ARMでフル機能版Windows 10が2017年リリース予定

2016年12月12日

新たなWindows 10が来年登場予定へ。

中国深セン市で開催のWinHEC Shenzhen 2016にて、マイクロソフト(以下、MS)がARM版のWindows 10を発表。今回はアプリとオフィスとメモ帳のような限定では無く、デスクトップ版と同じになる模様。

月曜なので手短に参ります。

元ネタはこちら。

マイクロソフト、ARM版Windows 10発表。Win32アプリケーションもエミュレーションで動作。Photoshopやゲームもスイスイ - Engadget 日本版
http://japanese.engadget.com/2016/12/08/arm-windows-10-win32-photoshop/

動画の1分23秒辺りからWindows版Photo Shopが動作しております。

ARMとは何かを簡単に説明すると、主に小型機器で採用されるプロセッサで、スマホやタブレット以外にカーナビとかポータブルゲーム機などで使われる用。

ARMでは無いプロセッサがインテルとAMD主流とするなら、Windows以外にMacシリーズや家庭用ゲーム機(プレステやXboxなど)で採用される、高めな性能が求められる際に使われる方。

そこで疑問を3つひらめいた。

1.なぜフル機能版が動くのか?

答えを引用。

もちろんネイティブ動作というわけではなくエミュレーションによるものですが、Universal Windows Platform(UWP)およびWin32アプリケーションが実行可能とのこと。

エミュレーションとは代替を意味しており、直接ARMプロセッサで処理出来るわけでは無く、一旦変換のような置き換える事で動かす仕組。

最近のARMプロセッサは高性能な製品も出ているので実現出来るようになったのか、来年早々リリースとは何を焦っているのかは次。

2.なぜARMでWindowsなのか?

ARMでWindowsは過去にもあり、Windows 8系の時代に使われていたWindows RTという黒歴史が存在。Windows 10が登場した辺りでフェードアウト。

  • デスクトップ版フル機能Windows・・・インテルCPUで動く普通のやつ
  • Windows RT・・・アプリ以外は専用のオフィスとメモ帳だけ使えた
  • 今回のARM版・・・エミュレートしフル機能Win32ソフトが動く

RTの失敗は、(今でもそうだけれども)Windowsストアで配布や販売されるアプリの種類が少なすぎて出来る事が少なかった為。結局、大手はマイクロソフトしか端末を出さなかったと記憶しております。NECが発売中止したレベルの大失敗。

3.なぜフル機能にする必要が?

近い将来、タブレットのような低価格&低性能で良い端末でフル機能版Windowsが使えなくなる可能性があり、原因はインテルが次期Atomの開発をキャンセル、低価格なx86プロセッサが無くなってしまうからでしょう。

そうなるとMSとしてはARMで動くスマホ用のWindows 10 Mobileをタブレット用として提供しなければならず、ただでさえPC以外はAppleとGoogleに負けているところ、タブレットまでクソ端末になると大敗は必至。

フル機能版では無い=10 Mobileと変わらない=Windows RTと変わらない=ヤバい、という流れになったのだろうと憶測。

ARMでフル機能版Windows 10は大丈夫なのか?

気になる点はここ。

Universal Windows Platform(UWP)およびWin32アプリケーションが実行可能

言い換えると、Windowsアプリ(ストアや付属のタイル型のやつ)と、32bit版Windowsのソフトウェアが動作するという意味なので、64bit版プログラムは今のところの情報では非対応。

私は開発者では無いので手持ちのソフトが32/64bitどちらなのか不明ながら、フリーソフトは御丁寧に32/64bit版が別になっている場合があるので、その際は64bit版を選択。これ、ARM版では動かないはず。

仕様を見て買うPC変態ならば良いけれど、東芝やNECなどの大手がARM版で2in1とか出したなら、多くの人がCPUの違いを知らずに購入し、64bit版ソフトを持っていたなら使えないとか有り得そう。

用途の幅は広がったけれど、普通のPC用Windowsとは少し違う。これではRTの再来に近いのでは無かろうか。

選択肢が狭まらず、引き続き低価格でWindows端末を使えるなら良い反面、ひどい罠にならなければ良いとやや心配しております。

考え方によりスティックPCのような元から32bit版Windows 10はあるのだから、32bit版とかARM版と書けば良いのだろうけれど。後はエミュレーションによりどこまで速度が落ちるかが問題。

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リンク用ソース

コメント(2)

>ネイティブ動作というわけではなくエミュレーションによるもの
基本的な操作に限るなら、エミュレーションでも問題ないでしょうね。動くけれどストップモーション、ではお話になりませんし。

個人的には「激安の中華タブレットに、手持ちのWindowsを入れて遊ぶ」ができるようになれば楽しげで良い事。「※ただし組み込み用に限る」ならおととい来やがれ、な話。

【笠原一輝のユビキタス情報局】見えてきたARM版Winodws 10の姿 ~次期SurfaceはSnapdragon 835搭載になる? - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1034621.html
笠原氏のコラムw
>最大の要因は、IntelがCherry Trail(Atom x7/x5)やBay Trail(Atom Z3700シリーズ)の後継製品を用意していないためだ(本来Cherry Trailの後継として用意されていた開発コードネームBroxtonは既にキャンセルされている)。
そうだろうなw

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