuantaというメーカーが製造していると思われ、性能や容量が似た感じになったと推測。

 

今なら本命はインテルのCompute Stickか?(まとめ)

性能が同じならば、実質最安に近くインテル様ブランドのCompute Stickが個人的には良いと思っております。

マウスやドスパラなどが自社のオリジナルとしての販売に対し、Compute Stickはインテル直販1本では無く、PC専門店や家電量販店で販売しているので売れている数がオリジナルより圧倒的に多いはず。

エプダイやフロンティアが速攻で終息した理由を推測するに、おそらく予想を下回る販売数となり、早々に打ち切るしか無かったのでは無かろうかと。

旗艦m-Stickの大ブレイクに始まり、連合艦隊パソコン工房ピコレッタ投入により棒PC市場を席巻。黒船インテルで固まってしまったスティックPC市場に出るのは遅過ぎ、撤退を余儀なくされたのだと思う。

早々に打ち切る利点というか、もうだめかもわからんねと判断したのは保守在庫による在庫金額の圧迫と、数量の確保が厳しくなる為。

例として1千本を入荷し1ヶ月10本しか売れなければ、単純に1年後には900本近く余ってしまう。現金では無く商品で残り、キャッシュフロー(使える現金)を圧迫。しかもPC関連商品は腐るのが早いので、ゴミになってしまう可能性。

また、保守期間(修理可能な年数)を5年とし、単純に5年内で20%の故障が発生し修理交換するとした場合、1千本売るなら200本の在庫が必要。この損害を抑える為には早期終息が必要になるわけですな。

なぜインテルが良いかは、大量に出ているなら大量の保守在庫を確保すると思われ、修理交換可能な期間が長そう、という考え方。

しかし、多くの棒PCユーザが2万でどのくらい遊ばせてくれるか、故障したなら使い捨てと考えていると思われ、元から1~2万円という安物なので、おそらく修理依頼すると購入額を超えるはず。送料やキャンセル料の無駄。

また、その頃にはASUSのような更に性能や拡張性の盛られた物も同価格帯で出ているはずなので買い換える、ならば意味無いので、結局はどれでも良い、好きな物を買えば良いとも言えましょう。

スティック型PCは、「これまでのパソコンの常識に縛られている人が触るとヤケドをする。CV:林先生」のような特殊なパソコンなので、普通の人は触らない事をおすすめ。

1年1ヶ月で故障しても、「そんなものだろう。無くても困らないけど、結構遊べたので、もう1本おかわり。」のように割り切れる人向け。

クソ性能で低容量過ぎるパソコンもどきに2万円前後を気軽に出せて、テレビなどに挿して遊びたいならおすすめ、という感じの記事を以前書いたので、暇ならこちらもどうぞ。

超小型な激安スティックパソコンの選び方と選ばない方
https://btopc.jp/select/ultimate-mini-win-pc.html

「林先生は声優じゃないだろ」という突っ込みは受け付けておりません。

CVとは、以下のことを表す。

Character Voice - 主にアニメ・ゲームなどの登場人物を演じる声優のこと

source:CVとは (シーブイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(7)

>テレビの裏でコーヒーをスティックPCへこぼさない人
普通テレビの裏に人間の入れるだけの空間はないはず。
それをするとテレビも壊れるwwww

旅用や出張用ならありなんじゃないでしょうねw ホテルのテレビに挿して使うとかw でもキーボードやマウスが必要になるのは変わりないから、ノートPCを持って行ったほうがいいような気もするけどw

>「林先生は声優じゃないだろ」という突っ込みは受け付けておりません。
「これまでのパソコンの常識に縛られている人が触るとヤケドをする。」(by 林先生)のほうが良かったんじゃw

>マウスコンピューター(m-Stick※ファンレス)
>左はストレージ32GBでWindows 10、右は64GBでWindowsが8.1
>これだけしか差が無い割に価格は2倍近い
正確に言うと、32GB版は「Windows10 Home」で、64GB版は「Windows8.1 Pro」ですね。ですから64GB版は、Windows10ではなくWindows10 Proへアップグレードできます。Windows10のHomeとProの価格差は1万円くらいですから、32GB→64GBで1万円アップですね。

>64GBが2.4万円程度で購入出来た時期に買った人は運が良かったのかも
ちなみに当時のm-stickに搭載のOSはWindows8.1 with Bingですから、もちろんアップグレード先はWindows10 Home。

別にWindows10 Proなんぞ欲しくありませんが。


>高熱になると性能を落とす
ベンチマークソフトで負荷をかけると、火傷するとは言えませんが、持ち続けるのに苦痛を感じるくらいには熱くなりますね。ヒートシンクが立派に働いている結果ですが、その際の内部温度は80度を超えていました(あくまでソフト読み)から、スティックPCは簡易用途、というスタンスはファン付きでも変わらない印象です。

>ファンが回るという事は故障が上がると思われ
>どうやってクリーニングするかが問題
分解すると無事に戻せる自信がないため、仮にクリーニングをするならメーカ修理にお願いしたいですね。標準の1年保証が切れるギリギリで頼みたいところ。

>レノボ(ideacentre Stick)
初期ロットの4,000台ならMSのオールインワンキーボード付属とありますが、公式サイトの残数は23台(2015.10.08現在)で、未だ「初回出荷分限り!」という売り文句が書かれたまま。Amazon経由の購入で、Amazonを販売元に購入すれば、ブツは既に入荷している倉庫から出荷される訳で。ということは1.8万円でAmazonから購入するとキーボードも付いて来るだろう、と予想。

「Intel Compute Stick」を買う前に知っておきたいメリットとデメリット | ライフハッカー[日本版]
http://www.lifehacker.jp/2015/10/151012_intel_compute_stick7.html
これは良記事。
>ポータブルPCとしての購入はしないでください、意味がありません
同感w

>Wi-FiとBluetooth同時使用不可
私のm-Stickでは、そんな現象が起こった事はありませんね。というかWi-Fi、Bluetooth、無線キーボードを常時接続中ですが、ポインタが飛んだり動作が鈍かったりは全く感じず。

事例も全くと言って良いほど耳にしませんし、干渉ではなく初期不良なのでは。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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あなたの街の~を勝手に評価
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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。