ドスパラが本気出す 一体型PCのPrime Heroシリーズ発売

2011年12月14日

ドスパラがボードPCを新発売。

一体型PCと言えば、個人向けとしてはソニーやNECなどがセパレート(分離)タイプのデスクトップ単体から乗り換えたかのような現在主流になっている形。BTOメーカーが本気でやるならネタとして勝手に宣伝。

ドスパラに依頼されたり金を貰って書いているわけではございません。

内容が偏ると思われる為に前置くと、個人的に一体型PCはキューブPC並に無理な設計の趣味な選択と思っており、その理由はモニタの買い替えが出来な上に修理費用の高額さによるもの。

アンチ一体型PCな人間が書いているとして惑わされぬよう御注意有れ。

 

Prime Hero 第一弾は約8~11万円の3機種

アスキーが掲載しているドスパラのプレスリリースより。

一体型は時代の流れ? ドスパラがデスクトップ用省電力コアi7を搭載した一体型PC『Prime Hero』発売!
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/068/68694/

prime-hero-2011.jpg

時代の流れというより、ドスパラの経営方針でしょう。

一体型が売れている要因を考えると、普通の人にはセパレート型デスクトップの本体がダサい、または無駄なオブジェに見えてしまう物なのかと。特に家電店の展示では、一体型の方が見た目がスッキリしております。

上のPrime Hero画像で見た目が良いと思えるかは疑問なものの、モニタと分かれていないだけ良いとしましょうか。

3機種の共通する仕様から。この手の丸ごとパソコンを本気で購入検討する属性の人はPC初心者が多いと勝手に妄想し、分り易いかも知れないよう編集。

  • OS:Windows7 Home Premium 64bit インストール済(ディスク付属)
  • マザーボード:インテル H61 Express チップセット(マイクロATX)
  • グラフィック:インテル HDグラフィックス(CPUに内蔵)
  • I/F:有線LANギガ対応、USB2.0x6(前2/背4)、カードリーダー
  • 入力:D-sub15pin(アナログ)
  • モニタ:23インチ ワイド液晶(解像度:1920x1080
  • サイズ:幅57.3 x 6.4(設置時38.5) x 高42.5 mm
  • 重量:本体約8.42kg、ACアダプタ約0.91kg

Windows7は標準的なエディション。ディスク付属とはWindows7のインストールディスクが付属しているという意味で、HDDリカバリではない方法で再インストール可。

H61チップセットは、SandyBridge用で現在最も安く拡張性の低いマザーボード。しかし一体型だからこそ価格の点で有利。拡張などしない為、上位チップセットは無駄という事。

グラフィックは増設されていない為、3Dゲーム用PCでは無し。

端子類で気になる所はUSB3.0が無い為、バックアップする前提でHDDを外付けするには今では遅め。映像入力もDsub15pinという簡易版、言い換えると旧式アナログのみ。いずれも使わないなら問題無し。

モンタは23型ワイドのフルHD液晶という、現在では標準かやや上位と言えるサイズ。

気になる所は本体設置時の奥行きとACアダプタの大きさ。6.4cmは本体の厚み、設置用の足を付けると40cm近いという事に。ACアダプタも約1kgとなれば結構な大きさが有ると見ております。

共通しない仕様、先に約8万円のPrime Heroから。

  • CPU:Core i3 3125(3.30GHz、キャッシュ3MB、2コア/HT対応)
  • メモリ:4GB DDR3 SO-DIMM (PC3-10600/4GBx1)
  • HDD:500GB
  • 光学:DVDスーパーマルチドライブ

CPUはCore iシリーズでは下になるi3では有るものの、動作クロックは高めな高性能。メモリ4GBやHDD500GB、DVD読み書きドライブは6万円程度のデスクトップと同じくらい。

特徴的な構成は、CPUはデスクトップ用な割に、メモリがノート用の小型なSODIMMが搭載されている事。1年前まではノート用メモリは高いという感覚が有ったものの、現在は全体的に価格が暴落しており、4GBまでならデスクトップ用のSDRAMと比較し数百円という僅差。

これが10万円のPrime Hero(ハイスタンダード)になると。

  • CPU:Core i5 2405S(2.50GHz/最大3.30GHz、6MB、4コア)
  • メモリ:8GB DDR3 SO-DIMM (PC3-10600/4GBx2)
  • HDD:1TB
  • 光学:Blu-ray読み書きドライブ

CPUの性能差が複雑なので見づらくなっておりますが、CPUは定格が落ちるもののターボブースト動作時は3.30GHzまで上昇。キャッシュはスルー。4コアでは有りますがHT(1コアで2スレッド処理する技術)は無いCPU。

その他は、メモリやHDDが余裕の8GBと1TBへ増加。光学ドライブがブルーレイしかも書込も出来る物が標準となっており、ブルーレイ映画鑑賞も出来るパソコンとなるわけです。

最後は11万円のPrime Hero(プレミアム)、上との違いはCPUのみ。

  • CPU:Core i7 2600S(2.80GHz/最大3.80GHz、8MB、4コア/HT対応)

ターボブーストは頻繁に動きまくる為、CPUのみで比較するとこれが最高性能。しかしインテル公式の詳細を見ると、CPUに内蔵のグラフィック機能がi7-2600SのみインテルHD~2000となっており、下位のi5やi3は3000なので気になるなら気にしましょう。

私の感覚でこれら3機種を比較し、どれを購入するか流れを書くと。

  1. Core i3とi5の比較では、2万の差額で性能や機能差が大きい
  2. Core i5とi7の比較は、1万円差でCPU性能を上げる理由が不明
  3. バランス良く高機能なCore i5(約10万円)が良いと思う
  4. けれど、ブルーレイや大容量は要らないのでi3で良い
  5. だが断る

ブルーレイが要るならCore i5、要らないならCore i3で良さそう。

いくら省電力版CPUとは言え、圧縮設計な本体でCore i7 2600S(TDP:65W)は避けたく、グラボが載らない前提ならGPU性能を重視した方がよろしいかという事にて。

なぜ省電力版かは、バッテリーが付いているわけでは無く、本体を薄くした為に放熱性能に限界が有ると見てよろしいかと。

 

Prime Heroを他メーカーの一体型PCと性能価格比較

比較用のデータは価格コムのデスクトップPC人気ランキングより、2011年末現在。まずは上位5件を拝見。

kakaku-desktop-ranking-2011.jpg

セパレートタイプも混ざっており、分かり難いけれど左のチェックボックスをオンにしている2と3位が一体型PC。

2位のイーマシーンズ製品は価格が安いもののモニタが20インチと小さめ、解像度も1600 x 900と低め。

3位のNEC Valuestarは高額に見えるけれど、MS Office Home and Business 2010が付いており約2万円の価値が上乗せ済。カスタマイズ価格で言うと25千円くらいなので、オフィスの中位バージョンが必要なら本体は9万円の価値と言えましょう。

これは微妙にドスパラの性能を上回っており、USB3.0有りも見所。なぜNECなのに安いかは発売から時間が経っており4割引まで来ている為で元は約20万円。しかしこれも21.5インチとやや小さめ。

ドスパラの一体型より条件が悪くならないよう、画面サイズを23インチ以上として価格の近い物を20位までを見ると3機種。

7位のVAIOが安いですな。画像で判る性能の時点でPrime Heroハイスタンダード並。画面は大きくHDDは大容量、USB3.0有り、そしてオフィス2010H&B付き。更に地デジチューナとリモコンまで付属しており、デジタルなHDMIも有り。

16位の東芝レグザPCもVAIOから地デジを取り外したような物。しかし東芝は今年、PC事業とテレビ事業を統合したというニュースが有り、レグザPCという名の通りモニタの品質に期待出来そうな予感。

18位のVAIOは7位と比較すると発売時期が新しく性能は大差無し。価格コムの詳細ではCPU性能が100Mhz上がった程度しか良く判らない程。

これら3機種をPrime Heroハイスタンダードと比較すると、ドスパラ側の特長はCPUが省電力、メモリが8GBという辺り。その他機能では特に7位のVAIOが圧勝と感じております。

 

ドスパラが本気出す、ナショナルブランド型への派生

一体型(ボード)PCのカテゴリは、価格コムのように一般的にはデスクトップと認識される物かも知れないけれど、デスクトップやノートを分解していた人間から見ると一体型PCは巨大なノート。

大きさ以外の違いで、簡単に違いを書くと

  • ノート・・モニタが開き、キーボードの下に本体
  • 一体型・・モニタの背面に本体

2011年末までに出ている個人向けのノートは最大で17インチ。それを超えるならモニタ開閉は無理が有るとして背面に取り付け、キーボードは外付にしましょう、と。

ドスパラは今年からモバイル館で完成品ノートを展示販売するという方法もやり初めており、シンプルが求められ高性能でもパソコンは価格は高くないという、有名メーカーに反しつつも販売経路は近付けて行く戦略。

BTOメーカーの取り柄は高性能な割に安い、コストパフォーマンスの良いデスクトップPC。ノートや一体型は価格コムのVAIOやValuestarを見ての通り、有名メーカーの型落ちに完敗してしまうが普通。

価格が同程度ならシンプルが良いか高機能が良いか。人それぞれの価値観では有るけれど、シンプル派な私でも地デジやUSB3.0、MSオフィスが付いているなら後者の型落ちにするかと。

シンプルな所はプリインストールソフト(購入時に常駐したりショートカットが有るあれ)が無い事を指しており、使わない機能でも有った方が得と感じるが普通でしょう。その為にパーツが増え故障率が高まるとも言えるけれど。

ドスパラが機能を追求しない(BTOメーカーの特性上できない)なら価格で勝負する事になり、このような一体型とどう競合するかが見所。

lenovo-c205-77294aj-kakaku.jpg

source:価格.com - Lenovo Lenovo C205 77294AJ [ダイヤモンドブラック]

画面サイズや解像度、性能や機能は全体的に落ちるものの実用出来ないレベルでは無し。LenovoやAcerとやり合うには無理が有るかと思うけれど、消費者側には見えない戦略が有るのでしょうな。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

高性能: ★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★★

令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

高性能: ★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

FRONTIER

高性能: ★★☆☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作しない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。

※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。