なぜ自作PCは高い安いと言われるか解説(初心者向け)

2013年7月13日

自作PCは高いか安いか。

答えは両方で、高くなるし安くもなり、一方的に高いと答える人は現役または元自作PCユーザ。自作の方が安いと言う人は現役で組立てたりバラすPCユーザと予想。自作しない人へどういう事なのか解説して参ります。

以前も似た記事を書いた気がするけれど気にせず。

条件と流れについて

低性能の低容量では差が分かり難くなる為、ゲーム用PCで参りましょう。

とは言え、予算を高くし過ぎると現実離れするので10万円、にしようと思ったけれどモニタやキーボード、マウスも入れて12万円で。

例は3種類。

価格は2013年7月頃の価格コム最安おおよそで送料は含まず。Haswell(新CPU、第4世代Core iシリーズ)が阿呆のように高い為、1つ前のIvy Bridgeにて。

パーツの種類は以下のように省略しております。

  • CPUクーラー -> クーラー
  • マザーボード -> マザー
  • ビデオカード、グラフィックボード -> グラボ

自称PC初心者なら、パーツのメーカーや型番を見ると混乱するかも知れない為、太字部分を御覧あれ。

なお、例として出すパーツの組み合わせは仮想なので、相性問題など知った事では無く、物理的に組み合わせ可能かまでは見ていないのでご注意有れ。

 

最安を目指して構成した例

とにかく安く、自作PC用のパーツを選択。

価格はほぼ百円単位切上げで、予算が厳しくなるよう高めにしております。(マウスとキーボードのみ切り捨て)

  1. OS・・Windows 7 Home Premium DSP版・・1.2万円
  2. CPU:Core i7-3770(3.4-3.9GHz、4コア/HT、8MB)・・2.8万円
  3. クーラー:インテル純正(CPUのBOX付属品)・・0円
  4. マザー:インテル B75(ASUS P8B75-M)・・0.6万円
  5. グラボ:GeForce GTX 660(玄人志向 GF-GTX660略)・・1.9万円
  6. メモリ:4GBx2(サムスン MV-3V4G3D)・・0.5万円
  7. SSD:128GB(サムスン 840 Series MZ-7TD120B/IT)・・0.8万円
  8. HDD:3TB(東芝 DT01ACA300)・・1.1万円
  9. DVD:スーパーマルチ(LG GH24NS95 BL バルク)・・0.2千円
  10. ケース:ミニタワー(GM Corporation GMC MUSE)・・0.3万円
  11. 電源:550W 80PLUS(KEIAN GORI-MAX2 KT-S550-12A)・・0.3万円
  12. モニタ:23型フルHD(IIYAMA ProLite X2377HDS-B)・・1.7万円
  13. キーボード:Wireless Keyboard K270・・0.1万円
  14. マウス:Wireless Mouse M325・・0.1万円

総額は11.6万円。安すぎて何か忘れているのかと思ったけれど揃っているはず。カードリーダーなど小物は邪魔なので意図的に搭載しておりません。

では上から、何を考えこれらにしたのか説明。

1.Windowsは7のHome~。デスクトップPCでゲームするのに8は要らないし、Pro~も必須と思える機能が無い為。

2と3.ゲーム用なのでCPUはクロック(3.4-3.9GHzの数値)を重視しi7-3770を選択。付属のクーラーが夏場はうるさいかも知れないけれど、自作なら後付でよろしいかと。また、最近のインテル純正クーラーは結構静かで、私のメインPC(i7-950)でも純正クーラーで2年以上使っております。

4.現在の価格コムでマザー上位はASUSで占めており、評判の良かったB75を選択。価格重視なので拡張性は気にしない。

5.GeForceは700番台が出たけれどコスパ悪いので660で。本気でゲームをするならこのくらいは性能が有った方が良いと思われ、かつこれ以上になってもコスパ悪いという考えでの選択。

6.メモリは8GBも有って、足りなくなる時代が来たなら買い替えという考え方。こうすると予備パーツとしてメモリが在庫出来る為。

7と8.SSDは起動用。ゲームはリネージュ2のようにマップ移動時に一時ファイルを使う事が有るので高速な方が有利。HDDはコスパの良い3TBを適当に搭載。WDより安かったので東芝。

9.DVDは無いよりは有った方が良い程度。ノートのように薄さや重さはデスクトップでは無関係。2千円なら自作作業のついでに搭載が楽。

10.ケースがやたら安いけれど、価格コムで3人の満足度が5まみれで高評価。マイクロATXでコンパクトに。見た目は気にしない。

11.グラボが省電力なので500W以下でも良いけれど、やはり価格重視。一応、80PLUSも特徴。電源は消耗品なので交換前提。これも余らせた方が良いパーツ。

12.モニタはiiyamaの23型が安く、売れ筋ランキング上位、50人以上の評価で星4.32は信頼出来る成績。

13と14.キーボードとマウスは、いずれも価格コム1位の激安品。評価も悪く無く4以上で評価者多数。ロジクールの良い所は標準で保証が長く、いずれも3年になっておりました。

以上。

ここまで「なるほど」と思ったなら自作しても安く出来る人と思われ、量産系BTOパソコンと同じくらいの価格でSSD+HDDのような好きな仕様になるはず。

「え?SSD寒?」「慶安?はあ?」と思ったなら高くなる自作ユーザと推測。

 

パーツにこだわった構成例

私がこだわらない派なので甘いかも知れないけれど、安さ重視をこだわりへ変更するとこうなるという例。百円単位は四捨五入。

灰色は無変更、あからさまに性能が変わった所は赤。可能な限り変わらないように、こだわった場合。

  1. OS・・Windows 7 Professinal DSP版・・1.5万円
  2. CPU:Core i7-3770K3.5-3.9GHz、4コア/HT、8MB)・・3.0万円
  3. クーラー:簡易水冷(Corsair H100i CW-9060009-WW)・・1.1万円
  4. マザー:インテル Z77(ASUS P8Z77-V)・・1.3万円
  5. グラボ:GeForce GTX 660(MSI N660GTX Twin略)・・2.1万円
  6. メモリ:4GBx2(UMAX Cetus QCD3-16GB-1600OC)・・1.2万円
  7. SSD:128GB(CFD CSSD-S6T128NHG5Q )・・1.2万円
  8. HDD:3TB(東芝 DT01ACA300)・・1.1万円
  9. DVD:スーパーマルチ(LG GH24NS95 BL バルク)・・0.2千円
  10. ケース:ミドルタワー(Corsair ~ CC-9011015-WW)・・1.3万円
  11. 電源:500W 80PLUS Plutinum(SF-500P14FG)・・1.3万円
  12. モニタ:23型フルHD(EIZO FORIS FS2333)・・2.9万円
  13. キーボード:FILCO Majestouch 2~FKBC108M/NB2・・1.3万円
  14. マウス:ロジクール Performance Mouse M950・・0.7万円

1.Windowsは何か有った時の為にPro~一択。何かとは、PC初心者の知人のWindowsをリモート接続するかも知れず、いずれ自己所有の他のPCを遠隔操作するかも知れない。

2.CPUは倍率ロック解除されたK付へ。オーバークロック(以下、OC)前提なので無印との3千円差はコスパ良いと思う。

3と4と6と10.クーラーはOC用にラジエーターのファンが2個も付いた人気商品。マザーは当然Z77で拡張性もアップさせATXへ。メモリはヒートスプレッダ付のOC用。ケースは簡易水冷と合わせており、見た目も中々。

5.グラボはOC版GTX 660。とにかく冷やしたいのでファンが2個搭載でMSIなら安心かも知れない。

7.SSDはサムソンのTLCとか有り得ず、某SSD変態(TakaQさんともいう)からの評価が高いCFD製品で。

11.電源はやたらと評価の高いSUPER FLOWERというメーカーの物。何が良いのか仕様を見ると何とファンレス。OCによる騒音化を無音電源でカバー。

12.モニタはEIZOの割に安く、人気ランキング1位のIPS液晶。ゲームに向かないかも知れないけれど、私もこれの旧型番を持っており、モンハン程度なら問題無くブレずに表示出来ております。

13と14.キーボードはメカニカルスイッチ、FILCOブランドの茶軸でPS/2とUSBとBluetooth対応。マウスはカウント切り替え付きの人気商品で3年保証。

総額は20.2万円。焼酎吹いた。20万行くと思わなかった。

OC前提で微妙な豪華セット、強引なEIZOモニタ挿入、そしてマウスと特にキーボードがずるいと自覚しておりますが、そうこだわらない私でもPCケースは当時1.8万円、キーボードは1.6万円なので大した変態度では無いでしょう。

こだわり仕様と安さ重視の差額は8万6千円。

OCしなくとも自作するなら電源にこだわる人が多く、次かそれ以上にケースもこだわり所。「このパーツだけは妥協したくない」が増えて行くもので、自作PCが高いといわれる理由。

 

2代目以降の自作はこうなる

私個人は安さ重視で少しのこだわり。というわけで、上で書いた2例を元に、私がPCを買い換えたならどうなるか。

買い替えトリガーになりやすい「マザーが故障したなら」で行きましょう。価格の太字な緑にもご注目有れ。

  1. OS・・Windows 7 Home Professional DSP版・・0円
  2. CPU:Core i7-3770(3.4-3.9GHz、4コア/HT、8MB)・・2.8万円
  3. クーラー:インテル純正(CPUのBOX付属品)・・0円
  4. マザー:インテル Z77(ASUS P8Z77-V)・・1.3万円
  5. グラボ:Radeon HD 6670(SAPPHIRE HD6670 1G)・・0円
  6. メモリ:4GBx2 + 2GBx2(CFD T3U1333Q)・・0円
  7. SSD:240GB(Intel 335 Series SSDSC2CT240A4K5)・・0円
  8. HDD:240GB(ST3250410AS)・・0円
  9. HDD:2TB(HDS5C3020ALA632)・・0円
  10. HDD:2TB(WD20EARS-00MVWB0)・・0円
  11. DVD:スーパーマルチ(LITEON iHAS324 C)・・0円
  12. ケース:ミドルタワー(CoolerMaster HAF 912 Advanced)・・0円
  13. 電源:500W 80PLUS(PoweRock 500W GE-N500A-C2)・・0円
  14. モニタ1:23型フルHD(EIZO FORIS FS2332-BK)・・0円
  15. モニタ2:19型SXGA(HYUNDAI L90D+)・・0円
  16. モニタ3:23型フルHD(三菱 RDT232WLM)・・0円
  17. キーボード:東プレ Realforce 106・・0円
  18. マウス:M570 Wireless Trackball・・0円

総額は4.1万円。0円の物は所有済。グラボをGTX 660にしても6万円。

もはや買い替えでは無く修理なものの、1から作る半値くらいでIvy~とZ77、GTX 660搭載で盛大に盛られたPC環境になるという。

自作で無くとも国内メーカーのBTOパソコンなら似たような事が出来る為、パーツにこだわらないなら自作(改造)は安い。

 

手間なく安く大差無いから量産系BTO(まとめ)

私が量産系BTOパソコンを勧めておきながら自分が自作PCな理由は、安くパソコンを使いたい続けたいという目的から。

今回の2+1例で、安さ重視の構成で良いと思うなら量産系BTOパソコンも同じくらいの価格になるはずなのでBTOパソコンをお勧め。

こだわりたいなら組立代行系BTOパソコンショップでも良いけれど、代行費プラスこだわり料が加算され高額になっても良いなら。

自作パソコンの難点は、価格の高さでは無く、組立の知識や経験でも無く、故障時の煩わしさ。

文中で私がメモリや電源を余らせると書いた点の事で、予備パーツが無い環境で突然不具合が起こるとどうしようも無くなるもの。

不具合にともなう故障の確率が高いと私が判断するパーツは以下。

  • 電源が入らない・・電源>=マザー>その他>CPU
  • 画面が映らない・・メモリ>グラボ>マザー>CPU>その他
  • OSが起動しない・・ストレージ(SSD、HDD)>メモリ>その他

電源が入らない場合、いきなりマザーボードを買う人は居ないでしょう。電源を購入し、交換して初めて「マザーが原因かも知れない」へ移るもの。

2年経過すれば新品のマザーは入手不可能に近く、マザーとセットでCPUも買い替え。そして原因が「実は電源ケーブルでした(テヘ」となれば使えるマザーとCPUと電源が余り、仕方なく要らないのにケースやHDDなど買い足して2台目の自作PCが完成、とか。

パソコンは(ごく一部を除き)パーツが安いから故障するのでは無く、掃除していないとか運の要素が高く、高額な電源なら故障率が低いわけではございません。

逆に高性能CPUやグラボ載せた電源の方が消耗が激しく故障率は上がるという考え方も出来ましょう。

以上。何の事か良く分からなくなったけれど、中身は大して変わらないのだから、それなら安い方が良い=自作しない(出来ない)なら量産系BTOパソコンが良いという結論。

おまけ:「自作」PCは間違い?

どうでも良いけれど、2chまとめで時々ネタになっている、「パソコンは(CPUやマザーなど)自分で作ってはおらず組むだけなのだから自組だろう」と。

  • プラモデルを -> 作る=組み立てる

同じだと思う。料理も牛を育て玉ねぎから栽培しないけれど「作る」。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。