BTOパソコンへグラボを増設する際に注意すること

2019年1月 2日

グラボを増設したくなったなら。

CPUがある程度高性能で電源容量にも余裕があるなら、グラフィックボードをポン付けしてゲーミングPCになれる場合もあり、私のメインPCがまさにそれで、GTX 1060辺りを積めばゲーミングPCに。

増設例の後に注意点5つで参ります。

マウスのグラボ非搭載PCへグラボ増設を試みる

私のメインPCを例にすると本当にグラボ挿して終わるため、マウスのこれにグラボはGeForce GTX 1060を増設したいとしましょう。

LUV-MACHINES-AR410SN

見るべきところは電源容量で、パッと見500Wあれば余裕で行けるはず、とわかるのは自作PCユーザくらいなので一応簡単に計算してみましょう。

1.電源容量と全体の消費電力を確認

まずはCPUのTDPを調べる。

TDP 65W

source:AMD Ryzen 5 2400G | AMD

次にグラボのTDPも。

Maximum Graphics Card Power (W) 120 W

Minimum System Power Requirement (W) 400 W

source:GeForce GTX 1060 | Specifications | GeForce

小計185Wで、グラボの方は最小電源容量が400Wとなっており、マウスの完成品PCは500Wなのでクリア。

この185Wに私は適当なので200Wくらい足して385Wとし、385/500は77%なのでギリ、に見えるけれど200Wは盛っているので多分大丈夫。

「え?そんな計算が必要なの」と思ったなら必要。しなくても良いけれど、もしCPUが130Wとかでグラボが1060を超えるモノなら500Wでは電源入らないか、動いてもケーブル溶けたり何かと燃える危険性がございます。

2.グラボの長さに注意する

サイコムのような自作代行系BTOならばケースが自作と同じ市販品のモノが多いので型番で検索すれば対応しているグラボの長さが判るけれど、マウスのような量産系BTOの場合は不明なことが多い。

グラボ増設とか改造する前提ではないため、対応するグラボの長さなぞ書かれているわけがないし、ケース内も完成品PCならユーザには関係ないので画像さえないことも普通にある。

というわけで、マウスのケースはMicro ATXであり、長いグラボでストレージ用のシャドウベイが外せなければ詰むのでこれにしましょう。

kakaku-PH-GTX1060-6G

source:価格.com - ASUS PH-GTX1060-6G [PCIExp 6GB]

幅(長さ)183mmなのでこれが入らないわけはないはず。ながら、価格コムが表記ミスっている可能性も考えて一応公式でも確認。

サイズ 約183 mm×121 mm×38 mm(W×D×H)

source:PH-GTX1060-6G | ビデオカード | ASUS 日本

価格コムに「ショート基板の」と書かれているくらいなので比較的短いのだろうとしても、本当にそうなのか見ましょう。18cmくらいならケース奥行きの半分以下。

本体寸法 幅×奥行き×高さ(mm) 170×403×360

グラボ載らないよう嫌がらせでもしていなければまず大丈夫。

3.補助電源コネクタが無ければ変換

問題は補助電源で、マウスのPC本体はグラボ非搭載なのでGTX 1060に必要な6pinコネクタが電源ユニットから生えていないかも知れない。

なのでペリフェラル4pinが付いているならこれで変換。

IDEP-PCIE6P

source:Amazon | 変換名人 ペリフェラル4ピン×2→ PCI-E6ピン

SATAしか無いならこれで。 

PX-001SA2

source:Amazon | PCI Express用変換ケーブル PX-001SA2 | AINEX

SATA端子の数が足りないなら分岐ケーブルで対応。

以上、後はグラボと補助電源端子を挿してドライバ入れて完成のはず。

 

完成品PCへグラボを増設する際に注意すること

5つひらめいた。

1.マザーボードが古すぎないか?

詳しくは知らないのだけれども、価格コムのGTX 1050 Ti辺りのレビューを見ていると「Core 2 Duoの構成でも認識した」などと書かれていたため、もしかすると古すぎるマザーではGTX 1060行けないのかも知れない。

その古すぎるの基準が曖昧ながら、初代Core iシリーズでさえもう10年くらいも前の発売なため、PCIe Gen3.0な新しいグラボが載るとは限らず、挿せるとしてもドライバが上手く当たらないやも知れず。 

2.CPUがボトルネックにならないか?

極端な話、CPUがCleronでグラボをGTX 1080 TiとかしてもCPU性能が低すぎて1080 Tiの処理性能は制限されてしまうはず。

GTX 1060ならばCPUはどのくらいあれば良いかは、Core iシリーズならば新しいやつのi5くらいが合っていたはず。i3でも良さそうな気はするものの、最近のゲームはマルチコア対応が増えておりコア数も重要になって来ております。

3.電源容量は本当に足りているのか?

マウスPCの改造例では電源500Wなので大丈夫とは書いたけれど、それは新品のPCの新品な電源ユニットだからであり、使い古した5年以上前の500Wとかなら劣化して変換効率落ちている可能性も考えましょう。

たとえ80PLUS認証があれども、それは設計時の変換効率保証であり言い方を変えると新品の時を指しているだけで、電源ユニットは劣化の意味でも消耗品なので古いならば容量に余裕を持つか新品交換してしまうべきか。

4.その8pin端子は本当にグラボ用か?

CPUとグラボの8pinコネクタの違い

source:SilverStone Technology Co., Ltd.製品紹介:ST1200-PT

PC自作せずグラボ増設するほどならば、このコネクタの違いがわからず、間違えて強引に挿すとグラボや端子がぶっ壊れてしまう。

画像は左がグラボ用、右がCPU用。同じ8pinでも6+2と4+4の違いがあり、逆に挿そうとすると端子の形状が違うのでハマらない。中には分岐がない丸ごと8pin仕様な端子もあるので無理やり挿して壊さないように。

5.補助電源が燃える危険性は無いか?

ama-UGREEN9

source:Amazon | UGREEN SATA SATA15ピン→VGA6ピン

マザー上のPCI-Expressの端子(スロット)の給電能力は最大75W、GTX 1060のTDPは120Wなので45W足りないので6pinでの補助が必要。

6pin無いなら上のような変換を使えば良いのだけれども、SATAやペリフェラル4pinの給電は1本60W、電源から生えているグラボ用6pinは75W。ちなみに8pinは150W。

そんなアホな設計のグラボがあるとは思えないけれど、わかりやすくTDP150Wで6pinの補助電源端子なグラボがあったとすると、本気で150WフルパワーしたならSATAなどの変換6pinで60W+PCIeの75Wでは15W足りない。

足りなければどうなるかは上でも書いた通りで、コネクタが溶けたりケーブル焦げたり最悪発火して真っ白に燃え尽きてしまう危険性がございます。

そんなバカなと思うことなかれ。グラボ6枚搭載したマイニング用に電源ユニット1台で、電源ユニットやケーブルや端子、グラボ、ライザーケーブルが燃えたとか昨年から割とよく見る日本国内での話。

 

そんな事しなくて良いからこそのBTOパソコン

私はPC自作できるので今回のような増設の知識もあるけれど、無いなら、または自信が無ければ完成品の方が無難。

LITTLEGEAR-a340SA1

マウスの増設改造PCは、税別にするとグラボが25,381円、PC本体64,800円で計90,181円。

上の画像は99,800円なので差額は9,619円でこう変わる。

  • Ryzen 5 2400G -> 2600
  • VRAM 6GB -> 3GB
  • HDD 1TB -> SSD 240GB+HDD 1TB

約1万円の差額ならば、私ならこちらを選ぶ。

また、マウスの延長保証がデスクトップPCは税別7,000円で+2年であり、当然グラボもその延長内に含まれる上、何もしていないのに壊れた際にマウスへ修理を丸投げできる利点がございます。

もちろんASUSのグラボ単体にも保証は付いているけれど1年間。私ら自作PCユーザに言わせると、1年少々でも故障したなら使い捨てて新たに購入するモノがグラボ、な人は多いと思われコスパ悪い。※趣味の自作ならコスパ考えない人も多いのでBTOパソコンとは逆。

マウスで保証を延長して旨味があるのは、もし3年間のギリでグラボが故障したなら?で、その頃になればもうGTX 1060なぞ在庫していない可能性があり、タダで新しい世代の同等品またはそれ以上のグラボへの交換も考えられる。

※新世代グラボが旧世代と互換性あり性能が同等以上で価格が同等以下ならば、旧製品の保守(修理交換用)在庫を切り捨てるのは、棚卸し在庫を減らしキャッシュフローを考えるメーカーなら普通にやること。

というわけで、もし私ならば2年くらいでグラボ故障してその時あまりゲームしていなければ、グラボ抜いて3年ギリまで保留し続けて修理に出すという、HWT(ヒツジ先輩・ワラシベ・テクニック)も検討する。運が悪ければ旧世代グラボの保守在庫があってしまうかも知れないけれど。

以上。増設も改造、改造するならばPC自作に一歩踏み出したくらいの知識などが必要なので完成品PC、BTOパソコンをおすすめ。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(1)

>グラボはGeForce GTX 1060を増設したい
APUはRyzen 5 2400G。IntelのCPUでいうとCore i5 8400と同じくらいの性能ですから、GTX 1060を追加してもバランスは取れていますね。

>グラボの長さに注意する
だいたい2スロット使うグラボが多いですから、キャプチャカードなんぞ追加していた場合、PCI-E×1の取り付け位置を変えるか場合により取り外す必要がある点も少しだけ注意ですね。完成品PCでサウンドカードを初めから取り付けている例は稀でしょうが、そちらもいちおう注意。

>コネクタが溶けたりケーブル焦げたり最悪発火
私はそれが嫌で、変換コネクタってあまり使いたくないのですよね。現在の構成ですとケーブルの長さとコネクタ数が足りず、1つペリフェラル→SATAの変換ケーブルを使用しているのが私のメインPC環境ですけれど。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

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ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。