HPよりSSDキャッシュ搭載ノートが約8万円で発売予定

2012年1月25日

日本HP(ヒューレット・パッカード)が2012年春ノート発表。

HPと言えば先日も同じく約8万円でFolio 13-1000というウルトラブック(薄型ノート)を発表しており、発売は2月上旬予定。今回のノートはウルトラブックでは無いdm4シリーズの新製品、2月下旬発売予定で一見すると普通のノート。

スルーしそうになったけれど、さすがHPと思える上手い提案。

大容量HDDにSSDキャッシュで高速化「dm4-3008TX」

元ネタはPC Watchのニュースリリース記事。

【PC Watch】日本HP、SSD+HDD搭載14型ノート「Pavilion dm4-3000」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120119_505773.html

pavilion-dm4-3000.jpg

リリース記事には2機種が掲載、量販店と直販モデル。

量販店モデルは直販と比較し、MSオフィス付でHDDが750GBに増量。但し、ビデオカードが非搭載になり、価格が10.5万円前後と直販より2.5万円くらい高め。

HPの直販は送料が3150円と高く、量販店ならポイントや値引きが有るとして、2.5万円までの差は無くなるでしょう。

とは言えBTOメーカーは元から安いので、値引きやポイントはボッタクリ価格前提な有名メーカーノートよりは少なめと見ております。

量販店は詳細が判らないので安い方の直販モデルより。既に日本HPの公式ページに仕様詳細が載っております。最小(標準)構成を一覧。

HP Pavilion dm4-3008TX パフォーマンスモデル(79,800円)

  • OS:Windows7 Home Premium 64bit版
  • CPU:Core i5-2450M(2.50-3.10GHz、2コア/HT対応、3MB)
  • マザー:インテル HM67 Express チップセット
  • グラボ:Radeon HD 7470M 1GB
  • メモリ:4GBx1 PC3-10600 ※2スロット、最大8GB
  • ストレージ:32GB SSD(mSATA)+ 500GB HDD(SATA、7200rpm)
  • 光学:DVDスーパーマルチ
  • 有線:Gigabit LAN対応
  • 無線:IEEE802.11b/g/n、Bluetooth3.0
  • モニタ:14.0型ワイド液晶(解像度:1366x768
  • その他:USB3.0x2、USB2.0x1 など
  • サイズ:最薄部24.5~最厚部34.5mm
  • 重量:約2.0kg
  • バッテリ駆動:約7時間

CPUは新発売のクロックやや高めなCore i5。コア数2の最大4スレッドなので、i7よりコストパフォーマンスに優れており実用的。

液晶サイズが小さめなので解像度はHDとなっており、少しでも安くする為に無理なフルHD対応はしなかったのかと。画面サイズや解像度と連動させると、なぜこの構成でビデオカード(グラボ)搭載なのか良く解らない。

HPはベアボーン(ノート本体部分)を購入では無く製造からやっているので、ベアに標準搭載されていましたという理屈は通らず。だいたい量販モデルは無いのだから要らないだろうと。

量販と直販で価格差が出ている言い訳用でしょうか。グラボのせいでバッテリ駆動時間が減っているなら勿体無い。ちなみにHPのバッテリ測定はJEITAでは無くベンチマークソフトなので、国内メーカーとは比較出来ず。

その他、OSは普通にHome~、DVDで足りないならカスタマイズでブルーレイ、ギガLAN対応、無線n有り、おまけにBluetooth3.0付、USB3.0x2本は優秀、USB計3本は少なめか。

最薄はウルトラブックと比較する用で、個人的には興味無し。

さて、意図的に飛ばした箇所がdm4-3000で特長のSSDキャッシュとHDDのストレージ構成、そしてチップセット。

インテルのRSTがHM67 Expressでも有効になっている件

私と同じ知識で来ているなら何故ノートでRST(ラピッド・ストレージ・テクノロジー※SRTの追加機能)が有るのか判らなくなりましょう。

RSTは簡単にいうと高速なSSDをキャッシュ(一時ファイル置き場)にして低速なHDD(データの保管庫)へのアクセスを高速化する技術。

上でリンクした記事を書いた当時はデスクトップ用Z68チップセットの機能と解釈していたものの、今見るとHM67どころかH67などでも載る御様子。

全てインテルの公式ページ。

さすがにH61には無かったけれど、上の全てに機能として掲載。

インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル RST)

ハードディスクを 2 台以上搭載した場合、(略)RAID 0/5/10 を利用して(略)高速アクセスを実現したり、(以下略)

RAIDが何かはWikipediaのRAIDで冒頭部分を読むと分り易い。

RAID((略)、レイド)とは、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術。

私がスルーしようと思った原因はSSDとHDD2台構成ならHP製品は出遅れており、ゲーム用ノートとしてドスパラとマウスが新年早々に出していた為。

しかし接続方法を見るとSSDがmSATAになっており、チップセットの概要を見るとRSTに対応と有り。

mSATAとはマザーボードに直接挿す方法で、下の画像のように基板が丸出しの小型SSDを載せたり。中央の緑色の物。

pcwatch-msata-ssd.jpg

source:[拡大画像]【PC Watch】 【COMPUTEX 2011レポート】【GIGABYTEインタビュー編】

元から小さく、ノートでいう内蔵無線LANカード程度。HPの新製品はこれを使っているわけですな。

約8万円のウルトラブックと比較すると

チップセットの種類やBluetoothのバージョンなど細かい所は省略し、性能や機能で比較。

以下はウルトラブック(Folio 13-1000)の仕様より。

  • CPU:Core i5-2467M(1.60G-2.30GHz、3MB)
  • メモリ:4GBx1 ※最大4GB
  • ストレージ:128GB SSD
  • 光学ドライブ:無し
  • サイズ:最薄部18.0~最厚部20.3mm
  • 重量:約1.5kg
  • バッテリ駆動:約9時間

普通のノート(dm4-3008TX)の仕様を上に合わせて省略。

  • CPU:Core i5-2450M(2.50-3.10GHz、3MB)
  • メモリ:4GBx1 ※2スロット、最大8GB
  • ストレージ:32GB SSD + 500GB HDD
  • 光学:DVDスーパーマルチ
  • サイズ:最薄部24.5~最厚部34.5mm
  • 重量:約2.0kg
  • バッテリ駆動:約7時間

CPUの性能はウルトラブックが下。プロセッサナンバーが大きい理由は、省電力版とかそういう事でしょう。クロック周波数が低い原因は、モバイル用として省電力(低発熱)にしている為。

メモリはウルトラブック側は増設や交換出来ない4GBx1枚設計。dm4~は普通に2スロット有り、最大8GBまで搭載可。

大きな違いがストレージで、ウルトラブックは128GBのSSDが1本。高額なものの高速、しかし容量は少なめ。dm4~側は容量が約500GBも有り、OSやプログラムファイルなど基本で占有される分を除く空き容量で言えば4倍ではきかないかと。

SSDキャッシュ(RST)にすると、チップセットやSSDによると思われるもののSSD並に高速という個人のベンチマークも有り。

モバイル用途の小容量でも安全な128GBな薄型ノートか、半固定用途と思われる大容量かつ高速そして比較的危険度の高いRAID構成か。

全体的な性能で言えば価格は同じでもdm4~の方がやや上と見ており、省略しているけれどグラボ搭載も使う人には有利。ウルトラブックは見た目や持ち運び用なので、PC内部では無くユーザの機動力として有利。

比較するのはおかしいかも知れず。

良い例なので質問形式にすると、「予算9万円でFolio13-1000とdm4~のどちらが良いでしょうか」と聞かれた場合、ユーザ次第なので答えられず、私が質問掲示板の回答者になれない理由。

 

HPとDELLのSSD搭載ノートでSSD標準化に期待(まとめ)

SSD搭載パソコンは、有名メーカーではセレブ価格ノート、BTOメーカーはマウスが高性能デスクトップで頑張っている所。

しかしやたらと高額な割に店頭のノートは一般消費者には容量が少なく見え、BTOメーカーはややマニアックなので知名度が低く価値が解らない人が多め。

HPも知名度向上用かアイドルを使ったりハデなプロモーションをやっているけれど、やはり本命は国内でも昔から有名なDELLでしょうか。最近はDELLでも大して安くないと思っていたけれど、安いノートが上がっておりました。

dell-inspiron13z-ssd.jpg

HPのFolio~とdm4~の特長を削ったような機種で、その代わりに価格が約65千円と安め。DELLは送料無料なので本当に65千円くらい。

こう書くとSSD搭載ノートはDELLがお勧めなのかと思って貰っても構わないけれど、私の目的はSSDが大量に売れる事による値下がり。

以前は1GBあたり100円を切った辺りが買い時と思っていたけれど、いざ本当に100円切りそうになると「容量が少ない」などとケチを付けて購入せず。HDDは運が悪いと頻繁に故障するので、とっとと変えたい所。

今回ネタにしたHPノートもHDDが入っているので、故障率はSSD単品ウルトラブックより高いかも知れませんな。

RAIDという時点で私はもちろん要りません。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

高性能: ★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★★

令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

高性能: ★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

TSUKUMO

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶが、それにしても選びにくい。

FRONTIER

高性能: ★★☆☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作しない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。

※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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格安SIMなb-mobileを勝手に評価
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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。