新CPU「Haswell」は従来のCore iシリーズと何が違う?

2013年6月 4日

新CPUと従来のCore iシリーズとの違いを解説。

インテルの第4世代Core iシリーズ、コードネームHaswell(ハズウェル)が2013年6月2日に発売。デスクトップ、ノート用いずれも10種類以上同時リリースされ、早速BTOパソコンなどに搭載され発売へ。

PC中級者向けで参ります。CPUって何?からは無理な為。

解説不要のパソコン変態の方々は直接こちらをどうぞ。

ここから下は、マニアでは無い普通のPCユーザでも知っておいた方が良いかも知れない事を説明して参ります。

 

新CPU「Haswell」は従来のCore iシリーズと何が違う?

書き出すと7つになったので、7項目にて。上から5つがCPU、後の2つはチップセット(マザーボード)の話。

LGA1150になり1155と互換無し

デスクトップPCの話。

1150や1155はCPUとマザーボード側の接触面の数で、(私も良く使うけれど)古い人はピン数と言っている箇所。

lga-1155-1156-pcwatch.jpg

source:Intelの普及価格帯CPUを一新するSandy Bridgeこと「Core i7-2600K/i5-2500K」

LGA1155の第2世代Core iシリーズ(Sandy Bridge)が出る前まで、BIOS設定さえ合うなら第1世代のLGA1156のマザーボードでも使えるとか互換性が有ると言われていたけれど、途中でインテルが計画を変更し互換性無しへ。

この時の情報が頭に残っているなら「LGA1150は他のLGAと互換性が?」などと考えてしまうかも知れないけれど無しとの事。今や互換という考え方の方が驚くところ。

CPUをHaswellにしたいなら、マザーボードは(現在は)インテル8シリーズのチップセットを搭載したLGA1150の新製品が必要。 

省電力なのでバッテリ長持ち

ノートなどのバッテリ駆動時間が延長。上でリンクしたEngadgetの解説ページより画像を1つ拝借。

haswell-battery-compare.jpg

見どころは最上段のHD Video~で、従来の第3世代Core iシリーズ(i7-3667U)ではHD動画の連続再生が6時間のところ、Haswell(i7-4650U)なら9.1時間にもなるという実測らしき数値の比較。

しかしこれらのCPUは別物なので、なぜこのように比較をしたのか私には不明。性能が違うでしょう。

  • i7-3657U・・2.0-3.2GHz、TDP 17W、GPU:HD 4000
  • i7-4650U・・1.7-3.3GHz、TDP 15W、GPU:HD 5000

過去のニュースでインテルは「バッテリ駆動が1.5時間に伸びる」と言っていたけれど、一律そうでも無く、比較的以前より省電力化は進んだという程度に思い過度の期待は禁物。

デスクトップPCはOCし易そう

省電力という事はTDP(熱設計電力)も下がっており、ノート用CPU以外にデスクトップ用のTDPも下がっております。

リンクしたITmediaの記事より、Core i7の一覧を拝借。

haswell-core-i7-tdp-itmedia.gif

今のところTDPは最高でも84Wとなっており、Sandy Bridge(第2世代Core~)以前なら普通に130Wとか行っていた性能でも二桁へ。しかしIvy Bridgeより多少高めか。

消費電力が下がったのみでは無く、発熱量も抑えられている為、OC(オーバークロック、動作周波数を上げて速度向上する設定変更)も温度管理はし易そう。私はやらないから知らないけれど。

CPUの温度が下がったという事はOC以外にCPU周辺のマザーボードなどへの熱の影響も抑えられる事になり、熱による動作不良や故障が減るかも知れず期待。

性能がアップし価格もアップ

ソースが2chなので何とも言えないけれど、Haswellは従来のCPU(おそらくIvy Bridge)と比較し10%くらい性能が上がったと噂されております。

上の一覧で性能を見ると確かにクロック周波数が全体的に上がっており、Core i7-4770Kでは通常3.5GHz、ターボブースト最大で3.9GHzと無改造で4GHzクラスの性能。i7-3770Kと同じような気もするけれど、グラフィック性能が上がっている、はず。

しかし価格も向上しております。

haswell-2013-06-02-night-sale-dospara.jpg

source:【レポート】ついに「Haswell」が発売 - 深夜販売に沸く秋葉原 | マイナビニュース

発売日なので高額は当然としても、それにしても高い。

円安の影響も有ると思われ、Ivy Bridge発売当初1万円台で販売していたクラスのCPUが余裕の2万円台へ。

ちなみにBOXはCPUクーラーがセットになった箱入り、Trayはバルクと思われCPU単品での価格設定。

当然ながらこれらが搭載されるPC本体価格にも影響する為、1世代前のIvy Bridge搭載PCより高額に。

デスクトップは対応電源が必要?

Haswellの省電力設定は電源ユニットも巻き添えに。元の記事はかなり専門的なのでここだけでもどうぞ。

Haswellの場合は、チップ全体の電圧と電力の制御を、従来より細かな粒度に分離して、それらを素早く切り替えることで、省電力状態を増やす。

そして、CPUコア以外の部分を、パワーゲートすることで、アイドル時の電力を減らしている。また、それに合わせて、CPUの省電力ステイトも、C6(パワーゲート)よりさらに下のステイト「C7/C8/C9/C10」が設けられた。例えば、C7は、CPUコアがオフで、ディスプレイがオンの時のモードとされている。

source:Intelの次世代主力CPU「Haswell」がついに明らかに

C6などに対応する為には、それ用に新たな電源ユニットが必要。

電源ユニットのメーカー各社から順次発売されているけれど、CPUとマザーボード、同時に電源も買い替えへ。しなければ突然シャットダウンなどの不具合が出るとの噂もございます。

しかしC6などを有効にしなければ良く、これも噂になるけれど、マザーボード製造メーカーはC6やC7をBIOS設定で標準オフにするだろうとの事。

要するに省電力にこだわらず、BIOS設定から変更出来るなら問題無し。Haswellの特徴を活かせないけれど、デスクトップPCで省電力を気にする人が居るのか疑問。 

USB3.0問題が解決していない?

春頃に噂されていた情報。

USB 3.0 problems for Intel's Haswell | Hardware.Info ※注:英語
http://uk.hardware.info/news/33716/usb-30-problems-for-intels-haswell

内容は、S3スリープ(CPU給電まで停止するスタンバイ状態)からの復帰時にUSB3.0接続している機器などを認識しないとか、フリーズしてしまうとの事。

大手メディアでこの問題は報じられておらず、この後4月頃に出ていた情報では、Haswellは6月に発売されるが、修正されたチップセット(マザーボード)が出る時期は7~8月頃との話。

不安なら人柱の皆様からの情報を、または6月発売のステッピング(リビジョン、バージョン)の在庫が無くなるまで待った方が良いかも知れない。

チップセットが8シリーズへ

ラストはマザーボード側のチップセットの従来との違い。

x79-z87-h87-b85-compare.jpg

source:深夜販売も実施、自作通りギッシリのお祭り騒ぎ

左端のX79はLGA2011の従来の上位製品で、インテル7シリーズのチップセット。右3つの8が付いているZ87、H87、B85の3種類が新製品の8シリーズ。

なぜX79を引き合いにしZ77(LGA1155)にしなかったのかは最上段のVGA出力をいきなり☓にしたかっただけちゃうんかと突っ込みたくなるけれどスルーし、特徴を見て行くと

  • 全シリーズで映像出力がマザーボード搭載
  • 全シリーズがPCI-Express 3.0に対応
  • SATA3端子が標準4~6本と多くなった

マザーボード上位機種のZ87になると、SATA2無しでSATA3が10本とかえらい事になっておりました。

Ivy Bridge時代のマザーボード、インテル6~7シリーズより機能や性能が上がっており、価格さえ見合うなら今後はHaswell+8シリーズでしょうな。

 

秋葉原の祭り騒ぎとBTO PCへの新CPU搭載ニュース

既に終わっているけれど、祭りの様子はこちら。

予想以上に盛り上がったらしく、人数も想像以上と言われているものの、Ivy~やSandy~当時ほどでは無しとの事。便乗セールの特価品目当てが多かったご様子。

原因はCPU価格が高額、そしてIvy~でやらかしたダブルグリスバーガー仕様(CPU内部が溶接ではなく溶剤、グリス入り)、Sandy~発売後のチップセット不具合なども影響しているのでしょう。自作PCやマニア向けCPUが下火という事も考えられますな。

当サイトはBTOパソコン.jpなので、BTOパソコンの新製品も一応紹介。

ドスパラがやたら多く見えるけれど、ゲーム違いで35機種、ベースは7種類となっており上手い煽り。

いずれのメーカーもデスクトップPCとノートで発売しており、話題作りにはちょうど良かったのでしょう。

ちなみにHaswellの発売は6月2日の0時解禁となっているものの、発表は6月4日と前後しており、インテルからの公式発表は本日なので、更に詳しく正確な情報はGoogle先生へ問合せてみましょう。

6月4日は台湾で開催のPC関連お披露目会、COMPUTEX TAIPEI 2013に合わせたのでしょうな。なぜ2日に発売したのか不明。

 

高性能かつ高額化し続けるWindowsパソコン(まとめ)

性能アップや省電力化は良い事と思うけれど、デスクトップPCでは省電力の恩恵や意味が薄く、性能もこれ以上アップしてどうするのかと疑問に思う現状。

円安の影響やWindows 8のタッチパネルのせいで特にノートPCで価格は上昇しており、俗にいうPC離れへ繋がっており自爆しているようなもの。

新しい物好き、インテル信者のマニアならHaswell発売のご祝儀販売へ飛び付いても良いと思うけれど、今PCを買うタイミングでは無いなら3ヶ月くらい待ち情報を集めてみましょう。

USB3.0問題やHaswellの省電力対応電源ユニットの値下がり以外、CPUの中身や新チップセットでトラブルが出ないか心配。


以上。いつも通り泥酔しつつ調べながら書いた為、誤り有れば btopc.com@gmai.com まで突っ込みのお便りを。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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