ドスパラが多機能パソコンは要らない戦略を展開

2011年11月10日

ドスパラが本気を出す御様子。

ニュースの概要は、新ブランド名「ドスパラPC」をリリースし、マニアでは無い一般向けに商品を展開。更にNECや富士通などに喧嘩を売っているのかとさえ思える、プリインストールや常駐の求められて無さを第三者の調査により大公開。

盛り上がって参るのでしょうか。

価格は同じでも性能は上、それがドスパラPC

それはBTOパソコン全般だろうと思われるやも知れないけれど、ドスパラが新ブランドで拡散しようとしている物はノートや小型パソコン。

詳細はITmediaをご覧有れ。

サードウェーブが「ドスパラPC」を発表 - ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1111/08/news126.html

ドスパラとは関係無いけれど、このスライドが気に入ったので拝借。

l_og_dospara_005.jpg

左上に有る通り、PC普及率の推移。

小さく見づらいけれど、左端が1987年で右端は2011年。24年前は世帯あたりのPC普及率が10%前後に対して現在は約85%まで上昇。100軒中10軒が85軒へ。

逆にすると昔は90軒が持っていなかったけれど、現在は15軒がPC所有無し。24年前となるとPC本体が1台40~80万円、ブラウン管モニタが14~15インチで20~40万円の頃でしょうか。現在は価格がおおよそ1/10になっており普及率上昇は当然。

インターネットの利用拡大により需要が高まり、用途も有る為でしょうな。パソコンというより24年前には皆無なインターネット接続が標準化。

話を戻し、ドスパラ(サードウェーブ)の社長が仰る内容を要約。

  1. 売上が10年で約100億から300億近くに成長
  2. PCの世帯普及率が85%を超え鈍化している
  3. PCがコモディティ化しニーズに変化がありそう
  4. プリインストールソフトは要らない可能性が高い
  5. PCのトレンドはシンプルでハイスペックへ

3点目を翻訳すると、PCが標準化して来たので需要に変化がありそう。日本語の方が分り易い割になぜ横文字で書くのか不明。

要点は3と4。召喚された宣伝部隊によると。

  • 「一回も使わないソフトはいらない」(女性タレント)
  • 「てんこ盛りがいいという時代は終わってきた」(噺家)
  • 「シンプルで自分にあったPCを選べるほうがいい」(ラジオパーソナリティ)

要するにナショナルブランドに乗っているような家計簿マムとか筆まめの簡易版は入れなくて良く、必要なら自分で選ぶという時代になって来たという事でしょう。

私はDOS/Vパソコンは最初からサイコムだったという変態なのでおまけソフトが入っていた事はないものの、PC98時代に何故か同梱されていた百科事典のようなCD(3枚組)は得をした気分になったものです。開封すらしなかったけれど。

個人的には、NECなどが良いから高額でも中程度の性能のノートや一体型を購入するものと思っており、バンドルソフトもパソコンで何をして良いか全く解らない人にはよろしいかと思う次第。

最近はやり方を変えて来ており、富士通の高齢者獲得ノート「らくらくパソコン」や、ぼったくり過ぎでは有るもののNECの初心者用「とことんサポートPC」が販売中。

ドスパラはその逆、もう皆使い方や用途は判っているだろうから、今後は最低限のソフトウェアとし、その代わり性能を上げて価格を落とすと。

世間はどう思っているのか。ITmediaのスライドでは分かり難いので、調査会社のリリースページを参考にざーっと見て参りましょう。

 

2人に1人が不要なプリインストールソフトを削除した経験あり

サードウェーブと株式会社イードによる共同作戦。イード運営のアンケートサイト「あんぱら」によるオンライン調査。対象は20~40代の1000サンプル。

2人に1人が不要なプリインストールソフトを削除した経験あり 多機能PCはもう要らない!?~買い替えニーズはシンプルで快適に動くマシンへ~
http://www.iid.co.jp/news/detail/2011/1108.html

ドスパラが単純に「NECとかは駄目だ」と言っているのでは無い(キリッ という事として。プリインストールソフトとは何だ?という人用にサンプル画像。常駐ソフトの話も出るので楽天の中古PC画像を参考に。

pc-vl-300-5.jpg

source:http://item.rakuten.co.jp/pckujira/sbft187369168/

画面左2列のショートカットがバンドル(プリインストール)されているソフトなど。Windows標準付属ソフトのアイコンも見えますな。私が家電店の展示PCで見た最大はこれが4列半とかございました。

画面右と下に有るバナーのような画像はショートカットと常駐ソフト。例として、ニフティと契約しているのにビッグローブ(NEC系)の設定が標準で起動するとか普通。無駄では有りますが、回線契約していないなら親切かも知れず。

現在はHDDの大容量化で大した事では無いけれど、小容量の特にノートPCではプリインストールソフトは容量の無駄遣い。オフィスソフトを使わず、家計簿をつけず、年賀状を刷る趣味が無ければ意味が無い。

同じくメモリも大容量化しており今では大した事でも無いけれど、Windows起動と同時に常駐してしまう設定や機能などはHDD容量以外にメモリも食ってしまい使わないならやはり無駄。微妙にCPUを使う事も有り、比較的こちらの方が厄介と言えましょう。

トピックを引用。

  1. プリインストールソフトは使われていない!?
  2. 8割の人がパソコンのトラブルを経験。多くは「起動、動作の遅れ」「フリーズ」
  3. トラブルの対処方法1位は「使わないソフトの削除」 …2人に1人が実施
  4. パソコン買い替えで重視する点1位は「処理速度」
  5. PC経験者ほど、有名ブランドのPCよりも、シンプル・ハイスペックなパソコンを指名!

プリインストールソフトは使う人が少なく、常駐ソフトにより起動が遅い、と。削除しようとしてトラブルになる事も有り、PC買い替えは処理速度を重視なのでドスパラPCで決まりだね、という内容。

グラフを一部引かせてもらいます。

1108_01.gif

購入したパソコンの約7割にオフィスソフトが入っており、実際に使っている率は5~6割くらい。有名メーカーではMicrosoft(以下MS)、BTOパソコンではキングソフトの試用版などがよく入っております。

特に有名メーカーのノートでは問答無用でMSオフィス入りが多め。単価が上がる以外に、Windowsを含むMSとのOEM契約が関係しているのでしょう。大量に入れると仕入れが下がるなど。

個人的にはこのグラフでは無駄になっている率が少ないと感じており、本当にプリインストールは不要なのかとも思える次第。購入者が望んで選択する以外、入っていたから使ってみると便利だった事も有るでしょうな。

とりあえずPCメーカーは家計簿とゲームは入れない方が良さそうです。

次。

1108_02.gif

トラブルが有った率8割。パソコンだから、でしょう。

かぶっている気がするけれど、上位2つが起動が遅い系。参考までに、特に高速化とかいじっていない私のPCの起動速度。Windows起動開始から操作可能になるまでの時間。

HDD:ハード・ディスク・ドライブ / SSD:ソリッド・スネ ステート・ドライブ

私が見た最も遅い起動は、昔のウィルスバスター(2005辺り)入りの6年くらい前のPCで約12分とか。またはHDDが故障しているノートで20分過ぎてもガラガラ言って砂時計が点滅などございました。

最近の話で言うとWindows7なら何も入れていないなら30秒少々でデスクトップ表示され、その後に常駐して数十秒。2分以上かかるなら常駐ソフトやHDD故障を疑ってみましょう。

先に常駐プログラムの起動を解除(削除)、またはOS再インストール。リカバリなら再インストール直後に無駄なプログラムをアンインストール。

グラフ8番目の終了時にフリーズはWindows2000より前のOSと思われるけれど、2000以降なら再インストールした方が良さそうです。98(やMe)以前なら普通。

一部と言いつつ全部引きそうなので1つ飛ばし、パソコン買い替えで重視する事の複数回答では。

1108_04.gif

性能+価格=BTOパソコン(キリッ by.ドスパラとその他メーカーと私

3~4位のHDD容量やCPUの種類も性能とするなら価格以外は性能重視。本当にそうなのか疑わしい程に私の周囲はそこまで考えていない方が結構居られます。

見た目はスルーし、性能と価格以外で私も重視した方が良いと思う事は、モニタ(サイズ、きれいさ、解像度)。

距離を考えつつ設置出来るぎりぎりの大きさ、画面は反射しても良いなら光沢で嫌ならノングレア、解像度は17インチ以上ならフルHD(1920x1080)でそれ以下ならフルHDはきつい、と思っております。

選択肢として無かったのか、ランクインしていないけれど

  • キーボード(テンキー有無、ストロークとピッチ、キーの重さ)
  • マウス(重さ、レーザー>光学、オプションボタンの数と位置)

パソコン内部の性能以外に人間とPCの接続速度も重要という事。

ドスパラが結論としたいグラフが最後の画像。

1108_05.gif

初代PC所有者でもプリインストール要らない派が約半数。2台目以降になると6割超え。どちらかと言えば要らない人が多く、ドスパラPCをどうぞという話。

 

ドスパラが多機能パソコンは要らない戦略を展開まとめ

性能重視とは言え、ドスパラ最初のラインアップはノートと小型PC。しかしCore i7クラスの物でもSandyBridgeからは小型PCにも載っており、ノートなら普通に有り。個人的には今後はSSDが載るかどうかで性能(処理速度)違いを測られそうと推測。

発売時の価格もNECなどよりは遥かに安めで宣伝はやり易く、型落ちに気付かない層には今後売れる線かも知れず。そのような属性ならレノボやエイサーも何それうまいの状態かと思われます。

なぜドスパラが今、完成品の一般向けかを妄想すると

  1. 円高によりベアボーンの仕入れの利益がでかい
  2. タイ洪水でHDDが高騰し、SSDを載せるチャンス
  3. BTOパソコンが以前ほど売れていない為の拡販
  4. 実はIntel様のウルトラブック補完計画に参戦予定

当たり外れはどうでも良いとして、私が気になる事は一般向け、言い換えるとPC初心者が多い層へ量販するとクレーマーを更に多く抱えてしまう事。

例として、サイコムで購入するようなPC変態はパソコンが故障してもサイコムが悪いとは思わず、自力で調べたり何とかするものでは有りますが、自称初心者はサポート=何でも教えてくれる、パソコン=家電だから5年くらい故障しなくて当然と思っていそうな事。

本気で「ドスパラPC」を継続し拡販するなら、今後は初心者用のサポートも拡張しなければ益々わけの判らないクレーマーが増え、理不尽な悪評口コミが増えるでしょうな。

関係無いけれどFF11のベンチ質問の件は一度目の返信でFF14と間違えた後、2週間以上経過し未だ回答がございません。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

お知らせ


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。