マウスコンピューターも水冷オーバークロックボタン搭載

2014年4月 2日

マウスよりゲーム用デスクトップPCが発売。

特徴は、CPUとGPUに簡易水冷を搭載しており、PC本体前面にオーバークロック(以下、OC)ボタンを装備。私は以前レノボからPCボタン付きのパソコンを借りた事有り、OCボタンがどのような物か体験しております。

水冷OC付ゲーミングPCはどうなのか、勝手に評価。

ゲームPC「MASTERPIECE i1440シリーズ」約24万円

プレスリリースをGame Watch、2ページ目より。 

マウス、ボタン1発再起動なしでオーバークロック - GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20140313_639454.html 

マウスのオーバークロックボタン付きPC

価格は税別で約23万円より。消費税5%なら約24万円、8%になると25万円くらい。高額商品は+3%ごときが結構痛いですな。

ケースの特徴はOCボタンに目が行くけれど、個人的には左上にSD系カードのスロットが設計に含まれている所が新しいと思った。考えてみると、最近はカードはSDが標準と思えるほど他のメディアを見ない。一部カメラのマニアを除き。

主な仕様を引用。

  • CPU:Core i7-4770K水冷
  • GPU:GeForce GTX 7803GB)(水冷
  • メモリ:16GB(PC3-19200
  • HDD:2TB
  • 光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ
  • 電源:700W(80PLUS GOLD
  • OS:Windows 8.1 

GOLDはまあ良いとして上3行が気合入っております。

CPUは円安の影響か前世代のCore i7より高額になっており、本体価格にも影響しているのでしょう。まずはここが水冷。

量産系では珍しいどころか、私が知る限りなら初では無いかと思われるグラボまで水冷。後で出るけれどグラボもOC出来る仕様。そしてメモリも普通とは違い、オーバークロック済という至れり尽くせり。

CPUの簡易水冷クーラーは、クーラーマスターのSeidon 120XL RL-S12X-24PK-J1という型番で、市販最安は約9千円。マザーやHDDなど不明なものの、グラボ用の水冷が結構値が張るのでしょう。おそらく。知らないけれど。

グラボの簡易水冷に関しては記載が無いので、簡易水冷付きのGTX 780を探すとELSAが出しておりました。価格コム最安7.5万円。

ELSA-GeForce-GTX-780H-YBRID

source:ELSA GeForce® GTX 780 HYBRID - 株式会社 エルザ ジャパン

PC本体は詳細不明や特殊なパーツが多いので、市販品との価格比較が出来ないけれど、23万円ならぼったくりとまでは言えない程度と推測。但し、自作よりは高くなりそうなので、この価格帯まで来ると安さ重視なら自作ですな。全部自分で面倒見るなら。

しかし市販品はOCボタンが付いておらず。何がどうなるか一応解説。

 

CPUのみならずグラフィックもボタン1つでOC対応

私が以前借りたレノボのErazerは、CPUのみオーバークロック。普通はそうだろうと思いきや、マウスはGPU(グラボ)にも対応。 

動作周波数(以下、クロック)はWindows上から確認可能。 

クロック確認画面

マルバツは有り無しという意味。

CPUはOCしなければ下がる所まで落ちるけれど(左上)、OCボタンで有効にすると全コア4.2GHz固定(左下)。右上のCPUが3.5GHzになっているのは通常の4コア最大時。

GPUはOCの有無に関わらず、使っていなければ低めに落ち着いており、高負荷時はOC有りが無しより1割くらい高クロックになるという。

マウスやGame Watchの解説では、CPUとGPUの数値上の性能の違いを見ているだけなので、世代が違うけれどCore i7-3820(通常TB3.8GHz、OC時4.3GHz)で比較したレノボのPCのベンチマークを再び。

スーパーπ、3355万桁のみで比較。

lenovo-06-super-pi-43ghz.jpg

9分34秒がOCすると8分21秒へ。

秒へ変換、青がOC、オレンジが通常時。

superpi-i7-3820-oc.gif

グラボは比較が無いけれど、1割増程度なら性能差は誤差のようなものかと。

 

オーバークロックはマニアのチューニング遊び(まとめ)

ボタン1つで再起動せずオーバークロック、それが可能な事は凄いしマザーボードも進化したものだと思うけれど、性能の向上は誤差とか気のせいレベル、自己満足でしょう。

  • 9分34秒後に来るはずのバスが、8分21秒で来た
  • 5.74秒で起動するソフトが、5.01秒で起動した

これらを速いと感じるかどうか。但し長期間になるとこう。

  • 9時間34分かかる動画エンコードが、8時間21分で完了
  • 5年半以上かかる計算が、5年で終わった

これなら違いが体感出来ると思うけれど、このような用途が有るなら。私を例にすると、最も長時間PCが処理する作業はバックアップ(ファイルのコピー※同期)なものの、長時間になるほど放置するものなので違いが良く判らないでしょう。

ゲームやアプリケーションにより変化が判るものも有るのかも知れないけれど、やはり私の例になるけれど、クロック3GHzを超えた辺りから、3GHzも3.5GHzも正直体感での違いが良く判らない。

OCして良いのならインテルが最初からやるのでは?

インテルが4コアで最大3.7GHzとして出している物が4.2GHzで動かして問題無いのなら、4コア3.7、1~2コア3.9GHzなどと刻まずに最初から4コア~4.2GHzで出せば良いのでは。

4コア最大3.7GHzがインテル的には安全圏としているのなら、4.2GHzという私に言わせると誤差のような性能アップはリスクが有りそうと感じてしまう。

しかし最大3.7GHzが「しょぼい空冷クーラーでも大丈夫」という意味なら、「冷えるクーラーなら4.2GHzでも大丈夫」とも取れるので一概には言えませんな。今、書きながらそう思った。

OCは結果ではなく経過を楽しむもの(と思う)

私はOCに興味が無く、倍率を試しに数分いじる程度しかやった事が無いので、他人がOCに挑戦しているブログやconeco.netなどを見ただけの情報になるけれど、彼らはOCした後の実用でのPC性能に満足しているのでは無い印象。

  • 可能な限り高い動作周波数を目指す
  • ベンチマークスコアを少しでも良くしたい
  • 故障のスリルを味わい、しても新パーツを買う口実として満足

OCは高性能という結果を求めるより、自分の調整でどこまでパソコンというハードウェアの性能を高める事が出来るか、その経過を楽しんでいると思われ、ボタン1つでOCとか何の価値も感じないはず。多分おそらく。

20年以上前のCPU、クロック33MHzに下駄を履かせて(ソケットをかませて)3倍の性能となり100MHzになるなら確かに凄い違いだと思うけれど、3.7が4.2のように1.1倍少々は実用的とは言えず、遊びなわけですな。

OCボタンを否定はしないけれど、普通の人には飾り。

MMOなどで「本気出すからパソコンOCするので待って」とか痛いチャットを展開したいなら充分おすすめ。

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リンク用ソース

コメント(5)

>左上にSD系カードのスロットが設計に含まれている所が新しい
背面排気のケース内負圧の状態だと吸うからほこりスロットとして捗るなw

>グラボ用の水冷が結構値が張るのでしょう
KeplerはFermiちゃんとは違うので水冷とか要らんだろうというか、ソコにお金かけるのはもったいないと思うのよね

>グラボは比較が無いけれど、1割増程度なら性能差は誤差のようなものかと
水冷やめてGTX780をGTX780Tiにしたほうのがよくないかというか、どう考えてもそっちのが安いと思うんですがソレはw
http://www.videocardbenchmark.net/high_end_gpus.html

>これなら違いが体感出来ると思うけれど、このような用途が有るなら
イメージバックアップを日次でやってると毎日用途があるんだわ
最高圧縮優先度高のイメージ化は普通にエンコと負荷変わらんよ

>最大3.7GHzが「しょぼい空冷クーラーでも大丈夫」という意味なら、
>「冷えるクーラーなら4.2GHzでも大丈夫」とも取れる
実際そうじゃないの、オーバークロックはどれだけ冷やせるかが勝負ですよ
だって世界大会とかで7~8GHzとか叩き出してるのって、まず間違いなく液体ヘリウムだの液体窒素使ってるもの
http://nueda.main.jp/blog/archives/005875.html
http://nueda.main.jp/blog/archives/006392.html
http://nueda.main.jp/blog/archives/006651.html

>ボタン1つでOCとか何の価値も感じないはず。多分おそらく
そうでもないと思いますよ
むしろボタン付いてるなら、ボタン押した状態で限界に達するように非ボタン状態の常用クロックを上げるところから調整始めると思うの
だって変態さんがメーカーの安パイな調整で満足するはず無いからねw

>3.7が4.2のように1.1倍少々は実用的とは言えず、遊びなわけですな
そらそうよ、だって猛者だのキチってる人は5GHz超えとか目指すのだから
グリプス戦役風に言うなら
キチなK「貴様!CPUが死んだんだぞ!いっぱいCPUが死んだんだぞ!!」
猛者のY「お前もその仲間に入れてやるって言ってんだよ!」
キチなK「遊びでやってんじゃないんだよ!!」

23万円なら意外と安いですけれど、どうせオーバークロックで限界突破させるなら、ストレージはHDDではなくSSDにすべきだと思いますが。その方がベンチマークでも良いスコアが出るでしょうし。

どうでも良いですが、この簡易水冷モデル、OSがWindows8.1シリーズのみで、Windows7は選べませんね。そしてセキュリティソフトのMcAfeeは外せない。更に何故か「ファイナルデータ引っ越し」なる環境移行ソフトがプリインストール。これはナイスな抱き合わせ商法。
私的にどうせこれを選ぶなら、G-TuneとRealforceのコラボキーボードをBTOで選ぶべき。単体で買うと2.5万円が、BTOなら1.9万円という5,000円引きで購入できます。

G-Tune MASTERPIECE KEYBOARD(Realforce 108B-MP)
http://www.g-tune.jp/products/solution/1010_masterpiece_keyboard/


>動作周波数(以下、クロック)はWindows上から確認可能
ちょっと気になったのですが、搭載しているCPUは「i7-4770K」でしたよね。こちら定格3.5GHz、TBで3.7~3.9GHzまでクロックが上がるはずですけれど、なぜ負荷を掛けても3.5GHzまでしか上がっていないのでしょう。OCオフでも、最低3.7GHzまでは上がるはずですが。その割にGPUの方はOCオフでもブーストが掛かっている(GTX780のリファレンス仕様は定格860MHz、ブースト時900MHz)ように見えますし、何やら良く分かりません。

>誤差のような性能アップはリスクが有りそう
いまはまだ涼しいですが、夏場が怖いような。特にメモリなんぞやたら熱くなりそうです。

>OCボタンを否定はしないけれど、普通の人には飾り
確かノートPCには、内蔵GPUと搭載GPUとを切り替えるスイッチが付いたモデルがありましたね。最近はあまり見かけませんから、やはり需要は少なかったのでしょうか。


こちら、積んでいるビデオカードが正体不明で面白いですね。いまどきのカードにしてはHDMI出力が無い(DVI-HDMI変換コネクタ付属)点が面白く、そしてそんな仕様のカードは市場に出回っていないという。

>TBで3.7~3.9GHzまでクロックが上がるはず
TBってTDPに余裕があると上がるんですよね。
そうすると、負荷がかかると余裕が無くなって上がらないのでは?

OCってモータースポーツみたいなものですかね。
最高性能を目指すとか、どれだけ速く走れるかとか、故障のリスクが高いとか。
大会があることや、液体窒素を入れるのを見ると、OCも一種のスポーツのように見えます。
私にはどっちもよく分かりませんが。
忙しい私には正常に動くほうがよいです。
今日もプログラミングとブログ執筆ができなくなりましたし…。

>負荷がかかると余裕が無くなって上がらない
それだと、搭載されている簡易水冷CPUクーラーは「TBさせるほどの冷却能力もない」ことになってしまうのですよね。

何となく私的には、オーバークロックボタンで最大クロックを4.2GHzへ固定するために、このモデルはTBをオフにしている、もしくはTBでの最大値を標準では3.5GHzへ固定しているのでは、と思えます。どこにもその旨の説明が書かれていませんから、はっきりとは言い切れないのですが。

しかしそうすると、オーバークロックボタンを押さない=CPUの標準能力さえ出せない、という事になりますから、何だか片手落ちというか、4.2GHzをプッシュするために標準性能を落とすとか不思議な事をするな、と思えるのですよね。

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