事務用の安く快適なデスクトップPCの選び方(2016年5月)

2016年5月30日

デスクトップPCの購入相談を着信。

友人が経営している法律事務所でパソコンを追加購入したいとの事。VAIOとか適当に答えるとノートではモニタが小さく、私が安くそこそこの性能のパソコン選びが上手いと別の友人から聞いたそうな。

選び方が良く判らない人は是非お読み有れ。

事務用の安く快適なデスクトップPCの選び方

「用途と予算」から性能を考える

事務用とはいえその事務員が自作でホームページとかやらかすならば話が少し変わる為、どのような事に使うか全て答えよと聞いたところ、

  1. iTunes(写真管理)
  2. MSオフィス(ほぼワード専用)
  3. ウェブ・ブラウザ(IEが良いらしい)
  4. 法律関係の専用ソフト(詳細不明、データベース?)

1~3は私も稀に使うので分かるけれど4番が見当付かないので突っ込んで聞いてみたところ、見た目は昔の弥生会計のような複雑な見た目(UI)で自宅から遠隔で操作する機会もあるとの事。

という事は24時間稼働、ならばノートPCの方が消費電力低いので適していると伝えたけれど、遠隔操作は別のノートPCが24時間動いているのでデスクトップはオフにするという。おそらくクラウド利用のソフトですな。

どう考えても非力なPCで良いと思われ、Atomでも良さそうなレベル。但し業務用となればストレス無く使いたいのでCeleron以下は却下でしょう。

予算は「20万円あれば足りるだろうか?」と聞かれたので、「何台買うつもりなのか?」と返したほど潤沢。

安さ最優先ならプロセッサはAMD

有名どころの量産系BTOでいくつか見たところ、安さ重視ならばこれが良さそうと思った機種がマウスのこれ。

LM-AR352E

税別ながら約4万円なので税込と送料込にしても5万円以下。但しWindows 7仕様ならばやや5万オーバー。

赤枠のHDD 1TBが気になるので現在の使用量を見てもらうと43GBしか使っていないらしく、同じ価格でHDD 1TBがSSD 128GBの機種も有るのでそちらへ変更。

インテルと何が違うのか聞かれた私の回答は以下。

  1. 見た目の数値は高性能だけれどもインテルほどでは無い
  2. AMDのCPUはAPUと言い内蔵グラフィック性能に優れている
  3. インテルのように新CPU以外はWin7サポートしないとか言わない

上から潰して行くと、

  1. 性能は良く解らないので任せる
  2. グラフィック性能要らないのでは?
  3. Windowsは安い方、10でも良いと思う

悪い事は言わないので7にしとけと言いたかったけれど、他人の意見で決めてしまうと後々後悔するやも知れず10として。

問題点はDVDドライブが必要なので無しでは困るとの事。何をするのか聞くと、法律関係のソフトがCDまたはDVDなのでインストール時にドライブが必要らしい。

余らせている在庫をプレゼントしようかと思ったけれど、メーカー修理時に取り外すとか面倒なので中止。カスタマイズで付けても良いと思うものの、税別3,900円はいくら何でも高い。

また、良く考えるとAMDのA4-7300 APUがいくら2コアで3.8-4..0GHzと性能高めに見えるとしても、インテルならばどの程度なのか見当付かず勧めるのはいかがなものかと考え直し、安全にインテル入れてみることに。

インテルならばPentium~Core i3

インテル入る同じ価格の機種はCeleron G1840搭載、AMDの上のモデルとの違いはCPU以外にHDDが500GBへと下がるところ。

しかし使用量は50GB満たないのだから1TBも500GBも同じようなもの。そしてマウスのCeleronモデル同価格の機種にはSSD搭載が無く、個人的にCeleronは冗談とか予備PCに使うものだとして却下。

1ランク上の機種はこれ。

LM-iH411EN

CPUがCore i3へと上がり価格も1.5万円くらい上がってしまった。

しかもSSD搭載モデルは無く、SSD標準を選ぼうとすると3ランクも上がってしまい、更に1.5万円プラスの約7万円でCore i5搭載になってしまう。さすがに事務用で4コアは意味が判らないのでさらばマウス。

ちなみにSSDをカスタマイズでは無く標準で探している理由は、量産系はカスタマイズが高額なので避けております。

1TBのHDDより240GBのSSD推奨

LINEで友人(以下、所長)と話を続けていると、事務所の機械好き女子より2種類の提案。ドスパラとパソコン工房から選ぶとは、私では無くこの人に任せた方が良いのでは?と思った。スリムケースでは無い辺りもセンスを感じる。

第1候補はドスパラのマグネイトシリーズ。

magnate-im

Core i5搭載は先ほどオーバースペックとして切り捨てたばかり。

しかもストレージがいくら500GBから1TBになったとしても所詮はHDD。更にメモリ4GBが8GBになれどもChromeブラウザ使わないなら4GB以上の部分はおそらく使わないと思われ、これまたオーバースペック。

通勤用に排気量5,000CCの自動車は燃費悪いだけだろうし、水を飲むのにバケツは要らない感じ。

第2候補はパソコン工房のこれ。在庫なしになっているけれど当時は有った。

MN5040-A8-NDM

ドスパラより5千円高額、しかも私の苦手なAMDのAPUが搭載。

しかしSSD 240GBはグッドなチョイスで有り、メモリ8GBもこの価格ならば良いとして、DVDスーパーマルチは所長の言う用途と合っております。

APUが見当付かないのでPassMarkで調べてみた。

passmark

スコア4,770が異様に低く見えてしまう原因は、普段から変態性能なCPUばかり見ている為でしょう。ノート用Core i3相当のようで問題無さそう。

というわけで、候補2種類の内ならば断然パソコン工房の方と返信。しかし私も検索中でこれを見ておりました。

Stl-M011-i3-HFS-Limited

SkyLakeのCore i3、Windowsが10なら問題無し。

メモリは無駄の無い4GBx1枚搭載、譲れないストレージはもちろんSSDで240GBはやや無駄に大容量か。DVDスーパーマルチ有り、他に無駄な物は無し、価格はAMD搭載の方より1.5万円も安い。

メモリ8GBと4GBの市販単品価格の差は1,500円くらいなのでCore i3 6100より1.4万円近い高額なAMD A8-8650にその価値は有るのか?いや、無い。と思ったので、やんわり「これどう?」と提案。

所長は私の候補が良さそうと言ったものの、事務員の人は「(AMDの方が)高い分その意味があるのでは?」と言うので私も事務員派へと寝返ったところAMDの機種に決定。

私は自分の提案に少しでも納得しないならば本人が決めた方が良いと考えるのでそうしたまで。しかし裏目に出てしまった。

余談1:Core i3モデルで良いとバレる

AMDモデルが到着し使用したところ、Windowsが10になり凄く快適と言うので「どこが?」と聞けば「超速い」との事。それはSSDの影響で有りWindows関係無いと言うと、何とCore i3モデルをおかわり。

結局、AMDとCore i3モデルの違いが全然判らないと言われ、逆にプチ後悔させてしまった。余計な事は言うものでは無いですな。それから更に2台、Core i3モデルをおかわりリプレイス(買い替え)したそうな。

余談2:なぜ自作してあげないのか?

やろうと思えばもちろん可能だけれども、自作PCという物は自分で作るからこそ自作なわけで、他作するものではございません。趣味でやってあげる人は居るだろうけれど、私はパソコン組立が趣味では無く単純に面倒なので嫌。

また、1人に自作PCして差し上げると他の人にもやる事になる流れになってしまい、気付けばいつの間にか無料サポートセンター化とか想像は容易。

ヒツジ先輩的にはネタを量産出来るやも知れず有りかも知れないものの、リアル優先なのでそこまで遊んではいられない。

 

起動ドライブはSSD+メモリはケチらない(まとめ)

CPUはインテルの独り勝ち状態、マザーボードは機種によりモノが違うのでメーカーの言い値、電源ユニットは容量や品質でピンキリ、のように価格での競争が激しく無いけれど、SSDとメモリは話が別。

SSDはメーカーや機種により若干の性能差が有り、MLCかTLCかで価格も少し差が有るものの大差無し。MCLで寿命は大丈夫なのか?という不安も現在では薄れTLCまで落とし部品のコストを抑える時代。

メモリは更に差が無く、チップのメーカーとか数にこだわるのは今更な感有り、高性能メモリはオーバークロック遊び用なのでSSD以上に差がございません。

これらメモリ系は円高に加え何故か今は価格が急落しており、市販品のメモリ8GBx2枚16GBが7千円を切るというアベノミクス前に近付きつつ有るほど安くなっており、SSDは再び値下がり256GB級が7千円とか512GBクラスでも1.3万円などもう1ランク値下がった感。

メーカー側のメモリ2GBの在庫が切れたなら4GBx1搭載となり、少し予算を盛れば4GBx2でも価格差は数千円なので必要ならば足すハードルは低め。

使わない大容量HDDよりSSDの240GBくらい有れば事務用途としては充分でしょう。使用量100GB未満ならばHDDは低速なので損するだけ、SSDは高速な点で業務効率が良いはず。

とりあえず起動ドライブはSSD、足りないならデータ用のHDDを追加。メモリは4GB以上、足りないなら盛れどもセルフサービスで後付しても財布の負担はそう大きくは無し。

用途と予算を決め性能の目安が判明したなら、SSD搭載の物を選びメモリの容量を確認すればよろしいかと。

事務用にグラボは要らない、電源やケースのこだわりも不要、むしろDVDドライブの有無とかカードリーダー内蔵とかの方が重要かも知れない。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(2)

>AMDモデルが到着し使用したところ、Windowsが10になり凄く快適と言うので「どこが?」と聞けば「超速い」との事。それはSSDの影響で有りWindows関係無いと言うと、何とCore i3モデルをおかわり。

(驚愕)

win10ないわー
UIで文句言われるわ-
と思ったけれど、結果気に入ってもらえるということは、もしかしたら普通に使われる分にはあのUIでも意外にもPC興味ない人にはすんなり受け入れられるのかな?と思い直しました。

自分はハードのカスタマイズ不可という縛りで「HDDのWin7機」と「SSDのWin10機」どちらか一方選べと言われたら、SSDのWin10を選んでしまう。
もちろんソフトでWin7風にしますけど。

Win10は超速いって誤解されるのはMSにとって嬉しいのだろうけどw

>iTunes(写真管理)
iTunesで写真を管理しているとは初耳。というか、;iTunesの商用利用は不可だった気がするのですけれど、ファイル管理ならOKなのですかね。Apple製品については疎いため不明。

iTUNES STORE - サービス規約
http://www.apple.com/legal/internet-services/itunes/jp/terms.html
ページ内「利用ルール」の項目
『お客様には、個人的、非商用利用での使用に限って本iTunes製品を利用する権限が与えられるものとします。』

>MSオフィス(ほぼワード専用)
法律関係だからWordがメインなのでしょうか。Word専用に近いなら、単体のWordを購入した方が得ではありますね。Word 2016単体だと、およそ 15,000円。

Amazon.co.jp: Microsoft Word 2016 [ダウンロード][Windows版]
http://www.amazon.co.jp/dp/B015SMOI6G

例えばPCを4台購入するなら、1台はMS Office Personal、3台はMS Word単品とすれば、多少は価格が抑えられるやも。OEM版のMS Officeだと、せいぜい差額は1台あたり3,000円くらいですが、単品購入のWordなら次機でも使い回せますし。

>グラフィック性能要らないのでは?
事務用途ならIntelだろうがAMDだろうが、外付けのグラフィックカードは不要でしょうね。私的には事務用途なら「CPU性能>GPU性能」なため、差額が3,000円くらいならAMDよりIntelを選びます。

>事務用で4コアは意味が判らない
弊社では「大は小を兼ねる」の精神らしく、社内のPCは7割くらいがCore i5以上ですね。ノートでさえCore i5。どちらかと言うと「大で小を兼ねろ」な印象。

>「(AMDの方が)高い分その意味があるのでは?」
CPU以外の細かな違いを適当に列挙すると

AMDモデル:Intelモデル
搭載メモリ……通常版:低電圧版(DDR3L)
PS/2コネクタ……1つ:2つ
映像出力端子……2つ(D-sub、DVI):3つ(D-sub、DVI、DP)
USB2.0ポート……前面2、背面4:前面2、背面2

コレくらいですかね。個人的には映像出力端子にHDMIが無いのは残念なところ。事務用だからDVIでも良いだろ、と言われればそれまでですが。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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あなたの街の~を勝手に評価
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Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。