マウスが細々出し続ける10.1型2in1に需要はあるのか

2017年6月28日

マウスよりモバイル2in1の新製品。

と言えるのか微妙なマイナーチェンジのタブレット兼ノートPCのようで、この程度のモノで1記事やるのはどうかと思うレベルなので、新製品を見るというよりマウスが何を考えているのか憶測してみようかと。

適当に見て参りましょう。

マウスが細々出し続ける10.1型2in1の新製品

2017年6月発売の製品がこちら。

MT-WN1003-pro

画像の最下段にリンクがある通り、Proバージョンも存在。

何が違うかは、ノーマルなMT-WN1003はWindows 10がHomeでProの方はPro、そして価格は同じながらHomeの方はMS Office Mobile+365の1年無料が付いており、Proの方は無し。

2016年6月発売、1つ前のMT-WN1001(Pro)と見た目同じ。

MT-WN1001-Pro

source:マウス、Atom x5-Z8300/Windows 10 Pro搭載の着脱式10.1型2in1 - PC Watch

違いはCPUがAtomのx5-Z8300から8350となりバースト時のクロックがわずかに上昇した程度。

z8300-vs-z8350

source:インテル製品の仕様情報 - 比較

もう一つ、大きな違いは無線LANが5GHz帯へ対応となり、しかもBluetoothと一体型なIntel Wireless-AC 3165を内蔵した点。インテルのWi-Fiカード、私も持っておりガチで高速。

という、CPUと無線LANが性能アップしお値段据え置き。

他の性能は同じで、メモリは2GBなのでOSはどれも32bit版。eMMC64GBという実用ギリな容量で10.1型な1280x800ピクセルという安物Androidタブレット並の解像度。

価格設定はPCとしては妥当?タブレットとしては微妙

マウスにしては珍しく送料込、但し消費税はいつも通り別。

MT-WN1003-customize

2in1パソコンとして見ると4.3万円でキーボードが付属しておりタッチスクリーン搭載なので妥当かとも思ったけれど、画像上部の通り保証期間は1年のみで有料の+2年、3年保証が無い点が気になる。

4.3万円の端末に約1万円もの追加保証料を支払う人は居ないだろうという判断では無く、どうしても3年も保証したくない、割に合わないと思っていると勘ぐってしまえる。パーツのカスタマイズは無いので故障時はタブレット側の丸ごと交換。

しかもCPUがAtomでメモリ2GBは私が所有しているスティックPC並の性能と容量なので、おそらくChromeブラウザで動画再生は解像度高いならコマ落ちする可能性も考えられ、ノートPCとは言えないやも知れず。

タブレットとしてどうかと言えば、Windows仕様な時点でお察しなところは棚に上げるとしても、ハードウェアを評すると、Android端末ならば2万円もしない程度と思われ、しかもSIMスロットとか無いので使用範囲が限られる。

一体誰に向けて販売している2in1なのか。用途から提案するマウスらしくない、使い所が良く解らない形な印象。

 

一時期流行った「ネットブック」の二の舞い感

ネットブック、ミニノートがいつ頃出まくっていたかは、このフロンティア製品を私が購入した時期より少し前と思われ、おそらく7年以上前。

フロンティアのAtom N450搭載ネットブック「FRUX1471」

source:フロンティアのネットブックFRUXの評価とレビューと分解 - BTOパソコン.jp

結局、数回しか使わず他人へ譲渡。なぜかは性能が低すぎて用途が限られ過ぎ、画面が小さくキーボードも打ちにくいので実用が厳しく、15型ノートを購入し一気にお払い箱になったという経緯。

主な仕様。

  • OS:Windows7 Ultimate 32bit OEM版
  • CPU:インテルAtom N450(512K Cache, 1.66 GHz)
  • チップセット:NM10 Express
  • RAM:1GBx2
  • HDD:120GB
  • 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
  • 液晶:10.1インチワイド(1024×600)※LEDバックライト
  • バッテリ:約6.2時間(6セル)※JEITA測定
  • 無線LAN:IEEE802.11 b/g
  • 重量:1.3kg

Windowsが最上位のエディションでもその機能の使い所が無く活かせない。CPUは当時かなり省電力で良い印象はあったものの所詮はAtom、やはりクソ性能。

メモリ2GBでマルチタスクは厳しい、この頃SSDはまだ無かったのでHDD 120GBは良いとしてもDVDドライブ使わない、解像度低いので何をするにしても狭い、バッテリは旧JEITA測定なので実際3時間もたないくらい、無線は低速、これら難点多い割に重量は余裕の1kg超え。

安さに釣られて冗談で買ってはみたものの、パソコンとしては使い物にならなかった。バッテリを付けてACアダプタも持ち歩こうものなら、大きさはモバイルでも重量はモバイらない重さに。

マウスの製品は7年前の10型より性能などはもちろん上で、特にWi-Fiの速度やバッテリ駆動時間は大幅に改善されており、何と言ってもタブレットとして分離可能かつタッチ操作ももちろん可能。

しかし何に使うのか、使えるのかは変わっていないと思う。

10.1インチという狭い画面、解像度1280x800は7年前のネットブックに毛が生えたような低さであり作業範囲も狭い。

これはパソコンとして購入してみて何をするか決めるのでは無く、営業職が持ち歩き電車内でオフラインにて資料を確認するとか、小規模なプレゼンをするかも的なピンポイントでの用途に限られると思う。

 

Windows仕様の10.1型2in1に需要はあるのか?

まず、着脱式2in1そのものに需要が無い。

bto-minires-01-2in1-p3

source:最近の2in1ノートPCから読む今後の傾向(2017年3月) - BTOパソコン.jp

2択にしてもこのくらい。

btome-02-2in1price2

source:BTOパソコン.jp内ミニアンケート調査結果(2017年1月) - BTOパソコン.jp

量産系BTOメーカーは売れる物を大量に生産し価格を下げて競合を蹴散らす商売が正道とするならば、素人考えでも売れそうもないと判るWindowsスマホやタブレットは邪道。

特にタブレットのようなマウスへ納品された時点で完成品な製品はMOQ(最低発注数)が3桁台では効かない、軽く4桁は行くはず。1千台を切るような少量でMT-WN1003のキーボード付き4万円は無理がある。

いや、マウスにしてはコスパ悪い理由はこれだろうか。例として3千台なら3万円で出せるところ、300台なので4万円になってしまったとか。

しかもタイミングとしてこれからマイクロソフトが安いARM仕様のWindowsを出すかもな時期にインテル入ってるAtom仕様を刷新する辺りもマウスらしく無い判断。

なぜマウスが損益スルーと思われる2in1をやるかは、2in1ならレノボ、着脱式ならドスパラ、スマホなら日本HP、のような一人勝ちを抑止&牽制する意味で出すのだと思われ、売れるとは思っていないのだろうと予想。

と思いきや、さすがにスマホはあきらめたか、今のところ後継なし。

madosma-2017-06

iOSはApple専用、Androidは安価な端末で飽和状態。だからとは言えWindows 10でタブレットやスマホはどうかと思う。

パソコン用としてもタブレット用としてもスマホ用も、あらゆる端末で中途半端を極めて行くWindows 10はPCならまだマシとしても、タブレットとスマホは始まる前から終わっていると思う。

古くからのゲーマーでなければ判らない置き換えだけれども、かつてセガというメーカーは家庭用ゲーム機メガドライブを出すもNECのPCエンジンに負け、サターンを出してもソニーのプレステに負け、最終的に家庭用ゲーム機撤退。

何がまずかったかは面白いゲームソフトが競合と比較し少なすぎた為にゲーム機本体が売れず、本体が売れないのでサードパーティもソフト作らず、仕方ないかのごとくセガがマニアックなソフトを出し続け自爆した感じ。

マイクロソフトが自社製品のオフィスやSkypeなどでアプリを充実させようとする方向性は、セガの自爆を彷彿とさせる。

アプリで超出遅れたタブレットとスマホは最初からあきらめてパソコンで使い易いWindowsをマイナーチェンジし続けていれば良かったものを、手遅れでしょう。

7に8~10のバックグラウンド的な新機能のみを付けたWindows 9が出たなら、私も素直に次の自作では9へ移行する。自作しない人のパソコンも普通に7から9へ買い換える需要は高まるはず。

パソコン市場は衰退しているのでは無く、使われる時間が減っただけで所有率は以前とそう変わらない。パソコン市場を衰退させている原因があるとするなら、それはスマホやタブレットでは無くマイクロソフトだと思う。

脱線しすぎて自分でも何言いたいのか解らなくなったので終わり。

ちなみにタブレットやスマホがあるのでパソコン使わなくなったという極端な人も稀に居るようだけれども、私の場合はPC使用時間ほぼ変わらず、iPod touchでネット接続する時間が純増した、こういう人間も居るというオマケにて。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(5)

今だ出すんだハンドスピナー型PC

>7に8~10のバックグラウンド的な新機能のみを付けたWindows 9が出たなら、私も素直に次の自作では9へ移行する。

(゚д゚)!

自分もそういうのあったらそれにしますわ!

>10.1型2in1
10.1型のPCは使用したことがありますけれど、画面がかなり窮屈ですね。解像度は 1,280×800 が下限。今回の新製品「MT-WN1003」はギリギリOK。ただしキーボードの横幅は25cmくらい(タブレット本体の横幅が25.95cm)。そのくせアイソレーション仕様なため、キーサイズが犠牲になっていると思われます。

>MS Office Mobile
ちなみにOffice Mobileはマクロが動きませんから注意。またファイルを編集したらリアルタイムで上書き保存されるため、下手に消したり書いたりしないことを推奨。

富士通Q&A - Office Mobileについて教えてください。
http://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=1010-9354

>Atomのx5-Z8300から8350となり
GPU性能もほんの僅かに上昇しているはず。おそらく5%が良いところで、体感差は皆無だと思いますが。

>一体誰に向けて販売している2in1なのか
Surfaceは高額すぎて手が出ない。安くてキーボード付きのWindowsタブレットが欲しい、という需要でしょうか。

>10.1型2in1
プロジェクタに繋いでパワポプレゼン、暇な時にマンガ読むとかならCPU適当でも安いしイイかもと思ったけど、解像度1280x800で本体のみで598gって無いわ。

最近、専門書(カラー)&コミックス用にちょい大きめのタブレット欲しくなってるんだけども
500ページ超えの本を持ち歩くのは大変(最近小さな字もキツイ w)

>さすがにスマホはあきらめたか、今のところ後継なし
いつの間にか終わったんですねw

>7に8~10のバックグラウンド的な新機能のみを付けたWindows 9が出たなら、私も素直に次の自作では9へ移行する。
私もw

>パソコン市場は衰退しているのでは無く、使われる時間が減っただけで所有率は以前とそう変わらない。
私も外出が増えたので、パソコンの使用時間は減って、スマホの使用時間が増えていますよw
フリック入力やスマホ利用も慣れてきましたしw

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。