企業用パソコンをWindows 10移行する具体的な手順

2020年2月 8日

会社PCのOS刷新について。

いっそのことMacにしてしまえば全部最初からになるので楽とは思ったけれど、多くのソフトはWindows版であり、操作も違うのでそうも行かないし、だいたいMac使える人間が私以外に居ない。

先にDELLの調査結果から。

中小企業の1割が新Windowsへ移行しない予定

元ネタより引用。

デルとEMCジャパンは1月31日、全国の中小企業のIT担当者を対象に実施した独自調査の結果報告を行った。

とあるけれど、いつの調査なのかが不明。おそらく数ヶ月前ではなかろうかと推測できる数値は、現在移行中と終了までに~が多めで完了済みが5割少々なところ。

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source:デル テクノロジーズ、中小企業のIT業務実態を調査 - ITmedia

不動の1割は何を考えているのか、考えていないのだろうか。

私はプライベートで使用するパソコンは、サポートが切れてもまだ2台7のまんまだけれども、企業でそれはどうなのか。という話は最後に。

ついでにもう1枚拝借。

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従業員数100人未満で専任のIT担当が居るとか、普段何をしているのだろう。自社サーバがあるとか?

私が居る職場は社員とパート二桁人の中小企業、もちろん専任のIT担当者なぞ居らず、主には総務が仕切っており私が助言する形。

 

企業用パソコンをWindows 10へ移行する手順

個人の自分が使うパソコンでさえ移行が面倒なところ、会社用は簡単に言えば他人PCを複数台リプレースするという全部リース屋に任せたい案件。

ただ、全部リースしているわけでも全てPC本体丸ごと置き換えるわけでもないため、数十台のPCは昨年私と助手2人でWindows 7から10へ移行した。

私はPCメーカー修理工場勤務経験のある自作PCユーザなので周囲からは変態的にパソコン詳しいと見られており、助手2人は総務(経理・人事兼)より。

3人でトータル4ヶ月くらいかかった流れを7項目で。

1.各PCのリース期間や購入時期の確認

普通の中小企業ならば資産管理台帳があるはずなので、それを見てリース開始日や購入時期が判明する。

私の場合はヒツジ先輩なので、その時期と金額を見るとだいたいパソコンの性能やSSD非搭載であろうなどわかるけれど、そんな人はまず居ないでしょう。

弊社の場合は、ハードウェア(PC本体や複合機など)の台帳はあったけれど、ソフトとライセンス管理が無く、これはマズいと思い2番へ。

2.IT資産管理台帳3種類の作成

以下の3種類。

  1. ハードウェア資産管理台帳・・・PC本体や業務用の複合機など
  2. ソフトウェア(同上)・・・会計ソフト、一部Adobe製品など
  3. ライセンス(同上)・・・同上

1は存在。但し、減価償却という決算一発では損金(経費にする)扱いできない、資産価値が必要な機器のみとなっており、これに外付HDDやモニタなど減価償却の対象ではないモノも追加。

2も同様、あるにはあるが超高額なソフトウェアのみ管理されており、数千円の買い切りなどはスルー。同様に3のライセンス管理に至れば全然ナシ、なのでこれら3種類を改めて作成。

特に重要なものが3番で、1と2はカネの問題が主になるけれど、3は監査が入った際に管理さえされていないとバレたなら相当突っ込まれそう+時間の無駄。そして勝手に海賊版など入れさせないためにも必須でございます。

私に最重要な情報は1番のハードウェア。本体の型番やシリアル、管理番号以外にCPUの性能、メモリとストレージ容量、使用率、映像出力本数をメモし、この件は4番へ続く。

3.各PCのハード・ソフト・ライセンス利用状況

台帳の作成と並行してパソコン1台ずつのソフトとライセンスをチェック。

これにクソ時間かかる原因は、PC利用者に聞けども何が入っているか全体を把握していない、もしくは全然わかっていない場合もあるため。

例としてパートのマダムがExcelファイルをダブルクリックで開いているとして、彼女にそれが「Excelファイル」と意識しているか怪しい上、Officeのバージョンまでは知らない。特殊なソフトならば、「伝票打ち出しのやつ」のようにソフト名さえ知らないパターンも。

フリーソフトを使用しても良い環境ならこれ便利。

「プログラムの追加と削除 一覧出力」インストール一覧を出力 - 窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/pglst/

インストールせず使える点も便利。 

4.アップグレードするPCから移行開始

2番のハードウェアのメモから買い替えるべきかを判定。私の基準は以下。

  • CPU・・・Core i3以上+2GHz超え、3年以内ならCeleronアリ
  • メモリ・・・事務用は4GB、営業と企画などパワポ使用は8GB
  • ストレージ・・・経理以外は全てSSD搭載へ
  • グラボ・・・必要ならばソフト名を書いて申請
  • モニタ・・・基本的にデュアル、効率アップとしてアリなら3枚

代理店経由との大きな違いがここで、基本的に私が居るので使い続けられる仕様ならばアップグレードで対応。判断も作業も全部自力、普通はそんなことしないし、アップグレード自体するべきではないけれど時間とカネの節約。

10台が対象になったけれど、特に支障は出ておりません。動かなくなるソフトに当たらなかっただけで、アタリ付の場合は後々ややこしいのでこちらを参考に。

Windows 7を無料で10へアップグレード可能(2020年)
https://btopc.jp/repair/win7-up-to-10-2020.html

5.新品への置き換えPCのデータ移行

新品PCの場合はWindows入っているので簡単、但しソフトウェアの入れ直し、ライセンス管理も同時にやる点で手間だった。

買い替える際の考え方として参考まで。

会社の遅いパソコンを買い替えたりIT系を充実させる
https://btopc.jp/network/corporate-enrich-it-reiwa.html

これ、今どきメモリ4GB未満とか、速度が必要なのにSSD非搭載とか、CPUがクソ性能とかやらかしているなら、まともなパソコンへの買い替えは従業員のモチベーション上げるためにも超おすすめ。

大げさではなく、一時期センムマジックとか言われていたほど仕事やりやすくなり感謝された。

一応、リースはリースとして置き換えようと代理店に見積もりを依頼したけれど、「富士通のFMVです(キリッ」「世界で一番売れているDELL製品」とか言われてお引取り頂いた。※DELLは数年前から3位

6.不具合や支障の報告待ち期間

ソフトを入れてデータも移行し一旦作業完了したならば、後は以前できたが今できないの連絡を待てばよろしいかと。

部署や担当により複合機と無線か有線かで接続が違っていたり、必要のない機器を使えるようにしても無駄なため。

代理店通さねばここが最大のネックになる、社内サポートセンター状態になってしまうため、普通は自力で買い揃えたりアップグレードはやめておきましょう。

7.IT資産管理を各部署毎で担当化

全ての作業が完了したなら、IT資産管理台帳をデジタル化(Excelファイル)して共有し、各部署の所属長が部署内の責任を持つ流れへ。

特に注意するべきはライセンスとフリーソフトの扱いで、うちではフリーソフトOKながら何を入れているかは必ずファイルへ入力することとしております。

 

サポート切れWindowsを使うべきではない理由

様々な組織やPCメーカーが、サポート切れWindowsを使うと「悪意あるソフトが~」「フィッシングが~」「個人情報が~」などと脅しているけれど、個人的にはそれらに中身が無いと見ており的外れな自称理由ばかり。

これら具体性は全く無く、別にサポート切れWindowsを使えども最新であろうとランサムウェアにやられる時はやられるし、個人情報お漏らしはだいたいが人的ミスなのでサポート関係ない。

なので私からは具体的ではなく、2つの漠然とした問題点を挙げる。

  1. PCモニタを第三者に見られた時どう思われるか
  2. いつ何が起こるか誰にもわからない事が大問題

例として、取引先の事務所を訪問した際に社員やパートの皆さんが操作するパソコン画面がWindows XPや7だったならどう思われるか。私なら「大丈夫かよこの会社」という印象を持つ、信用問題。

細かいことを言えば、印刷屋へ原稿をWordファイルで送りレイアウトがなぜか少し変わる。原因は古いバージョンのOfficeやフリーソフトだったなど知られたならば、これほど格好の悪いものは無いかと。

2番のアルマゲドンについては、私はもちろん、PCメーカーにもハッカーにも修正されないWindowsで何が起こるか、どのような攻撃を受けるか想像さえ無理。そんなパソコンをビジネスで通用させるのか、コンプライアンス的にヤバいと解釈するべき。

というわけで、「そんなわけないだろう」的な強引な理由、というかこじつけが多い中、企業が使うパソコンならば世間体とコンプラを気にするべきとして、サポート切れWindowsやOfficeを使い続けるべきではないと言い切る次第。

ゴメンで済めば警察も裁判所も契約書も要らないわけで、信用問題として会社でサポート切れOSやソフトはやめましょう。

個人は知らん。

というわけで、今これを書いているPCはWindows 7+Microsoft Office 2007でございます。何が起こるか楽しみ状態(多分何も起こらない)

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(1)

>従業員数100人未満で専任のIT担当が居る
弊社ですと

1.会社サイトやSNSの更新(会社ニュース)
2.社内サーバの保守管理
3.PC関係のヘルプ
4.社内業務のデジタル化に関する提案・開発

だいたいこんな感じの業務が多いですかね。4は社長や役員からの無茶振りも多いそうですが。

>Officeのバージョン
弊社はMS Office 2010、2013、2016、365が混在していてカオスです。古いPCに2016が入っていることもあれば、i5-8400Hが搭載されたノートに2010が入っていることもあり(Officeを買い切りで購入している+完全に故障したPCに入っていたOfficeを新PCに使いまわしている)。

>動かなくなるソフトに当たらなかった
Win10が登場してから半年以内ならともかく、2019年(Win10登場から3年半)になっても動作しないならソフトの製作者が悪い、と考えて差し支えないです。

>社員やパートの皆さんが操作するパソコン画面がWindows XPや7だったなら
似たような注意点は営業の初歩でよく叩き込まれますね。特に「掃除が行き届いていない(窓ガラスが汚い、フロアマットが汚れたまま、トイレの鏡にうろこ状の水垢が多い)」「消耗品や日用品が適切に管理されていない(泥落としのマットがボロボロ、蛍光灯がチカチカor切れている、ドアノブがガタガタする)」など、身内が使う分には苦笑いでスルーしてもらえる程度の品質で他人を迎える会社は、経営状態もお察しという。

なにも金銭関係に限りませんがね。実るほど頭を垂れる稲穂かな、が近いか。逆だと馬脚を現す、化けの皮が剥がれる、ボロが出る、など。普段の行いは必ずどこかに表出するものですから、その時間と金は誰のために掛けるのか、よくよくよくよくよくよく考えてから無駄だと判断した方が良いですね。ミニマリストを気取っていると人間関係までバッサリ消えますから。

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

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コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

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令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

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コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

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コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

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10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

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コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

TSUKUMO

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昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶが、それにしても選びにくい。

FRONTIER

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※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。