マウスなどの持株会社会社MCJが売上1500億円突破

2020年7月 7日

MCJが2019年度通期決算を発表。

期間は2019年4月より2020年3月で、説明資料の公開は毎年5月の中旬頃。決算という言葉から数字嫌いな人は「えぇ」になるかも知れないため、面倒な箇所は端折って小学5年生でもわかるレベルで。

経常利益とか配当などはオールスルーで参ります。

MCJ(東証二部:6670)が売上1500億円突破

MCJはホールディングス、ホルダー会社で新品PC本体に関係ある会社とメーカーを挙げると以下が傘下に入っております。

  • (株)マウスコンピューター・・・マウス
  • (株)ユニットコム・・・パソコン工房、アーク

そう、いつの間にかアークがユニットコム傘下に入っており、Twitterで「いつから?」と聞いたけれど華麗にガン無視されたので調べたところ、2018年7月からユニットコムの子会社として株式会社アークとなっておりました。

(株)MCJ>(株)ユニットコム(パソコン工房)>(株)アーク

その他、ユニットコムはfaith、TWOTOP、GoodWillも持っていたけれど現在はパソコン工房の一ブランド、または空気になってしまったので無いもの扱いで。

資料はこちらのPDF。

決算説明資料|株主・投資家情報|株式会社MCJ
https://www.mcj.jp/ir/report/briefings.html

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目次に全35ページとあったのでナメてかかり付録合わせて50ページ近くあり疲れた。全部見る必要はござらないので要点をピックアップ。

その1は目標達成について。

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「ROICとは何だ?」とか思わなくてOK、そこから下は全部無視して営業利益率8.9%の行だけで。

営業利益とは単純に商売でもうかった金額の率を表しております。

  • 売上高(販売総額)- 原価(PCパーツなど)= 売上総利益 ※粗利とも
  • 売上総利益 - 販売管理費(広告や電気代や人件費など)= 営業利益
  • 営業利益 / 売上高営業利益率

仮にパソコン一式10万円で売れたとして材料費に8万円を要していたなら、売上利益率は20%のような感じで、売上全部足して材料費引いて更に原価以外にもかかった費用を引いた残りが営業利益でございます。

製造業で8.9%は普通か中の上くらい割と優秀と思われ、目標値6~7程度がMCJにしては弱気な気さえする。但し、今期8.9%は7終了特需があったからこそ、コロナ自粛も少しあればこその数値とも。

次、MCJ全体の売上と利益。

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売上高はそのまんま入って来た金で、前年比+12%は法人に強い日本HPやDELLと比較するとかなり控えめな好成績。

次、下のグラフの第4四半期とは、1年の12ヶ月を4で割った期間のことで、MCJの決算は3月締めなのでこうなる。

  • 第1四半期・・・4~6月
  • 第2四半期・・・7~9月
  • 第3四半期・・・10~12月
  • 第4四半期・・・1~3月 <-グラフはこの期間

売上高の増加に対して営業利益がやたらと高い原因は別にあり、不動産を処分したのか大きめな伸び。

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オレンジの点線は「不動産売却による一時収益を覗いた売上高」とあるため、本来の数値はこの点線で見るべきでしょう。となると売上高はガチな右肩上がりながら、営業利益は説明にある通りで前年同期比ほぼ同じな微減。

しっぽの四半期で語られてもよくわからないので全体の一覧。

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若い人や経理部署以外で決算書の見方知らなくとも、このくらいの項目はわかるようになった方が会社員していて楽しいはず。

上から行くと、売上高 - 売上原価 = 売上総利益、先程説明した通り。その売上総利益 - 販売費及び~ = 営業利益、も上で書いた通り。

売上総利益は粗利(あらり)、販売費及び~は略して販管費(はんかんひ)と称することも。

更に下の経常利益などは内訳わからなければ何とも言えない部分で、純粋に利益の話をするなら関係なく、経営や株主や税務署が気にするレベルなのでスルーでOK。

この一覧を簡単にいうと、MCJは1537億円を売り上げて383億円のもうけが出て、人件費なども引いた残りは137億円になった。

原価率24.9%(売上原価 / 売上高)は何かの間違いか?と思ったけれど、MCJはパソコン販売以外もしているのでパソコンの原価ではございません。

余談ながら、簿記3級を自慢している程度のアホが経費削減とか仕切り始めると負の悪循環が起こる、それが販管費節約による自己満足。

品質を落とさない程度に原価を絞るのは正しい節約。しかし経費節減と称して広告を減らし人を減らした結果、売上が落ちて残業代が発生するアホが中小や零細企業なら時々居ります。

簡単にすると、原価を絞り売上総利益を上げ、その金を販管費に投資して売上を更に上げ、売上総利益がもっと増え・・・が正しいわけで、マウスを例にすると、テレビCMや駅のポスターは宣伝広告費=販管費、からの売上高向上狙い、のような。

もっと簡単かつ極端に言うと、販管費で黒字になる分を全部投資しきってほんのりな黒字か赤字にするくらいが上手い経営。残った金の約1/4が税金で持って行かれると思えば、100円で購入した電池は実際には75円のような。少し違うけれど。

話を戻しましょう。四半期で並べた売上高(棒)と営業利益(黒線)、赤は上で書いた通り内訳無ければ無意味なので見なくてOK。

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TVCM開始の水色の矢印発生からは、売上高(棒)に対して営業利益(黒線)が落ちるは必然、上で書いた通り販管費への投資なのだから。と言いつつも2020年3月期の右4つはそれを上回る売上高であり、特需が押し上げたのでしょう。

以上、MCJ全体はここまで。 

 

売上高マウス470億円とパソコン工房384億円

割とたまげた、マウスだけでも売上高400億なぞ軽く突破。

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ドスパラが数字出してくれないので古いデータながら、確か7年くらい前のドスパラが340億円でトップクラスと思っていたので、マウス単体で470億円は凄まじい。

MCJ全体はパソコン以外も入っているのでここで明らかになる、マウス単体の営業利益率は9.5%となり、かなり優秀、またはもっと宣伝するか従業員に還元するべきか。

とはいえ、全体ではラスト3ヶ月で一気に400億突破しているため、使うタイミングが無かったのやも知れず。

どうでも良いけれど、「たまげた」は方言と思っていたけれど、どうやら標準語のようでたまげた。

主にパソコン工房と思われるユニットコム単体。

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営業利益率5.0%は、まあそんなものか感。

マウスは通販9割以上、パソコン工房は逆に実店舗が主力で通販は一応マニア向けとしているため、実店舗にかかる費用がデカいがために利益率で言えばマウスよりは落ちるのでしょう。

具体的には、パソコン工房は家賃もしくは固定資産税や水道光熱費とかバイト代を要する反面、マウスはその金でCMやポスターばら撒いている感じかと。単純に従業員数で比較すると、パソコン工房741人に対してマウスは449人。※2020年3月末時点

ここまで2社で売上高855億円。まだ何かあるのかと思えば、iiyamaを含めての三連星でございました。

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売上高333億円、営業利益率16.9%とかいう中々の化け物。

モニタ屋はそこまでもうかるのか?国内でiiyamaシェアそこまでデカいか?と想いつつ詳細を見ると、業務用や海外シェアがデカいご様子。

日本が「その他」扱いのようで笑った。

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欧州でのシェアがデカいと聞いていたけれど「その他」以外全部欧州。

 

2020年度売上高が1222億円切らなければ本物

何を根拠に申し上げているかは単純に下記の2017年度(2018年3月期)を基準としております。

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年度で表すと1年ずれるので上の一覧に合わせて3月期で言うとこう。

  • 2020・・・約10ヶ月の7終了特需があった
  • 2019・・・約5ヶ月の7終了特需があった
  • 2017-2018・・・純粋にMCJの経営努力

なので2019-2020は特需あればこその売上高であり、言い方を変えるとブレている期間。そこで今期はその特需を差し引いた上、反動減もあるとして2018年より上回ればプラマイゼロと考えた。

本来ならば2017-2018で前年比が約1割増なのだから、毎年それが続けば2021年3月期は予算1627億円になる皮算用。2020年は実際1507億なのでx1.1すると1658億となり不自然ではないとも言える数値。

但し、MCJに限らず売上高100%+2桁%(今回の場合10%)は割ととんでもない目標とも言えるため、2021年で1600億はまず無い。

しかし現実的には特需の恩恵無し+反動減初年度で1500億は無理があるとして、2018年を割らなければ御の字というやつでしょう。2020年と比較した前年比マイナス約2割と思えばクソデカいけれど。

以上より、今期のMCJ(6670)ホルダーは売買時期にご注意あれ。私はヘタレなので5月にもう売った。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(4)

>いつの間にかアークがユニットコム傘下に入っており
ここ最近はarkで買い物をしていないのでまったく存ぜぬこと。あらためて確認すると、支払い方法に「Amazon Pay」とか「d払い」とかまで対応していたことに驚き。

>営業利益率8.9%
製造&卸売&小売で 8.9% はけっこう高い方なのでは。私的な感覚だと 5% くらいが同種企業の平均な気が。

>粗利
売上と粗利は銀行がやたら気にするので先上げが流行るという、銀行から金を借りている中小企業の闇。

>経費削減
よくありますね。売上が減っているから経費削減しよう、とかすぐ言い始める会社。まずは売上が減っている原因の特定とその解決方法と具体的な方策を出してから経費削減に手を出せと。

>モニタ屋はそこまでもうかるのか?国内でiiyamaシェアそこまでデカいか?
>と想いつつ詳細を見ると、業務用や海外シェアがデカいご様子。

このページでの通期実績は、子会社としての欧州iiyama(オランダ本社・12月決算〆)のみが計上されているはずです。

>日本が「その他」扱いのようで笑った。
>欧州でのシェアがデカいと聞いていたけれど「その他」以外全部欧州。

ここでの「その他」は欧州でのその他、つまりイタリア、スペイン、ロシア、東欧などです。
日本でのiiyamaモニタの売上は、主にマウス(+ユニットコム)のほうに計上されているはずです。
モニタの開発費や品質保証は(欧州向け製品も含めて)かなりの部分をマウスでやっているという記事を読んだことがあります。

>>計上されているはずです。←自分の書き込みにこれ2回あるので曖昧ですが。
>ソースを。
>探しても見つからなかった。

1.
>このページでの通期実績は、子会社としての欧州iiyama(オランダ本社・12月決算〆)のみが計上されているはずです。

こちらは、件のPDFのページにある注記から確実でしょう。
3月〆である日本国内の子会社で最終的に売れたモニタの売上を混ぜるとややこしくなります。
また日本国内にはiiyamaまたはイイヤマを冠したMCJの子会社はもうありません。
形式上はマウスに吸収され、iiyamaブランドは各子会社が活用している。

2.
>日本でのiiyamaモニタの売上は、主にマウス(+ユニットコム)のほうに計上されているはずです。

こちらはソースはなく、私の推定です。
↓のマウス傘下の飯山工場で一般的なモニタの企画開発・中国?工場での試作品質評価・量産前評価をやってるという話なので。
https://ascii.jp/elem/000/000/908/908267/

中国で生産された欧州iiyama向けのモニタも帳簿上はいったんマウスに計上されている可能性はあります(中間卸し的な意味で)。
日本でのiiyamaモニタの売上は、利益の飛ばし的な事でもやっていない限りは、欧州iiyamaの帳簿に計上されることはないと考えます。

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

高性能: ★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★★

令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向き。

ツクモ

高性能: ★★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★★ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

昔のマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。機種が少なく特徴的な少数精鋭状態なので選べる人を選ぶが、それにしても選びにくい。

フロンティア

高性能: ★★☆☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作しない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。


※ドスパラはパーツの偽装疑いを誤魔化したり取引先を勝手に切る信頼性暴落した事件があり掲載中止(2020.11.26)

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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