80PLUS認証電源の種類と電気代比較と寿命について

2018年7月26日

80PLUS認証電源ユニット。

について書いた記事は2009年1月なので10年くらい前となっており、当時はまだ無かったプラチナとチタニウムが追加されているので改めて80PLUSとは何なのかを解説してみようかと。

数字多めなので勝手にグラフ化して参ります。

 

80PLUSランクの種類&普及率累計と現行

公式より、2019年当時より2種類増えて現在は6つ。

80PLUSの種類と負荷別の変換効率

source:CLEAResult Plug Load Solutions

チタニウムからは10%も追加されているようで。

左の縦並びが80PLUSのランク、上の横並びが負荷率となっており、ランクが上がる=行が下になるほど変換効率が厳しくなる仕組。これらの%を最低ラインとして各負荷率で変換効率を超えなければならない。

変換効率とは、コンセントに来ている交流を直流へ変換する際に何%維持できるかを表しており、負荷率はパソコンが必要とする電圧に対して電源ユニットにかかる電圧の割合。

具体的には、仮に600Wの電源ユニット、最大300Wの消費電力のパソコンがあるとして、PC側が最大の300Wで動くならば電源には50%の負荷がかかっていることになるので50%の列を見るとOKな感じ。

グラフ化。範囲は70~100%。

80PLUSの種類と負荷別の変換効率グラフ

どの%が重要かは50%から下でしょうな。

600W電源に対して600Wの消費電力なパソコンを使う人はまず居ない。ドスパラ的な計算方法による電源容量選びは最大消費電力x2なので、それに沿うとマックス50%。

無印の80PLUSでさえ80%の変換効率であり、昔の電源ユニットと比較するとこの時点でかなり良くなっていると聞いた記憶がございます。

大昔はこのような基準がなかったため、変換効率のしょぼい、経年劣化ですぐポシャってしまうモノもあったとBTOメーカーの技術課の人から聞いた。

公式に各メーカーの80PLUSのランクを取得した電源の数があったのでメーカーで分けず合計で80PLUSランクの割合をグラフ化。

80PLUSのランク別普及率(公式累計)

最多はブロンズ、次いでGOLD、の後にStandardとした無印。

現在はどうなのか、価格コムでランク別に抽出しつつ更に価格が付いているモノ=現行品としてカウントした割合がこちら。

80PLUSのランク別普及率(価格コム現行品)

source:価格.com - 電源ユニット スペック検索

圧倒的GOLD、次いでブロンズ、に迫る勢いでプラチナも多い。

両者の割合の比較グラフ。

80PLUSのランク別普及率の累計と現在の比較

こうして見ると昔は今よりSILVER以下が多かったけれど、現在はGOLD以上が伸びており、電源ユニットの中身が進化したのか、メーカーの技術が上がったのか、もしくは80PLUS認証するための価格が安くなったのか。

昔は高かったらしい。今は知らない。

ちなみに価格コムで価格のある電源ユニットの数はこれを書いている現在360種類。対して80PLUS電源の合計は334なので80PLUS率は92.8%という高い認証。80PLUSではない電源探す方が難しい状態。

 

80PLUS認証の違いによる電気代比較

面白いデータがあったので参考に。ドスパラは平気でドメイン放棄したりリダイレクトしなかったりするのでリンクしない。

80PLUSランク別の消費電力リスト

source:https://www.dospara.co.jp/monotech/monolabo/4950.html

わかりにくいのでグラフ化。

80PLUSランク別の消費電力グラフ

ワット数も入れたけれど関係ございません。Wは定格なので、最大でここまでは随時出力できるという目安であり消費電力とは別。

ランク別の違いで見るとStandardが最も電気を食っており、特に高負荷になるほど違いが大きめ。個人的にはこの現象はStandardとして選ばれた650WがKEIANブランドの製品だからだと見ておりクソ電源なのだろうと憶測しております。

というわけでKEIANは無視してBRONZE以上のみ見ると、80PLUSのランクが違うから消費電力も違うとは一概には言えず、しかし高負荷になるほどランクの高いモノの方が低消費電力な傾向。

この数値はBluetoothワットチェッカーのREX-BTWATTCH1で計測されているため、コンセントに取り付けて計測するタイプであり、直流に変換される前の段階なのでグラフのようにわずかな変化があるのでしょう。

80PLUS認証アリなら80%は保証されており、かと言えども80%を超える部分は2割しかないのだからランクが上になるに比例し変換効率による差は狭まるという。

 

80PLUSと電源ユニットの寿命の関係は?

関係はございません。

80PLUSは設計や製造時の変換効率を表しているわけで、品質や寿命がどうなるかは別の話。

寿命に関係する個人的な重要度。関係あると思う項目は◯、無ければX。

  • X 80PLUS
  • △ 長期保証
  • △ 価格
  • ◯ メーカー
  • ◎ 機種

長期保証=メーカー側に故障しない自信がある=品質が良い、とも考えられるものの、だいたい自作PCユーザが4年も使った電源を手間のかかる修理依頼するかであり、しない人が多いからメーカーも適当に5年保証とか、メモリは永久保証などと言っているのでは。

価格はメーカー側の言い値であり、私が購入する電源は常に5千円以下なものの故障したことはございません。だいたい5年くらいは使えており、故障する前に交換するともいう。

メーカーは上で叩きまくったように個人的にはKEIAN(慶安)の電源だけは避けるようにしております。最近はもう電源取り扱っていないようで納得。KEIANが悪いというより中国から仕入れていた電源にクソが多かった。

では2chで有名なSeasonicなら良いかと言えばこれまた別の話で、私はメーカーの修理工場でSeasonicの電源、コンデンサが爆発する瞬間を生で体験したことがございます。

というわけで、故障しやすい電源は型番により違うもので、メーカー別でもある程度は品質が違い、どれが良いかは価格や保証期間や80PLUSで判別できるものではございません。

高価な電源の方がより良いパーツを使っているとは言えるものの、費用対効果に疑問を感じるニプロンの業務用電源ユニットは超高品質かといえばその通りだけれども、やはり故障する時はする。

強引に80PLUSと故障を関連付けるならば、電源ユニットは経年劣化で変換効率は落ちるとするならば、よりランクの高い電源の方が良いかも知れない程度で普通の人は気にしなくてよろしいかと。

80PLUSやランクから選ぶのではなく、コスパ良く気に入った電源やパソコン本体の電源が80PLUSの何なのか、程度のオマケで良いでしょう。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(2)

80PLUSは指標としては解りやすいですが、私は最大Wと常時Wを確認します。
パッケージに書いてないことが多くメーカーHPにだけ記載があったりするので、ちょっと見つけにくいんですよね。
あと80PLUSの数値は200V入力の数値なので、日本の100Vでは効率が落ちます。
製品によって多少の違いがあるとは思いますが10%弱は落ちるかと。

PCの電源は急激な負荷の上昇に見舞われ続けるので、余裕はあった方が良いと思います。

以上の2点から、電源は大は小を兼ねる的な考えで選んでます。
あまり交換機会の無いパーツなので、多少は奮発してもいいかと思ってしまうのですが、恐らく少数派の考えです。

>80PLUSランク
ものすごく大雑把に言うと「電源ユニット自体が消費する電力がどれだけ小さいか」の指標だと思えば良いですね。同時に変換効率が良いと、電源ユニットの発熱も減ります。

例:負荷50%時に150Wのパーツで構成されたPC

80Plus Standardの消費電力:188W
80Plus SILVERの消費電力:171W
80Plus Titaniumの消費電力:160W

>ドスパラ的な計算方法による電源容量選びは最大消費電力x2
経年劣化で出力が低下することを考えると、長く使うなら少し多めの容量を買うのはアリですね。最大消費電力200Wの構成なら500~550Wでも良さ気。

>80PLUSランクの割合
現在だとStandard取得モデルはほとんど見かけなくなりましたが、まだ新製品として販売を続けるメーカは存在するのでしょうかね。

>私が購入する電源は常に5千円以下なものの故障したことはございません
パワーグリッターで2つハズレを引いたのは良い思い出。

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昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

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※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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