国内PC出荷台数、実は低調では無いのかも(by.JEITA)

2017年1月31日

JEITAが2016年12月のデータを公開。

XPサポート終了祭り終了の反動、8発売、10リリースと良い材料が無く、低調とか相変わらず落ち込むなどマイナスなイメージばかりだけれども、今回はある事に気付いたので少々持論を展開。

年末に続き今回もJEITAの仕事が早かった。

国内パソコン出荷台数の前年比推移

ソースはこちらの2016年。

JEITA / 統計データ
http://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/

JEITAコメントを引用。

第3四半期では企業向けが堅調に推移し、2四半期連続で前年同期を上回った。(中略)

暦年では、前半(1月~6月)が苦戦し昨年を下回ったものの、後半(7月~12月)は回復傾向であった。

JEITAの集計は和式なので第3四半期は昨年10~12月の3ヶ月、「2四半期連続」は7~12月の半年間で、その半年は更に前の半年(1~6月)と比較し前年比では良くなった気がする、という感想。

台数全体の前年比。

全体の推移

ようやく本格的に浮上、という感じですな。

もちろん前年が悪かったからこその100%回復なわけで、以前ほどでは無いとしても、右下がりが続きまくるようならマジでパソコン終わっているのかと思えたところ、100%前後を維持するなら昨年とのプラマイゼロ付近。

カテゴリ別は見づらくなってしまった。

カテゴリ別

次回からは8発売月からをやめてXP終了祭り終了の4月からへ変更。

その変更後のグラフを見ると、オールインワンが低下して戻し、他は上下しまくり。11と12月はどのカテゴリでも100%近くで安定して来ている感あり。

 

2016年4月から続く「昨年と同じくらい」

今年のオレンジと昨年の緑を比較して見ましょう。

出荷台数と金額

金額はわずかながら製品単価が上がり続けているので無視するとして、出荷台数は昨年と同じくらいと言えそうな流れ。増えると減り、減った後は増える。1月は50万台くらいで落ち着きそう。

XP祭り前後の年度を平均化したグラフ。

平均化

平均した紫までの年度は同じくらい、反動が出た後の緑とオレンジの2つが同じくらい。

このように境界線がはっきりすると、スマホがパソコンを、タブレットがポストPCなどと騒いでいた人がアホとしか思えず。XP終了祭りが終わるまではパソコン売れていた、Windows 8が出るまではまだ良かった図。

最近始めた過去比なる比較。

過去比

祭りも反動もない過去のWindows 7時代のPC出荷と金額、2012年と2011年を足して2で割り、本年度とを前年比のように割残して率を出しております。

グラフには無い累計を見ると、出荷台数はマイナス約38%、金額はマイナス28%くらい。VAIOのようにJEITAから抜けて行ったメーカーの影響があるとしても二桁割れには違いございません。

 

パソコン市場は第2の成熟期になった感(まとめ)

製品ライフサイクル。

Product_life_cycle

source:製品ライフサイクル - Wikipedia

Aが売上、Bは利益。1から4は時間の流れを表しており、3が成熟期と言われる製品がスーパー売れまくる期間。

3の始め頃はNECや富士通全盛期でシャープや日立もパソコンを出していたマルチメディアの頃とするなら、「3」の文字やや右の利益低下により日立などが抜け、AとBの文字を過ぎた辺りでNECがレノボへ逃げてソニーがVAIOを手放した。

そう考えると現在は3の右の縦線辺りな印象があり、パソコン売れないし利益も出せなくなったので大手メーカーが次々と撤退や縮小中。

このまんま4へと入るかと言えばそうとも思えないグラフがこちら。

出荷台数2013年4月以降

かつての伸びは無くなり、グラフ中央付近以降はモデルチェンジ月(濃い棒)以外は平坦に。そのモデルチェンジ月も年々出荷台数は低下傾向。

これを見てテクニカルライターや大手メディアは「パソコン市場の衰退」とか言い始める、製品ライフサイクルを公式や定石だと思っていそうな勉強できる馬鹿が多そう。

前年比のグラフを重ねてみましょうか。

出荷台数2013年4月以降(前年比のせ)

これを見て「やはり復調の兆し」とか言い始めるのも違う。JEITAの本年度3四半期の前年比がこちら。

  1. 93.1%
  2. 104.5%
  3. 101.2%

JEITAの12月コメントを再び引用。

暦年では、前半(1月~6月)が苦戦し昨年を下回ったものの、後半(7月~12月)は回復傾向であった。

これらを考えると、本年度7月から再び平常運転へと戻ったと見て良いと思われ、売上や利益の規模は縮小しながらも再び成熟期に入ったと言えましょう。

今後少しずつ、累計が数%レベルで前年比を上下するなら、XP終了買い替えの反動が弱まりつつ、PC故障による買い替えは必ずあるのだから平常運転に戻った、安定しているという事かと。

4番(衰退期)を前にして大手が壊滅状態、しかしPC市場や需要は残り続けるのだから利益が薄く売上がデカくなくとも生きて行けるBTOメーカーのような中小規模の企業が残って行くと予想。

今後は国内メーカー撤退や縮小による海外なDELLとHPの法人市場への影響、店頭販売に力を入れ始めたDELLと、NECと富士通を内包するレノボによる個人市場への影響。

法人はDELLかHP(か国内ブランドの皮をかぶったレノボ)、店頭はDELLか(か国内ブランドの皮をかぶったレノボ)、通販は自作や国内BTO含めた全部、という生き残りゲームへと移り変わる(キリッ

かも知れない(念のため逃げ)

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(1)

>製品ライフサイクル
それに合致するなら、携帯電話なんぞとっくに死滅している製品ですしね。PCの必要性が無くなったならともかく、大多数の人間が必要性を感じているのに、目先の数字だけ見て衰退期に入ったと判断するのは早計。

>通販は自作や国内BTO含めた全部、という生き残りゲーム
個人的にPCメーカにやって欲しい事といえば、PCパーツのレンタルですかね。CPUやグラフィックボードなど、高額な製品は買い手が及び腰になりがちですから、とりあえず借りて気に入ったら買う、というシステムが欲しい限り。単位は1週間~10日で。GTX1080を1週間だけでも試せるなら、3,000円くらいは出してもOK。

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BTOパソコンメーカー比較

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初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

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パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

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デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

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コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

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2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

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自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。