Haswellは本当に良いのか?今回もダブルグリスバーガー

2013年6月10日

Haswell発売から約1周間が経過。

新CPU、コードネームHaswell(ハズウェル)はインテルの第4世代Core iシリーズで、省電力に優れグラフィック性能が向上したとインテル談。BTO PCメーカーの中の人が殻割りしたり消費電力を比較していたので紹介。

手短に参ります。

ツクモの中の人が「i7-4770K」を自腹で殻割り

海外の勇者待ちかと思っていたけれど、秋葉原へ降臨。

Haswellの“殻割り”にショップが挑戦
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/20130604_602188.html

Core-i7-4770K-tsukumo.jpg

2013年6月現在、最安でも3.7万円くらいするCPUを分解。そして、今回もIvy Bridge(第3世代Core~)同様、Haswellもダブルグリスバーガーと判明。

※ダブルグリス(バーガー)とは・・通常、サーマルグリスはヒートスプレッダ上部に塗るけれど、内側にも塗られているためダブルグリスと呼ばれております。私はGIGAZINEで初見

写真左がCPUの基板側、マザーボードへ取り付ける方。右はヒートスプレッダで、CPUクーラーと密着させ放熱する金属の裏(内)側。

いずれも灰色のグリスが盛られており、色や質感から想像すると、リテール(BOX、箱入りのクーラーセットCPU)のCPUクーラーに使われる固く熱伝導が比較的よろしくないグリスと思われる、私に言わせると手抜き設計。

CPUは分解するものでは無くハンダなどで溶接して良く、熱伝導率はグリスとは段違いの性能でしょう。なぜ3万円以上するCPUで手を抜くのか意味が判らない。安ければ構わないというものでも無いけれど。

Ivy Bridgeのi7-3770KはTDP 77W。Haswell、i7-4770Kは84W。

Ivy~発売当時「Ivy~はCPUクーラーを選ぶ際にTDPを高めに見積もってくれ」と言っていたと記憶しているけれど、Haswellではその高めを最初から公式の数値と表示をしているのか。

以前、Haswellの特徴を調べつつ書いた際、従来のCPUと比較し省電力という割にIvy~よりTDPが高めになっており違和感が有ったけれど、そういう事なのかも知れませんな。

省電力はモバイルの話?ドスパラが性能など比較

ドスパラの公式ブログより。

第4世代Core i7/i5(Haswell)速報レビュー | ドスパラ
http://review.dospara.co.jp/archives/52065867.html?waad=Q0lvf1FC

wchk-haswell-dospara.jpg

Haswell最上段と、最下段のIvy Bridgeで比較しましょう。いずれも動作周波数、キャッシュ容量、コア数/HT対応など数値見た目の性能は同じくらい。

画像の数値はドスパラがワットチェッカーで測ったものらしく、アイドル時は確かにHaswell(最上段の4770K)の方が3770Kより低め。約1割程度の差。

しかし最大負荷時は1割までは行かないとしても、Haswellの方が消費電力は高くなっており、どこが省電力なのかと疑問に思える数値。

実際にはCPUやグラフィック性能のスコアがHaswellの方が高く、それを含めると比較的省電力と言えるかも知れないものの、劇的な差が有るとは言えず。

CPU性能、CINEBENCHのスコアを引かせてもらいます。

  • i7 4770K     8.25(9%)
  • i7 3770K     7.56 (8.9%)
  • i7 2700K     6.94

括弧内は1世代前との比較で、HaswellはIvy~より9.1%スコアが高く、Ivy~はSandy~(2700K)より8.9%高い、と。

以前、レノボが貸してくれたゲーミングPC、i7-3820搭載のCPUを4.3GHzへオーバークロックしスコア8.20なので明らかに動作周波数が関連しているものの、性能の数値は同じでもHaswellが9.1%Ivy~より優れております。

ドスパラの総評を引用。

  • 3D性能は、CPUスコアの影響が大きい大討伐を除き、30~39%の大幅アップ
  • 消費電力はあくまで参考値ですが、ほぼ同等~微増
  • 温度に関しては、i7 4770K用クーラーの方が冷却に優れている
  • 全体的な感想として、CPU性能は微増(中略)内蔵ビデオ機能は大幅増

というわけで、過去のCore iシリーズと比較して悪くなっているわけでは無いけれど、CPU性能の向上率は第2世代から第3世代へ上がった程度。

BTOパソコンや完成品は今後Haswell以外の選択肢が無くなる

Haswell発売以降、メーカー各社は順次移行しており、Ivy Bridgeは在庫限りになっている可能性大。

性能で見ると今更Ivy~を選ぶ理由は無いけれど、Haswellは円安の影響も有りIvy~より価格が高め。

価格重視なら新CPUが出たばかりの今は時期が悪いと思われ、急がないなら2~3ヶ月様子見でしょうな。

また、デスクトップ用のインテルCPUはダブルグリスが標準になっているようなので、今後OC遊びをする人は殻割り+グリス塗り直しまで楽しめそうですな。

私を含め一般PCユーザはCPUの中身を気にする必要は無く、普通に使い普通にケース内を掃除しましょう。

ダブルグリスはIvy~特有の手抜きと思っていたけれど、これが標準、当然、インテル仕様ならあきらめるしかございません。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

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コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

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令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

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初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

高性能: ★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

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10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

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コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

TSUKUMO

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

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昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶが、それにしても選びにくい。

FRONTIER

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サイコム

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※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。