メーカーさん、こんなBTOパソコン作ってください(汎用編)

2016年4月 8日

PC Watchの企画をプチパクり。

量産系BTOパソコンはPC初心者向け、それなりの性能を持つ割に安いという機種もあるもののこれだと思う構成が無し。私が代理で買う際は大抵の場合は後付で何らかの改造をしております。

タイトルはもちろん独り言。

元ネタはこちら。

メーカーさん、こんなPC作ってください!【特別版】3Dプリンタで...-PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/btopc/20151228_736634.html

PC Watchが時々やっている企画でバックナンバーはこちら。

メーカーさん、こんなPC作ってください! - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/btopc/index2015.html

中身は3Dプリンタ、Lightroom、マンガ、ラノベ向けのように隙間へ何かを差し込むような目的となっており用途から選ぶという実に正しい考え方。

普通の安いPCとかゲーム用などのパソコンを構成しても有りがち過ぎて面白く無いので企画にならないのでしょう。

 

目的や用途から要点をまとめ方針を決めてみる

汎用PCという事は平凡で普通に使えて不満の無い構成。適当に安いパーツを組合せて完成になるのは面白く無いので何をしたいのか書き出してみましょう。

  • 目的:標準構成でも不満無く、分かり易く安く、何か特徴がある
  • 用途:非マニア向け(3Dデザイン・ゲーム、エンコ、録画とかしない)

特殊な使い方をしなければ誰にでも不満無く使える仕様。

カスタマイズは最低限とした方が分かり易く迷わないだろうし、迷ったなら標準のまんまカートへ入れて決済してもOKな感じ。

どういう人が買うかを妄想すると、上は高齢者ならば15型ノートHD解像度でも文字が小さく見づらいならば23型以上でフルHDが良いだろうし、子ども用としては親父のモニタが余っているなら本体だけ安く買いたいとか。

 

こんなBTOパソコン作ってください(汎用PC編)

サンプルはどこでも良いけれど、個人的に見慣れてしまったパソコン工房のカスタマイズよりパーツと価格を参考にしております。一部違う箇所有り。

カスタマイズが有る方が良い項目7つ

CPU

2択でこれ以上も以下も要らない。Celeron不可、Core i5以上不要。

  • Pentium G4400(3.3GHz、2コア、3MB、TDP54W) (基本構成) 0円
  • Core i3-6100(3.7GHz/2コア/HT、3MB、TDP51W) +8,980円

サイコムのような組立代行系BTO、自作PCユーザ、変態的にパソコンでハァハァする人なら最も重要な中心となるパーツで妥協したくないだろうけれども、普通の人に必要なCPU性能はCore i3でさえオーバースペックと言える時代。

初代Core iシリーズ以降、普通の人が使う普通のデスクトップPCで私はCore i3超えを勧めた事は無くCeleronを選んだ記憶も無く、消去法で残る2種類。

オフィスソフト

無難にこの3つ。 

  • なし (基本構成) 0円
  • MS~Personal Premium [Excel・Word] +19,000円  
  • MS~Home&Business~ [Excel・Word・PowerPoint] +25,000円

本当は無しでも良いと思うけれど、量産系BTOの利点と言えるOEM状態のMSオフィスは実はこれでも結構安い。

パソコン教室通うなら使うオフィスはMSだろうし、仕事で使うパワポを自宅へ持ち帰るなら純正オフィスが無難。

Accessまで使うような人はアクセス単体で持っていそう、キングソフトは求められておらず邪魔なので削除した結果が3択。

メモリ

CPUを基礎とするならメモリはこの2つでしょう。 

  • 4GB(DDR3L-1600 4GBx1)(基本構成) 0円
  • 8GB(DDR3L-1600 4GBx2) +3,980円

2GBでは今時厳しく16GBは特殊な用途でしか使い切らない、8GB有れば足りるとして4か8になるかと。

2016年4月現在のメーカー在庫(保守部品除く)が最低4GBなら12GBもアリかも知れないけれど、それ以前に8GBで足りない事はまず無いとして。

ストレージ1

価格差は適当なのであてにせず、SSD/HDDと容量はこれで良いと思う例。

  • SSD 256GB(基本構成) 0円
  • SSD 512GB +7,000円
  • SSD 960GB +16,000円
  • HDD 500GB -1,000円
  • HDD 1TB 0円

ライトユーザならSSD 256GBで足りるはずで128GBはコスパ悪い。足りないなら512GB辺りまで上げ、分かっている人用として最近割安になって来た960GB級も追加。

SSDと比較しHDDの安さが気になる選択肢にしている為、「なぜ?」と思うはず。今時どうしてもHDDにしたいならどうぞというSSDへの誘導を取り入れております。

標準SSD 256GBは、メーカーがこれを勧めていると察して欲しい。 

ストレージ2

セカンドもオプションでは無く必須なのでなしはなし。

  • HDD 500GB(基本構成) 0円
  • HDD 1TB +1,000円

バックアップ用なのでSSDは不要。

SSD256~512辺りならばHDD500GBクラスで。SSD 512->HDD 500は駄目だろうと思ったならばSSD480でも良く、細かく見る事が出来るなら500GB級HDDが500GB前後のSSDを実質下回らなければよろしい。

OSまではバックアップしない(メーカーが扱うWindowsのライセンス問題があると思う)のでHDDがSSDより20GBくらい少なくとも問題は無い前提。

ここにSSDだとかHDD1TB超えは不要、2択で充分。

光学ドライブ

2種類で。

  • DVDスーパーマルチ(基本構成) 0円
  • 光学ドライブ非搭載 -1,000円

パソコン工房は非搭載を基本にしていたけれど量産系ならそれは違う。私のような何でもダウンロード購入で良い人間とは違う人が買う物が量産系BTO。

はるか昔に電気屋で買った筆まめ旧バージョンや古い無線LANのドライバが入れられないようなパソコンにしてはいけない。非搭載は光学ドライブ要らないと判断出来る人が外せば良い。

Blu-ray再生は専用機で。録画まで出来るようにすると無駄にサポートが大変だろうからパソコンでそういう事するな的な姿勢で。コピー制限や違法化がひどいのでパソコンで光学ドライブ搭載する価値が下がってしまった。

液晶モニタ

もっと絞りたかったけれど4種類。

  • なし(基本構成) 0円
  • 21.5型フルHD非光沢 +18,000円
  • 23.6型フルHD非光沢 +20,000円
  • 23.6型フルHD光沢 +20,000円
  • 27型フルHD非光沢 +25,000円

パソコン本体の新調を相談され、私がまず聞くのは現在所有しているモニタの型番とメーカー。

D-subのみなら問答無用で買い替え、DVIが有れどもワイドなアスペクト比では無いなら買い替えを推奨、その時に4種類くらいは有ると良いと思う最小が上記。

  1. 21.5型フルHD非光沢・・・横幅省スペース、少し安い
  2. 23.6型フルHD非光沢・・・おすすめ
  3. 23.6型フルHD光沢・・・蛍光灯などの反射が無いなら
  4. 27型フルHD非光沢・・・少しでも画面表示の大きい物が良いなら

種類は少なくて結構。多い方が良い人はBTOパソコンと同時購入するカスタマイズでは買わない。2と4だけの2択でも良いと思うくらい少なくして良いオプションだと思う。

カスタマイズが無い方が良い項目約10個

これらは選択肢無しの標準構成で固定。

  • マザーボード・・・インテル H110 Expressチップセット搭載
  • CPUクーラー・・・リテールor安いやつ
  • サーマルグリス・・・リテールor安いやつ
  • ビデオカード・・・無し
  • パーティション分割・・・無し
  • カードリーダー・・・有り
  • ケース・・・ミニタワー(マイクロATX)
  • 電源ユニット・・・350~400W
  • 有線/無線LAN・・・無し
  • キーボード/マウス・・・有り
  • その他・・・無ければ無いほど良い

パソコンに比較的詳しい私とかメーカーの中の人から見るとカスタマイズは多い方が良いと思ってしまいがちだけれども、「ビデオカードって何?無ければ映像出ないの?」くらいの人には選択肢は無い方が良い。

理由は後ほど、まとめにて。

 

特徴「外せる長期保証」「標準バックアップ仕様」「私」の3つ

外せる長期保証

以前ならば問答無用で3年保証を標準にして欲しいと思っていたけれど、2016年現在はどこも長期保証が高額。特に安いパソコンは割高になる為、強制するほどお勧めは出来ない。

分かり易くマウスを例にすると、

  • 3年保証 (基本構成) 0円
  • 1年保証 -7,000円

メーカー側に言わせると、「標準構成が高く見えるだけ損」と思うのでしょう。私に言わせると逆で、「後付で予算が上がりまくる方が印象悪い」と思う。

1年で良ければ7千円も安くなる、しかし外すと2年目以降が不安、という心理状態になると思われ単純にアップセル(少しでも高く売る)になるかと。

保証が長過ぎると故障し易いと勘違いされそうと思うならば標準3年のNECとか富士通のネット通販の見せ方を見習えばよろしい。

標準バックアップ仕様

最大の難関と思う標準バックアップ装備。形態を思いつくまま3種類。

  1. 製品版ソフトをバンドル・・・Acronisとか
  2. シェアウェアを契約・・・フリーソフトはさすがに怖い
  3. 自社でバッチ書く・・・Windows 7以降で標準のRobocopyを利用

基本2ストレージなので最初から設定してユーザが意識せず同期可能ならばパーペキ。無理ならバンドルソフトの操作方法をPDFでマニュアルにしておき、子どもやPC慣れしていない人でも解るように手順を案内。

バックアップの難点はユーザが面倒くさがるところが問題と思うので、無意識に同期しておき、万一の際は「ここにデータは残っている」と説明。

ユーザのデータを勝手にいじるわけには行かないと思うので、Cドライブ故障でSSD取り換え後のHDDからデータ戻す作業はユーザが出来るようにも説明。

ここまでフルセット仕上げて売るならばBTOパソコン.jp(の)推奨PCとして売れば特徴になるはず。そこまでやるなら私もそのモデルに対し、なぜカスタマイズが無いのか、CPUどれにすべきかを1記事書いて協力する。多分、おそらく。

ブランドとしての価値は無いけれど、元BTOパソコンの修理現場に居た人間が何を考えどういう意味が有るか伝われば売れ易いはず。

 

カスタマイズ出来ないという構成する側の選択肢(まとめ)

カスタマイズさせない理由は3つの可能性を避ける為。

  1. 決定回避の法則が発動してしまう
  2. 意味が分からないので調べて疲れる
  3. 意味が分からないのでページを閉じる

例として私が自動車を買おうとしておりカスタマイズページが有ったとしましょう。車素人の私から見ると車体を何色にするか、ハンドルを革張りにするか、カーナビ付けるかまでは判るけれど、オイルはどれ、エレメントが何とか、タイヤがどうとか言われてもサッパリ判らない。

全部説明が有ると読み疲れてしまい、オイルやバッテリーが20種類有るとマニアは喜ぶだろうけれど素人は困る。

自動車買った事無いので知らないけれど、おそらくどこのディーラーも色選択やグレードとかオプションの有無は聞いて来てもオイルまでは言わなければ聞いて来ないでしょう。

BTOパソコンならば安い構成でグラボ増設や電源交換する意味を考えさせない方が親切ともいえるわけで、最近の量産系は2chのオッサンやPC変態に叩かれ過ぎカスタマイズが複雑になり過ぎていることに気付いていないと思う。

可能な限り完成品に近付けカスタマイズは最低限。

本当ならば今回の構成でもCPUやメモリも固定したいくらい、もっと言えばストレージもSSD 480GB+HDD 500GBで固定したいほど。

但しそれは私が他人へ勧める際にそう思うだけで万人がそうとも限らない為、仕方無くカスタマイズ出来るようにしたBTOパソコン、それがPC初心者や万人向けと思っております。

また、メーカーは安く見せる方が良いと思っていそうだけれども、パソコン詳しくない人には何故安いのか理由が分からない=品質が悪いと思う可能性も考えられるので安い=印象良いとは限らない。

以上。もしマジでやるメーカーが有るなら受けて立つのでお便りをお待ちしております。特典として今なら期間限定&先着1社限定、当サイトトップ右上のバナー広告枠を進呈しましょう。

やるなよ絶対やるなよ。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(4)

>やるなよ絶対やるなよ。

期待しておりますw
どこかのメーカーが手を挙げたら、記念に1台買うかもしれないw

Windows7ならね。

ブルブルブル

結論としてその万人受け目指したグラボなんそれブツがスマホなんじゃないかっつーね
PCはある程度の用途が前提なんじゃ・・・

>Pentium G4400
このCPU、4Kの60Hz出力OK(HDMI不可。DisplayPortは可)、DirectX 12対応と、ローエンドながら内蔵グラフィックはそこそこ優秀なのですよね。PCであれやこれやとやりたい方には不向きですが、重い作業は動画サイト視聴くらい、というなら良さ気。

>ストレージ1
仮に標準構成を「SSD:256GB」にするなら、SSDとHDDの違いをデカデカと、なるべく端的に表示した方が良いと思います。PCに詳しく無い方なら間違いなく

「このSSDって何?PCオタクじゃないんだしわけ分かんないパーツは要らない」
「HDDよりSSDが速いって?PCに速さなんて求めてないし」
「データ保存の容量が256GB?いま使ってるPCは500GBもあるのに半分じゃん」
「なんでデータの保存場所が2つに分かれてるの?間違いそうだし、容量が減ってもったいないから1つにまとめて欲しい」

こんな感じになって、買う気が失せるはず。

>SSD 960GB +16,000円
これかなり底値に近くありませんかね。私の把握する範囲だと

256GB……1万円前後
960GB……3万円前後

くらいが市販品の価格帯。960GBでプラス1.6万円だと、256GBが消えてマイナス1万円ですから計2.6万円。512GBの「1万円プラス0.7万円=1.7万円」に比べ、メーカの儲けが非常に少ない気がします。

>光学ドライブ
個人的にリカバリは、時間がかかろうともディスクでやりたい派です。もしもの為に作ってあるLinux系OS環境も、現在は全て光学ディスク仕様。

>液晶モニタ
接続するケーブルが無い、モニタとPCの入出力端子が合わない、といった無用のトラブルが防げるため、PCと一緒にモニタを買ってしまった方が、割高であっても安心ではありますね。


カスタマイズできなかろうが、選べるモデルが少なかろうが、売れるものは売れるという事はiPhoneが証明していますから、万人向けのモデルをメインに選択肢を絞る方法は、そのモデルが値段を含め本当に万人向けである事を前提にすれば、良い方法だと思います。

>用途:非マニア向け(3Dデザイン・ゲーム、エンコ、録画とかしない)
プログラミングはマニアな用途ですか?w
3Dを使わなければプログラミングもこの構成で十分なんですがw

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。