クレバーコンピューターのBTOパソコン販売を勝手に評価

2012年4月13日

RAID標準搭載らしいクレバーコンピューター。

メールにてネタにして欲しいとのリクエスト。「真のBTOマシンの咆哮が聞こえる」というフレーズが凄すぎて印象に残っているとの事で、クレバーコンピューターの通販サイトを見る限りで感想文を書いて参ります。

この通販サイトは今まで知らず、もちろん私とは全くの無関係。

※校了後追記:やや暴れ気味の作文になった為、その手の文章が嫌いならスルー推奨

 

自作PC組立代行ショップ「クレバーコンピューター」

早速、通販を拝見。

RAID標準搭載 高速BTOデスクトップパソコンのクレバーコンピューター, CLEVER株式会社
http://www.clever-international.com/catalog/

clever-computer-ec-site.jpg

私はデザインを重視しないので何とも言えないけれど、失礼ながら小規模なショップにしてはレイアウトが見易く分り易い構成。

気になった点は会社概要。

clever-computer-unitcom.jpg

赤枠を書いた箇所にユニットコム100%出資と有り、パソコン工房が全額出資し運営している模様。ユニットコムはMCJ傘下なので逆は有り得ず。

2行上に株式会社シネックスのグループ傘下と有るものの、こちらはリンク切れ。synnex.co.jp のサーバーへ接続出来ず、ドメインを調べると凍結中。

source:JPRS WHOIS /JPRS

synex-co-jp-whois.jpg

InternetArchiveで2年くらい遡ると記録が残っており、会社概要を見るとMCJ(マウスコンピューターの会社)の文字を発見。

webarchive-synex-co-jp-corp.jpg

source:関連会社|企業情報|SYNNEX

所在地を検索すると他に何か分かるかと思いGoogleマップで調べるとストリートビューに切り替わり、マンションの1室で運営されている御様子。

address-clever-corp.jpg

BTOパソコンの提供を分類すると売り方に種類が有り、クレバーコンピューターは自作PCの組立代行系のショップ。

私がどう分けているか他社を例に4種類にすると

  1. 日本HP・・OEMや自社(下請)製造によるオリジナルが多い大企業
  2. ドスパラ・・OEMの割合が高く、自作PCに近い量産系BTOメーカー
  3. サイコム・・稀にOEMも有る自作PCの組立代行系BTOメーカー
  4. テイクワン・・比較的小規模な自作PCの組立代行ショップ

OEMとは簡単にいうと、その企業に対して製造元がオリジナルで提供するパーツやソフトウェア。マザーボードを例にすると、組立メーカーが使わない端子や機能を削り、かつ大量に取引する事で安くなるという利点。

クレバーコンピューターは4番のテイクワンと同じく自作PCの組立代行ショップのようで、実店舗は無く通販のみ。

 

クレバーコンピューターのカスタマイズと販売の特徴

やはりテイクワンのような自作PCの組立代行形式で、何も無い状態からのパーツ選択が基本。量産系BTOメーカーやサイコムのように標準構成も一応有るようで選択可。

free-bto-pro-1155.jpg

組立代行系で0から始める利点は、パーツの種類が多くメーカーや型番の詳細が記載されているので調べる人には大変分り易い。

但し、パーツのメーカーにこだわりが無く、型番から検索で調べて選ぶ事が出来ない一般人にはこれはきついでしょう。クレバーコンピューターに限らず。

motherboard-clever-computer-customize.jpg

当ブログがテイクワンなどを滅多にネタにしない理由。

これが分かるなら自作PCも出来るはずなので、予算を抑えたいならセルフサービス。面倒または自信や時間が無いなら依頼すればよろしい、という事で、PC初心者向けなBTOパソコン.jpには合わない形態。

個人的にはASUSとASRockで固まっている辺りが好感度アップ。自分用ならASRockのZ77 Extreme4、他人用なら用途から調べてASUSから選択。

最大の特長かも知れない箇所は、タイトル通りRAIDのカスタマイズ。

raid-clever-computer.jpg

一律1850円で台数とレベル選択が可能となっており、速度を求めるならハードディスクやSSD2台でRAID0、容量も必要なら4台、バックアップもやるならRAID1を混ぜるなど、一般的に需要有ると思われる構成が載っております。

気になる事はカスタマイズにRAIDカードがどこにも無く、RAIDや速度を売りにしているなら選択が有っても良い所。

その他、ケースが40~50種類有ったり、電源ユニットが30種類くらい有るなど。メーカーはクレバーコンピューターが良いと思っている物を載せているのでしょう。

以上、客観的に見ると良く有るショップ系BTOパソコン、自作PCの組立代行。価格は各パーツに10~20%程度の利益が乗っていると思われ、10万円になったなら自作すると8万円台で揃うくらい。

もう一つの特長は、やたらと相談してくれという表記が有り、パーツの選び方が判らなければ(おそらく用途を伝えると)全部任せて構成もしてくれる親切仕様。

マンションの一室で相談を待つと言えば悪名高いJUNSを彷彿とさせるものの、口コミや悪評が検索に出ない事から、悪徳営業はしていない、またはマイナー過ぎてユーザが少ないと見るべきでしょう。

 

意味不明なキャッチコピーが多く、企業にしては下品な貶め

ここからは私が個人的に感じた事。やたらと意味不明な文字列が多く、最初に書いた「真のBTOマシンの咆哮が聞こえる」以外に書き出すと。

  • RAID標準搭載 高速BTO~
  • 圧倒的なクオリティ~
  • 高品質BTOパソコン~

BTOはBuild To Order(受注後生産)。高速BTOは受注後の組立が早いのかと思えば出荷は5~7営業日となっており普通かやや遅め。もし1人で受注後にパーツを発注し組み立てているなら早めでしょうか。

そうでは無くBTOパソコンの処理速度が速いという意味と思うけれど違和感の1つ。建築や車のカスタマイズなどもBTOなのだから高速BTOはおかしい。

RAID標準と書きつつも実際には有料カスタマイズで選択する為、これも表現がおかしいでしょう。標準なら0円だと思う。

随所に有るクオリティや品質という文字も私に言わせると何を指しているのか不明。自作PCの組立代行なのだからパーツは全て市販品。

組立代行で、どこにパソコンとしての品質が出るか挙げると

  • エアフローとメンテを重視した配線
  • サーマルグリスの質と塗り
  • 無理な構成にしない

人間が関わる部分はこの程度で、品質が良いという文字は有れど具体的にどこが良いとは記載無し。

PC-takeのように神配線と称し自画自賛しているなら分かるけれどそれは無く。グリスは何を使っているのか調べてもコンテンツが見当たらず。

最後の無理な構成にしないとは、極端な例ではマイクロATXケースにHDD4台を詰め込み少数のケースファンかつ大容量電源で高性能グラボとCPUのような。この点は実際に購入か相談してみなければ不明。

漠然と売り手が盛り上げているだけでは、私にはPC初心者を煽り騙そうとしているJUNSとダブって見える悪い印象へ。

もう一つ株式会社としてどうかと思う所がトップページのここ。

clever-computer-top-contents.jpg

チップセットや電源のワット数表記のみは安物パーツで誤魔化しているらしく、メーカーやモデル名の明記が有ると安心との事。

BTOメーカーの修理工場に居たというハッタリを前置くと、量産系メーカーがマザーや電源の型番を書かない理由は主に3つ。

  1. 在庫数と入荷予定日の都合で物が変わる可能性が有る
  2. OEM型番は検索ヒットせず市販品と混同すると紛らわしい
  3. 「安物パーツで誤魔化している」という考え方がおかしい

海外では例として、マイクロソフトとアップル、コカ・コーラとペプシなどが競合他社の批判を普通に宣伝として使っているけれど、日本では下品や下衆な企業と思われ信用を落とすやり方。

1の在庫と入荷(仕入)は量産系BTOメーカーは小規模ショップとは文字通り桁違い。電源やケース、マザーなどは台湾や中国から船便のコンテナが基本なので最低ロット700など普通。

1種類のマザーを一度に2千や5千枚発注もドスパラやパソコン工房クラスなら充分有り得る話で、自作PCの組立代行が国内で受注後発注したり数枚の在庫を持つものでは無し。

千倍や万倍は在庫数と同時に金額にも関わる為、在庫が切れそうな時期を計画(フォーキャスト)しなければキャッシュフローに影響し経営が苦しくなりましょう。

2は量産系BTOメーカーは誤魔化して詳細を書かないので無く、小回りが利かず情報更新が遅れると嘘になる為に書けないというだけ。

仮想の例で、ASRockの安いOEMマザーが過剰販促で予定より早く在庫が切れた場合、ユニティ(ASUSの国内代理店)から急遽数十や数百枚単位で繋ぎで購入する事も有り、その短期間のみページを差し替えるは非効率。

そこ(メーカーや型番などの詳細、機能や端子の種類)まで求めないユーザが量産系BTOメーカーを選ぶわけで、良く解っていない競合他社がこれを非難するのはおかしい。

3の安物だから駄目という考え方なら、私が今これを書いている自作PCは駄目という事になるのでしょうか。価格は昨年1月頃。

  • マザー:ASRock X58 Extreme3・・13千円くらい
  • メモリ:CFD販売の2GBを3枚・・最安だったから
  • CPUクーラー:CPU(i7-950)付属・・静かなので別売不要
  • 電源:GIGABYTE PoweRock 500W GE-N500A-C2・・3980円

マザーはこれ以上の機能は要らず、メモリは故障したなら交換前提の使い捨て。クーラーは普通に使うなら問題無い静音レベル。電源は消耗品なので安物で結構。

安ければ悪い、故障し易い、駄目だという価値観はユーザが決める事で売る側が売る為の理由付けにする事では無いでしょう。

パーツを厳選という言葉も有るけれど、私にとっては上の安物が価格と性能、機能のバランスを考えた厳選。パーツの質を価格やメーカーで判断するのはブランド物の時計やバッグが好きと同じレベルで個人の趣味。

高価なパーツが故障しないなら、私のパソコンは上で一部書いたような安物で固まっておりません。高価だと思った物はケースで、それでも当時1.6万円くらい。

以上、JUNSのような根拠や具体的な説明無く大きく品質や技術を謳う書き方をどう捉えるか。私は否定しておりますが、感動したり気に入ったなら個人の感覚なのでそれでよろしいかと。

 

クレバーコンピューターのBTOパソコン販売評価まとめ

良し悪しのバランスを取る為に難癖を付けて参りましたが、クレバーコンピューターの通販サイトを構成している制作担当者の書き方を私個人が気に入らないだけで、タケオネやPCテイクのような普通の組立代行。

ページは見易く価格は良心的。高いと自称される品質、クオリティは実機を購入しなければ分からないので私が評価出来るものでは無し。

1つどうしても気になる事はRAIDでカードはどうしたのか。また、RAIDを自作PC(自力構築)以外でやるのはどうなのか。RAIDは故障時の復旧や再構築に知識が必要なので、オンボードなら自分でやった方がよろしいかと。出来ないならやらない方が無難。

書こうか迷ったけれどもうひとつネタを投下。

etsuco7jpさんの回答一覧 - Yahoo!知恵袋
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_ansdetail.php?writer=etsuco7jp&flg=3

2012年4月現在、最新の回答から数件を一部引用させて貰うと。

  • クレバーコンピューターのBTOで可能ですね。  http://www.clever-international.com/catalog/index.php?main_page=pro...
  • 聞いたこともないカスみたいな安物電源はダメです。Silverstoneなどきちんとしたパーツを選べるお店に変えたほうがいいですね。(中略)参考URL http://www.clever-international.com/catalog/images/base_kit5.html

私はクレバーコンピューターの自演と思ったけれど確証は無し。しかし、下の文面が通販ページの売り文句と似ており気になっております。

一般的な大手BTOはとにかく構成パーツを明記せずにごまかすパターンが多いですね。●●チップセットとか、正体不明のパーツがわんさか載っています。どういうことかというと「二流パーツを使って値段を下げる」以外の理由はありません都合の悪いことは書かない、ということです。マザーボード、グラフィック、電源などは全部このパターンのはずです。  私がおすすめするのはクレバーコンピューターですね。プロ向けの雰囲気がプンプンでちょっと、とっつきにくいかも知れませんが、品質のこだわりは半端ではないです。問い合わせにも良心的に応えてくれましたよ。http://www.clever-international.com/

半端無い程の品質のこだわりとは何なのか。自演では無く消費者がここまで褒めちぎるとは思えないけれど、プロ向けの雰囲気がプンプンして感動したのかも知れませんな。通販ページの内容受け売りとも考えられましょう。

もし上の競合を貶めるような書き方がクレバーコンピューターの自演と仮定すると、そういう人が組み立てている事になるけれど、私の妄想なので判断は読む人にお任せという事で。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。