日本HP本社でOMEN Xなど実機を見たレビューその2

2017年12月20日

連載その2はゲーミングPC、OMENシリーズ。

「HPは本気でゲームPCやるつもりあるのだろうか?」と漠然と見ていたけれど、どうやらノートとオールインワンとゲームにも力を入れるらしく、ガチなゲーマー向けにOMEN本気でやる模様。

国内BTOとはやや違う、DELLのように異様な印象。

ゲーミングデスクトップPC「OMEN X」の特徴

OMENシリーズは以前からあり筐体は全部で3種類、の中で一押しなのか最上位モデルXの解説。下の図は左がOMENシリーズ2016年モデル、右が今回性能と価格がパワーアップしたゲーミング仕様の新製品各種。

右の黒で塗られているXが今回の説明会で実機のあった2種類。

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性能の違いは主にCPUとグラボの変更で、グラボは旧機種がGeForce GTX 1080 Tiのところ同じながらSLIへ。そしてCPUは先日出たCore i9へと置き換えられております。

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標準構成でCPUはCore i9-7900X(3.30GHz-4.30GHz、10コア/HT、13.75MB)が搭載されており、最大10コアのスレッド数は20へ。

その他の比較。

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メモリが32GBから64GB、SSDは同じM.2版NVMeながら赤でサムスンのPM961と書かれているところから2016年版は他の機種だったのでしょう。

PM961は価格コムやAmazonで評判の良い、実測のクソ速いSSD。1つ前の機種の発熱問題もある程度は解決しているらしく、ヒートシンク無しでも大丈夫という書込があった。

上のスライドには書かれていない、シーケンシャル実測3Gbps行ってしまう512GBのSSDとは別に、もう1本のストレージは3TBのHDDが標準で搭載されているので、Steamなどでゲーム入れまくっても安心の大容量。

CPUとグラボの関係を分かり易くした図。

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10コア20スレはもう良いとして、ターボブースト(TB)は3.0になっております。

以前調べた限りでは、3.0は旧TBでは使用コア数が少ない時にクロックを上げていたものが、3.0では全コア使いつつTB上限まで行き、使用コア数が少ない時はTB上限を超えて更にクロックが上昇するというもの。

次、44lanesをPCI Express(PCIe)に使えるという表記はSLIする上で重要。グラボはPCIe x16で動作するのでSLIで2枚にするなら32レーン必要なところ、一般的なExtremeではないCore iシリーズでは足りない事が多いけれど大丈夫。

ギリ32本でもなく、もう12レーン余裕があるので、NVMeなサムスンSSDがPCIe x4であろうともCPU通したPCIeレーン数は余るほど。 

電源の容量とケースの容量。

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日本でも稀に見かけるリットル単位のケース容量。

中央の32LはマイクロATX、ミニタワーとかマイクロタワーと呼ばれるケースとだいたい同じで、53Lはその1.67倍くらいなので一般的なミドルタワーよりデカいのだと思う。

と思ったけれど計算してみると、私が使用しているクーラーマスターのHAF912が約53Lなので同じだった。

電源の1,300Wは時々記事内で私が、「ブレーカー大丈夫かよ」と突っ込みを入れる大容量。半分冗談で言っており、1,300W電源が常時1,300Wなわけでは無く、定格最大の意味なので突入電流の一瞬(電源入れた直後)を除き1千も行かないはず。

簡単に計算してみると、CPUのTDPが140W、GTX 1080 Tiが250Wでx2枚なのでここまで最大640W。その他で360Wも行くわけが無い感じ。

但し、CPUはオーバークロック(OC)が標準機能で付いているのでCPUはもう少し上がるかも知れない。とは言えども数W~数十Wだろうけれども。

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一般的なOCはUEFI(BIOS)上でやるところ、OMEN XはGUI(Windows)上で視覚的に操作可能らしく、日本HP現地での説明によると、OCやりすぎて失敗した場合は1つ前の設定に自動で戻る仕様。

また、1つ前でも更に失敗した場合はこれまた自動でOC設定をリセットするという、一体どうやっているのか謎すぎる便利機能がございます。

また、今回私が最も驚いたところはスライド左下のネットワーク最適化。

OMEN Xは標準で最大1Gbpsの有線LAN端子があり、なぜか無線LANなIEEE802.11a/b/g/n/acも内蔵。珍しいとはいえデスクトップPCでも無線LAN内蔵が無いわけではないけれどこいつは少し違う。

例として、ボイスチャットしながらオンラインゲームをしているとしましょう。するとこのOMENコマンドセンターによる最適化で、ゲームの処理は実測と切れない事が重要なので有線LANで、ボイスチャットの方は繋がっていれば良いので無線LANで、という振り分けが出来るそうな。

これはアプリケーション毎に優先度をカスタマイズできるので、ゲームはHigh、チャットはMedium、LINEはLowとか可能な上、Blockもあるので通信を止める制御まで出来てしまうという。これがOMENシリーズ最大の特長だと思った。

更に凄いと思ったところは、ゲームのみに全部の帯域を使わせたいならデュアルフォースという設定にすれば、有線LANと無線LANを全部ゲームに割り当てるという波動砲状態も可能らしい。

スライドのラストは一押しな最上位と価格やや控えめな2機種ある説明。

hp-dt-01-omen-x17

右が今回解説されていた最上位の290jpで税別約60万円。左は価格やや控えめとはいえ税別44万円する270jp。

違いはCPUとグラボの枚数だけ。価格コムを見て来ると、CPUの最安は約3万と10万だったので差は7万円。GTX 1080 TiはASUSやMSI基準で9万円台とするなら合計16万円くらいなのでだいたい合っております。

とは言えCPUのコア/スレ数とSLIの効果があるゲームはまだ少ないと思われ、金があるなら最上位、そうでも無いけれど50万円くらいなら出せるという金持ちゲーマーは270jpの方をどうぞ。説明書いていたら金銭感覚おかしくなる。

 

ゲーミングデスクトップPC「OMEN X」の実機

現物は驚きのデカさ。27型モニタが小さく見える。

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高さと幅は約50cmなので巨大なサイコロが45度に傾いている感じ。フルサイズのキーボードが50cmも無いので余裕でデカい。

ところで以前から気になっていた斜めにして中身の回転パーツ大丈夫なのかに関して日本HPの中の人へインタビューしてもらったところ、問題無い事は検証済なのでご安心下さいとの回答。どう問題無いのかまで聞いて欲しかった。

ならば前向きに考えると、斜めになっている分パーツの上へホコリなどが溜まりにくい、全部下へ落ちるなら掃除が楽かも知れないという、私の平常運転思考。

やや斜めから。

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HPの通販ページでは正面のLEDは赤。これはOMENコマンドセンター(上で出たOCやネット最適化するやつ)でコントロール出来るそうな。

側面なのか天面か解らない左上側板はスケスケ。

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グラボが2枚挿さっている様子は無いのでSLIではないGTX 1080 Tiが1枚の下位の方ですな。CPUは水冷でラジエーターはマザーの裏にあるのか。

逆の側面にI/O端子類とストレージのスロットが4つ。

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スロットは3.5インチx1と3.5/2.5兼用が3つらしい。

モニタ背面。

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オプションのヘッドセットが掛かっているモニタもOMENの純正オプションで、ゲーム用なのでリフレッシュレートは最大165Hz、TN液晶は応答速度1.8ms(黒->白->黒の切り替えが0.0018秒)、もちろん非光沢。これは今HPの公式で見て来た。

キーボードはメカニカル。

hp-ac-omenx-06

私が触れば何軸、または何軸相当なのか判ると思うが不明。

ゲーム用ならおそらく青、と思いつつ公式見て来るとハッキリ青軸と書かれておりました。1万円なら安い方なのでキーボードだけ買うとかもアリかと思った。

 

価格と斜めが気になる以外は高級機だけある(感想)

モニタやキーボード、ヘッドセット、マウス全て揃えてしまうと軽自動車が新車で買えそうなレベルに達するのでゲームのためにそこまでするのか?という思考回路は一旦置いておきましょうか。話が進まない。

どのような人が購入するかは、仮想通貨で億り人になってしまったj人とか、荒稼ぎゲーム実況YouTuber、またはガチなプロゲーマー、もしくはプロ目指している人向けだと思う。

しかしそのような限られた人以外でも何とかなりそうなオリコのシミュレーションがこちら。画像は途中を省略するために加工済。

orico-omen-750k-24

今だけか知らないけれど24回払いまでなら分割手数料無料。

上位OMEN Xのモニタなどフルセットに消費税足して75万円くらいとした場合、月の支払いは3万円少々になるので、実家と会社を往復して家ではPCゲームしっぱなしなら3万少々はあるあ・・・ねえよ?

私のように月の外食や交遊費、嗜好品代が軽く15万円突破するようなバカなら、多少節約する事で何とかな・・・るか?毎月友人と2人で叙々苑行っておごったと思えばOKなのだろうか。

ケースやツールをオリジナルしすぎて価格が高くなっているとするなら自作するかと言えば私ならしないし、自作しようとしている人が居たらアホだと思う。問題はマザーボードとグラボの故障で詰む可能性。

完成品を買えばある程度の期間は保守パーツ在庫してくれているだろうけれども、自作でマザーが市場から消えたなら10万のCPU巻き添えにして終了。OMEN上位のようなSLIもGTX 1080 Tiの次が出たなら故障してSLI出来なくなるやも。

正直、高額なパソコンは私には縁がなく何とも言えないので、おとぎ話はこのくらいにしておきましょうか。

以上、お約束的&ネタ提供の御礼がてらリンク。

OMEN X by HP 900-200jp 製品詳細 - デスクトップPC | 日本HP
http://jp.ext.hp.com/desktops/personal/omen_x_hp_900_200/

omen-x-900

次回のパート3では、OMENのノート版で行く予定というかもう書いた。

リンク用ソース

コメント(1)

>OMENシリーズ
オーメンといえばダミアンが真っ先に浮かんできて、個人的に好印象とは言えないフレーズ。

Yahoo!映画 - オーメン
https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3/3503/

>もう1本のストレージは3TBのHDDが標準で搭載されている
どうせケースも大きいのですから、ここは3TB×2のRAID0構成にでもしたら面白かったのですがね。

>ここまで最大640W。その他で360Wも行くわけが無い感じ。
マザーボードで70W、ストレージで30W、メモリで30W、ファンやキーボードなどで雑多なパーツで30W、モニタで60Wくらいでしょうか。計860W。30A契約だと3,000Wですから、電子レンジとドライヤーを使いながらPCを起動すると少し危ういやも。エアコンやオイルヒーターなど、最大消費電力が大きい機器をフル稼働しているなら注意。

>ゲームのみに全部の帯域を使わせたいならデュアルフォースという設定
それ意味あるのですかね。扇風機の後ろからウチワで扇ぐようなイメージしか浮かばないのですけれど。

>キーボードはメカニカル。
これ英語キーボードのみですから、ゲームでしか使用しないのでない限り、このキーボードでのタイピングはお勧めしません。特に記号の位置とエンターキーの大きさが日本語キーボードと大きく異なりますから、これに慣れると日本語キーボードが打鍵しづらくなりますし。

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2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

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FRONTIER

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。