パソコン工房より3Dプリントパーツ交換可能なPCケース

2016年11月17日

パソコン工房より変なPCが登場。

一見すると小さめなデスクトップPCなものの、フロントパネルが妙な形になっており、3Dプリンタで出力した専用パーツでPCケースをユーザがカスタマイズ出来るという新しい発想。

どのような物か見て参りましょう。

パソコン工房より3Dプリントパーツ交換可能なPCケース

プレスリリースをマイナビより。

iiyama PC、空気口を換装できるデスクトップPC | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2016/11/15/287/

iiyama-c-class

PC本体下部に見えている丸はカメラのレンズ、では無くスピーカー、

level-c_airventhack_gallery05_600d

でも無く吸気口が見えているというデザイン。ケースの特徴を引用。

エアフローを重視したコンパクトケースを新開発。ケース前面にはラウンド形状の空気口(エアベント)を設け、前面部分から外気を取り込み、背面と側面から排気

公式通販ページの側面が良く分からなかった、単なるサイドパネルかと思えばメッシュ状になっており排気が可能との事。画像は右がフロント。

level-c_airventhack_gallery08_600d

ここで妙な事に気付くと、CPUクーラーはトップフローだろうから排気では無く吸気になってしまう、また、離れているCPUクーラーが吸えてしまうほど穴の大きなメッシュではエアフローもクソも無かろうと。

パソコン工房のページにもある、こういう事。

c-class-air-fllow

トップフローのCPUクーラーは画像の手前から奥へ吸っているわけで、その風が舞い上がりサイドのメッシュ(手前)へ出るほどの穴ならば、サイドから吸ってしまいフロントのエアベントの意味が無いのでは。

おそらくこれは水冷用。

ラジエーターの取り付け位置

右の画像はサイドメッシュパネルを開いたところで、そのパネルにラジエーターらしきファン一式が張り付いており、クーラーはカスタマイズ前提だと思う。

水冷カスタマイズ

その他というか、このケース一番の特徴と言えそうなエアベントのカスタマイズも見ましょう。3Dプリント作品の販売サイトRINKAKU、切れると嫌なのでトップページへのリンク。

rinkak | 3Dプリンター・3Dプリントのものづくり&マーケットプレイス
https://www.rinkak.com/jp/?hl=ja

air-vent-hack

どうやら8月下旬から10月末までデザインを募集していたらしく、11月に発表&データ配布or販売予定となっております。

フォーマットデータを見ても意味無いのでスルーし、パソコン工房側でデザイン例とされている4種類がこちら。

rinkaku-air-vent-hack

こういう物が出来ますよ的なサンプルなので、特にケチは付けずにスルー致しましょう。データのダウンロードは無料、完成品は素材により価格差あり。

rinkaku-air-vent-hack-4730

こちらはポリアミド(ホワイト)が標準となっており、ステンレスならば約1万円、プラチナで作ると128万円くらい。

私はデザインのセンスとか無いので吸気口を変更する良さが解らないのか、パネルの曲線も意味が解らないのだろうか。海外ならばウケそうな気がするものの国内ではどうなのか。

vote-2016-11-5-avh

結果のみ見るなら選択せず投票ボタン。※2016.12.08 締めて画像へ差し替え

 

「LEVEL∞ C-Class」はゲーム用PCとしてどうなのか?

マイナビは省略しているのか、実はこのPCはゲーミング。プレスリリースの全文より引用。

コンパクトゲームパソコン 「LEVEL∞ C-Class」

最安の税込8万円の機種はCPUがCore i5-6400ながらグラボ無しなのでゲーム用とは言えず、全12機種もあるので予算に合わせて好きな物をどうぞ状態。

c-class-12

最安の機種で逆算し、ケース代を出してみましょうか。

CPUはCore i5-6400で価格コム最安約2万円、マザーはECSのZ170IU-C43で市販品では無いのか価格不明なので約1万円とし、メモリ8GBで4千円くらい、HDD 1TBが4千円、電源500W 80PLUS SILVERは5千円とし、OSがDSP版のHome適用1.5万円。

ここまでの総額は5.8万円だけれども私が見た価格は全て税込なので抜くと5.4万円くらい。最安構成は税別7.4万円、というわけでケース代(と利益合計で)2万円くらいか。

やたらと高額化している原因は、画像で検索しても型番らしき8MJLで検索してもヒットしなかったのでパソコン工房がオリジナルで製造したMiniITXケースと思われる為かと。

量産系メーカーが自社製品としてケースを作る場合、中国などの工場へ依頼し金型からの製造。金型は聞いた話、私が現役当時の日本円で200~300万円らしく、その価格がまず乗る。

何年も売り続けるような一般的なミドルタワーやミニタワーならば数量なぞ気にせず数千台単位でコンテナにぶち込みドンブラコしまくれば良いけれど、MiniITXという大きさは汎用性が低く、比較的少量での発注は最小ロット(MOQ)に近いとするなら単価が上がってしまうもの。

※例:1台5千円で5千台なら金型代含め製造原価は5,400円(送料別)。1千台なら7千円に跳ね上がる感じ。

マザーボードはこちら。

Z170IU-C43

source:ECS > Z170IU-C43 (V1.0)

最新のUSB3.1 Gen.2端子が2つあり、映像出力はデジタル3種類同時出力が可能な為、私が今これを書いているようなトリプル変態ディスプレイも可能なはず。

メモリは2枚まで、PCI-Expressは1スロットなので拡張性は低いけれど、完成品&無改造なら無問題。NVMe対応M.2スロットを搭載しており、ケースは小さいながら3.5インチHDD2台内蔵できるらしいので、自力で盛るならありだろうか。

こういう人向け。

  • このケースが気に入った(+前面の吸気口をカスタムしたい)
  • 小さい割にGTXの上を目指せるデスクトップ欲しい
  • 予算9万円+グラボ代やアップグレードOK

予算9万円プラスとは、最低でも税込で8万、水冷化で8.7万、送料入れると約9万円になってしまう為。起動ドライブはSSDが良いだろうし、GTXの何を目指すかにより総額は人それぞれ。

デザイン重視で買う物でしょうな。

new-c-class-led

サイボーグのような、松本零士の漫画に出て来そうな何か。

 

やることが無くなったのか何か焦っているのか(まとめ)

先日の記事は、マイクロソフトやAppleはやる事が無いのか分からないのかと題し書いたけれど、PCメーカーの場合は少し違うと思う。

元々、パソコンという物はデスクトップPCならば大小の違いはあれども直方体が一般的。ノートはクラムシェル(貝のような開閉)が普通。

しかしここ数年でノートは2in1、Windowsでもタブレット+外付けキーボードと形態が変化し増え、デスクトップPCはマウスやインテルがスティック型という一応デスクトップといえる超小型PCをリリースし、小型PCの種類が増加。

大手メーカーがこぞって2in1市場へ展開し、マウスのスティックは株価が爆上がりするほど良い意味で衝撃的な製品と評価され、特に何もしない、出来ないメーカーが焦っているのでは無かろうか、と感じております。

今回の3Dプリンタ出力パーツの交換は間違い無くヒットするわけは無いと思っており、何をそんなに焦っているのか、どうして普通のパソコンを普通に売り続けようとしないのか不思議な感覚。

ドスパラが良くも悪くも焦りが感じられ、スティックPCで後追いしたと思えば種類を増やし価格を下げ、今度は小型PC祭りを展開、そしてペットボトル型の小型PCも発売。

2in1やタブレットで本当にタッチでWindowsを操作するのか?フロントパネルのエアベント交換は意味あるのか?軒並みAtomまみれな小型PCが売れまくると思っているのか?ズレておりましょう。

Windows 8以降の大きな変更点は、タッチ操作が加わり、低性能端末ならばWindowsのOEMライセンスが無料またはタダ同然。それに合わせてモノ作りをするのはマイクロソフトに媚びているか騙されているように見え、消費者、PCユーザの事は考えていないのでは。

大手PCメーカーや量産系BTOメーカーが踊らされているとするならば、優等生的な例としては組立代行系BTOのサイコム。

BTOカスタマイズオプションに「TITAN X」を追加した。 Pascal世代の最新GPUとなるTITAN Xを独自に水冷化して搭載可能としたモデル

source:サイコム、デュアル水冷PCに“TITAN X”水冷モデル追加 - ITmedia

このような無駄の無い特徴付けばかりで、他にはPCケースのフラクタルデザイン(via:公式)採用も良いと思うし、デスクトップPCの王道、自作のプロがパーツを提案し組み立ててくれる感が強い。

自作系は性能重視、量産系は安さ重視という違いがあるので提案や売り方も違うのは当然としても、パソコンとしての根本的な考え方が今の量産系からは薄れている印象。

量産系では唯一マウスが平常運転的に上手いくらいで、スティックPCのヒットに続き、現在は自社開発のダブル水冷(CPUとグラボ同時冷却)とか的を射ておりましょう。発売予定のWindows Hallo対応の後付カメラが数千円も上手い。

量産系BTOはPC初心者に勧め易く、価格も安いところが利点。あまりにも変な事に力を入れられても困る。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(2)

だれだこんなところにポリタンクおいたやつはまったく!
しかも倒れとるじゃないか!

ヨッコイショ、フーフー危ない危ない
あとで孫によくいっとかんとなフフ

>フロントパネルが妙な形になっており
何かに似ていると思ったら、映画泥棒のフレーズで思い出せる「カメラ男」でした。

ピクシブ百科事典:映画泥棒 (えいがどろぼう)とは
http://dic.pixiv.net/a/%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%B3%A5%E6%A3%92

どちらかと言うと「カメラ男に似ている」より「ハンディカムに似ている」ですが。

>サイドから吸ってしまいフロントのエアベントの意味が無いのでは
隙間の無い窒息ケースならあるいは、とも思えますけれど、サイドのメッシュが大きすぎて無理そうですね。フロントファンの風量が100CFMくらいあれば、サイドは排気のみになるやも。

>エアベントのカスタマイズ
私は「フラットデザインのフタでフロントを塞ぎ、サイド吸気にリア排気で使う」が最も良さ気に感じました。AKBファンなら「推しメンをゴールドでデザインし、永遠のファンを誓う」とかできて面白そうです。

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

高性能: ★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★★

令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

高性能: ★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

FRONTIER

高性能: ★★☆☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作しない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。

※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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あなたの街の~を勝手に評価
格安SIMなb-mobileを勝手に評価
格安SIMなLinksMateを勝手に評価

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。