Core i7 3930K搭載BTOパソコンで特徴と価格を比較

2011年11月16日

インテルの新CPU、SandyBridge-Eが2011年11月14日発売。

SandyBridge-Eは開発コードネーム、i7-3930Kはその中の一つ。ソケットがLGA2011という大きめな物になり、チップセットはインテル7シリーズへ。CPUのみで約5~9万円という高級品かつ高性能。

BTOメーカー別で解説を入れつつ特徴も見て参りましょう。

新発売のSandyBridge-Eは i7-3930K と i7-3960XEE

先にCPU単品販売の現地ニュース速報をアスキーより拝借。

Core i7-3930Kはアキバで瞬殺 Sandy Bridge-E販売初日レポート
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/065/65794/

発売日時は正確には11月14日の17時からのようで、既に行列が出来ていたとか。何か怖いので行列写真は見なかった事にし、販売開始直後のCPU単品の価格を拝見。

全部引くと見づらいので平均。

  • Core i7 3960XEE・・86,920円(6店舗平均)
  • Core i7 3930K・・48,153(4店舗平均)

上位は999ドルと予想し日本に入ると10万円前後と思っておりましたが円高の影響か、インテルが値下げしたか。公式には未だ掲載が無く現在は仕入価格が不明。

性能を比較すると。

  • Core i7-3960X・・3.3-3.9GHz、6コア/12スレ、15MB、TDP130W
  • Core i7-3930K・・3.2-3.8GHz、6コア/12スレ、12MB、TDP130W

違いは動作クロックがそれぞれ0.1GHz(100MHz)、キャッシュが3MB違うようで他は同じ。これのどこに5万円差の価値が有るかは普通の人には解らないでしょう。私も解らない。

先日発売されたSandyBridgeのi7-2600(K)と2700Kのように3千円差で0.1GHzの違いならまだ良いと思うけれど、インテル代やエクストリームブランド代でしょうか。

今回見て行くCPUはi7-3930K搭載のBTOパソコン。

i7-3960XEEの「EE」はExtreme Editionを略しており、インテルCPUの最上位クラスを示す名前。どう見てもセレブかオタクかオーバークロック遊び用なのでスルーし、価格の現実的な3930Kにて。

ここを読んでいる人で買う人間が居ると思えないので一覧にはせず、BTOメーカーの知名度の高い順に参ります。

 

Core i7 3930K搭載BTOパソコンで特徴と価格を比較

先に共通するパーツなどの価格を目安として。

  • CPU:インテル Core i7 3930K・・約48千円
  • OS:Windows7 HomePremium 32/64bit・・約13千円
  • ケース+電源:10~15千円くらい

CPUは単品もバルク状態(クーラー無しで販売)されているらしくBTOメーカーの仕入れも同程度として。

OSはOEMと思われるマウスとフロンティ以外はDSP版なのでツクモやクレバリーの価格を参考に。サイコムは全機種で標準がOS無しなので例外。

ケースと電源もオリジナルやOEMが多く安物。しかしミドルタワーとグラボ付構成の為、それなりに高めとし約1~1.5万円。これもサイコムは市販品やその型番違いのOEM電源と思われ例外。

自作PCと比較する場合は、CPU+OS+電源+ケースの小計61~66千円程度を目安にすると良さそうです。ちなみにマザーは25~40千円くらい。

何故自作と比較するかは、このクラスの性能と価格になるとBTOパソコンの方が自作より安く無い事が多い為。やりたいなら自分で組み立てる手も有りとして。

カードリーダーやキーボードの有無などまで入れてしまうと細かくなり過ぎ見づらい為、ここからはメーカー別で

  • マザーボード(以下、マザー)
  • ビデオカード(以下、グラボ)
  • メモリ ※4(クアッド)チャネル、転送速度も注目
  • ストレージ

これら4種類のみで7ブランドを見て行きます。

ドスパラ

Prime Galleria XT-e(標準構成:約15万・・149,980円)

  • マザー:不明(X79チップセット)
  • グラボ:GeForce GTX 560 Ti(1GB)
  • メモリ:8GB DDR3 SDRAM(PC3-10600/2GBx4)
  • ストレージ:1TB SATA3 HDD

普通のハイスペックな構成では有るものの、CPUと比較しグラボがやや下のクラス。メモリも特に盛ってはおらず普通に8GB。

発売済の機種では最も高く約15万円。ドスパラで注意する事は保証の延長料がDELLに次ぐと思われる高額さで、この機種の場合は10%になるのでプラス15千円となり16.5万円になる計算。

メモリやグラボはBTOなのだからカスタマイズしろという事なのでしょう。これはドスパラに限らず、標準構成はどこも押さえ気味。サイコムなどを除き性能アップのカスタマイズは普通、下げるカスタマイズは滅多にございません。

マウスコンピューター

Lm-i910S(標準構成:約12万・・119,700円)

  • マザー:不明(X79チップセット)
  • グラボ:GeForce GTX 550 Ti(1GB)
  • メモリ:8GB DDR3 SDRAM(PC3-10600/2GBx4)
  • ストレージ:500GB SATA3 HDD

ドスパラより安い理由は、まずはケースがマイクロATX(ミニタワー)の為。ミドルタワーは約13万円でグラボ性能が上がるなど有るけれど最安を基準としておりこれで。

グラボ性能もドスパラより1~2ランク下がりGTX550 Tiへ。HDDも半分の500GBに削られておりますが、ゲームをせず500GB以上使わないなら大差無し。

マウスは延長保証が一律7350円の為、12万円では6%くらいの計算。ドスパラやフロンティアよりは安いけれど5%でやってくれるメーカーよりは高め。

ユニットコム(パソコン工房、faith、TWOTOP)

MD7200iCi7G TYPE-SRX(標準構成:約13万・・129,980円)

  • マザー:MSI X79A-SD40
  • グラボ:GeForce GTX 560(1GB)
  • メモリ:8GB DDR3 SDRAM(速度不明/2GBx4)
  • ストレージ:500GB SATA2 HDD

パソコン工房はノートやネットトップを除くほぼ全機種でマザーの写真と型番が掲載されており、今回のX79でもMSIを採用。型番検索すると~SD45が出る為、~SD40はOEMでしょうな。

表記が無いので速度不明とはしているもののメモリはおそらくPC3-10600でしょう。マウスよりケースが大きくグラボが少し上の性能。価格は約13万としておりますが、期間限定と書かれており通常は約13.5万円。しかし何か理由を付けて継続すると予想。

ドスパラの延長保証改悪以降、私が他人に勧めているBTOメーカーがパソコン工房で、その理由は単純に延長保証の安さ。しかし高性能PC、129.980円は5%なので約6500円となり、マウスとそう変わりませんな。

フロンティア

FRGZWG56A5/D(標準構成:約14.5万・・144,800円)

  • マザー:不明(X79チップセット)
  • グラボ:GeForce GTX 560(1GB)
  • メモリ:12GB DDR3 SDRAM(PC3-12800/4GBx3)
  • ストレージ:1.5TB SATA2 HDD

またもやぼったくり、かと思いきやドスパラに近い価格。構成パーツの性能も低いわけでは無く、他社と競合出来る物となっているように見えます。

しかしフロンティア、やはり意味が解らない所はせっかくメモリを10600より速い12800にしているものの何故かメモリ3枚。ミスプリントかと思いきやカスタマイズページでも確認。市販価格約1700円をケチってまで3枚にする意味が不明。

ちなみに発売直後から納期未定の売り切れ状態。延長保証は3年で一律9,450円とやや高め。ぼったくりでは無いとしても特長らしき物は見当たらず。 

クレバリー

Standard MiniTower HE9(標準構成:約12万・・119,800円)

  • マザー:ASRock X79 Extreme4-M
  • グラボ:GeForce 210(512MB)
  • メモリ:8GB DDR3 SDRAM(PC3-10600/2GBx4)
  • ストレージ:500GB SATA3 HDD

個人的に期待していたクレバリーは、15日現在カスタマイズページが無く、納期も11月中旬の表示で放置されている御様子。仕様詳細は載っているので引いて来るとマザー以外は判らず、構成から見てもやはり高め。

上の一覧では何も伝わらないのでコメントは断念。保証はパソコン工房と同じく5%で劣化も無くなっているので、カスタマイズで若干こだわるならクレバリーも有りでしょう。量産系と比較しやや高額な原因は販売量による仕入量の問題と思われます。

サイコム

Radiant Aqua-Master X79(標準構成:約13万・・129,800円)

  • マザー:ASRock X79 Extreme4-M
  • グラボ:GeForce 210(512MB)
  • メモリ:4GB DDR3 SDRAM(PC3-10600/2GBx2)
  • ストレージ:Seagate ST3250312AS250GB SATA3 HDD)

これを見てサイコム高いと思ったならその通り。約13万円と安くは無く、更にサイコムは標準でOSが無し。付けると13千円加算として14.3万円。そして明らかにバランスがおかしく、グラボは付けただけ、メモリとHDDはそのままでは買えない程の小容量。メモリは枚数もおかしい。

という見方は標準構成で比較している為で、サイコムで購入するような変態(私含む)は、上記の構成からグラボはカスタマイズ、メモリは「無し」で大きめな値引き狙い、HDDは普通持っているから要らないだろう、という考え方。PC買い替えならOSも使い回し。

量産系BTOと比較すると安くは無いけれど、カスタマイズ差額の安さやサイコムの中の人によるパーツ提案が好きならという事で、その価値が解らないなら初めから選択肢から外しましょう。

番外:エプソンダイレクト

Endeavor Pro7000後継(仮)(予定価格:約28万円)

  • マザー:不明(X79チップセット)
  • グラボ:Radeon HD 6450(512MB)
  • メモリ:8GB DDR3 SDRAM(PC3-12800/2GBx4)
  • ストレージ:500GB SATA3 HDD

コーヒーが余裕で鼻から出そうな価格。エプダイ代としてニッケー信者やエプダイファンが10万円以上寄付する物なのでしょう。予価とは言えこの価格はぼったくり過ぎ。

面白かった為に入れたのみで深い意味はございません。他のBTOメーカーが安過ぎるのでは無くエプダイが高過ぎ。


以上。DELL、HPは発売無し。ツクモは3930K搭載が無し。

ぼったくりなエプダイと変態なサイコム以外はどこも大した差は無く、見るとするならこの辺りでしょう。

  • ゲームをするか否かでグラボ性能を確認する程度
  • Win7 HomePremiumは64bit版でもメモリ認識は最大16GB
  • 延長保証の有無と価格、送料などを含めた見積もり総額

元からこのCPUはXeon(ワークステーションやサーバー)系のSandyBridge版と言われており、普通にゲームをしたりパソコンを使うなら普通のSandyBridge(CPUのプロセッサナンバー4桁が2000番台)で良く、来年まで待つならIvyBridge(春頃の発売予定)でしょうな。

私はオーバースペックしなければ安心出来ない正確なので、買い替えが1年遅れたならX79にしていたかも知れないけれど、普通に考えてCPU代に5万円はマニア過ぎて手が出ない。9万円は何か良く解らないけれど謝ってしまうレベル。

 

3930K搭載BTOパソコンで特徴と価格を比較まとめ

本気で手を出そうとしている人が100人中1人くらいは居ると思うので、BTOメーカー別に一行ずつで分けると。

  • ドスパラ・・年中無料な送料以外の特長が無くなってしまった
  • マウス・・本体やモニタは安くとも送料が高い(各3150円)注意
  • PC工房系・・2011年現在は最も無難。近くに店が有るなら推奨
  • フロンティア・・昔からの神代信者やヤマダ電機が好きならどうぞ
  • クレバリー・・カスタマイズページを見て判断出来るなら選択肢へ
  • サイコム・・自作する金は有るけれど時間が無いなら。保証安め
  • エプダイ・・司馬懿仲達「まて、これは孔明の罠かも知れない」

若干の意味不明失礼。

CPUの特長を箇条書くと。

  • 6コア/12スレ/12~15MB・・LGA1366のi7-990XEEより安く高性能
  • メモリが標準4ch・・理論値で2chの約2.4倍、3chの約2倍の速度
  • メモリクロック1600MHz対応・・オーバークロックせずPC3-12800が有効
  • PCI-Express3.0対応・・マザーボードによる
  • CPUにGPU非内蔵・・グラボ必須(無ければ映像出力不可)
  • USB3.0は今まで通り・・ネイティブサポートは今回も無し
  • LGA2011・・すごく、大きいです

興味が無く書いていてあまりにも面白くないのでふざけておりますが、本気でSandy Bridge-Eの特長を知りたいならPC Watchが変態行為をしているのでどうぞ。

上の箇条書きはこちらを参考に書いております。

【PC Watch】 ハイエンド「Core i7-3960X Extreme Edition」を検証
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20111114_490745.html

ベンチマークの比較は3930Kでは無く3960X。 Bulldozerェ・・・ 

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

お知らせ


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。