パソコン工房が何故かCore i7-5775C搭載PCを新発売

2015年6月29日

なぜかBroadwell-Kを搭載。

新発売は良いのだけれども、どうして完成品のBTOパソコンでこの構成をやるのか不明。何が妙かは、Core i7-5775CというCPUの価格と性能が中途半端過ぎて量産系BTOには向かないと思う為。

ニュースリリースから参りましょう。

パソコン工房が何故かCore i7-5775C搭載PC発売

元ネタ。

iiyama PC、第5世代Coreプロセッサ搭載パソコン発売|ユニットコム
http://www.news2u.net/releases/136895

MN7250-i7-TXM

画像は安い方の機種で価格は見ての通り。上位機種は約12万円。

このクラスの価格ならばグラボは結構良い物が載っているのだろうと思うでしょう。しかし非搭載。SSDが大容量なのかと思ったなら普通にHDD。

一覧する程の物では無い為、安い方の主な仕様を引用。

CPU:インテル(R) Core i7-5775C プロセッサー / グラフィック:インテル(R) Iris Pro Graphics 6200 / メモリ:8GB / HDD:1TB / DVDスーパーマルチドライブ

高い方も同じで、マザーがH97からZ97、ケースがミニタワーからミドルタワーという違いなので、無改造前提な完成品PCとしてほぼ意味の無い機種分け。上位と言えるのか微妙な差は、見た目がデカいだけ無駄だと思う。

インテル Iris Pro Graphics 6200とは、インテル製の増設ビデオカードでは無く、最近のインテルCPUに内蔵のインテルHD~グラフィックスの上位や進化版。どのくらい凄い性能かは1万円台のグラボ程度と思われ、消費電力は低いだろうけれどコスパが悪い。

それにしても10万円オーバーは高過ぎないか。高過ぎる原因はCPUの価格に有り、単品最安が現在約5万円。その割に5万円を切れるCPUより性能は下。

昨日のまとめ記事より、ドスパラが比較していた一覧を流用。

LGA1150の5千番台

source:Broadwell「Core i7 5775C」の性能検証 | ドスパラ - 製品レビュー

i7-4790Kの最安は現在4.2万円くらい。8千円のグラボを追加でi7-5775Cに勝てるかと言えば微妙だけれども、CPUとしての性能は負けているわけで。

このCPUは自作マニアが衝動買いし、ベンチマークやオーバークロックで遊ぶ物だと考えていたので驚いた。

パソコン工房側も売れるとは思っておらず、CPUは大人買いでは無くBOXを使用しているとするなら、ドスパラが十八番としている、いわゆる作ってみた系でしょうな。

10万円代でゲーム用なら素直にこの辺りで良いと思う。

パソコン工房の10万円代ゲームPC

上はCore i5なのでHT無しだけれどもi7-5775Cとクロックは同じ。下は価格はやや高めでクロック高め。いずれもGTX 750 Ti搭載。

 

Core i7-5775CとCore i5-5675Cの特徴

パソコン工房は本気で売る気が無いのかCore i5搭載機種は出ておらず、i7-5775Cのみ。実際には2種類出ております。

最大の特徴は、eDRAM内蔵。

eDRAMというキャッシュメモリをオンパッケージ(CPUとは別ダイだが、CPUのパッケージ上に実装)で搭載している。メインメモリから読み込んできたデータをeDRAM上にキャッシュしておくことで、メモリ帯域への圧迫度を下げ、結果としてGPUの性能を向上させるというのが基本的な考え方だ。

source:ntel、Iris Pro搭載デスクトップ向け第5世代Coreプロセッサ発表 -PC Watch

インテル公式を見ても書かれていないけれど、L3キャッシュ以外にL4キャッシュを128MBも内蔵しており、ゲームも有る程度は動いてしまうというグラフィック性能を持っております。

PC Watchのベンチマーク各種より。

5775c-vs-4770k

source:Intel「Broadwell-K」ベンチマーク速報 - PC Watch

どうしてここでi7-4770Kなのか、何故4790Kでは無いのかは提灯スキルが発動しているのか。グラフィック性能では確かにスコアは高いけれど、価格を近付けるとドスパラの比較のようにCPUとしての処理速度では負ける。

4K解像度、RAW形式での撮影映像プレビューも発見。

Intel HD Graphics 4600を内蔵するCore i7-4790K搭載マシンでは、秒間20フレーム前後となっていたが、Core i7-5775C搭載マシンでは40フレーム前後で安定しており、およそ倍のフレームでプレビューが可能となっていた。

source:第5世代CoreプロセッサはRAW画像/動画の現像を加速 - PC Watch

グラボでやれば良いのでは。しかし、メインメモリをどこまでVRAMとして使えるかにより、下手なグラボよりは良いかも知れないけれど不明。

デスクトップPC用のLGA1150以外も有るには有り。

iris-pro-6200

source:Intel、第5世代CoreにBroadwell-Hの4コアモデル投入 - ITmedia

下段のノート用はそのまんまノート用。上段のデスクトップ用で対応ソケットがBGA1364の物は組込用、小型PCなどで使われるCPU。

LGA1150(普通のデスクトップPC用)を出す意味は有ったのか?という疑問が、どうしても残ってしまう。

 

BroadwellはSkylakeまでの繋ぎ(まとめ)

こちら。

次世代CoreことSkylakeは8月7日と9月上旬の2段階で発表-PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20150625_708689.html

Skylakeの予定

8月と9月に発表で有り発売では無く、出るのはまだ先。

しかし発表から発売までそう長くなるとは思えず、今回ネタにしたBloadwellは繋ぎと見てよろしいかと。PC Watchによると10月頃からメーカーPCに搭載予定。

素朴な疑問は、CPU内蔵GPUという物に高性能は求められておらず、グラフィック性能が必要ならばビデオカードを挿すが自然。問題は無駄に高性能なGPUを内蔵されると価格が乗ってしまう事。

インテル公式で価格と性能を比較

source:ARK | インテル 製品の比較

i7-5775Cはi7-4790Kより価格が27ドル高い、その割にCPUとしての性能は低めでGPU性能が高いという、CPUとしての価格の矛盾。

もし同じCPU性能、4.0-4.4GHzにしたなら価格差は27ドルでは利かないと思われ、それならば差額同等のグラボを増設した方が良いわけで。

CPU内蔵GPUの高性能化による恩恵はノートPCやモバイルCPUを搭載する小型PCで有り、グラボを普通に挿せてしまう大型のデスクトップPCにはコスパが悪くなるだけだと思う。

Skylakeへと進化するのは良いのだけれども、中途半端に無駄な機能を載せられ価格を引き上げられてしまうのは戴けない。

しかし元から高価で、ノートや一体型が主力と思われるMacには最適かも知れませんな。それはそれでデスクトップ用CPUのGPU強化する意味は無いけれど。

CPUのクロックが頭打ちの現状、GPU強化くらいしかやる事が無いのか。NVIDIAを巻き添えにしてAMDを更に弱らせたいのか。もしそうなら、インテル狂ってる。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(5)

なぜか

新機種【新台導入】=客寄せと同義じゃないかな。
新OSによる客寄せ効果が消滅したいま他に目玉をつくりづらいのでしょう。

あせった店がよく使う手で。
センスがないともいう。

すでに元祖業種の新台導入に関しては
「大開放!」ではなく「台代回収!」のイメージが定着。(まず店の投資分回収から

それでも一定数の集客がある部分については
「なぜか」という表現でよいと思う。

ただし将来的には間違いなく破綻。
新台導入→即回収→客不満体験→閑古鳥→2~3ルーチン→新台導入→客卒業済→回収できず→「なぜか」(店主)→台売れない→ベンダー破産 いまここ。

>CPU内蔵GPUという物に高性能は求められておらず、グラフィック性能が必要ならばビデオカードを挿すが自然
消費電力と高性能を両立させたいならCPU内蔵GPUがいいかなって思いましたが、一般の事務作業やWebサイト閲覧には高性能なGPUが必要ないわけでw

>CPU内蔵GPUの高性能化による恩恵はノートPCやモバイルCPUを搭載する小型PCで有り
やっぱり消費電力の低減や小型化やねw

>CPUのクロックが頭打ちの現状、GPU強化くらいしかやる事が無いのか。
いや、ビデオのエンコードをGPUでやろうという動きがあるらしいですよw それでもCPU内蔵GPUでやる意味はないのかも…w

件のiiyamaPC(MN7250-i7-TXM)、仕様で気になるのは、映像出力端子が「D-sub」と「DVI」と「DisplayPort」の3種だけで、現代では一般的な「HDMI」が無い点ですね。

>画像は安い方の機種で価格は見ての通り。上位機種は約12万円。
しかも騙す気なのか天然なのか、ディスプレイは付属しないのに、商品画像にはディスプレイを入れるトリックアート。注意書きに「※ディスプレイは別売りです」の文言も無し。

即納モデルのためか、カートに入れる→注文情報入力→注文完了、までに仕様詳細が分からないのが痛いところ。


>LGA1150(普通のデスクトップPC用)を出す意味は有ったのか?
GPU性能が上がったとはいえ、専用のVRAMが128MBの時点で「その程度の」用途にしか役立たないのは明白。価格が従来品と大して変わらないなら、性能の底上げとして歓迎できますがね。

>「※ディスプレイは別売りです」の文言も無し。
※モニターは付属しません。また、画像はイメージであり、実際の商品とは異なることがございます。

記事内リンクの3年保証の下、詳細仕様のちょい上に有りましたよ~

そこには確かに。私もコメントを書いている途中で確認していたのですが、肝心のカート→注文へ行くと消えるのですよね。

ちなみに即納モデル以外、通常のBTOモデルでは、商品画像の辺り、価格のすぐ下に表示。その後、BTO画面にて「動作に必要なモニタなどの~」の文言が画面トップに記載。

即納モデルはシン@陸奥さんがお書きの部分のみに記載。カートに入れてからは記載なし。

という違い。というか今回のモデルに限らず、即納モデルは全てこの仕様だった模様。いちいち指摘するほどの事でも無かったようで失礼。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。