NEC製品を私が選ばない理由と夏モデル解説続き

2012年5月10日

前回、NEC2012年夏モデルが凄いの続き。

VALUESTAR Lシリーズの上位機種が意味不明な組合せで構成されており、凄いとは「素晴らしく良い」では無く、凄く妙な仕様だとしてスルーを推奨。昨日の内容が難しくて良く分からなかったというお便りを頂戴。

改めてPC初心者向けの解説と質問への返信。

 

H61にIvy Bridge搭載は普通ではないのか

普通の定義が不明なので何とも言えないけれど、世代別に分けるとこれが一般的には普通と言われる組合せ。

左はチップセット、右はCPU。一部省略、「x」は任意の数字。

  • インテル6シリーズ(Z68、P67、H67、H61 など)・・Core ix 2xxx など
  • インテル7シリーズ(Z77、Z75、H77、B75 など)・・Core ix 3xxx など

インテル6シリーズのチップセットは、第2世代Core iシリーズで2千番台のCPUが過去に搭載されて販売。7シリーズは、第3世代のCore i 3千番台のCPUで先月発売された物。

新旧が混ざっている理由は、2千番台(SandyBridge)と3千番台(IvyBridge)はインテル的に別なものの互換性が有り、CPUのLGA数(マザーボード側のソケットとCPUが接触する点の数)が同じで、マザーボードの種類によるけれど双方使える仕様が多め。

種類によるとは、IvyBridgeに対応していないインテル6シリーズ搭載マザーボードも有り、中にはIvyBridge非対応のインテル7シリーズのマザーも存在。

CPUのコードネームは変わったものの、性能や機能が微妙に上がった程度で大差無いとは私の個人的な感想。

NECのVL750/HSは、H61にCore i7 3770Sが載っており、上で太字にしている組合せでは有りますが、動かないとか異常な構成では無し。

単純にPC本体価格が超高額な割に最安構成用のマザーはどうなのかと。H61とはどのような物かは、こちらの記事が分かり易い、かも知れない。

ローエンドモデルのH61が登場 Intel 6シリーズ チップセット総まとめ 1/2 | Sandy Bridge再始動 | DOS/V POWER REPORT
http://www.dosv.jp/feature/1105/04.htm

一般的なPCユーザに関係有りそうな箇所を抜き出すと、H61は

  1. デスクトップ用インテル6シリーズの最下位
  2. メモリスロットは最大2つ
  3. SATA3非対応

実際には、改造(パーツの増設や交換)をしない前提なので関係無いけれど、メモリとSATA3非対応は将来的にメモリやHDD(SSD)の換装時に困るだろうと。

購入者がハードウェア初心者でも、例として私が上のPCを7年後に「速くしてくれ」と言われたなら、SSDに交換しメモリを割安かつ認識する最大まで上げるでしょう。それに制限が掛かると。

B75(インテル7シリーズの現状最下位)マザーでも発売1ヶ月経たず約6千円まで値下がりしている為、ユーザの事では無くNECの在庫の都合で考えられた構成に私が勝手に納得していないという事。

H61にIvyはまだ良い方で、前回書いたモバイル用グラボ増設など、チップセットよりそちらの方が意味不明なので、H61だけがおかしいと言っているわけではございません。

ちなみにIvy Bridge発売当時の記事はこちら。

Ivy Bridgeが4月29日に発売、性能と価格を一覧 - BTOパソコン.jp
https://btopc.jp/select/ivy-bridge-2012-04-29.html

3Dゲームをやりまくるような廃Endユーザ以外には大した恩恵は無いので、次の買い替えまで中身をいじらないならほぼ問題は無いでしょうな。

他のPCメーカーを見ると「普通」が判るかも知れない

普通の定義が不明としておりますが、BTOに限らず他のPCメーカーも見ると通常はインテル7シリーズとの組合せ。

パソコン工房の価格昇順。

intel7-pc-koubou.jpg

価格の下、CPUの右を御覧有れ。この一覧の一部に限らず、ノート含めIvy Bridge搭載は全てインテル7~チップセットのマザーボード。

ドスパラの場合。

intel7-dospara.jpg

最上段以外はチップセットの種類が書かれていないけれど、詳細を見るとZ77やH77のマザーボード。

富士通の夏モデルも今ニュースが入ったのでついでに。

fujitsu-dh77-h.jpg

source:2012年PC夏モデル:「FMV ESPRIMO DH」 - ITmedia +D PC USER

画像では判らないので、約22万円PCの説明文を引用すると。

DH77/Hは、Core i7-3770(3.4GHz/最大3.9GHz)とIntel H77 Expressを組み合わせた基本システムを採用

他の構成パーツもNECより富士通の方が上手い。

その他、フロンティアがH61にIvy Bridge搭載でビデオカードはGTX560というこれまた凄い構成で情弱ホイホイを開催しておりますが、フロンティアが在庫処分で叩き売っているとするならNECの新製品は在庫処分用の構成と言えましょう。

h61-frontier.jpg

構成や組合せが気になるなら、BTOメーカーを参考にすると良いかも知れないけれど、妙な組合せが得意なメーカーも有るので勝手に分けると。

  • 上手い・・ドスパラ、パソコン工房系、マウスコンピューター など
  • ネタ師・・DELL、日本HP、フロンティア、ONKYO、エプダイ など

中でもマウスが一般PCユーザには分かり易いバランスの取れた構成で出す為、参考にし易いと個人的には思っております。

 

NEC製品の良し悪し、私ならNEC PCを買うか

良し悪しは、NECという企業で見ると私の知った事では無く、NECが悪い企業なら既に倒産していると思うので悪くは無いでしょう。

私がここで良くやる良し悪し、批評の対象は主に2種類。

  • 物やサービスの売り方、宣伝のやり方について
  • 1機種や1シリーズ単位のピンポイントで評価

今回のNEC製品は、VALUESTAR Lシリーズの中でもVL750/HSという1機種限定でおいおいと申しており、他の製品は良い構成のPCも有るでしょう。

パソコン初心者や安物買いが好きな人の愚痴で有りがちな書き方は、DELLが悪い、NECは最悪、ドスパラはくそだ、など有るけれど、何を指しているのか不明。

置き換えると、シリーズ名は民主党、機種名は野田総理大臣、に対して「政治家が悪い」とか「日本が悪い」と言っているようなもの。

話を戻すとNECという企業が悪いとは思わず、私がNEC製品に対して過去を含めどうかと思った事は、今回のVL750/HS、そしてPC88や98シリーズ全体くらい。

私はNECや富士通のパソコンが選択肢に入れられない

「ヒツジ先輩ならNECのPCを買いますか」との事。

私は昨年1月頃からメインとサブPCが自作になっており、それ以前にサイコムPCユーザ時代の10年以上前から改造前提。

基本的に性能に不満が無ければマザーとCPU以外は流用する気満々なので、余程面倒にならなければ完成品パソコンは選択肢にさえ入らず。

また、NECのパソコンが自作や改造ユーザに致命的な点は、スリムケースかつ電源容量が書かれていない事。

スリムは拡張性が乏しく増設が困難。やろうとしても電源のスペックに「100V」などと書かれており、知りたいのはそちらでは無いと突っ込みたい記載方法。

以前、コメントか何かで「NECのPCは電源容量が少なく、USB給電の周辺機器を接続すると動作に不具合が起きた」という愚痴を見たけれど自業自得。

なぜ電源ユニットの仕様を見ずに購入したのか。

車に置き換えると、純正以外のオプションパーツが付かないと言われてもメーカーは困るだろうし、マニュアル車でタコメーターが無いと後で言われてもいちゃもんでしょう。

そのような理由で、私は個人的に自分用のPCにNECは有り得ず。他人がNECを選ぶなら止めないし、好きなら他のメーカーよりはNECが良いと勧めるやも知れず。

ちなみに他人に聞かれた場合、先にNECが良いと決めているなら私は絶対に他のメーカーは勧めない。その理由は、そういう人は故障した際に必ず「NECにしておけば良かったと」言う為。

どこのメーカーでもパソコンは頻繁に故障する物。しなければメーカーが良いのでは無く自分の運が良いだけでしょう。

 

NECなどの新製品が高額な理由を具体的に

これが答えられるなら、メルセデス・ベンツやルイヴィトンの製品が何故高額なのか解説出来ると思うけれど、私にはそのブランドの価値が判らないのでNECを語るは無理。

1千万円と100万円の車で10倍の価値の違いが有ると思うならそれで良く、私には判らないので車なら普通に動いて維持費が安ければ良し。

では、NECがトヨタ、ドスパラはスバルかと言えばそうでも無く、パソコンという物はほとんどが外注状態なのでPCメーカーやブランドの差は外側の違いが主。

NEC製品の修理をした記事が無いのでVAIOデスクトップの修理を参照すると、ケース以外はほぼ自作PCやBTOパソコンと同じメーカー。

VAIOに限らず、当てはまるはずのパーツの製造メーカーが以下。

  • OS:マイクロソフト
  • CPU:インテルかAMD
  • マザー:ナショナルブランドはASUSが多い
  • チップセット:インテルかAMDか時々NVIDIAとか
  • メモリ:Hynix、nanya、Samsung など
  • HDD:WesternDigital、Seagate、HGST、Samsung など
  • グラボ:ナショナルブランドはASUSが多い
  • 光学ドライブ:LGとか
  • 電源:デルタなど

OSとCPU以外は台湾や中国、ドライブ類はタイやマレーシアも有り。VAIOもガレリア(ドスパラ)も中身は同じような物。

私はNECやソニーなどを選ぶ人は、デザインやブランドが好きなだけと思っているので個人の趣味として口出ししないけれど、中身を全部NECが作っていると勘違いしているなら修正させてもらっております。

1990年代のNECは日本で作っていたらしいけれど、今そんな事をしたら価格で競合出来ないでしょう。

富士通は国内で自社製造していると宣伝しているけれど、マザーボードの基板部分という意味で、メモリやCPUを自社で作っているわけでは無し。

また、富士通やパナソニック(レッツノート)が国内製造だからとは言え、故障率が低いとか聞いた事が無く、もしそうなら両社はここぞとばかりに数値を公表して自慢するでしょう。

話を戻すと、NEC製品が高額な理由として私に考えられる事は2つ。

最初から価格が盛って有り、値下がり後の処分価格までに出た利益で宣伝しており、広告費が載っているのでは、と。他には社員の人件費がBTOメーカーとは違うとかでしょう。

高いと思うなら選ばなければ良く、高くても購入する人には個人的な趣味や理由が有るのでしょう。私はそういう人を止めない。

2千万のベンツが好きならどうぞ。私は700万のクラウンで良いと思うし、自分用なら70万円の軽トラでも結構。

 

NEC製品を私が選ばない理由と夏モデル解説まとめ

NEC製品を選ぶ理由をパーツ単位にすると。

  • 液晶のベゼルやPCケースにNECと書かれている
  • キーボードとマウスがNECオリジナルの安物

この程度しかBTOパソコンとの違いが判らない、または無い為、当サイトではBTOパソコンの中でも特に自作PC(パーツ単品総額)より安くなる量産系(マウス、ドスパラ、工房辺り)を推奨しております。

日産マーチにアウディのロゴが付くと300万、BMWで500万、ベンツマークなら700万、で満足出来るならそれも有りと思うのでご自由にどうぞ。

自作やBTO寄りな私に言わせると、H61にIvyの上位CPUは、軽自動車に37700CCのエンジンが載っているような感じで面白い(笑える)けれど、実用ならエンジンが無駄に高そうなので要らない。

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。