2013年度パソコン出荷台数は前年比108.6%(by.JEITA)

2014年4月30日

JEITAが2013年3月までのPC出荷台数を公開。

JEITA統計は4月から始まるので2013年度の1年間の累計が出る事となり、タブレットに乗り換えられて売れずに困り果てているらしいパソコンの出荷台数は一体どうなってしまったのか、冷静に見て参りましょう。

タイトルの通り、全体では前年比約109%。

2014年3月度は単月/四半期/年度で過去最高

ソースはこちら。画像は2013年度の下半期。全て埋まっております。

JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/2013/

JEITA

なるほど、と判る人は稀だと思うのでグラフ化。左右は同じデータで棒か線の違いなので見易い方をどうぞ。

2013年度パソコン出荷台数

緑が最新、青や赤は過去の年。

赤い2012年と前年となる青を比較するとだいたい同じくらいの率となっており、6~7月はズレているものの相殺すると大差無し。2012年全体の前年比は98.9%なのでマイナス1.1%。

それが2013年度は大きく上がり1割増しとは行かなかったものの増加。要因は緑のグラフが10月辺りから大きく伸び続け、1月と3月は過去の年度と比較し特に差が開いております。

3月について、JEITAのコメントを引用。

現行体系となった2007年度以降、単月/四半期/年度において過去最高の実績となり、単月では6ヶ月連続で2桁増と前年を大きく上回った。また、年度においては、4年連続の1,000万台超となった。

パソコンが売れないと騒いでいるのは家電量販店で、法人向けパソコンはXPからの乗り換えも有ってか絶好調。そしてBTOパソコンは量産系ならドスパラやマウスなどが納期1ヶ月などとこれまた売れまくっているご様子。

違いは、家電量販店の品揃え8~9割、または店により全てがWindows 8系に対して法人向けは7が主力。BTOパソコンはどちらかと言えば7を半数以上として売っている為かと。

ここにタブレットの影響は全く見られず、だいたいタブレットが売れたからパソコンが売れる、もしくはその逆という見方そのものがおかしい。スマホが売れたらFAXが売れないのような。

金額は毎年落ちて行くものとして普段は見ないけれど、台数過去最高というだけは有り、出荷総額は突出しております。

出荷金額

出荷台数とほぼ比例。

青と紫がキノコやドングリの背比べに対し、緑はタケノコの如き伸び方。2013年度のみで比較すると、最も低い4月が約500億円とすると3月は1300億円という、3倍は行かないけれど余裕の2倍以上。

 

前年比増の盛大な演出はデスクトップPC単体?

デスクトップとノート、更に種類で分けた出荷台数の前年比推移グラフ。

種類別出荷台数前年比

青系はデスクトップ、赤系はノート。

デスクトップPC単体が5月頃から大きく伸び始め、10月を過ぎると前年比150%以上とか訳の判らない推移へ。

出荷「台数」が伸びる時期は3,6,9,12月。理由はメーカーがこの月に出荷するので他の月より大きなリ当然。しかし前年比にすると同じ月との比較になるので、上の種類別グラフは時計でいう上下左右月が突出しないわけですな。

伸び始めた5月と言えば、富士通と東芝が円安過ぎて無理なのでパソコンを値上げすると発表した時期。そしてNECと富士通が法人向けの需要が大きく、ラインを2~3倍に増やすとか言っていた頃。

グラフ左端の10月はWindows 8発売に合わせており、全体のグラフがこれ。

8発売後の前年比推移

左端の2012年10月から翌年10月までは前年比が8対7となっており連続での前年割れ。しかし8.1対8となった2013年10月から右は前年超え。

あとはわかるな、と言いたいけれど、追い打ちとして2013年度下半期は8.1&7対8になっているので上がって当然。グラフの左半分で落ちた以上に右半分が伸びている要因は7の影響が大きいかと。

デスクトップPC単体のグラフが凄かったので単体のみで。

デスクトップ単体の2013年度

左端の4月と最新の3月を比較すると3倍以上。

タブレット祭り風にいうと「前年同月付近と比較し330%以上の実績!」のような大げさな表現になるのでしょうな。

4月の9万7千台が少ないだけで、3月の約33万台はNECと富士通が本気を出しているのならこのくらいは当然と感じる出荷台数。 

 

2013年度は前年比108.6%、構成比ノート約7割

区切りとしてちょうど良いので、2013年度の累計をグラフ化。

2013年度の出荷台数前年比と種類別構成比 

テストには出ないけれど、左のグラフより2013年度の国内パソコン出荷台数前年比は108.6%。但し、JEITAが後で修正しなければ。

右のグラフより、全体の内69.7%がノートパソコンとなっており2013年度の出荷は約7割がノート。残りがデスクトップPCとするなら約3割ですな。

JEITA統計は半数以上が法人向けPCなので純粋な買い替え需要として。個人はノートは買うけれどデスクトップは買わずに進化させる人も居るので、「利用」構成比としては別ものとして。

 

2013年度国内パソコン出荷台数by.JEITA(まとめ)

2014年4月以降も国内大手メディアは、タブレット凄いandパソコンもう駄目説を流布しているけれど、タブレットの前年比が大きいのは分母が小さく、売れていないから上のデスクトップ単体のように前年比がハデに見えるだけ。

国内のタブレット普及率はまだ2割を超えたかどうか程度で大して使われておらず、タブレットとパソコンやスマホは併用する物なので惑わされぬように。

過去の調査結果より、タブレットの普及率は50%辺りが天井(上限)と私は予想しているけれど、もっと低いのかも知れないと感じた記事はこちら。

なお「最後のNexusタブレット」説については、Googleはタブレット市場へのAndroid浸透はすでに充分に進んだと認識しており、今年の Nexus 8 (仮)以降は、(他のAndroid採用メーカーと競争してまで) 自社製品を出す意義は薄いと考えているから、とされています。

source:Google、最後の純正タブレット Nexus 8 (仮) は夏発売? - Engadget

供給体制が充分整ったという意味では無く、需要が満たされ自社製品で必死こいてiPadに対抗するほどでも無くなった、という感じ。

今後は新規購入者向けのシンプルで割安なAndroidタブレットより、買い替え需要を含めた特徴ある製品が求められると推測するなら、タブレット市場は早すぎる成熟期に入ったのかも知れない。

まあ用途次第ですな。パソコン+スマホより便利な使い道が有るなら私もギャラクシータブの電源を入れる時が来るはず。

JEITA統計2014年度予想(おまけ)

上半期はプラス、下半期はマイナスへ転じるとエスパー。

上期は現在の需要が続くけれど、10月にはWindows 7 Home~が消える予定なので実質7は値上げ。法人営業やBTOメーカーが「7 Home~終わり」と祭りを始めるなら、XP終了の時のような駆け込みが8~9月に起こりそう。

もしマイクロソフトが「Pro~売ってもいいけれどダウングレードだけな」と言ったならVista氷河期の再来。 

Vistaインパクト当時のマイクロソフトは何と戦っているのか解らなかったけれど、今回の8氷河期ははっきりしております。

敵はGoogleとApple、そして私らWindowsユーザ(白目)

JEITA統計は今後どうなってしまうのか(おまけ2)

JEITAの集計で気になる箇所は参加企業名とその数。

  • アップルジャパン
  • NEC
  • オンキヨー
  • セイコーエプソ
  • ソニー
  • 東芝
  • パナソニック
  • 日立製作所
  • 富士通
  • ユニットコム
  • レノボ・ジャパン

薄い文字はWindowsでは無いApple、パソコンを製造していないに等しい日立の2種類で、全11社とは言えWindowsではない企業が2つ有り、残9社。

太字にしていない4社は、MM総研のグラフに名前が出ないほど、別の言い方をするとASUS以下のシェアなので比較的規模が小さめ。

そして緑色のNECとレノボは現在は合体しており、国内シェアとしてはNECレノボとして表記されております。

というわけで、国内シェアのデカい、太字のみ改めて書き出し。

  • NECレノボ
  • ソニー
  • 東芝
  • 富士通

MM総研の2013年度(1~12月)国内PC出荷シェア。

MM総研の国内パソコン出荷シェア2013年

出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ]

JEITA統計のWindows PCメーカーは東芝含む円の右半分、そしてソニーが有ったけれど、ソニーはパソコン事業を7月にJIPへ譲渡する為、2013年3月頃で出荷終了しており2014年度は丸ごと抜け落ちる事に。

JEITAが気を利かせてソニーをJIP(日本産業パートナーズ※投資ファンド)へ置き換えるとは思えず、やけくそで「VAIO」にするとも思えない。

外資系や中小はJEITAの統計には入らず、NECレノボ、富士通、東芝で語られる事になるのかも知れない為、今年度からは全体の2/3以下の国内PC出荷シェアの事として考えた方が良さそう。

また、JEITAでは2013年度のPC出荷は1200万台くらいになったけれど、DELLとか合わせると1800万台くらいと予想され、スマホやタブレットなどの国内出荷台数と比較する事は出来ないでしょう。

大手メディアがタブレット祭りで比較して騒ぎそう。

リンク用ソース

コメント(4)

>緑はタケノコの如き伸び方
GeForceのの色ですね わかります

>青系はデスクトップ、赤系はノート
グラフ凡例の「オールインワン」の違和感がすげぇw
>ソースはこちら。画像は2013年度の下半期。全て埋まっております
見てて眼が痛くなるんですがコレはw

>Googleはタブレット市場へのAndroid浸透はすでに充分に進んだと認識
先生がそう思うのなら間違い無い(適当)

>まあ用途次第ですな。パソコン+スマホより便利な使い道が有るなら
艦娘に偽装したSurface「提督はよ」

>10月にはWindows 7 Home~が消える予定なので実質7は値上げ
気づいたらリテールが高騰してた(白目)
http://kakaku.com/item/K0000271055/?lid=shop_pricemenu_rankingrating_4_text_0310
未開封を一つ所持してますが、勝ち組キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(歓喜)
つーか、パーツ縛り無しのDSP版が安く売ってんのに高騰する理由がワカラン?

>「Pro~売ってもいいけれどダウングレードだけな」と言ったなら
ほぼ確定事項じゃねぇかw

>Vistaインパクト当時のマイクロソフトは何と戦っているのか解らなかった
耶蘇教系の国の企業だから自らに試練を与えるとかだろ(適当)

>今回の8氷河期ははっきりしております
エターナルフォースなんとかとどっちが凄いですか(小並感)

>敵はGoogleとApple、そして私らWindowsユーザ(白目)
Microsoft「大した敵では無いではないか(余裕)」
NVIDIA「大事なユーザーをなぎ払うとかなんて奴だ(迫真)」
ゲフォ厨「せやな(NRT)」
販売店「せやせや(NNRT)」

>DELLとか合わせると1800万台くらいと予想され
ナニよりもコレが一番おかしい
DellとHPが入ってないとか法人需要ガン無視しとるようなもん
ここ数年の法人端末リプレースで一番見かけるのむしろDellなんだがw

>大手メディアがタブレット祭りで比較して騒ぎそう
艦娘に偽装したSurface「きたか…!!  ( ゚д゚) ガタッ」

>単月/四半期/年度において過去最高の実績
XPサポート終了と消費増税が大きく寄与したのですかね。とすると、これからは燃料が少なくなるわけですから、家電量販店は特に厳しい時代となりそうです。

>出荷台数の前年比推移グラフ
オールインワン(一体型)は統計でも想像でも売れていないはずですけれど、12~1月の出荷台数はトップシェアのノート型と同じという不思議。Windows8系がタッチ操作主体ですから、復活の機会を伺っているのですかね。

>JEITA統計
よしここはSurfaceを擁するMicrosoftを入れるべきだな。

>パソコンが売れないと騒いでいるのは家電量販店
メディアもパソコンが売れないと騒いでいましたねw

>ここにタブレットの影響は全く見られず、だいたいタブレットが売れたからパソコンが売れる、もしくはその逆という見方そのものがおかしい。
パソコンが売れる→タブレットが売れたからだー
パソコンが売れない→タブレットに移行しているー

>グラフの左半分で落ちた以上に右半分が伸びている要因は7の影響が大きいかと。
メディアは8.1が受け入れられているーって言いそうですねw

>「前年同月付近と比較し330%以上の実績!」
パソコンではこんな表現はしないでしょうなw

>国内のタブレット普及率はまだ2割を超えたかどうか程度で大して使われておらず
各種調査で明らかなんですけどねw

>Googleはタブレット市場へのAndroid浸透はすでに充分に進んだ
Apple「えっ!?」

>タブレット市場は早すぎる成熟期に入ったのかも知れない。
ほしい人はすでに買ってしまいましたからね。

>まあ用途次第ですな。パソコン+スマホより便利な使い道が有るなら私もギャラクシータブの電源を入れる時が来るはず。
現在はタブレットなきゃいけない用途が少なすぎます。

>やけくそで「VAIO」にするとも思えない。
意外とそうなるかもw

>大手メディアがタブレット祭りで比較して騒ぎそう。
春のタブレット祭りはいつまで続くのかな?w

>>やけくそで「VAIO」にするとも思えない。
>意外とそうなるかもw

本当にそうなりそうですw

ソニー売却のPC事業、「VAIO株式会社」として再スタート - ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1405/02/news084.html

コメントする ※要ユーザ登録&ログイン

BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

期間限定の特集など


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

カテゴリと更新通知

広告

プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。