ドスパラ製2in1モバイルノートの価格と仕様が手本のよう

2016年11月24日

ドスパラより新製品が明日発売。

今流行かどうかは置いておき、マイクロソフトが押し薦めまくるキーボード&モニタ分離式2in1なノートPCとなっており、構成があまりにも手本のような上手い仕様と思ったので紹介しつつ叩いてみようかと。

適当に見て参りましょう。

ドスパラ製2in1モバイルノートの価格と仕様が手本のよう

発表会の様子をPC Watchより。

ドスパラ製12.2型2in1「DGM-S12Y」フォトレポート - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1031145.html

Diginnos-DGM-S12Y

リンクタイトルの通り12.2型という、11.6型より大きく13.3型より小さいやや珍しいと言えそうなサイズ、多少の仕様違いにて3機種。

画像はWindows 10のロック画面なので解像度が高そうには見えないけれど、実はWUXGA(1920x1200)というデスクトップPC用モニタ並の高解像度。24型フルHDを1/4まで縮小したような精細なディスプレイ。

特徴は以下の通り。

  • セパレートタイプの2in1
  • Windows Hello対応カメラ
  • デジタイザペンが付属
  • 生体認証(指紋も)対応
  • Windowsストア6千円分の買い物権 ※上位2機種、期間限定

いずれも大手PCメーカーがやりそうな機能、安さとシンプルが特徴な量産系BTOとは違う印象。

主な構成を3機種の真ん中モデルより。

  • OS:Windows 10 Home 64bit 
  • CPU:Core m3-6Y30(0.9-2.2GHz、2コア/HT、TDP4.5W)
  • グラフィック:インテル HDグラフィックス515 ※CPUに内蔵
  • メモリ:4GB
  • SSD:128GB
  • 有線:USB 3.0x2(内x1はType-C)miniHDMIx1
  • 無線:IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
  • モニタ:12型(解像度:1920x1200
  • その他:Webカメラ、加速度センサ、指紋認証 など
  • 重量:本体 約935g / キーボード 約635g(専用キーボード+専用ペン)
  • バッテリ駆動時間:※不明

私がこれを書いている現在は未発売なのでバッテリは未計測とか掲載前なのか。せっかく省電力な割に性能高めなCore m搭載なのだから載せなければもったいないと思う。

良く解らない箇所が重量で、「本体 935g」は一式含めて本体としているのか、タブレット状態が本体であり、キーボードの付属品が635gならば合計1,570gという意味なのか不明なのでドスパラの記載をコピペした。前者なら軽い、後者なら重すぎ、おそらく前者の合計935g、と信じたいところ。

3機種の違いはメモリとSSD容量、そして価格。全て税別おおよそ。

  1. 4GBと64GB・・・6.5万円
  2. 4GBと128GB・・・7万円
  3. 8GBと256GB・・・8万円

上記した主な構成で2番を持って来た理由は、1番は見せ玉のような当て馬のような、7万円を切ると言いたかっただけちゃわないプレスリリース用と見ており、税込にしても69,984円なので間違い無いかと。

64bit版Windowsで4GBはギリ、用途によっては厳しい容量。64GBとか実用的とは言えず、5千円しか差が無いならば最低でも2番でしょう。また、ストア権6千円使い切る自信があるなら1という選択肢は完全消滅。

予備的なサブ機としてのモバイルならば2番、メインに近く本気で使おうと思うならば3番というところでしょう。モバイルでメモリ8GB、SSD 256GBは現在ならばプチ贅沢仕様といえるかと。

このPCの何が良いかを5つ。

1.省電力で性能高めなSkylake版Core m3の採用

ノートPCやタブレットに興味が無いなら聞き慣れないかも知れない、第7世代コアエムシリーズが使われており、クロックの下が900MHzなので大した事無さそうに見えるけれど、体感ではおそらくPentium並、またはクロック高めなCeleron級だろうと推測。

一昔前のモバイル用Core i5やi7と良い勝負。

core-m3-passmark-2016-11.png

source:PassMark CPU Benchmarks - High Mid Range CPUs

画像の下に見えるCore M5より上になっている原因は、M5はBroadwellなので2世代前。進化しており、ノートPCとしてでも結構快適に使えると思われ、Atomのようなクソ性能とは違うはず。

2.ストレージに全部本物のSSDを搭載

タブレットやモバイルと来たなら、ストレージにフラッシュメモリと書きつつeMMC(HDDよりほんのり早い程度)が使われそうなところ、これら3機種はまともなSSDが搭載。

AndroidやiOSとは違い、PC版WindowsはCPUがいくら高性能でもSSD搭載は重要。安さより性能を求めつつも10万円を余裕で切りたかったのだろうと憶測しております。

3.USB3.0、しかもType-Cも付いている

やはり安く済ませるなら2.0や無しも考えられるところ、モバイル用途として有線LANは排除しながらもUSBは3.0対応、しかもType-Cは程よい時代の先取り感。

せっかくならば3.1にして欲しかったと思うものの、3.0でもストレージなど充分高速なデータ転送が可能なのだから良しとするべきかと。

4.機能がWindows 10の特徴に沿っている

Windows Hallo対応、指紋認証対応、これらログイン用としては役割がかぶっているけれど、Windows Helloは他にも今後の可能性があると思う。

小さな画面で高解像度はWindows 10ならば大丈夫というか最適。ドットが細かいので24型で4K解像度並な高画質映像に見えるはず。

5.無線が全部入り

やはり安さ重視ならば少しでも削るべきだろうけれども、性能重視ならacまでの対応は必要だったのか。何本で最高何Mbpsかは不明ながら全部入りは間違い無く利点。

以上。というわけで、ここからはいつものように手のひらを返す。

 

「Diginnos DGM-S12Y」の仕様と価格は本当にアリなのか?

1.デジタイザペンでWindows Ink体験?

キーボードを外してタブレット状態とし、付属のデジタイザペンでWindows 10の~Inkで絵が描ける。確かに凄いのだけれども、100人中何人くらいが絵を描けるのか、手書きでメモする必要あるのか、少数では。

別の物に置き換えると、NECなど大手の高額ノートは普通にブルーレイ搭載とかしているけれど、「本当にパソコンでブルーレイ見る?レコーダとテレビで見ない?」な感じで、使わないなら宝の何とやら。

というわけで、まずペン使う人ならばという需要として狭まった。

2.Windows Helloと指紋認証は本当に必要?

機能としては凄いけれど、これもやはりペンでお絵描きと同様で需要に問題があると思う。やや古いデータだけれども、パスワード設定している人は半数くらい。

OSのログインパスワードを設定していますか?

source:私用パソコンの利用状況の調査結果(2014年8月) - BTOパソコン.jp

但し、Windows 10ではしつこくOneDrive使え使えと押し付けて来るので、仕方無くでもアカウント作りパスワード設定すると、それがログイン画面で出て来るので上の図よりはパスワード設定する人は増えそう。

私のようにOneDriveに懲りた人は使わないだろうとするならば、ここでも需要が狭まったと言えましょう。ちなみに私が所有のノートは指紋センサ付いているけれど、一度も使った事が無い。

3.小画面&高解像度=古いソフトを捨てる?

Windows 10のように拡大表示に対応している最近のソフトやアプリなら問題無いかと。しかし、サポートが切られたとか更新していないソフトウェアは12型の約フルHDでは1/4まで表示が縮小されてしまう。

具体的には、現在お使いのモニタが24型フルHDくらいならば、普段使用しているソフトを実行し画面のスクリーンショットを保存。そのファイルの縦横を半分にすると分かる。

新しい何かを求め古い何かを捨る人なら良いでしょう。需要が(もういい 

4.Core mシリーズのインテル価格は本当か?

インテルの公式を見ると、希望カスタマー価格は$281.00、なので110円で換算すると3万9百円くらい。

例として最上位モデルの税別価格8万円を削って行くと、CPUを抜いて5万、SSDとメモリを計1.2万として抜き3.8万、Windows 10 Homeのライセンスがドスパラなら1万円切れるだろうとして2.8万、無線LAN3千円くらいで2.5万円。

ベアボーン(ノート本体部分)が2.5万円ならば納得だけれども、このニュースを見て、「Coreエムは本当に281ドルもするのか?」と疑い始めた。

Core Mや11.6型フルHD液晶を搭載したNECのWindowsタブレット「PC-VK12CSKE56FK」が、あきばお~でセール中。価格はWeb通販が税抜き27,778円(税込3万円,送料別)

source:Core M搭載の格安Windowsタブレットが販売中 - AKIBA PC Hotline!

PassMarkのスコアで少し下にあった2世代前のCore M5なのでやや古いものの、このM5もインテル価格は281ドル。というか、不明以外のCore m/Mシリーズは全部281ドル。本当に281ドルで取引しているのか怪しいと思った。

5.形態としてセパレート2in1はアリなのか?

これはドスパラの2in1に限らず私が日頃から書きまくっている事で、ノートPCとタブレット各1台を使い分けろという件。タブレットが必要な場面でノートは要らないと思うし、ノートが必要ならタブレットへトランスフォームする必要も無いという。

ラーメンとチャーハンならありだけれども、高菜チャーハンとキムチチャーハンは要らないだろう、のような違うような。

 

空回りしていそうなSurfaceノート型のパソコン群(まとめ)

Surfaceにノート型と付けた理由はオールインワン(一体型)デスクトップも出してしまうのでSurfaceだけではまぎらわしいと思った為。要するに分離式2in1ノートまたはタブレットを指しております。

私が今回ドスパラの製品を前半で良いとした理由は、メーカーやマイクロソフト視点、売る側として、「バランスの取れた低価格な性能そこそこ2in1モバイル」と感じたので売れるだろうと思いつつでの感想文。

後半は消費者視点、私のような絵も描かないパスワードも掛けたくない人間としてはどうなのか、必要と思えるかを感想してみたという違い。

絵が描ける、パスワードも掛ける、タブレットとしてもWindowsを高解像度モバイルとして使いたいという人には最適だと思うものの、そのような需要がどのくらいあるだろうかと思えばごく少数はなず。

基本的にWindows 10というOSの方向性が一般向けから遠ざかっており、次に来る大型アップデートはクリエイター向けという、そういう事をWindowsの標準機能として取り入れるべきなのか?と疑問を持てる有様。

加えてそれに合わせたハードウェアをBTOなドスパラに限らず大手もこぞって作るのだから、100人中何人に対するパイの奪い合いをしているのか謎な現状。

まとめると、ドスパラの2in1モバイル良いと思う。しかし必要かは別の話であり、「必要な人には売れるでしょう、だが(私は)断る」が一般的な空気かと。

どうすれば良いかは細かくカスタマイズ可能で価格調整する。

  • 2in1では無いモニタ外れない普通のノート状態
  • 更にタッチスクリーンを非搭載にしてみたモノ
  • プラスというかマイナスで生体認証無しモデル

このような感じで機能を減らした機種を値下げした状態で売れば、どのような仕様と価格が最も売り易いか判るけれど、ドスパラ程度の規模では難しい。ベアボーン(PC本体部分)が複数になると別ベアとなり、ベア製造が量産無理になり単価が上がってしまう為。

パソコンが売れなくなり、大量生産できず撤退さながら規模縮小する国内大手PCメーカーに対し、比較的小規模な場合は弾数(というか装填数)が少なく苦戦すると見ております。

逆の発想でサードウェーブ(ドスパラ)やMCJ(マウス)が富士通を吸収すれば良かったのかも知れない。

資金的に桁違いな無理があるのだろうけれども、東芝のようなノート売りまくるメーカーのデータが手に入れば、デスクトップ主力なBTOメーカーも生き残れそう。

リンク用ソース

コメント(2)

>ドスパラ製12.2型2in1「DGM-S12Y」
最も気になる点としては、英語キーボードよろしくエンターキーが横長な所ですかね。日本語キーボードに慣れた私は、このエンターキー形状だとミスタッチが増えます。

>WUXGA(1920x1200)というデスクトップPC用モニタ並の高解像度
アスペクト比が16:10と、主流の16:9より縦が少し長いため、好みの画面解像度です。少しだけ縦に長いことが、エクセルの打ち込みやウェブページ閲覧時に強みとなります。

>良く解らない箇所が重量
他サイトを参考にすると、タブレット単体で935g、キーボード+ペンで635g、合わせて1,570g、と読めますね。ついでにバッテリ起動時間は「JEITA 2.0で約6時間」とのこと。

ITmedia PC USER:Core m搭載2in1「Diginnos DGM-S12Y」は「新しいWindows 10体験」を目指す (1/2)
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1611/22/news150.html
表記「約935g(タブレット単体)/約635g(キーボード+ペン)」

ASCII.jp:6万円台からの2in1PC、指紋認証センサーも搭載した新モデル「Diginnos DGM-S12Y」
http://ascii.jp/elem/000/001/272/1272154/
表記「重量はタブレット単体でおよそ935g、キーボードは635g」

the比較:ドスパラ Diginnos DGM-S12Yの展示機レビュー
http://thehikaku.net/pc/dospara/16dgm-s12y.html
表記「タブレット単体で約935g、タブレット+キーボード+ペンで約1570gと重め」

>64GBとか実用的とは言えず
ものすごく簡易用途、出張時に持ち出し用のノートPCなら問題なさそうですけれど、その用途で7万円は高すぎますし、実用性が限りなく低いですね。

>アカウント作りパスワード設定すると、それがログイン画面で出て来る
ちなみにソレが面倒で従来のローカルログイン方式に戻したい場合は、スタート→設定→アカウントより変更。

PC設定のカルマ:Windows10 - Microsoftアカウントをローカルアカウントに変更(切替)
http://pc-karuma.net/windows10-switch-local-account-from-microsoft-account/

>ノートPCとタブレット各1台を使い分けろ
12型という小さなノートPCを、メイン機として使う方は居ないのでは。ノートPCが必要な場面ではもっと大きなノートPCを使い、タブレットが必要な場面ではもっと小さなタブレットを使うはず。小型の2in1は「どっちも使いたいが2つも持って行くのは邪魔」な場面で役立ちます。

>PC-VK12CSKE56FK

数ヶ月前にNTT-Xで安売り(と言ってもこの値段より1万以上高い)していたので、思わず購入してしまいました。
理由は、職場のネット規制が日に日にひどくなり、閲覧が面倒になったため、自分のスマホからテザリングで行けるんじゃないかと思ったため。

購入してからは…殆ど使ってません。

ネットメインではありますが、省電力仕様にしてあまりパワー使わないようにしても、サクサク閲覧ができているので、今後活用しようかと。

中身はやはりレノボのようで、ACもレノボのものが使えるようなので、自己責任で使ってます。

キーボードやカバーも欲しかったのですが、純正は両方合わせて本体と同程度の値段に躊躇しました。

スペックだけ見てCoreMに懐疑的だったんですが、以外に行けそうです。

しかしi3に劣るデータとは…。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。