マウスコンピューター20周年のコラボPC構成が上手い

2013年4月12日

マウスコンピューターが20周年で販促企画。

BTOパソコンはいわゆるホワイトボックスという種類で、無駄に機能を載せまくらないシンプルな物が多く、PC本体での宣伝は難しいもの。しかし今回のマウスはマウスらしい巧さが有るので宣伝に乗って差し上げる次第。

マウスから依頼されたわけでは無く、勝手に気になっただけ。

マウスコンピューター創業20周年特別企画

企画が終わると確実に切れると思うのでリンクはしないので、行くならマウスのトップページからどうぞ。

mousecomputer-20th-page.jpg

何やら沢山出ておりますが、普通の人はマウスの歴史とか別に知りたくは無いと思われ除外すると、抽選でPCなどが当たる、AVAの個人戦、Windows8タブレットの宣伝が主な目的。

その中で企画として面白いと思った1つ目はカラバリ総選挙。

mouse-20th-color-variation.jpg

投票権を得る為には先にWindows8 DSP版を購入してとかでは無く、普通にツイッターかフェイスブックで拡散するか、直接送信するかの3種類。

しかし3人にしか当てないとは少ないでしょう。20周年なのだから、それに掛けて20名様で良かったのでは、とは余計な世話ですな。

邪推すると私の予想では製品化される色は赤。右下に「当たるのはこちら」と記載有る色は赤で、製造は決定、または既に製品化されていると推測。ベアボーン仕入の都合(最小製造数)を考えると赤が本命。

投票する色と抽選は無関係と思うので、暇ならSNSで宣伝して上げましょう。「さすがマウスさんデザインが素晴らしい、レッドが製品化されたら即買いたい」とかお世辞の一言も忘れずに。

上手いや面白いとは逆に、マウス何やってるんだと思ったのはこれ。

mouse-20th-windows7-slate.jpg

左下↑この辺りに出ているタブレットPC。OSはWindows7で約5万円。

Windowsで7型1024x600という小さく狭い画面、CPUがAtomはまだ良いとしてもSSD 32GBならOSインストール後にアプリケーションを突っ込むと空き容量は10GBを切れそう。

販売ページは法人向けのMouse Proブランドになっていた為、何か用途でも有るのか不思議に思ったけれど、何となく売れるかもでやっている気がする。オンキヨーが7で板PCをやり盛大にこけたのを見ていなかったのか。

それは良いとして、もう一つ面白いと思った企画が本題。

 

PC関連メディアとのコラボPC構成が上手い

PC業界で猛者という事は私から見ると単なるパソコン変態だけれども、PC業界では有名かも知れない4社の4人がカスタマイズした構成を披露。

mouse-20th-media-collabo-pc.jpg

いずれも当ブログの情報源として世話になっている有名なPC関連サイト。

マウスが売りたい機種を金を出して宣伝して貰うのでは無く、今回は逆のようで、編集部のPC変態達が考えた仕様を標準構成として販売するご様子。

とは言え、クラマスのケースで電源はコルセア、SSDはプレクスターとかやっているわけでは無く、マウスが用意したパーツから選び組み合わせろという感じかと。

インテルSSDが砂コンとか、サムスンSSDがTLCとか、マニアックな難点かも知れない辺りへの突っ込みは軽めで参ります。量産系BTOパソコンなのでマニアは自作推奨。

OSは表記無い場合、Windows8と7選択有り。

PC USER:俺得ゲーミングモバイル

ITmedia編集の構成はゲーム用モバイルノート。

  • CPU:Core i5-3230M(2コア/HT、2.6-3.20GHz、3MB)
  • グラフィックス:NVIDIA GeForce GT650M(2GB)
  • メモリ:8GB PC3-12800 (8GB×1)
  • SSD:Samsung 840 Pro シリーズ 256GB Serial ATAIII
  • チップセット:インテル HM76 Express
  • ディスプレイ:11.6型 グレア液晶(1,366×768

ゲーム用でモバイルなノートという所で既に矛盾している気がするけれど、俺得と付いているように編集者が自分ならこれが良いとピンポイントで考えた構成。

CPUはノート用として中の上くらいの性能、グラフィックもノートの中では中の上くらい。メモリ8GBが1枚なのはスロットの関係か、普通は4GBx2の方が安く、(効果は微妙なものの)デュアルチャネルの恩恵有り。

SSDは敢えてProシリーズを選択されており、無印にしなかったのが意図的なら上手い回避と思う。何の事かは上で張ったTLCの件。

本体が小型な為か性能重視なものの容量は少なめ。しかしこの構成でカスタマイズしたのなら10万円超えるのでは、と思いITmediaの記事を見ると7千円くらい値切ったとの事。

編集者が構成したこのノートの用途は以下。

常にPCを持ち歩くのならカバンにさくっと入るサイズがいいし、出先でイベントの写真や動画を編集するのに高性能は必須。息抜きでオンラインゲームもプレイできるとなおうれしい。

性能重視の理由を理解。SSD容量は256GBも有れば普通の人には充分と思われ、モバイルPCなのだから帰ってデータをサーバやメインPCへ移せば良い、という事にしておきましょう。

11.6型で10万円は個人的にどん引きなものの、上記のような用途に当てはまるなら上手い構成と価格。

ASCII:SSDで高速ゲーミング

アスキーもゲーム用ノートPC。但しこれだけは価格が15万円。

  • CPU:Core i7-3630QM(4コア/HT、2.4-3.4GHz、6MB)
  • グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX670MX(3GB)
  • メモリ:8GB PC3-12800 (4GB×2/デュアルチャネル)
  • mSATA SSD:128GB mSATA
  • SSD:Samsung 840 シリーズ 250GB Serial ATAIII
  • チップセット:インテル HM77 Express
  • 光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ
  • ディスプレイ:15.6型 グレア液晶(1,920×1,080
  • マウス:Cyborg R.A.T. 5 Gaming Mouse 日本語版

他社は全部10万円で抑えているところを敢えて1.5倍まで上げている理由は、アスキーの記事を読むと分り易い。

どうしてもSSDを2台とした理由は「死なない」ノート。ゲーミングノートとしてFPS(反射神経で動くレベルの3D銃撃戦ゲーム)でも死なないよう、CPUとストレージ性能には妥協をしない、と。

私はてっきりデータが死なないよう、バックアップ用として起動128GB、データ250GBと思っていたけれど、120GBで良いならデータドライブへバックアップは可能なので、そういう意味の死なないノートとしてもよろしいかと。

起動ドライブと思われるmSATA SSDが何か分からないけれど、この構成ならデータ用のサムスン840無印のアクセスは少なく出来る為、寿命の問題も気にしなくて良いでしょうな。

特徴はゲーム用の特殊なマウスが付属。これのせいで7千円くらい高くなっているとは思わずに、FPSをノートでやりたいならアスキー編集者のお勧めに乗ってみてもよろしいかと。

どうしてもデスクトップPCでは無く、15型フルHDのノートでゲームをしたいなら有りと言える構成。私にはFPS用の価値が解らないので価格はスルー。

PC Watch:10万円未満フォトショPC

唯一のデスクトップは3Dデザイン用途。

  • OS:Windows 7 Home Premium 64ビット
  • CPU:Core i5-3470(4コア/HT、3.2-3.6GHz、6MB)
  • グラフィックス:NVIDIA Quadro 600(1GB )
  • メモリ:16GB PC3-12800 (8GB×2/デュアルチャネル)
  • HDD:2TB SerialATAIII 7200rpm
  • SSD:インテル 520 シリーズ 120GB SerialATAIII
  • チップセット:インテル H77 Express (Micro ATX)
  • 光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ
  • 電源:350W

特徴はこのモデルのみWindows8では無く7のみ。

8ではQuadroが駄目なのかと思えばそうでも無く、PC Watchまたはマウスが何らかの理由で8を外しているのでしょう。以前、別のクリエイターPCを見た時も一部機種で8が無かったと記憶。

特徴はそのまんま、ビデオカード(以下、グラボ)にQuadro 600を搭載しており、ゲーム用メインとかデザインしない人には2万円前後もするグラボは必要の無く宝の持ち腐れ。

しかしQuadro 600搭載で10万円切り、3.2-3.6GHz動作のCPU搭載、メモリ大盛り16GBはバランスが良く、3D処理の勉強や入門用としてはコスパに優れておりましょう。でかい映像を扱わないなら実用としても。

SSDとHDDの記載が逆と思われ、アプリケーションの動作は高速なSSD、データは大容量HDDへという考え方。

デタラメに高性能というわけでも無い為、電源は350Wで間に合っており、無改造前提なら拡張性も不要なのでマイクロATXで納まっており、価格は下がり性能や容量が向上。

デザイン系の専門学校生やSOHOなど、どの程度の処理能力あるPCが必要か判らないなら、このPCを2~3年使うつもりで購入してもよろしいかと。

プロのデザイナやCAD屋ならPCは短期間での買い替え前提。長く使うモニタやプリンタ、イス、デスクに金を掛けましょう。高性能PCは3年またはそれ以内に儲けて予算30万円前後で。

マイナビ:全方位死角なし相棒PC

ラストはマイナビ、何でも出来る大きめノート。

  • CPU:Core i7-3630QM(4コア/HT、2.4-3.40GHz、6MB)
  • グラフィックス:NVIDIA GeForce GT650M(1GB)
  • メモリ:8GB PC3-12800 (4GB×2/デュアルチャネル)
  • HDD:500GB SerialATAII 5400rpm
  • SSD:Samsung 840 シリーズ 120GB Serial ATAIII
  • チップセット:インテル® HM76 Express
  • 光学ドライブ:ブルーレイディスクドライブ (BDXL 書込対応)
  • ディスプレイ:15.6型 グレア液晶 (1,920x1,080)

CPU性能は上の中、グラボは中くらい。メモリは8GBも有れば現状の一般的な用途なら何でも不足無いと思われ、ストレージのSSD 120GBとHDD 500GBは価格を抑えつつ速度と容量を考えられております。

特徴は書込有りでBDXLまで対応したブルーレイ標準搭載、映画鑑賞も出来るよう15.6型フルHDはよろしいかと。

何が出来るか箇条書きにしてみましょうか。

  • CPU、メモリ、SSD性能で全体的に処理速度が高い
  • 3Dゲームもグラボ無しより遥かに高画質かつ高速
  • ブルーレイが書込対応なので動画編集用途として

私の発想が貧弱なのでこのくらいしか思いつかないけれど、何でも出来そうなノートPCで10万円は安く、仕様はBTOパソコンというよりNECや富士通に近い。

ノート=モバイルという考え方をせず、15.6型なのだから据置ノートとして割り切れるなら有りでしょう。

とりあえず予算10万円使い切るつもりで何でも出来そうな高性能ノートが欲しいならこれで良い間も知れない。

以上、4メディアともさすがPC専門のライターやジャーナリストだけはあり、私のような個人にはケチの付け所無し。ニッケーが有ったなら叩いていたかも知れないけれど。

 

今後BTO PCメーカーもコンセプトが必要か(まとめ)

BTO、カスタムメイドPCでコンセプト(概念、方針、目的など)と言えば、個人的に真っ先に思い付くメーカーというかショップはオリオスペック。

水冷や静音、時には無音PC。そして輸入物やレアなパーツを販売しており、無音PCと言えば?水冷PCを自作するなら?と聞かれると頭に浮かぶメーカー。

量産系BTOパソコンでのコンセプトからの売り方は、やはりマウスが以前から上手く、クリエイター向けPCならマウスというほど最近は特に気合が入っております。

もう一つはパソコン工房(ユニットコム)で、フェイスがゲームPCに特化すると言い始めた頃から各ブランドで方向性が見えて来ております。おそらく以下のような感じ。私は関係者では無いので合っているかは知らないけれど。

  • パソコン工房/グッドウィル・・一般向けの安い物から高性能まで
  • フェイス・・ゲーム用高性能PC特化(今後クリエイター向けも?)
  • ツートップ・・トレーディング用PC、PC工房より高性能へ偏る?

今回のコラボPCも1機種という小規模ながら目的が分り易い。

  • PC USER・・モバイルかつ高速処理を目指したノートPCを10万円
  • アスキー・・ノートでゲーム目的なものの価格は現実的に15万円
  • PC Watch・・3Dデザイナ入門用デスクトップを価格抑え10万円
  • マイナビ・・据え置き前提ノートPC、高性能、高機能で10万円

ユニットコム(PC工房、フェイス、ツートップ)はMCJ(マウスコンピューター)傘下。8の惨状を見て、Windowsで安ければ売れる時代は終わり、今後は用途や環境への提案が必要と感じているのか。

私は量産系BTOパソコンがPC初心者向きと思い勧めている為、用途提案型への注力が合っているなら応援とまでは行かないけれど、否定はせず見守りたいところ。

今後のBTOメーカーはこういうやり方で生き残って行くのかも知れない。


余談:Windows8による氷河期到来で、今年からPCメーカーの淘汰が始まると感じておりますが、どこも脱落しないなら各社が事業を縮小するしか無くなると推測。

10社の供給枠が100として、仮に1社一律10の枠、需要が80なら、2社潰れるか、全メーカーが2割縮小しなければ厳しい。もちろん規模が違うので単純にはそうでは無いけれど。

ここでMCJグループが縮小どころか拡張や膨張するなら、倒れるメーカーは2どころでは無くなるか、縮小規模が2割どころでは無くなるメーカー、ブランドが出るはず。

一部のインターネット利用ユーザがスマホや板PCという下級端末へ回帰し、パソコンは昔ほどとは言わないまでも、おもちゃ端末には出来ないマニアックや煩雑な用途に絞られて行くでしょう。

手広くやっている割に特徴が無くなって来たドスパラ、そしてヤマダ電機にはPC事業は2つも要らないと思うのでツクモかフロンティア、これらが厳しそうな気がする。

または最近のユニットコム系が頑張っている、言い換えると必死なのは、これが駄目なら全ブランドをMCJ(マウスコンピューター)へ統合し事業縮小する前兆、は考えすぎでしょうな。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

お知らせ


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。