2013年8月PC出荷台数2ヶ月連続前年比プラス(by.JEITA)

2013年9月27日

JEITAが8月のパソコン出荷台数を公開。

他のニュースサイトでも拡散されているけれど、先月は7月に続き2ヶ月連続の前年比プラスとなっており、Windows 8の影響で販売不振が続く中では明るいニュース。何が起こっているのか見て参りましょう。

JEITAの数値をグラフ化して解説とか予想。

2013年8月PC出荷台数2ヶ月連続前年比プラス

ソースはこちら。

2013年度パーソナルコンピュータ国内出荷実績 JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/2013/

日本国内、更にNECやアップルなど11社限定となっており、DELLやHPなどが入っておらず、既にパソコンを製造していないはずの日立も入っている、やや偏ったデータ。

しかし、前年比など過去の数値と比較し率を出したり、台数の推移などを相対的に見るなら大した影響はございません。

全体でも約102%の前年比プラス

Windows 8が出た昨年10月より。2013年8月を追加したグラフ。

jeita-2013-08-all.png

見事に8発売翌月から前年割れが始まり、推移は右肩下がりの傾向。

それが7月からはプラスへ転じており、8月も何とか割れずに来ております。これはNECや富士通などが企業向けに、XPサポート終了を餌にWindows 7へ移行させようと増産を開始した影響が主な要因。

JEITAの8月プラスの理由を引用。

引き続き法人向けリプレース需要が好調で、2ヶ月連続前年同月実績を上回った。

データ勝手に使うなと書かれているので引かないけれど、BCNのような個人向けの販売台数は相変わらず前年比マイナスが続いております。

何が売れているのか見ると、JEITAの言っている事が分り易いので次で。 

異様に伸び続けるデスクトップ単体

青系はデスクトップ、赤系はノート。オールインワンは一体型PCの事。

jeita-2013-08-cat.png

性能の割に価格が高く、修理代も高額でモニタセットで買い換えるはめになるオールインワンは売れなくなって当然。生産数も落としているのでしょう。

地デジ搭載PCは、2013年からJEITAが集計しなくなっているほどマイナスが続いており、2012年の最新データを見ると、最大で前年比-74%とかえらい事になっております。

それは良いとして、前年比で好成績なのはデスクトップPC単体で、5月と6月を平均化すると右肩上がり。NECや富士通など国内大手は個人向けに単体をほとんど販売していない為、主に法人向けと思われ、前年割れ解消の原因の一つなのでしょう。 

但し「率」にまどわされてはいけない

先月に続き回も私が「デスクトップ単体凄い」と書いているけれど、必ずしも大影響しているわけではございません。

2軸にして台数を追加。数値入力が面倒なので4月から8月で。

jeita-2013-08-all-sip.jpg

台数も考慮すると、前年90万台以上売った6月の87.3%は結構良い数値。こういう話も有り、2012年を馬鹿にしてはいけない。

2012年のPC出荷台数は過去18年間で2番目に多い by.MM総研
https://btopc.jp/select/2012-jp-pc-shipment-mmri.html

そしてデスクトップ単体がどのくらい影響しているか。右(第2軸)の最大値を上のグラフと同じく100万台にしたグラフがこちら。

jeita-2013-08-cat-sip.jpg

結構少なめ。

これだけでは影響力が良く解らないので、デスクトップ単体が全体のどのくらいの割合なのか、悪かった4月と絶好調な8月の2ヶ月で比較。

note-pc-share-2013-04-vs-08.png

4月は約15%しか無く、前年比で盛大にプラスしている8月でさえ約20%。これで前年比プラスに大影響している、とは言えないかと。

以上。このデータには国内シェア1~3位、全体の6割くらいを占めるNECレノボ、富士通、東芝は入っているけれど、4位の日本HPや5位のDELLはどうなのかは次で。

 

JEITA以外の最近のPC出荷台数に関するニュース

1ページ目は法人向け製品の紹介なのでスルーし、2ページ目より。

前年比20%超成長でシェア急拡大のデル(2/2) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1309/13/news040_2.html

一部引かせてもらいます。

2013年第2四半期(4月~6月)の国内PC出荷台数において、ほとんどの国内メーカーが個人向け製品を中心に出荷台数が減ったのに対し、デルは前年同期比で20.4%もの成長率を達成した(IDC調べ)

JEITAの統計には入っていないもののDELLも好調らしく、4~6月の前年比20.4%プラスは凄い。理由はやはり法人向け。

ビジネス向けPCが前年同期比25.2%増と躍進したのが大きい。同社のシェアは11.5%に増え、日本HPを抜きメーカーシェアは4位に浮上

という事は、個人向けPCは5%くらいのマイナス。

重要なので太字にするけれど、DELLの個人向けWindows 7仕様は全体の2~3割程度まで機種が減っており、法人向けは99%くらいWindows 7仕様。あとはわかるな状態。

DELLと同じように日本HPも法人向けは7まみれになっているけれど、個人向けは全部Windows 8にしてしまっている為、DELLの約5%マイナスどころでは無いのだろうと予想。

外から見ている私でさえ判るのだから、HPには個人向けに7仕様を出せない理由でも有るのでしょう。もしそうなら、マイクロソフトはHPをいじめすぎ。いや、知らないけれど。

MCJ <6670> [東証M] が8月1日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。

14年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.5億円→9.5億円(前年同期は5.5億円)に46.9%上方修正し、増益率が18.0%増→73.3%増に拡大する見通しとなった。

source:MCJ【6670】、上期経常を47%上方修正 - 株探ニュース

理由はDELLのように法人向けPC需要。

マウスや同じMCJグループのパソコン工房は、現在もWindows 7を個人と法人共に普通に売っている事も好調の要因でしょう。

 

2013年11月の出荷台数統計からが山場(まとめ)

今年はこれから何が起こるか、主に私の予想にて月別で挙げて参ります。Windowsのバージョンは、7とか8.1に省略。新モデル発表や発売は各メーカーで時期がずれるのでおおよそ。

  • 2013年10月・・下旬に8.1リリース予定、OEM版7終了?※予想
  • 2013年11月・・秋冬モデル発表~発売前年出荷台数の7仕様が減少
  • 2013年12月・・秋冬モデル発売
  • 2014年01月・・1年前PC出荷台数の前年割れ開始
  • 2014年02月・・春モデル発表~発売
  • 2014年03月・・春モデル発売
  • 2014年04月・・日本時間9日にXPサポート終了

まずは10月に8.1が出るのは凄くどうでも良いし何の良い影響も無いとして、7のOEM版が販売終了(正確には出荷禁止)になってしまうと、OEM版を扱っているNECやマウスコンピューターなどの純粋な7仕様が消滅。法人向けダウングレード版7 Pro~は有り。

昨年の10月は、8が発売になり新製品という事で被害者が続出した時期。対する今年の微妙過ぎるアップデートな8.1では個人向けPCの前年割れは必至。

11月から12月にかけてはメーカー各社から新モデルが出るけれど、昨年はまだWindows 7が多少出ていたと思われ、ここまでは前年割れするでしょう。

そして今年の1月から前年割れが始まっており出荷台数が低下。1月からの個人向けは昨年の8対今年の8.1になるので、変わり映えしない失敗版Windowsとするなら、ここから前年割れしなくなったなら8系のせいでパソコンが売れなくなったという証拠と言えど過言では無かろうと。

もうひとつのポイントはXPの終了で、4月9日という事は移行は、その需要は実質3月頃まで。現状のデスクトップ単体の伸びが企業の移行の好影響とするなら、4月からは全体の出荷台数が落ち着くはず。

これらの予想で何が言いたいのか3つにまとめると。

  • 2014年1月からBCNなどの販売台数前年割れが終わる
  • 4月からJEITAなどの出荷台数前年比プラスが終わる
  • 5月からは100%前後を維持し続ける

もう一つ先の話を付け加えると。

  • 11月から出荷台数の前年割れが1年間くらい続く
    但しBCNなどの販売台数は100%前後

マイクロソフトのWindowsのライフサイクルによると、来年10月(新Windows 8が出て2年にあたる日)には7が完全終了する予定となっており、本当にやるなら更に1年は前年割れが続くかと。個人向けのダウングレード版7をどうするかにもよるけれど。

というわけで、私の予想が全部当たったなら8のせいでパソコンが売れなくなったと見てほぼ間違い無いと思われ、外れたなら単にパソコンが高性能になり過ぎた上に故障しづらくなったという逃げも用意しておきましょうか。

以上。BTOならまだ7が有るのでお勧め。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(3)

>見事に8発売翌月から前年割れが始まり、推移は右肩下がりの傾向
ナニこのV字回復w 民主党政権前後の株価か何かですかw

>好成績なのはデスクトップPC単体で、5月と6月を平均化すると右肩上がり
思いの外すごいというか、もう一人勝ち状態に見えますな。

>但し「率」にまどわされてはいけない
つまりどういうことだってばよ?
     ↓
ここまでは尺稼ぎってことだ言わせんな恥ずk うわなにをするやめr

>法人向けは99%くらいWindows 7仕様。あとはわかるな状態
えーと、なんですか?
わたしには全然まったくもってわからないのですけれど、もしかしてまさかそれはWindows8がゴミ屑以下の、とても使用に耐えない糞OS過ぎて使えないってことですか(棒)
いやーほんとにわからないなー(ネ申の棒読み)

>DELLと同じように日本HPも法人向けは7まみれになっているけれど
むしろ逆に法人用に8を全面に出しているところがあるのかよっていう。
8の酷さ推して知るべしだなw

>もしそうなら、マイクロソフトはHPをいじめすぎ。いや、知らないけれど
HP自身による縛りプレーってヤツじゃないのw
個人向け8縛りでステージクリア目指してみた! 的な何かw
いや、やられるのおマイだからソレw

>現在もWindows 7を個人と法人共に普通に売っている事も好調の要因
なんというか、あまりに酷すぎて使用に耐えないWindows8が、普通に使うことができる平凡なWindows7を異常なまでに惹き立てている構図に見えるから困るw

>8系のせいでパソコンが売れなくなったという証拠
いや、むしろ既に海外では売れないのは8のせいで落ち着いてるのでw
ヒツジ先輩がそんなに頑張らなくても大丈夫だと思うのw
あーでも日本のメディアがあまりにも素晴らし過ぎるから、少しでも被害者減らそうとしたら頑張らないといけないかw

>これらの予想で何が言いたいのか3つにまとめると
なんだここから読めばよかっt うわなにをするやめr

>外れたなら単にパソコンが高性能になり過ぎた上に故障しづらくなった
えー、ちょっとコレ外れ用保険としては万能且つ最強すぎるから禁止w

>以上。BTOならまだ7が有るのでお勧め
Windows7のDSP版停止以降はこの締めどうすんのw

Xpが賞味期限切れとなり、Windows7のDSP版やOEM版が出荷終了すればPC業界はどうなるんですかね。
新規でPCを購入すればWindows8 一択・・・。
自作機でDSP版を使用すればバンドル機器と一緒なら使い回しが可能なので、次期OS迄Windows7で乗り切れます。
次期OSも自爆した場合はエライ事になるでしょうけど。
自作市場がまた賑やかになってくれれば嬉しいですね。

もうWindows8は
「画面にペンで直接描けるからペンタブが不要。グラフィッカーやデザイナーに最適なOS」
とでもして売りだせば良いのでは。企業向けにも少しは売れますよきっと。本当なら。

>異様に伸び続けるデスクトップ単体
一体型が死んでいますね。というかPCの出荷台数って、1ヶ月毎にこれほど極端に上下するものでしたっけ。おおよそ2ヶ月毎に山、その間の2ヶ月毎に谷があるような。


弊社にはWindows8だと動かないシステムがあるのですけれど、未だ6割くらいがXPなのですよね。XP機の全てにそのシステムが入っているわけではありませんけれど、怖い状況です。これは自腹でも7を買っておくべきか。

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2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

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高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

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2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

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