3Dゲーム用CPUにCore i7搭載する意味は?i5で良い?

2016年6月14日

ゲーミングPCのCPUについて。

2chで話題になりがちな、「ゲーム用PCはビデオカード(以下、グラボ)性能を重視するべきでありCPUはCore i7では無くi5程度で良い」という話は本当でしょうか?というお便りを頂戴したので解説。

意外な結論になる、かも知れない。

3Dゲーム用CPUにCore i7搭載する意味は?i5で良い?

CPU性能の見方から参りましょう。

  • Core i3-4170(3.7GHz2コア/HT、3MB、TDP54W)
  • Core i7-4790K(4.0-4.4GHz4コア/HT、8MB、TDP88W)

太字の数値がクロック周波数でCPUの処理速度を表しており、赤文字はそのまんまコア数で処理本数、HTはハイパースレッディングの略で2コアならば最大4スレッド、4コアなら8スレッドの処理本数を表しております。

3Dゲームはシングルコアの性能を重視するもの

裏でエンコード(動画変換)しながらゲームをする変態を除き、多くの人は3Dゲームはフルスクリーンにてそのゲームのみをプレイしておりましょう。

という事はWindowsの特徴であるマルチタスクは重要では無く、ゲームを処理する性能が重視されるところ。DirectX 11まではマルチコアの恩恵は大して無いとするが定説のようなので当てはめて考えてみましょう。

中段にCore i5を挿入。

  • Core i3-4170(3.7GHz、2コア/HT、3MB、TDP54W)
  • Core i5-4460(3.2-3.4GHz、4コア、6MB、TDP84W)
  • Core i7-4790K(4.0-4.4GHz、4コア/HT、8MB、TDP88W)

このi5とi7の処理本数を比較すると、いずれも4コアなもののHTの有無が違う。しかしHT有効でもゲーム用としては意味が薄いとするならこの部分は割とどうでも良くなりクロック周波数で比較。

してもやはりCore i7の方が性能が高く、シングルコアでターボブーストが有効になるなら最大4.4GHzまで行く方が良いわけで、一概にCore i5で良いとは言えないわけですな。

むしろ私ならCore i3の3.7GHzというクロックの高さが気に入りゲーム用でもi3-4170とか選んでしまうかも知れない。

ところがこうなるとどうなのか。i5とi7を別の製品と入れ替えた。

  • Core i3-4170(3.7GHz、2コア/HT、3MB、TDP54W)
  • Core i5-6600K(3.5-3.9GHz、4コア、6MB、TDP91W)
  • Core i7-4790(3.6-4.0GHz、4コア/HT、8MB、TDP84W)

i5とi7のクロックの高さはほぼ同じで100MHz差は体感では判らないはず。i7はK無しでi5を意図的にK付にしたのでこのi5ならばオーバークロック可能。コア数の意味薄い上に世代もi5の方が新しいので他の部分でも性能が上がっているはず。

しかも価格も50ドルくらい安いので上記のi7を搭載するくらいならi5とし、浮いた6千円くらいでグラボを1ランク上にしようというのが2chなどで言われていたり私もそう思っている事。

なぜBTOパソコンはCore i7搭載が多いのか?

マウスからパクって来た画像。

mouse-game-i5-i7

左はCore i5-4460とGTX 750の組合せ、右はi7-6700とGTX 970。

違いは見ての通り価格が約8万と14万なので6万円も差が出ているので、そこまで金出せないとか、性能差を考えると左の方がコスパが良い。しかし画質や動作の快適さを求めるなら右、という感じでバランスが取られているわけですな。

Core i5搭載も無い事は無いけれどバランスを取られグラボの性能がやや落ちる。カスタマイズすると割高となり、メーカー側の利益が盛られるという仕組なので下手にいじるなら標準構成が得。

単にバランスを取っている、そう思っていた時期が私にもありました的な流れで、ここから話がガラリと変わる。

 

DirectX 12からは3Dゲーム用でもマルチコアが有効

実はDirectX 11まででもマルチコアによる差は出ていた件。やや古いけれどコア数やクロック周波数の話なので今もそう変わらないはず。

6コア時代のCPU選び | DOS/V POWER REPORT
http://www.dosv.jp/feature/1009/09.htm

gta-dosv-405

クロックのみで比較するなら最上段のi7と3段目のi5が同じくらいになるはずのところ、i5が2段目のクロックやや低いi7に負けております。グラフの数値はfps、1秒あたりの描画コマ数なので多い方が優秀。

ターボブースト時なら2段目のi7のクロックが上なので、と思いたいけれど、それを言えば最上段のi7は最大3.6GHzなので2段目のi7-870と同じになってしまい説明不能に。

また、2コアしか無いPentiumまで落ちるとコア数関係無いとか言っていられないほどの差が出ており、クロック至上主義はやや違うとも言えましょう。

そして知らなかった、DirectX 12からはマルチコアに対応しているとの事。

DX12で6コア生かせるから、ようやく6コアCPUがゲーマーに買われる事になるな 

まさかソフト側のマルチコア対応がここまで遅れるとは思わなかった

source:DirectX 12でやっとCPUがマルチコアできるようになった結果 | 必殺自作人

本当かよと疑い調べるとマジだった件。

DX12-Star-Swarm-CPU

source:Un premier test pour DirectX 12 ? | Overclocking Made in France

上がDirectX 12、下が11。

12になると6コアと4コアの差は大した事が無いけれど11では使い切れていない性能が全体的に上がっているという話。

但し、グラボがそれなりに高性能で無ければ意味は薄いそうな。

teste_directx_12_comparativo_amd_nvidia_gtx_980_r9_290x_gtx_750_r7_260x_ganho_cpu

source:AMD anucia o fim da API Mantle 1.0 | Lock Gamer

GTX 980ならば4コアと2コアの差は広いものの、R9 290X以下の性能では大差ございません。しかしこれから主流になると思われるGTX 1千番台は実売6万円少々の1070でさえ980より性能上になると思われ、無関係な人は少なくは無さそう。

4スレッドでの違いのイメージがこちら。上がDirectX 11、下12。

d3d11-12-prf

source:DX12 CPU Performance Leaked, Way Faster Than DX1

DirectX 12はマルチスレッドで処理されているという図、だと思う。

 

ゲーマーはWin10へアップグレードするべきか?(まとめ)

DirectX 12で対応ゲームならばマルチコアで本気出せる、そう聞いてもPCやWindows詳しく無い人にはどうすれば良いか解らないと思うので簡単に言うと、DirectX 12を使いたいならばWindows 10にする必要があるという単純な話。

現在は2016年6月、来月でWindows 10無償アップグレードは終了予定。

アップグレードやめておこう記事を過去に何度も書いたけれど、私がゲーマーならば今回の情報を知りあきらめて10にすると思う。せっかくの高性能CPUとグラボを活かすならば7や8.1に留まるより10にする価値が有りそう。

現在のメインPCにGTX 980以上を装備していたり、GTX 1070超えを軽く載せてしまうようなゲーマーならばという限定でWindows 10おすすめ、というか仕方無くでもアップグレードした方が良いと思う。

但し自己責任。プッシュ通知(アクションセンター)を殺すWindowsゲームから始める事になりそうなのは覚悟の上にて。

おまけ:Steamゲーマー達のWindows 10率の高さに納得

これの謎が解けましたな。

バージョン別Windowsシェア

source:ゲームPCはWin10が良い?Steamの調査(2016年4月) - BTOパソコン.jp

DirectX 12対応ゲームに備えているなら10へのアップグレードは賢いかも知れない。ゲーマーは今すぐアップグレードするか今夜アップグレードするか良く考えてみましょう。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(4)

そもそも「3D(3DCG)ゲーム用PC」と「ゲーム用PC」は似て非なるものですからね。大は小を兼ねるの精神で最上の構成にするのも良いですが、VRAMに8GBが必要、グラボ2枚の方が快適、という重量級クラスをプレイするなら散財が必須。

経済を活性化させたいなら高額なi7でも良いですが、私的には「Core i5を中心としたハイミドル構成にし、重いゲームは画質を落としてプレイした方が良い」という考えを支持します。

>3Dゲームはシングルコアの性能を重視するもの
Windowsは新しいほどタスクの処理は効率化されてい(ると思われ)ますから、例えば割り込み処理なんぞも、Windows7よりWindows10の方が速い(はず)。ならば、2コア4スレッドより4コア8スレッドの方が、理屈の上ではシングルタスクでもマルチコアなら処理速度は速くな(らない可能性の方が高いけれど少しは速くな)りますね。

>DirectX 12からは3Dゲーム用でもマルチコアが有効
確かドローコールの発行がDirectX 11よりやたら速く、また膨大にならないよう、上手いことタスクを振り分けるのでしたね(タスクよりワークロードの方が適当やも)。スレッド毎に負荷を振り分けるため、CPU依存のボトルネックを解消できるのだとか。

GIGAZINE:圧倒的性能を誇る「DirectX 12」はゲーマーや開発者にとってどんな意味があるのか
http://gigazine.net/news/20150807-directx-12-game-benefit/

ゲームエフェクトデザイナーのブログ (新) :ドローコールについて
http://effect.hatenablog.com/entry/2015/04/22/224854

IT用語辞典 e-Words:ワークロード 【 workload 】
http://e-words.jp/w/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89.html

>DirectX 12からはマルチコアに対応
いよいよAMDのが・・・
だけど、10必須ってのはいただけない。
Mantleもいつの間にか幕引きされてたし。
>http://www.4gamer.net/games/234/G023477/20150303015/

>ゲーマーは今すぐアップグレードするか今夜アップグレードするか
先にグラボ買い換えておいたほうが安心かもですね。
アプグレ後にグラボ変えて、MSの認証通らなくなったら悲しいし。
まぁ、マザボかシステム起動ディスクを変更しなきゃ大丈夫だとは思うけど。

>アプグレ後にグラボ変えて、MSの認証通らなくなったら悲しいし。
無償アップグレードした人もこれからの人も。Windows 10 PCは構成変更に注意が必要 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1005202.html
通らないこともあるので、注意が必要かもw

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

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2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

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ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

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サイコム

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