大画面IPS液晶モニタが値下がり23型が1万円台(2013年5月)

2013年5月21日

主にデスクトップ用の外付モニタの性能と価格について。

地デジ移行前辺りからPC用モニタもアスペクト比16:9~10のワイドモニタになり、それまで19型でも大きいとされていたモニタサイズが21.5~23型主流へ。現在は27型も安くなって来ており、改めて価格を見てみましょう。

IPS液晶が以前と比較し、かなり安くなっております。

液晶の「IPS」と「TN」方式はどう違うのか?

「VA」方式も含めた3種類の違いはEIZOの解説が詳しい。

液晶パネル駆動方式の仕組みと特徴を知ろう | EIZO株式会社
http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia01_04/

但し、約8年も前の記事なので性能の数値部分は現代と大きく違う箇所も有り、その点は鵜呑みせず。

簡単に3種類の特徴と違い。

  • IPS・・視野角:広い、応答速度:早め、価格:高い
  • VA・・視野角:広め、応答速度:早め、価格:高め
  • TN・・視野角:狭い、応答速度:早い、価格:比較的安い

少し前までのPCモニタとしての主流はTNで、安物に限らず普通の液晶ディスプレイ、ノートPCの液晶はこれが多め。

VAはテレビなどでの採用が多いらしく、多少斜め横や上下から見ても色の変化が少なく、映像のブレや残像が少ないという物。

IPSは約2~3年前まではEIZOの10万円以上するモニタに多く、色を扱うデザイナなどが仕事用に利用しており、一般向けとは言えない高額な液晶パネル。

視野角や応答速度に関して、以前比較した表が有るので流用。 

lcd-cmp-2013-01.gif

source:高性能PCモニタを使うと映像素人でも安物に戻せなくなる - BTOパソコン.jp

上記は製品仕様から抜き出した数値で、注目する箇所は

  • 応答速度
  • コントラスト比
  • 視野角(上下/左右)

しかしこれらは単なる数値で、実際に応答速度5ms6msの違いが判るかと言えば、体感で判る人はまず居ない差。

IPSはコントラスト比が弱いと言われており、TNと比較し桁違いな差が有るけれど、この比率が高ければ一概に良いといえるものでも無し。

大問題は視野角で、TNは縦横160/170IPSはいずれも178、となっておりますが、この数値はどの程度の角度まで映像が見えるかという程度の曖昧な数値で、色や明るさが正確に見えるという意味の角度では無し

参考になる比較画像が有ったので拝借。

tn-vs-ips-lcd-cmp.jpg

source:TN versus IPS LCD on ThinkPad X220 (LG IPS) and ThinkPad X230 (AUO TN)

最も分り易い、画面下方向から見た際の違い。

左のTNは色が反転しているのかと思うほど変色しており、右のIPSは正面と変わらず。上から見るとTNは白っぽくなり、横からは画面の左右で色や明るさがまばらになるという。  

話を戻し、一覧表の3機種は視野角以外は左端のLG製品が最も優れているように見えるけれど、この表を書いた当時の記事は「LG(左端)のモニタが、三菱(中央)やEIZO(右端)と比較し、あまりにも見づらく驚いた」というもの。

LGはとある会社の事務所にて見たモニタ。三菱は私が以前使っていた物で、EIZOは現役で利用している物。

この中では三菱のTNはやや特殊と思われ、先日とある家電量販店で展示品を見て気付いたけれど、TNの割に発色が良く、IPSと比較しても(私の眼では)良く判らないレベル。

というわけで能書きはこの辺りにして価格を見て参りましょう。 参考にしたサイトは価格コム、リンク満載は面倒なので液晶モニタコーナーへ張らせてもらいます。

価格.com - 液晶モニタ・液晶ディスプレイ
http://kakaku.com/pc/lcd-monitor/

 

「IPS」液晶パネルの23型モニタが1万円台

23型モニタと言えば、2~3年前までは2万円台が普通。

更にIPSとなると安くても3万、普通に5万円以上、EIZOなら10~20万円は当たり前。それが2013年5月現在はこちら。

kakaku-2013-05-23inch-ips-lcd.jpg

条件は、23~24型、IPS、一応フルHDのワイドとした安い順。

IPSのチェックが効いていないのかと思うほどの安さ。右端の列、視野角を見ると全て178度となっており間違いではございません。

最安はLGの約1.4万円。Acerは1.6万、iiyamaが1.7万と続いており、更に下を見て行くと三菱でさえ2.5万円程度となっております。この1.4~1.7万円くらいは まとめ でも書くのでご記憶有れ。

問題はメーカーで、一つ上の見出しで比較した際は「LGと三菱では物が違う」と書いておりますがIPSの場合は別。

なぜそう言えるかは、先日とある家電量販店へ立ち寄った際、LGとAcerのモニタ現物を肉眼で見ており、メーカーにより何が違うのかほぼ判らなかった為。ちなみに画像が切れているIOデータのモニタも見ております。

その中でもやはり三菱のTN液晶はきれいで、なぜTNの割に視野角により色や明るさが変わらないのか感心したほど。

23型モニタが安くなっているのみでは無く、IPS液晶でさえここまで安くなっているという事に驚いた。

 

液晶モニタは27型でも3万円を切れている

条件を、27インチ、TNとし、解像度フルHDのチェックを外して抽出。

kakaku-2013-05-27inch-all.jpg

最安はLGの約2万円。iiyamaやASUSも3万円を余裕で切っております。

27インチは23型と対角で4インチしか違わないけれど、実際の画面を見ると一目瞭然といえるほど大きめ。

家電店で見るとフロアが広い為か23型が小さく見えるくらいなので、実際に家で使うなら27型の大きさを甘く見ない方がよろしいかと。

価格は普及し始めると量産され安くなるもの、27型がここまで値下がりしているという事は需要が有るのでしょう。

27型クラス以上で「TN」は罠になるかも知れない

TNのチェックを外しIPSへ切替え再抽出。

kakaku-2013-05-27inch-ips.jpg

最安はやはりLGで約2.2万円。

他のメーカーになると3万円、あるいはそれ以上になるけれど、私が店頭で見た27型のTNは、かなり汚く見えづらかった印象。メーカーやモデルに限らないと思うので、どこの何かは書かないけれど。

TNは視野角90度(モニタ正面)から上下左右へ視点がずれると色や明暗が変わる為、画面が広いほど上下左右の端に近い場所は中央と変わってしまい、まだらになるのでしょう。

TNとIPSでは数千円単位で価格が変わるものの、外付けモニタの寿命は長く、モニタマニアやオタクを除くと、普通の人は短くとも3年は使うでしょう。ちなみに私は5~10年使うつもりで購入しております。

大画面になるほどTNは罠。価格差1割程度の違いなら、27インチを超える大画面ではIPSを強く推奨。

23型までは画面の左右で明暗などの違いを感じなかったけれど、27型では私のような映像素人でも違和感が有り、これが30型を超えると更に色や明暗はおかしくなるかと。

 

これからはIPS、TNは「いまさら」な時代(まとめ)

下は23型TNで検索した結果。

kakaku-2013-05-23inch-lcd.jpg

IPSの最安は1.4~1.7万円くらい。上の一覧画像、TNは1.3万円~。

LGや最安のみで比較するものでは無いけれど、IPSとTNの価格差がほぼ無く、普通の人なら長期間付き合う外付け液晶モニタで今更TNを選ぶ理由は無いでしょう。

普通では無い人とは、例としてマニアックなFPSゲーマー。TNの変色や明暗の弱さより、応答速度やリフレッシュレートの方が重要なら、機種が比較的少ないIPSは選択肢として違うかも知れない。

逆に、色関係の仕事(ウェブや紙デザイナ)や、モニタを4~6枚並べるようなデイトレーダーならIPSを強く推奨。

文字や画像のみでは良く判らないと思うので、家電店の前を通った際にでも立ち寄り、仕様に「IPS」と書かれたモニタを何となく見てみましょう。

視線はモニタ正面の中心、そこから上下左右からモニタの表面を見る。自宅や職場へ帰り、TNモニタで同じ事をしてみるとIPSの良さが解るはず。但し、TN液晶がノートなら画面が小さい為、視野角の重要性が分かり難いかも知れない。

私の経験では、一度IPSに慣れてしまうとTNには戻る事ができなくなるほど「これ(IPSの視野角)が普通」と感じてしまう為、職場や学校のモニタがTNなら両刃の剣かも知れない。

PC用IPSモニタが安くなった原因は、おそらく地デジ用液晶テレビの普及に続き、タブレットPCやスマホのおかげ。

特にタブレットなどは普通にIPSが使われる事が多く、PC用はそれを大きくした物と言え、液晶パネルが売れまくれば価格の値下げ競争が起こる為、全体的に値下がって来たのでしょう。

円安が無ければ27型はもっと普及していたかも知れないけれど、個人的にはフルHDなら23型を超える物は大きすぎる印象。

PCパーツは通販で充分、しかし液晶モニタは現物の大きさや見た目の印象で個人差が有るはずなので、モニタの買替えや買増は店頭で見て、通販で最安を探すが正解と思っております。


公開前追記:IPSならメーカー問わず大差無いと書いたけれど、実際には微妙に違うので良く見てみましょう。

店頭に有る範囲で私が見たIPS液晶で良いと思った順は、IOデータ>Acer>LG。モデルにより違うと思われ一概には言えず、個人的な印象として。


当日15時頃追記:IPSについてメールを頂戴しております。要点を3つ。

  • IPS液晶は最近の物でも動画再生など激しい動きでは残像が見える
  • マニアックなFPSゲーマーでは無くともIPSは選択出来るレベルではない
  • 店頭でゲームのデモや動画再生できると良いけれど店側が嫌がりそう

私が普段使っているモニタはEIZO製なので残像を感じないのかも知れない為、安い物に限らず激しい動きを映すならご注意有れ。

応答速度や方式による違いはこちらが詳しい。

応答速度の数字はホンモノか!?――液晶ディスプレイの動画性能をチェックしよう | EIZO株式会社
http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia05/

今月のオススメBTOパソコン

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BTOパソコンメーカー比較

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マウスコンピューター

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パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

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デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

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2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

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部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

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部品選: ★★☆☆☆

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サイコム

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自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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