2013年パソコン出荷台数が前年比プラス約2割へ(by.JEITA)

2014年1月 8日

JEITAが2013年11月までのパソコン出荷台数を公開。

前回は9月までの数値、今回は10~11月の2ヶ月分を更新。JEITAがさぼっていたわけでは無く、私が10月分の公開を見逃しており記事にしなかっただけ。タイトルの通り2割増しくらいとなっております。

JEITAの数値をグラフ化して解説や予想。

2013年10月と11月はデスクトップ単体が更に伸びる

その前に全体の出荷台数から。

8発売月からのPC出荷台数前年比(全体) by.JEITA

右2つの10~11月が前回には無かった新データ。

何と前年比で約2割増しとなっており、Windows 8発売以降は最大でも105%程度だったものが2ヶ月連続で120%クラスへ。

グラフへもう一つ新しく付けたものは前年比が8vs8への矢印で、私としては「ほらね」としか言いようの無い10月からの伸び。

「8の発売は2012年10月下旬なので、10月はほぼ8では無いのでは?」と思ったならそれは違い、出荷台数なのだから10月23日に店頭や通販で並ぶには10月の発売前から出荷しておりましょう。

発売日前は販売出来ないだけで在庫はしていたはずで、大規模なPCメーカーなら早くから大手家電店の倉庫へ一括で出荷したかも知れない。この辺りは私は事情を知らないので憶測。

また、店頭で売る個人向けPCはNECや富士通などナショナルブランドは秋冬モデルを全部8にしてしまったので、10月に7PCが8より多く出荷されたとは思えず。

8vs8(.1)の話は後回しとして、何が伸びたのかが以下。

8発売月からのPC出荷台数前年比(種類別) by.JEITA

デスクトップ単体が倍プッシュ過ぎ、グラフの上限を150から200%へ変更。下限は50%で変わっておりません。

モバイルノートはサイズ以外に何を指しているのか良く解らず、オールインワンは終わっていると思うのでスルーすると、A4ノートはPC出荷台数で言えば主力になる形態。

それが見事に7vs8から8vs8.1となった10月から回復しております。要するに、完成OS対失敗OS が 失敗OS同士 の前年比 になったという意味。

パソコンという端末としての出荷数推移を見るなら、OSでの違いも影響する7と8で比較するより、同じ8で前年比した方がPC市場とかPC端末の推移としては見易いかと。

7対8系で前年比し「パソコン衰退」とか言うより、同じOSで比較し「前年比2ヶ月連続大幅向上」と言った方がPC市場を語るにはブレが少ないという意味。

もう一つの見どころはもちろんデスクトップ単体で、5月から前年割れを解消しており、昨年が5月から不調だったという様子は無く、これはNECや富士通などが企業向けにWindows 7仕様のデスクトップ単体を売りまくっている為。

JEITAの出荷統計には入っていないけれど、DELLやHPなどが夏頃から7へのダウングレード対応で法人向けとして販売しているので、法人向けは何かと美味しいのでしょうな。

再び全体へ話を戻し、前年比と同時に台数を棒グラフにて。

2013年PC出荷台数前年比(全体) by.JEITA

2割増しとは言え台数という数値で見ると2013年度は9月がトップ。10~11月は2割増というものの数値は下がっており、その原因はNECなどナショナルブランドの新モデルリリース時期の影響。

秋冬モデルは9~10月頃に発表され10~11月に発売となる為、発売日前に出荷台数が多くなるので9月への台数の偏りは当然。6月も夏モデル発売前なので高くなっておりましょう。

JEITA統計では無く、DELLやHPも含めたMM総研の国内シェアによると、NECレノボと富士通の2社だけで全体の約半分を占めており、同じくMM総研によると両社の5~6割は法人向け。

DELLやHPの無い、NECと富士通の占める割合の大きい上のグラフは半分以上が法人向けになるはず。

出荷台数の棒グラフの先端を目で繋げて行くと右肩上がり。何が言いたいか2つにすると以下の通り。「対」の部分は左が前年、右が本年度。

  • 個人向け・・・7対8から8対8.1になったので前年割れせず
  • 法人向け・・・XPからの移行需要で逆に8対7になっている

あとはわかるな、というやつですな。

 

プラス約2割はWindows 8系の好影響では無いと思う

上で書いてしまったけれど、10~11月が前年比120%クラスになった理由はWindows 8系で考えると8.1が10月に出たくらい。

8と大して変わらない8.1を要因として前年比が大きくプラスになったとはこじつけ過ぎになってしまい、やはり考えられる事は7の継続(復活)でしょう。

パーソナルコンピュータ国内出荷実績・台数(JEITA統計)

2011や2012年度と2013年度を比較すると、2013年度は出だしになる4月から大きく前年を割れ、7~8月は微妙に前年比で勝ち、9月には98.6%で留まっており、10~11月は2011年含めぶっちぎりで優勝。

家電量販店のデータを持っているBCNが夏以降黙っているので解らないものの、店頭のPC販売が年末爆発的に売れたとかニュースは無く、7月から回復傾向とするなら、やはりNECと富士通のXP移行作戦の賜物。

2013年度、デスクトップ単体のみで前年比と出荷台数を2軸にて。

2013年PC出荷台数前年比(単体) by.JEITA

11月を例にすると、全体の出荷は約900万台なのでデスクトップ単体が占める割合は全体の2割程度。

同じく11月のみで見ると、A4ノートが全体の55%と半数以上を占めており、デスクトップ単体の2倍以上の占有率。

しかし、デスクトップ単体が前年大して売れておらず、今年は大幅に上がっているので、占める割合は比較的小さいと言えど、前年比という見方をすると結構影響が有るわけですな。

NECなどのデスクトップ単体は個人向けは皆無なのでほぼ全部が法人向け。A4ノートなども前年比ではプラスに転じている。

もう一度。

  • 個人向け・・・7対8から8対8.1になったので前年割れせず
  • 法人向け・・・XPからの移行需要で逆に8対7になっている

前年比2割プラスはXP移行が終わるまでの一時的なもので、その後は8対8系になるのだから前年比プラスになってもPC市場が衰退していないだけという見方になるかと。

7の引導はマイクロソフトも迷っているご様子。中の人いわく、

当社は、Windows 7をプレインストールしたPCの販売終了日をまだ決定していない。世界中のWindows Lifecycleページに先週掲載された2014年10月30日という日付は、誤って掲載されたものである。(中略)販売終了日が『未定』であるという正しい情報が反映されるまでにしばらく時間がかかる可能性がある。

source:「Windows 7」製品版はすでに販売を終了 - CNET Japan

てきとうに打っていた草稿が出てしまったのか、または掲載がタイマーになっており本来は2014年10月30日で終了予定としていたのか。

いずれにしても2014年10月30日をマイクロソフトが一旦取り消したという事実は変わらない。今掲載しても直前に延長したりの変更はマイクロソフトの平常運転なものの、未定にしておいた方が都合が良いのでしょうな。

 

MS「Surface が入っていないから少なく見える」(おまけ)

まとめが無いのでオマケにしたけれど、ふと思った事。キーボードが付属しないWindows 8系タブレットはJEITAやMM総研はパソコンとして扱うのか。

Surfaceはキーボード別売り、という事はiPadやAndroid端末と同じなのでにタブレットなのか。しかし、OSはパソコンとも言えるWindows 8系仕様。

そして、この形態はどうなるのか。

Acer Aspire P3-171-N32Q

source:価格.com - Acer Aspire P3 P3-171-N32Q

Windowsはパソコンと同じ、キーボードも付いているので一見するとパソコン。しかし、画面部分はキーボード側のケースにはまっているだけなので、キーボードドック付属のタブレット。Surfaceとの違いはキーボードが付いているか別売りかというだけ。

仮にAspireが爆発的にヒットし売れまくった場合、

  • 低価格なタッチ操作対応パソコンが売れまくり
  • キーボードドック付属のタブレットが大ブレイク

今後パソコンとタブレットの出荷や販売数、出荷金額、前年比はあてにならないかも知れませんな。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(4)

>法人向けは何かと美味しいのでしょうな
そらなんたってもう、ほぼ確実にOffice Pro付きになりますから、1台につき利益を2台分乗っけて売り上げ出せるようなもんですわw

>あとはわかるな、というやつですな
いやー わかんないなー もしかして8は産廃だったってことですか
まさかなー そんなことあるわk あった!

>世界中のWindows Lifecycleページに先週掲載された2014年10月30日
>という日付は、誤って掲載されたものである
おいコラ待てMicrosoftよ、それだとXPの時と同様販売終了後に8万円でWindows7を売る気でスタンバっている転売厨が生き延びてしまうではないかw
終了直前でやっぱ延長しまーすとかやったほうが転売厨根こそぎ爆死で一気に殲滅できたものを これだからMicrosoftはw

>しかし、OSはパソコンとも言えるWindows 8系仕様
い、いやアレは、タブレット用OSなんで(小声)

>仮にAspireが爆発的にヒットし売れまくった場合
なんかAcerがヤバいって聞いたんですが・・・別の意味でw
http://yukan-news.ameba.jp/20131029-93/
http://matome.naver.jp/odai/2138261979010999701
事業のほうがヤバくならないといいけどなw

>キーボードが付属しないWindows 8系タブレット
私的には

ノートPCとしても使うことができるタブレット=タブレットPC
タブレットとしても使うことができるノートPC=ノートPC

という括りですね。端的にはキーボードが付属しないとタブレットPCで、付属するならノートPC。というわけで私にとってSurfaceはタブレットです。

>7対8系で前年比し「パソコン衰退」とか言うより
国内パソコン大手の出荷台数がピーク時に比べて2割以上減少したということで、「パソコンの衰退が鮮明になった」と言っているサイトもありますがw
http://itlifehack.jp/archives/8206644.html

4月といえば、NHKで
Windows XP終了まで
あと1年
とか言ってた時期でしょうか。

それをみた会社の経営者や一般の方が5月に急いで買い込んだ。
とか。

10月~12月は
年賀状のためにパソコンを買い替えた。

とか、そういったネタはないんでしょうねぇ。

まあ、法人向けは結構需要があるみたいなので
問題は来年5月の販売台数ではないかなぁと。

地デジ化みたいな、楽しそうな結果になりそうですね。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

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初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

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パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

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デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

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部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

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2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

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自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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