高性能ではBTOパソコンが自作PCより高額になる例

2011年2月17日

インテルの最高性能CPU、Core i7 990X ExtremeEditionが発売間近。

2011年2月中旬現在、LGA1156(新Core iシリーズ、SandyBridge)のリコールが有り、該当者には失礼ながら良いタイミングのリリース。ドスパラが最速でプレスリリースを流しており、残念ながら宣伝では無くBTOが(自作より)高くなる例として御紹介致しましょう。

高性能PCはBTOパソコンが自作より高額

匿名掲示板やクチコミ、質問板などで自作は高くBTOパソコンは安いと書かれている事が良く有りますが一概には言えず。

宣伝では無いと書きましたが、かと言ってドスパラが嫌いなわけでもございません。マウスコンピューターやパソコン工房などが早ければそちらがネタになっていたでしょう。

ドスパラのゲームPCな新製品、ガレリアのメイルシュトローム。メイル~はケースの名前から取っているのでしょうな。

左の 0.0万 は価格コムを適当に見て来た最安に近い価格。マウスとキーボードは単品で同程度の物を買えばこのくらいだろうという推定にて。その他、送料を考慮し百円単位を微妙に切り上げております。

Prime Galleria ZX-E Maelstrom(標準構成:約28万円)

  • 1.3万:O/S:Windows7 Professional 64bit
  • 9.7万:CPU:インテル Core i7-990X EE
  • 1.7万:M/B:AsRock X58 Extreme 3
  • 1.1万:RAM:4GBx3(PC3-10600※PC3-8500動作)
  • 4.8万:VGA:GTX580-1536MB
  • 2.2万:SSD:Crucial 128GB SSD SATA3接続
  • 0.7万:HDD:2TB HDD SATA3接続
  • 1.2万:ODD:読み書き対応Blu-rayドライブ
  • 0.2万:C/R:12in1カードリーダー
  • 1.4万:CAS:IN WIN Maelstrom ブラック (ATX フルタワー)
  • 1.2万:PSU:750W(DELTA ELECTRONICS/80PLUS)
  • 0.2万:K/B:日本語キーボード
  • 0.2万:MOU:レーザーマウス

総額は約25万9千円。ドスパラPCとの差額は約2万円くらい。もっと差が付くかと想像していましたが中々頑張っておられます。

しかし上記に3年保証(2年追加)を付けると10%加算になり30万8千円。単品総額との差額は約5万円にもなります。ちなみに上の構成では長期保証は、他社と比較しドスパラが最も高額。

1年保証なら2万、3年では5万円の差。

これを前提にBTOパソコンと自作、おまけにショップブランドのリスクを各5つ書き出して行きます。普段は良し悪しをバランス取りますが今回は不利な事のみ。

 

BTOパソコンが不利になる後々の事

私が当ブログでBTOを勧めており、要点は似たような物ばかりになりますが、強引に5つ挙げると。

  1. 利益「率」計算の為12~17万円に境界
  2. 保証切れ後は特にCPUとグラボ修理が高額
  3. 経年により有料修理の価値が無くなる
  4. 修理の待ち時間が自力修理と比較し長い
  5. 自力の修理はメーカー修理不可の可能性 

利益「率」計算の為12~17万円に境界

自作代行やショップでは1台の組立に1万円や2万円を乗せる計算も有るようですが、BTOメーカーではほぼ全てのメーカーで利益額では無く率で計算。具体的には知りませんが、安いPCなら10~20%くらい、高性能では一桁%も有ると推測。

昨年の秋頃から見るに12~17万円辺りに境界が有り、簡単にいうと12万円を切る本体価格なら自作より安く付く事が多くなります。

保証切れ後は特にCPUとグラボ修理が高額

パーツ毎に現在の価格を書きましたが、修理用のパーツは他社と競合する必要が無く、安く売る理由も無いわけで、1年1ヶ月後にCPUが故障すると10万円以上、グラボのみ故障でも5万円以上請求されても不自然では無く。

その時に安い上位互換パーツと交換しろと思われるやも知れませんが、購入当時の仕様と変わってしまう為、保守を考えると難しいでしょう。各社が実際どうしているかは不明。

経年により有料修理の価値が無くなる

上に続きますが、5年後にGTX580に5万も出す価値が有るかと言えば無し。2万円でも勿体無い程パソコンは進化しています。

修理の待ち時間が自力修理と比較し長い

行って帰って最低3日、修理以外も色々と含めると最速でも7日、見積や問合せが発生すると2週間以上の待ち時間は普通。

詳しくは以前書いたパソコンのメーカー修理依頼にて、メーカーの修理工場で何が起こっているか例としてどうぞ。

自力の修理はメーカー修理不可の可能性

2年目にグラボが故障し、その時の最新で安いグラボへ自力交換したとします。

  1. (何もしていないのに)マザーが故障してしまった
  2. 購入したPCメーカーへ修理に出す
  3. 改造しているので受付出来ません

HDDやDVDドライブを変えたくらいではスルーしてくれるやも知れませんが、マザーや電源のように直接他の仕様パーツと関わる物は受けてくれない可能性大。故障し交換してもそのパーツは保管しておきましょう。

以上より長期保証を勧めるわけですが、高額な本体価格が更に高くなります。

 

自作すると不利になる様々な事

では自作するとどうなのか。BTOとは関係無いため簡単に行きます。

  1. 自己責任な高額パーツの取付けリスク
  2. BTOメーカーの大量仕入による恩恵が無い
  3. 予備パーツが無ければ修理不能も有り
  4. 故障パーツの特定困難や原因不明も有る
  5. パソコン係数上昇によるオタク化の弊害

私が以前、冗談のようにワークステーションをBTOと自作で比較しブログ書く用PCに使おうとしていましたが、CPUが2個とマザーの3点セットで10万円。ドスパラ構成ならCPUとマザーで12万円の接続を自力でやる事になるリスク。

BTOメーカーに限らず、大量生産しているならバルクやOEM品を安く買っており、自作ではパーツは選べるもののその恩恵が受けられず。有るとしても保証や修理の依頼先に難が有るなど。

3は短期間で自作していないなら故障特定の為のパーツを所有しておらず、使える物は電源ユニットくらいになります。

4の故障の特定はメーカーのように検査機器やツールが有るわけでも無く、メモリ以外は原因不明も有り得ます。私の先代PC(Pen4機)は、不具合箇所が未だにマザーかグラボか不明。

5は楽しんで金を突っ込めるなら結構ですが、一般的な趣味や交友に使う予算をパソコンに突っ込み始めてしまう罠。素人(普通の人)にはお勧めしません。ちなみに私は普通です。

 

ショップブランドの不安要素

目安として個人的に、サイコム未満の規模で趣味を超えるショップのカスタマイズやオーダーメイドPC。

長期保証が有るならショップブランドも大有りですが、自分で修理出来ないならという条件で私が主観で個人的に勧めたくない理由。

  1. 少人数で運営しており経年で無理が出て来る
  2. 初心者には不可能に近いカスタマイズと罠
  3. 修理用に限らずパーツの在庫で金が回らなくなる
  4. 倒産すると救われず、自作パソコンに変身
  5. 作業内容にバラつきが有る(らしい)

1年目でPC1000台を売り、2年目に1500台、3年目に2500台を売ったとすると、3年間で約5000台分のユーザが居る事になり、長期保証加入率が50%とすると2500台は故障の際は修理が来る可能性大。リアルな販売数とは別な為、小規模ショップの延長保証は無理が出てきます。

カスタマイズは大量のパーツから選定する時点で初心者には不可能。更に、サイコムでさえメモリ無し構成など普通に選べてしまう為、パソコンがどのようにして動くか知らなければ間違えて購入する事も有るでしょう。

3は1と同様にショップ側の事ですが、毎回ツクモやソフマップへ修理用パーツを買出しに行くわけにも行かず、1のように修理依頼の可能性が有る台数が増えるに比例しパーツの在庫は避けられず。現金が少なくなり、物と化した資産もPCパーツでは急速に価値が落ち数年でゴミになり利益を食い始めます。

4、ツクモやフロンティアのような規模ならヤマダ電機が買ってくれるやも知れませんが、個人経営に近いショップを1~3のリスクを考えてまで買ってくれる企業は少ないと予想し、倒産したと同時に5番、所有PCが普通の自作機になりましょう。

 

(高性能+値下がり)x待ち=正解?

パソコンは待てば待つほど高性能で安くなります。

AMDのBulldozerはCore i7 990XEEの1.5倍のスコア

噂のレベルですが、2/12の上田新聞殿の記事によるとBulldozerは。 

17000というスコアはCore i7 990Xの約1.5倍、Core i7-2600Kの約1.8倍、X6 1090Tの約3倍となります。

今年の下半期に発売されるかも知れないとの噂が有ります。

Intelは年末にWS用の後継、来年はIvyBridge

インテルのロードマップというやつで、今後の予定が書かれております。画像がでか過ぎるので、PCwatchの後藤氏の記事より初めの画像をどうぞ。

NVIDIAのTegra2後継は3年で100倍の性能へ

パソコンというよりタブレットやスマートフォンの話ですが、NVIDIAのARM系プロセッサの情報。Engadgetは2/15のニュースより。

来年はさらに倍 ( Tegra 2 比 10倍) の " Wayne " が、2013年には50倍の " Logan "、2014年には100倍に迫る " Stark " が控えています。

現在の性能はどうなのかという疑問も有りますが、モバイル端末にしては高性能。パソコンと比較する物では無いでしょうな。

 

高性能ではBTOパソコンが自作PCより高額(まとめ)

久々のパソコン買うな買うな記事でしたが、色々なパターンを否定しまくる内容はやっていなかったと思いやらかしてみました。

何が言いたいかは、BTOの方が高くなれど故障して当然なパソコンという物を使いセルフリペア出来ない(しない)なら、メーカーで買った方が安心という事です。

ファミレスで食事をするか、自分で調理するかのようなものでしょう。味=パソコンの用途、になる為でどちらも同じです。

リンク用ソース

コメント(6)

>Core i7 990X ExtremeEditionが発売間近
980~960が価格改定で下がって950がなくなるみたいですね。
6シリーズがあの有様なので1366が盛り返すかもしれない。いや、無い無いw

>ドスパラのゲームPCな新製品、ガレリアのメイルシュトローム
ナニそのグリプス戦役のクライマックス。いや、なんでもないです。

>Prime Galleria ZX-E Maelstrom(標準構成:約28万円)
ドスパラはミドルレンジだけじゃなくて上位機種もDELTAの電源なんですね。
Antec製電源の中身作ってたりしますし、きっと安定してるのでしょう。

>1年保証なら2万、3年では5万円の差
保証が絡むと比べるのはややこしいですね。
BTOの延長保証に対して、自作側はパーツ単体のメーカ保証でユーザー自身が対応すると考えると、モノによって1年~永久保証まで様々であるという。

>修理以外も色々と含めると最速でも7日
Sycomは修理も原則7日納期を守るそうな

>マザーや電源のように直接他の仕様パーツと関わる物は受けてくれない可能性
Sycomは増設パーツつけたままでも原則OKだそうな

>自作すると不利になる様々な事
強いて加えるなら、GTXあたりを付ける構成だと、冷却や電源のことまで真面目に考えて組まないと数日で逝くことすらあるので、そこを自分で見積もれないならやはり自作は危険でしょうね。

>AMDのBulldozerはCore i7 990XEEの1.5倍のスコア
いや、ほんとにスゴイわけなんですが大丈夫なのだろうか?
ちょっとハードル上げ過ぎじゃないかw

>Intelは年末にWS用の後継、来年はIvyBridge
今、現行機用のマザーが無いけどなw

>NVIDIAのTegra2後継は3年で100倍の性能へ
NVIDIAなら仕方ない。なんせ私の大好きなNVIDIAだからな。
またはじまったよ。いつものブラフが…的に考えてw

こんなニュースがありました。
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0010/id=14338/

富士通は、インテル新型CPU「Sandy Bridge」向けチップセット「Intel 6シリーズチップセット」の不具合の影響を受けて出荷を停止していたデスクトップパソコンとノートパソコンの提供を、2月18日から再開すると発表した。
提供が再開される製品では、
・不具合のあるSATAポート2または4に接続していたDVDドライブもしくはBlu-rayディスクドライブを不具合の影響を受けないSATAポート1に接続。
・不具合の修正をした「Intel 6シリーズチップセット」に変更
のいずれかの対策が施されている。

ということは、不具合の修正をしていない機種に当たる可能性があるってことですよね。
可動に問題ないとしても、いい気分はしませんよね!?


>TakaQさん

>ナニそのグリプス戦役のクライマックス。
コロニーレーザーを奪取するためグリプス2を渦のように取り囲み…同じことを思い浮かべました。先を越されてちょっと悔しいw(何が!?)

>故障の特定はメーカーのように検査機器やツールが有るわけでも無く、

エアリアという会社から「マザーボード診断」のカード(PCIスロットに
挿すPOSTカード)が出ているので、買ってみました。異常があると「POSTのナンバー?」が表示されるものです。AMI・AWARD・Pennixそれぞれにビープ音とコードとその説明が詳細に記されています。
 HDDは各社HPから診断ツールがダウンロードできるので、CDに焼いています。HGSTはよそのメーカーのディスクでも診断できますし、原因もかなり
細かく分類できるのでいいのでは?

 昔は自作やショップ系のPCは全く考えられなかったのですが、上記のカードが使えると信じて、去年自作してみました。ただし、使ったことはありません。本当に使えるのかも疑問です(笑)。だれか、このカード実際に
使ったことある人いるのでしょうか?

「電源」はPC専用のテスターを買いました。わざわざジャンク品を買って、
テストなどしてみました。こちらは使えます(笑)

>富士通
増設不能の一体型やノートPCなら対策品も非対策品も同じでしょう。
その点をメ-カーとしてきっちり告知して販売するなら問題ないと思います。
どうしても対策品が良いという人は、全品対策品に切り替わるまで待てばいいだけですからね。
未対策品を明示して安くしてくれるなら、それが一番ありがたいかもしれませんね。

自作は好きな製品の組み合わせで自作を出来るのが最大の利点です。
保証がしっかり付いてる製品を買うか、保証がなくても安い製品を買うか、
人によって違うので保証関係は人其々かな。
自作はパーツの故障の修理以外は自己責任、それに尽きます。

>2011年2月中旬現在、LGA1156(新Core iシリーズ、SandyBridge)のリコール
細かいことですけれど、SandyBridgeはLGA1155です

>Prime Galleria ZX-E Maelstrom
ゲーム向けなのに、何故かデフォルトではキーボード・マウスはノーマルなのですね。始めからゲーム向けモデルにしておけば良いのに、と思います

>BulldozerはCore i7 990XEEの1.5倍のスコア
試しに私のCore i5-750(2.66GHz定格。ターボブーストはOFF)にて計測したところ、スコアは4,776でした。つまりブルドーザーはCore i5-750の約4倍のスコア
だがちょっと待って欲しい。考えてみてくれ。Core i5-2500Kのスコアが6,761に対し、2600Kのスコアが9,287というのは、差がありすぎておかしいのではないかと


自作はもう97%くらいは趣味の世界ですね
初期費用だけでなく運用費用も考えると、トータルコストでは完成品を買った方が安いですから

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

期間限定の特集など


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。