富士通じぶんパソコンは子ども用ノートに最適か?

2018年6月15日

富士通が子ども向けPCを発売。

ターゲットはそのまんま子どもであり、対象年齢は小学生の低学年からとした比較的低価格かも知れないノートが2種類。8万とか10万はBTO慣れしている人間から見ると割高ながら、そうではない一般富士通ユーザには激安。

適当に見て参りましょう。

はじめての「じぶん」パソコン7月26日発売予定

公式のプレスリリースがこちら。 

国内初 子供の可能性が無限に広がる“はじめての「じぶん」パソコン”新登場 : 富士通クライアントコンピューティング
http://www.fujitsu.com/jp/group/fccl/resources/press-releases/2018/0612.html

はじめての「じぶん」パソコン

左2つの高い方はタッチパネル採用。右の安い機種は非対応。

それだけの違いであり中身は同じ。強いていえば液晶パネルのベゼル(枠、フチ)が黒か白かの違いがある程度。

主な使用はこちら。

  • OS:Windows 10 Home 64ビット
  • CPU:Celeron 3865U(1.8GHz、2コア、2MB、TDP15W)107ドル
  • メモリ:4GBx1(PC4-17000、SO-DIMM)※スロットx1、空きなし
  • SSD:128GB ※空き約90GB
  • モニタ:14インチ非光沢(解像度:1366x768
  • 有線:ギガLAN対応、USB3.0x2/2.0x1
  • 無線:IEEE802.1a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
  • バッテリ駆動:※未定
  • 重量:1.93kg

source:14型ワイド ノートパソコン(PC) LIFEBOOK LHシリーズ(LH55/C2, LH35/C2) :仕様 - FMWORLD.NET(個人) : 富士通

さっそく価格コムに登録されており、タッチパネルなしのLH35/C2は80,780円、アリのLH55/C2は102,384円なのでタッチスクリーン、そしてタブレットモードになる代が+2万円くらい。

仕様の上からほぼすべてが最近のパソコンとして最低限な性能かつ容量となっており、富士通的にギリまで価格を落としたつもりなのでしょう。

救いとしてはストレージがHDDではなくSSDとなっているため、eMMCではなく本当にSSDならば大手メーカー製としては安い。軽作業用なら大人が購入してもOKなレベル。

「じぶん」パソコンといえば、ドン・キホーテの「じぶん専用PC」が3代目となり約2万円。価格差はCPUや富士通製品というブランド代にあり、名前は似ていてもあの激安ノートとはやや別格。

特徴を引用。このノートのオリジナル部分を太字化。

  • 落としにくく壊れにくい頑丈設計
  • 見やすく目にやさしい液晶画面
  • 子供を守るセキュリティ対策
  • わかりやすいマニュアル
  • 多彩な学習支援サービス 「FMV まなびナビ」
  • 聞き取りやすいスピーカー配置
  • すぐに学べる「プログラミングゼミ」を標準搭載
  • 使い方が広がる2 in 1コンバーチブル(LH55/C2のみ)
  • お片づけをサポートする「お道具箱」

3つ。

他は別の機種どころか金さえ払えば富士通製品ではなくとも使えたり、今どき2in1が特徴とか言えないレベルでムダにリリースされまくっているので消去法で3つ残った。

1.頑丈設計

本体周囲にラバー素材の滑り止め「あんしんグリップ」を採用。また、天板全面加圧約200kgfの堅牢性試験をクリア(注2)するなど、子供が使っても簡単に壊れないように設計しました。

象が踏むと壊れるかも知れないけれど、子どもが踏めども壊れないかも知れない堅牢性。踏む以外に落としたり、アホな子なら投げたりもありそう。

しかし個人的には簡単に壊れてしまった方が大切に扱うのでは?と思ってしまい、逆にいえば雑にパソコン扱うのではなかろうか、というのは他人事な感想か。

2.マニュアル

私としてはこれが最大の利点かつ特徴と思っており、比較的パソコンに詳しく長年使っている自分でも子ども相手にどこから何を教えると良いのかわからない。

どのようなマニュアルなのか不明なので何とも言えないが、台湾の安いメーカーやBTOパソコンに子供向けマニュアルはないと思えば最大の特徴。

3.お道具箱

お道具箱?

要らないのでは?

パソコンを普段使いするならば学習用デスクのトップへ置きっぱなしが正解であり、常にモニタを開いた状態でいつでも電源ボタンを押せるようにするべき。

しかし14型という大きさからしてギリでモバイルノートとも言えるため、専用のハードケースがあるならば数千円くらいの価値はありそうとも思う。

 

富士通じぶんパソコンは子どもだましなのか?

こちらのサイトでTwitterが転載されまくっており同感できる意見が多い。

富士通はじめての「じぶん」パソコン、これだから富士通はというスペックに : 市況かぶ全力2階建
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65920773.html

いくつかピックアップ。

確かに重い。なのでお道具箱要らないと思った。

大人の私でさえ約2kgのノートPC+お道具箱の重さ+ACアダプタなどの付属品はお供したくないくらい重いはず。

わかる。高性能とはいえないし大容量でもない本当に必要最低限。しかも+2万円もかけてタッチスクリーンに対応する意味が不明。

ただ、個人的には私が子どもならCPUは1.8GHzあれば問題なく、メモリ4GB以上必要な用途はないだろうし、本当にSSDなら不満なく、HD解像度は14型ならば充分だとも感じる。

そこが問題。本当にSSDなのか?eMMCのことをSSDと言っていないか?

しかしメモリのスロットx1が嫌ならノートPC買うなという話であり、オンボードではないだけマシではなかろうか。なぜオンボードにしなかったのか逆に良心的だとも思う。※オンボード=メイン基板にメモリ溶接=メモリ不良イコール全損

何と比べているのか知らないけれど、富士通のノートを買うような親は富士通などのクソ高い17万円前後するようなパソコンをお持ちであろうと思えば妥当では。

何が詐欺なのかわからない。FMVのロゴに対して金を払い、富士通のサポートに対しても金を払える、そういう裕福&パソコンのことわからない人向けとして正当な製品でしょう。

OK、構成してみる。

ベアボーンDeskMini110で自作すると?

カカクコム最安は約1.4万円。

DeskMini-110-Series

source:ASRock > DeskMini 110 Series

ASRock先生は私が今これを書いているパソコンでも採用申し上げた台湾のメーカーで、コスパに優れつつも高機能なモノとか出している企業。

ベアボーンとは色々な形があるとしても、このベアの場合は3点セットで、ケース、マザーボード、電源ユニットのみでありパーツは別売り。

なのでパーツを富士通のノートと同等の性能&容量、もしくはそれ以上で組み立てるとこうなった。価格はおおよそ、単位のKは千円。

  • CPU:Celeron Dual-Core G3930(2.9GHz、2コア、2MB)・・・4K
  • メモリ:JM2400HSH-4G [SODIMM DDR4 PC4-19200 4GB]・・・5K
  • SSD:PLEXTOR S3C PX-128S3C・・・5K
  • 無線LAN:バッファロー WI-U2-433DHP・・・3K

ベア本体とパーツの合計は3.1万円くらい。税込、送料込、切り上げで。

CPUから無線LANまで富士通のノートに合わせており、無線LANは内蔵できないこともないけれど技適違反はNGとして外付のアンテナとした。

そしてここからやや上がる。

  • OS:Windows 10 Home 64bit DSP版 ※USB基板セット・・・15K
  • モニタ:まともそうな23型くらいのやつ・・・15K

+3万となり6.1万円、マウスとかキーボードも必要なら6.4万円か。富士通のノートの安い方は8万円くらいなので差は1.6万円

BTOパソコンのノートならどのくらい?

マウスを見て来るとほぼドンピシャ。

m-Book-J320E2N-S1

SSDが8GB少ない、画面サイズが0.7インチ小さい以外は富士通と同じ仕様。

税込+送料も入れると5.7万円くらいなので富士通の安い方より2.3万円くらい安い。このノートはモバイル用途としてコスパ良いと思った。

富士通ノートよりも自作なら-1.6万安くマウスなら2.3万安い?

素直にそう思ったなら甘い。

富士通が発売直後に8万や10万円だったなら、その3ヶ月後には3~5割引きになるが普通。今回のノートは単価が安いのでそこまで落ちないとしても、家電量販店ならポイント10%当たり前でしょう。

ならば実売は1割引きの税込で実質7.2万円となり、自作なら-8K、マウスのノートは-1.5Kまで差が縮まる。発売から3ヶ月くらい経過し3割引きポイントなしまで来たなら発売時8万なら5万円台まで安くなる。

ならば自作やマウスより安い、+富士通による付加価値がある。

 

富士通の提案は普通にアリだと思う理由

私が富士通製品を持ち上げる時は「マ」(ステマの逆)だと思う人は居るかと思う上で評価すると、富士通上手いと思ったことは過去にあった女性やシニア向けPCの提案。

シニア、女性と来て今度は子ども用。

何が上手いかはパソコンに詳しくない層に対しほぼ専用として出している点で、子どもはパソコンのことを詳しく知らない+今後は子ども用PCが必要になるであろう需要を見ているところ。

らくらくパソコンもFloral Kissもバカ売れした記憶も実績もないだろうから今回の子ども向けじぶんパソコンも売れまくりはしないだろうけれども、富士通というメーカーはそういうパソコンを出していたという記憶には残るでしょう。

何を売っているかはもちろんパソコン、そして何がウリなのかは年齢や性別に対するピンポイントなサポートがあるところ。

私や上で転載したTiwtterの人のようにパソコンに詳しいならクソ性能だとかコスパ悪いなど好き勝手言えるものの、ハードではなくソフト面まで含めて考えると本当にコスパ悪いか?とも思える。

誰もがパソコンに詳しいわけでも、周囲に詳しい人が居るわけでもなく、スマホがあればパソコン要らない人が増えているのは事実だろうから、ますますパソコンのことがよくわからない人は増えているはず。

想像するとわかりやすい。

スマホで事足りる大人が今後増えるとするなら、パソコンを子どもが使う際にどう教えるべきかがわからない大人も増えるわけで、富士通はそこを狙ってピンポイントで今回の製品を出したのかと。

とは言え、昔のPC98シリーズ全盛期世代も今は40~50代かそれ以上。

パソコンに詳しい人間が少ないわけではないため今回もバカ売れするとは言えず、しかしパソコン詳しくない人間も多いだろうからある程度の需要をターゲットにするのは間違っていないかと。

私ら大人がろくに英語を理解できていないように、今後はプログラミングを詳しく知らない大人が増えるとするなら、きっかけや第一弾としてアリだと感じるモノが今回の製品。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(5)

>>SSDが8GB少ない、画面サイズが0.7インチ小さい以外は富士通と同じ仕様。

これってあの廃棄チップを使っていると言われているcolorfulのssdの予感がするのは私だけでしょうか?
さすがに富士通が変なメーカーのssd(eMMcかもしれないけど)を使うことはないと思うのでここも価格差の要因なのかなーと考えてしまいますね。

お子様はタンスに眠っているタブを勝手に発掘しいつのまにかスーぃスーぃしとるぞ
同じことを何回もお聞きになられる親爺様よりは放っておいてもグングン伸びる

>「じぶん」パソコン
英語にすると「パーソナルパーソナルコンピュータ」ですかね。

>メモリ:4GBx1(PC4-17000、SO-DIMM)※スロットx1、空きなし
最近ずっとメモリ4GBでWindows10の64bitを運用していますが、動作に全く支障は無いです。使用量が3GBを超えることも稀。そろそろ「8GBは欲しい派」から離脱しそうな勢い。

>簡単に壊れてしまった方が大切に扱うのでは?
乱暴に扱うから壊れるというより、感情に任せて使うから壊れる印象が強いです。例えば「ゲームでつまらないミスをしたから腹が立ってディスプレイを殴った」とか「欲しい情報がネット検索でまったく手に入らなかったから苛立ってキーボードを思い切り叩いた」とか「学校で嫌なことがあったから何となくPCを放り投げた」とか。いくら小学生でもPCが高級品であることは知っています。それを「わざと壊す」子どもは少ないです。

>本体周囲にラバー素材の滑り止め
握力弱くても落としにくいとか、教科書と一緒に重ねて持っても滑らないって感じのモノだろうか?

それなら、たまに書類とノートPCを重ねて持って滑り落としそうになるので、企業向けにも欲しい気がする。
まぁ、スマホのバンパーカバーみたいなのがPCにあれば解決か?
サンワとかにあるかも知れんなぁ

>天板全面加圧約200kgfの堅牢性試験をクリア
100kgfのレッツノートより頑丈なんですねw

>お道具箱
なぜか水色ですねw

>メモリ4GB以上必要な用途はないだろう
Chromeがなw

>発売から3ヶ月くらい経過し3割引きポイントなしまで来たなら発売時8万なら5万円台まで安くなる。
>私や上で転載したTiwtterの人のようにパソコンに詳しいならクソ性能だとかコスパ悪いなど好き勝手言えるものの、ハードではなくソフト面まで含めて考えると本当にコスパ悪いか?とも思える。
>しかしパソコン詳しくない人間も多いだろうからある程度の需要をターゲットにするのは間違っていないかと。
私はコスパ悪すぎると思いましたが、こういう考え方もあるんですねw

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

高性能: ★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★★

令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

高性能: ★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

FRONTIER

高性能: ★★☆☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作しない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。

※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。