ドスパラが超高速SSD構成でのクリエイター向けPC発売

2015年2月25日

ドスパラよりBTOデスクトップPCの新製品。

ストレージとはSSDやHDDを指しており、起動用SSD1台、データ用HDD1台。ここまでは普通のパソコンと同じだけれども、作業用に8台のSSDをRAID0で構成しており全部で10ストレージという凄まじい仕様。

標準構成を見て参りましょう。

クリエイター向けRaytrek-V AR-Eは約59万円

ドスパラの販売ページより。

Raytrek-V AR-E

約54万円に見えるけれど、消費税や送料まで足して行くと約59万円。ポイント還元が税込価格の1%になっているので分かり易い。ちなみにカード決済するとポイント付かないはず。

特徴のストレージをカスタマイズページより。

Raytrek-V AR-Eのストレージのカスタマイズ

明るい部分が標準構成で、普通と違う箇所は2つ目のSSD 128GBx8。

インテルSSD 240GBがWindowsの起動用、3TB HDDはデータ保存用。編集中のデータは128GBx8を使えとの提案なので、約1,024GBの容量でやる事となっております。

いつもの一覧形式にしてみましょうか。

  • OS:Windows 7 Professional 64bit
  • CPU:Core i7-5930K(3.5-3.7GHz、6コア/HT、15MB)
  • マザー:インテル X99 Expressチップセット搭載 ※ASUS
  • グラボ:NVIDIA GeForce GTX 980 4GB ※多分Palit~
  • メモリ:32GB(8GBx4、PC4-17000)
  • SSD1:240GB(Intel 530シリーズ)
  • SSD2:1TB(128GBx8、東芝HG6シリーズ)
  • HDD:3TB(SATA3)
  • DVD:スーパーマルチ
  • 電源:860W(80 PLUS PLATINUM) ※Seasonic
  • ケース:ミドルタワー
  • その他:RAIDカード(Adaptec ASR-8805

価格を推測して行くと、Windowsは1.5万円くらいの価値として、CPUは安くとも現在7万円、マザーボードはASUS製らしいのでX99なら3~5万円。

GTX 980の相場は7万円以上だけれども、ドスパラはPalit Microsystemsのグラボを搭載するはずなので7万円くらい。多分これ。

GPU温度が60℃を超えるまでファンが回転しない「0-dB TECH」機能を搭載

source:PalitのGTX980 Super JetStreamを徹底検証 | ドスパラ - 製品レビュー

DDR4メモリの相場は4GBで8千円くらいと相変わらず高めで、8GBが4枚なら6~7万円。面倒になって来たので省略すると、SSDは東芝が少し高いとして全部で10万円くらい、HDD約1万円、DVD2千円。

電源がSeasonic製品860Wという事は、Xseries XP2 SS-860XP2と思われ2.5万円。ストレージ10個入るケースが1万円切るとは考え難い。RAIDカードは約8万円。

合計すると、自作するなら50万円切れるくらい。

「(量産系)BTOの方が自作より安いはずでは?」と思ったなら、それは20万円を切れる構成での話で、このクラスになるとメーカーも量産が出来ず、生産や保守(修理用)在庫が厳しくなるので自作よりは高くなるという。

4万のマザーに7万のCPUを載せ、7万のグラボを挿して8万のRAIDカードで自作したいならやれば良いと思うけれど、私なら嫌。怖い。他人のPCなら尚更。

この仕様の特徴は高性能以外に静音性。

ストレージ10台とは言えども音の出る物はHDD1台のみなので、普通にHDD1台搭載しているPCと変わらない。GTX 980も低温ならファンレス状態になるので無音。

CPUも最近のインテルは静かなので、TDP140Wと言えども昔のPentium 4やCore 2の高性能な物ほどうるさくはならないはず。クーラーは標準で「静音パックまんぞくコース」になっている為、おそらくサイズやクーラーマスター辺りのデカいやつが載っているはず。

最大の特徴と言えるRAIDカードも少し見てみましょう。

 

「Adaptec ASR-8805 SGL」のRAID0で8台接続

アダプテックの公式より。

adaptec-8-series

source:Adaptec by PMC | Adaptec RAID 8 シリーズ

価格コム最安は約8万円。

これが何をする物かは、通常のストレージはマザーボードのSATA端子へ接続するところ、こちらの基板に接続する事でRAIDという構成が可能となり、0はストライピング。

ストライピングはデータがぶっ壊れた際に復旧が困難になるけれど、接続すればするほど高速化出来るという利点有り。詳しくはWikipediaでどうぞ。

8本の128GB SSDが1TBの1ドライブになるので、こんな感じになるはず。

  • C:SSD 240GB
  • D:DVDドライブ
  • E:SSD 1TB <-RAID0がこれ
  • F:HDD 3TB

SATA接続のSSDでは、SATA3でさえ最高速度は600MB/s。東芝HG6の性能はシーケンシャル基準で読み書き500MB/sくらい。普通なら600も出ないところ、8本でRAID0にするとこんな感じに。

RAID0のベンチ

source:オリオリオリオ~ : 新章突入 12G SAS RAID カードを試す!

ASR-8805~では無く8885、SSDはサムスンの速いやつという違いは有るけれど、SSD 8台で計測している点は同じ。Seq(シーケンシャル)がRAMディスクの速度に近付いております。RAMディスクで3~8千MB/s。

ドスパラいわく3千MB/sを超えるとの事なので、おそらくシーケンシャルの値と思われ、だいたい上の画像と同じくらいになるのかと。

いくら速くともRAMディスクは現実的には数十GBが限度。SSD8本でRAID0、PCIe x8(ビデオカードなどを挿す方)へ接続する事で超高速になっているわけですな。

 

4K超え解像度の編集には必要なのかも知れない(まとめ)

私はクリエイターでは無いけれど、稀に当ブログ用として無駄に1080pの動画を撮影し、両端をカットしたりBGMを入れる程度の編集をする機会がございます。

解像度が640x480の頃より1920x1080の方が明らかに処理が遅くなっており、原因は主に動画編集ソフトとは思うけれど、SSDの書込寿命を無駄に使いたくないのでキャッシュ(編集中の作業用データ一時保存場所)をHDDにしている辺りも遅さに関わっているはず。

4Kどころか8Kや10Kまで開発されており、4Kは今年3月から商用放送も始まるとの事。※参考:スカパー! プレミアム光でも'15年4月以降に4K商用放送開始 - AV Watch

映像1本が最終的に1ファイルになるなら、再生時はシーケンシャルの速度が重要としてSSDはHDDの数倍。しかし編集中はランダムの読み書きも重要と思われSSDなら数十倍以上、ドスパラの例なら数百~数千倍。

個人的にSSDの速度は500MB/sを超えても体感では判らないと思っていたけれど、高解像度な映像編集用途ならRAMディスク並の速さと大容量が必要なのかも知れない。

いきなりRAIDカードとSSD複数本で10万円以上の投資をし、変化が無ければ無駄金になってしまうので、先に編集ソフトのキャッシュ設定をHDDとSSDで比較してみましょう、と、私が言うまでも無いとは思うけれど。

4K超えは制作費が高く付くなら鑑賞代も高額になりそうですな。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(4)

>約54万円
54万位? あれ、最近見たな… あ、あれだ
価格.com - MSI、2基のGeForce GTX 980Mを搭載した18.4型ゲーミングPC
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0020/id=45615/

>メモリ:32GB(8GBx4、PC4-17000)
自分用補足です
PC4-17000=DDR4-2133ですね
APU関連で見慣れてる(DDR3-2133等)自分も大きい方の数字になると、何だっけ?とよくナリマスw
目にする数が増えたら慣れるかなぁ

DDR4 SDRAM ‐ 通信用語の基礎知識
http://www.wdic.org/w/TECH/DDR4%20SDRAM

>GTX 980も低温ならファンレス状態になるので無音。
これホントすごいな~。ゲーム選べば最上位のGTX 980でも、プレイ中にファンが回らないとかスゴイ

>編集中のデータは128GBx8を使えとの提案
RAIDを信用していない私にとってはRAIDなしのSSDでもいいのではて思うw

>DVD2千円
映像編集用ならブルーレイのほうがいいのではw

>「(量産系)BTOの方が自作より安いはずでは?」
>20万円を切れる構成での話
Xeon+ECCメモリー+対応マザボ+グラボ無し(CPU内蔵)はどうなんですかねw

>この仕様の特徴は高性能以外に静音性。
音を扱うなら重要でしょうw

>ストライピングはデータがぶっ壊れた際に復旧が困難になる
だから信用していないんのですよw

>先に編集ソフトのキャッシュ設定をHDDとSSDで比較してみましょう
SSDの容量不足でゲームのインストール場所をHDDに変更したらSSDにインストールしていた時と比べてもたつくようになりましたw

>4K超えは制作費が高く付くなら鑑賞代も高額になりそうですな。
ゲームも4K化が進めば開発費高騰待ったなしだなw

レイトレックって、スタートレックと同種の意味ですかね。直訳だと「光への旅」的な。それだけ速いと。

>SSD2:1TB(128GBx8、東芝HG6シリーズ)
クリエイター向けを銘打つなら、この故障度8倍のストレージには、標準でバックアップ措置が必要でしょう。作業領域として使うなら尚更。

>自作したいならやれば良いと思うけれど、私なら嫌。怖い。
仮に自作機なら、初めて電源を入れる時は緊張しますね。何せ起動しないと原因を探るのが面倒ですし、相性問題だと詰みます。パーツ数の多い構成は完成品を買った方が楽。

>8本でRAID0にするとこんな感じに。
相変わらず雫エディションは人気。改めて見直すとこの雫さん、頭がデカすぎるような気がしないこともありませんが、反感を買いそうなので目の錯覚ということに。

>Seq(シーケンシャル)がRAMディスクの速度に近付いております。
RAID0でもランダム性能は大して変わらないのですね。普段使い用途にRAID0は不要という結果か。


ところでこのSSD8枚セット、売れ残った小容量SSDの在庫処分ではありませんよね。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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あなたの街の~を勝手に評価
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Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。