マウスよりタッチパネル搭載一体型PCが約7万円で発売

2013年1月10日

マウスコンピューターより比較的安価なボードPCが発売。

シリーズ名は「Mouse Pro A」。昨年12月下旬発売で法人向けとされており、何がどう法人向けなのかは仕様の一部に特徴がございます。Windows8用タッチ操作対応の一体型パソコンとしては結構安い方。

適当に見て参りましょう。

タッチパネル搭載バッテリ内蔵一体型PCが約7万円

ニュースリリースはPC Watchより。

マウス、バッテリ内蔵マルチタッチ対応法人向け一体型PC-PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121220_579623.html

1220-mousepro02-l.jpg

画像はこちらの方が面白かったのでマウスの公式リリースページより拝借しております。普通にキーボードとマウスが付き、立っている画像も有り。

Mouse Proは2年前の2月にマウスコンピューターが法人用として専用ページを作っているブランド。

Aシリーズは一体型PCを指しており、今見て来ると全てWindows8でタッチパネル搭載PCになっておりました。

価格は約7~10万円で3機種。その内、最安の最下位モデル(MousePro-A210E)より標準構成を引かせてもらいます。

  • OS:Windows8 Pro 64bit
  • CPU:Celeron B830(1.8GHz、2コア、2MB)
  • マザー:Intel HM76 Expressチップセット搭載
  • グラフィック:インテルHDグラフィックス ※CPUに内蔵
  • メモリ:4GB(PC3-12800) ※PC3-8500動作
  • HDD:320GB(SATA2、5400rpm)
  • DVD:スーパーマルチドライブ
  • 有線:USB3.0x1、USB 2.0x3、Gigabit Ethernet など
  • 無線:IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+LE
  • モニタ:21.5型(解像度:1920x1080) ※10点マルチタッチ対応
  • バッテリ駆動:約1.2時間

CPUやチップセットから判るように中身は完全にノートですな。キーボードとマウスが外付で画面が21.5型へ巨大化したと思えばよろしいかと。

法人向けとされる点はWindows8がPro。用途は主に無印ではドメインに参加出来ない為で、そういう社内ネットワークが無ければProで無くとも良いでしょう。

CPUとチップセットの組み合わせは、4万円前後かそれ以下のノートPCで採用の多い性能低めの物。

メモリ4GBx1やHDD 320GBは今や最低限とも言える容量で、これら未満になると逆に高くなってしまうのでしょう。

DVDはスーパーマルチでもコンボドライブでも価格が変わらない為か標準搭載。今更CDは有り得ず、法人向けでブルーレイにする意味も無し。

インターフェイスは結構充実しており、USB3.0x1とギガLAN(1Gbps)は優秀。無線LANのn対応カードとBluetoothが標準も後付の必要無し。

肝心のタッチパネルモニタは、他社が解像度1600x900で出しているところ、比較的表示が小さくなるフルHDとはいい度胸をしております。しかし21.5インチも有ればフルHDでも良さそう。

そして最大の特徴かも知れない点が一体型PCの割にバッテリ搭載。でかいノートと思えば普通かも知れないけれど。

マウスに限らず国内のPCメーカーのバッテリ駆動時間測定方法は揃ってJEITAなので、通常使用で1.2時間はまずもたない。60分を切れると思われバッテリ駆動メインには使えないかと。

要するにこういう事ですな。

バッテリを内蔵し、停電時のデータ損失を防ぐことができる

小型でうるさくないUPS(無停電電源装置)が内蔵されていると思えば無いよりは良いと考えるべきでしょう。

関係無いけれど、デスクトップ用のATX電源でも10分駆動くらいで良いのでバッテリを載せて欲しい、と思ったものの、軽く1万円を超えると思うのでやはり要らない。

特徴をまとめると。

  • OSが標準でWindows8 Pro
  • 21.5型フルHDでタッチ操作可能
  • 1時間くらいと思われるバッテリ搭載
  • Celeronで良いなら7万円、i7なら10万円

HDD容量320GBが大き過ぎるならSSD推奨

おそらくHDDの320GBは在庫処分。仕様の違いはストレージのみ。

mouse-pro-a-ssd-120gb.jpg

HDD搭載機は約5千円値引きになっておりますが、インテルSSD520シリーズの120GBは1月上旬現在で最安1.2万円、HDD 320GBは4千円くらいなので単品販売での差額は8千円。

同価格になるわけが無く、HDDを売りたいだけの上手い見せ方、悪く言えば騙し方なので、数年間利用しても120GBを超えないならSSDにしておきましょう。

業務用となれば効率重視。下手にCPU性能を上げたりメモリを盛るより、HDDをSSDにした方が時間短縮になるはず。

但し、Windows8という時点で生産性はWindows7より遥かに低下すると思われ、それが嫌なら冗談以外での導入はやめておきましょう。

社長のマインスイーパー専用PCとしてならお勧め。

 

他メーカーの一体型PCとの性能や価格を比較

冒頭からマウスの一体型PCが比較的安いと申しておりますが、現在の一体型PC、しかもWindows8タッチ対応がどのくらいの相場かご覧有れ。

価格コムのデスクトップPCより、条件をWindows8、更にWindows8のタッチ対応モニタとし、価格昇順(安い順)に並べ替えた上位いくつか。

windows8-touch-board-pc-kakaku-2013-01.jpg

source:価格.com - デスクトップパソコン スペック検索

最安は日本HPで約7万円。マウスPro Aの最下位機種とほぼ同じ。

しかし性能はHPの方がやや上。理由はマウスはモバイル用パーツで固めており、HPはデスクトップPC用パーツを搭載している為。モバイル用はデスクトップPC用と比較し、高額な割に性能が低めになるもの。

大きな違いは、HP側は定格3.3GHzとCore i3にしては性能高めなCPUが載っており、HDD容量が500GBな点。そしてモニタサイズが20型とマウスより微妙に小さく、解像度が1600x900。

HP直販サイトで更に詳細を見ると、地デジのダブルTVチューナまで載っておりました。これは凄い。必要なら。

マウス側は8がPro、そしてバッテリ搭載という利点。どちらが良いかと言えば、個人的にはマウスのSSDモデル。CPU性能はHPの方が高くとも、動作はマウスのSSDモデルの方が速いと予想。

どうしてもパソコンでテレビが見たいならHPも有りでしょうな。

最安2位以下はソニーが並び約8万円またはそれ以上。新しめな製品で取り扱いが1店舗の場合はメーカー直販の目印。ソニーなら標準で3年保証、送料無料なのでこれはこれで有りでしょう。

VAIOと言えば高級というかぼったくりなイメージが有ったけれど、最近は高級機と低価格で上手く分けられているご様子。

ベアボーン(PC本体部分)がQuanta、ASUS、Clevoとかの違いでしょうか。故障する時は何でもするので気にしなくて良いと思うけれど。

 

PC業界を助けるには7の終息が必要(まとめ)

今回は敢えてWindows7仕様と価格を比較しておりませんが、性能を合わせるとやはりWindows8 PCは3万円かそれ以上高額。

原因はタッチパネル代が3万円くらいと思われ、これが値下がらない限り、生産性が7に劣る8では無理が有りましょう。

PCメーカー視点で見ると、この差が埋まらない限り法人向けPCなら今後も7が有利。BTO PCメーカーは7を売り続けているけれど有名メーカーは8へ移行済。需要と供給のバランスが合っていない。

マイクロソフト視点で考えると、MSとしては7が売れようと8だろうと同じWindowsのライセンス販売。7の方が高いと仮定すると、どちらが売れても問題無し。8でタブレットPC市場も取るつもりなら増益になる、と勘違いしていそう。

MS的にはもう少し様子を見たいかも知れないけれど、8の影響でPCメーカーは決算(標準3月として)までの約1/3年分前年割れと予想出来、今年は丸ごとWindows8なら来年にはPC事業から撤退するメーカーも出て来るかと。

余計な世話や妄想だけれども、ここは思い切って7を年内に終息させて全部8にした方が救いがございましょう。パソコンの単価が3万円上がるなら、一体型PCは5年くらい、ノートPCは3年前の相場になりPCメーカーも潤うはず。

というわけで、本当にそんな事をしたら消費者視点として私ならWindows7(DSP版)をまとめ買いするのでVistaどころでは無い長い氷河期になりそう。

Windows2000~7までのUIに変更出来るような、Windows ClassicとかWindows Legacyなども出して、8以降と住み分けさせると良いと思うけれど、MSは顧客満足より自社満足だからやらないでしょうな。


法人PC導入担当の人へ:Windows8にリプレースするなら見た目や営業に惑わされず、必ず一度は触りましょう。可能なら自分用に8かServer2012を1台借りるか買うかして慣れるまで利用を推奨。

タッチ操作(モダンUI)不要でデスクトップ画面のみの利用なら、お名前.comのデスクトップクラウドの14日間無料試用という手もございます。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

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Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。