店頭販売市場へ進出するマウスコンピューターの狙い

2018年2月22日

マウスより新製品。

LTE対応の13.3型ノートPCを2月21日より2種類の標準構成で販売開始しており、過去9年くらい見て来た中で私の知る限りでは珍しく価格をオープンプライスとし明記しておりません。

マウスの方向性を予想。

LTEモジュールを搭載した13.3型モバイルノートPC

マウスのプレスリリースページより。

mcj-pr-2018-02-21

上手いと思ったところ。

  1. 日本国内用のSIMロックフリーに対応
  2. 240GB SSDを搭載
  3. Microsoft Office入り仕様もある

SIMロックフリーは家電量販店でパソコン買う人はピンと来ない率が高そうだけれども、あえてLTE対応にした理由はマウスならば取扱はまずビックカメラ、ならばビックSIMの販促にも使える事を意図したと推測。

1と2は国内大手メーカーのPCとの差別化にもなっており、やたらクソ速い起動や動作速度、しかもSIM挿せばほぼどこでも使えるとなればNECや富士通の店頭PCには無い特徴に。

3番は大手に寄せて来たと思えば納得で、オフィスの有無2機種出しておけば売り上のために店員が無理やりオフィス入りを高齢者へ押し売りする事もできるし、少しでも安い方が良い最近の若者ならオフィス無しで対応可能。

残念と思ったところ。

  1. CPUがCeleron 3865U
  2. 液晶パネルがノングレア
  3. 見た目がBTOメーカー製品

下から行くと、このノート単体でBTOノート慣れしている私ならば全然普通だとは思うものの、LavieやFMVと並べられてしまうと比較してしまいダサい印象を持ちそう。別に軽くも特に薄くもない上、2番のノングレア(非光沢)も見た目で不利になるはず。

1番については賛否両論、2chのおっさんらは否寄り。

  • 5:セルロンの時点でおよそ9万は高杉
  • 6:他の部分はまあまあだが唯一CPUが残念 使い方次第だろうとは思うけどバッテリー持ち優先したか
  • 13:マウスにしては高いな

source:マウスコンピューター「MB13BCM8S2WL」発表 : PCパーツまとめ

確かに高すぎで、このCPUのインテル公式プライスは107ドルであり、いくらSSDだろうとメモリ8GBあろうとMSオフィス無しで9万円はマウスにしては高い。

ところがあくまで量販店向けなので、まずは10%ポイント還元用に1割盛らねばならず、どこまで値下げするかの幅もあるだろうから計3割は盛らねばならないとするなら、もしマウス直販なら6万円台が良いところと思えば納得では。

ちょうど先日、DELLが同じCPU搭載のノートを2万円で叩き売りしていたアレの元値は約4万円の税別で、私は妥当と感想。

HDD 1TBがSSD 240GBへ、メモリ4GBは倍増、そしてパナソニックもレノボでもなぜか高額化してしまうLTE対応で6万円台クラスになったとするなら、10万円切りとバッテリ駆動8時間以上は正しいと思う。

オフィス無しが9万、入りだと10万円少々。そこで値引きと10%バックをあわせたなら、オフィス入りでも10万円切りが店頭なら可能やも知れず、そうならやはり上手い。

店でパソコン買う人にはこう見えるはず&右はPC詳しい人の見方。

  • 安いのになぜか爆速・・・SSD、メモリ8GBだから
  • 安いのになぜかバッテリ長め・・・Celeronだから
  • なぜ他のノートよりも安いの?・・・マウスだから

後は、どうして画面が他のパソコンよりきれいではない(ノングレアな)のかを上手く説明できたなら9万円でも売れるでしょう。店で買うような人になら。

逆にCeleronへ突っ込むようなマニアに対し店員は無駄にCore i7搭載した国内風ブランドのレノボ製品をおすすめするおちょくり返しも可能。

ちなみに私はマウスから金もらっていたり、マウスと何らかの直接的な利害関係があるわけではございません。1消費者として、パソコン多少詳しい人間の率直な感想。

 

量販店市場へ進出しつつあるマウスコンピューター

マウスの店頭販売は今に始まった事ではなく、昔からソフマップが取り扱っておりバーガーパソコンとして売られ続けております。

今はバーガーではなくエンタに名前変わったらしい。

enta-pc-mouse-pc

source:ビックカメラオリジナルモデルPC「Enta」登場|ソフマップ[sofmap]

リンクタイトルの通りでソフマップはビックカメラに買収され子会社になったので、その繋がりもあるのかビックカメラでも販売。

MB13BCM8S2WL-biccamera-2018-02

source:ビックカメラ.com | マウスコンピュータ MB13BCM8S2WL

店頭用の機種なので当然店でも販売する(している)はず。

また、以前は確かエディオンの店頭でも販売しており、検索すると通販版のエディオンには数機種ながらマウスPCが存在。

edion-mouse-pc-2018-02

source:家電と暮らしのエディオン -公式通販サイト- TOPページ

東日本人ならば、「エディオンって何だ?」と思うやも知れないので一応調べたところ、本社が広島県にあり西日本で手広くやっている家電量販店なので東日本の人には名が知られていないだけかと。東京は秋葉原1つだけ。

売上見て来ると2017年のエディオンは7千億円くらい、ビックカメラ8千億円級でありヤマダ電機(1兆5千億)に続くトップ3メーカー。ちなみにケーズとヨドバシが4と5位で6千億円クラス。

ヤマダ電機は子会社にフロンティアとツクモを持っているのでマウス製品は競合であり扱わないとしても、業界2位と3位の量販店では今後拡大する可能性がありそう。その第一打として今回のオープンプライスが出たのでは無かろうかと妄想。

もしこの作戦が私の予想通りならば、居るのか居ないのか解らないようなBTOなのかそうではないのか不明になった感のあるフロンティア&ツクモを持つヤマダ電機がどうするのか見もの。

 

国内大手メーカー撤退がホワイトボックスへ追い風

ホワイトボックスとは。

特定のブランドを持たないノーブランドパソコンや、卸売業者や販売店、ソリューションプロバイダーなどが自社のブランドをつけて販売するプライベートブランドパソコンやショップブランドパソコンのこと

source:ホワイトボックス (パソコン) - Wikipedia

国内BTOメーカーとして現在最大と思われるマウスでさえ現状はホワイトボックスに分類されており、ショップやノーブランドと同等の位置付け。

この言葉は少なくとも私が現役でPCメーカー修理していた頃よりもっと前からあったので軽く10年以上もの昔から存在しており、マウスの規模までホワイトボックスと言われると違和感がある時代遅れな言葉な印象。

マウスがどのくらいデカい企業になったか多くの人は知らない以前に興味を持っていないと思われ、私はそうも言っていられないので最近特に良く知っております。

マウス(以下、MCJ※東証二部6670)のマザーズ上場は2004年6月。そこから10年ルールというものがあるらしく10年経過した2015年8月に東証二部へ上場。それから3回目の決算が来月。

「やたら詳しいな」と思ったならここを読んでいるだけ。

東証二部移行からしばらく動きが無かったと思いきやこう来た。

2018年(平成30年)1月 R-Logic International Pte Ltd の株式取得

MCJが6割持っているそうな。

R-Logicはシンガポールに本社のあるアジア地域のPCサポートや修理を行う企業、という事はあとはわかるな状態であり海外でも事業をするという意味に。

株価は5年経たず10倍化しており、株界のビットコイン状態。

google-6670-search-2018-02

source:6670 - Google 検索

調べてみたところ、株主数は不明ながら他の条件は全て東証一部のルールをクリアしているはずなので、R-Logic買収子会社化はそういう事なのかも知れない。

経常利益の予想は80億円くらいとか意味解らないレベルの黒字経営。会社予想の行の右端、灰色で塗った80億1千3百万円。

forcast-6670-profit

source:6670 MCJ - IFIS株予報 - 業績進ちょくと決算スケジュール

パソコンが売れないとか市場が冷え込んだと言っているのは国内大手の弱体化とBTOメーカー、この場合はMCJを軽く見ている大手メディアであり、MCJは全然平気どころか好調。

「好調はPC事業以外の可能性は?」と思ったなら違う、MCJの売上の大部分はマウスコンピューターとパソコン工房であり、ネカフェなどはまだ赤字から抜けていなかったと記憶。

本当に店頭でマウスPC並びまくるようになれば、パソコンと言えばLavieやFMVの時代からマウスになる可能性もあり、海外へも出かけるならブランド名はマウスではなくMCJにした方がよろしいという余計な世話もひらめいた。※マウス・コンピューター・ジャパンの略とすればNEC風だと思い。

以上。

ここまで語れる知識があるなら投資へ参加しても良さそうとは思ったものの、余力は全部仮想通貨ゲームのチップへ変えてしまったので最低の100株14万JPYは出ない。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(2)

>SIMロックフリー
SIMのサイズはmicroSIMで、速度は下り150Mbps、上り50Mbpsが最大とのこと。速い訳ではありませんが、格安SIMで運用するなら問題ない程度の速度ではあります。

>Celeron 3865U
最大クロックが1.80GHzと貧弱な省電力版CPUですから、不満が出ることは納得。8GBのメモリと240GBのSSDを組み合わせるなら、CPUの最大クロックはせめて2.0GHzあると嬉しかったやも。

動作の鈍さは感じないでしょうがね。

>今はバーガーではなくエンタに名前変わったらしい。
初耳。とはいえ名前の他に何が変わったのか判別できず。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。