BTOパソコンのZ68マザーボード搭載状況を比較

2011年5月14日

Z68チップセットのリリース、搭載マザー発売から数日。

自作PCならP67との価格差次第、個人の価値観としてH67やP67の上位互換と言えるZ68は有りとしましたが、BTOパソコンでは生かせず選択の基準は価格のみ。早速、いつも早いドスパラとパソコン工房からプレスリリースが撒かれたので視察。

珍しくマウスコンピューターは3日経過するも未だニュース無し。

Z68がどのくらい全部載せか、簡単な解説はP67、H67、H61と全部入りZ68チップセットの違いにて。

更に簡単に言うと。

  • P67・・CPUの倍率変更オーバークロック(以下OC)が上限無し
  • H67・・CPU内蔵(統合)のインテルHDグラフィックス利用可
  • Z68・・上記2つが入り、更にSSDをキャッシュ化する機能を搭載

というわけで、改造が前提では無いBTOパソコンでは不要とも言える機能。

オーバークロックはメーカー(この場合インテル)が保証せず個人の趣味として遊ぶもので、BTOとは言え組立メーカーがやるわけにも行かず。以前、faithがやっていましたが。

ビデオカード(以下グラボ)の搭載はカスタマイズで決まり、有りならインテルHDグラフィックスは不要になり、無しならグラボの増設は自己責任の保証対象外へ。

そしてSSDのキャッシュ機能は設定の変更が必要で、未だ高額なSSDを搭載しこれからどうなるか分からない新機能を有効にして出してしまうと、BTOメーカー側のサポートや修理が煩雑化する為、避けたい所でしょう。

 

ドスパラのZ68は上手いのか誤魔化しているのか

プレスリリースより最も安い機種、モナークLD-Kは72,980円。最近、ドスパラの表記はOS無しが多いので御注意有れ。

Windows7 HomePremiumを入れると85,980円。

dospara-news-z68.jpg

チップセットはZ68。

CPUは現状のSandyBridgeで最高性能のi7-2600K。OC用のロックフリー版で、内蔵グラフィックはインテルHD3000。

メモリは8GBに盛って有り32bit版OS無視かと思いきや、標準は4GB(2GBx2)というリリース記事の表記ミスと思われ、8GBは+5700円となっております。

HDDやDVDは普通と言いたい所ですがHDDはやや多めでしょうか。

見所はグラボ非搭載が標準になっており増設するならカスタマイズが前提。しかしHD3000を生かす為としてZ68は渡りに船とも考えられます。K付きCPUでH67は意味不明、Pでは内蔵グラフィックが出せない。

このZ68を搭載した機種がどこに位置するか。ドスパラのATX(ミドルタワー)ケース一覧で見ると焼酎を吹くというより駄々漏れしそうになりました。

赤い文字(H67、P67、Z68)は私が勝手に追記。

dospara-z68.jpg

ハイスペック志向なP67とはグラボの有無で被らせず、H67とは内蔵グラフィックがインテルHD~2000か3000で被らせず。

個人的には上手いと思いましたが、考え方を変えてZ68を何とか出す為に誤魔化しているとも考えられます。

P67と被らせてしまうと価格差が微妙または露骨になり、H67にCPU違いを被せる事で差を出したと。

しかしインテルHDグラフィックスの違いを知り、それ(ハードウェアエンコード機能)を有効に使おうとする人間がどの程度居られるか。

そう見ると厳しい所ですが、ドスパラとしては他社より速く、かつ新製品でアピールする事が目的と思われ、こまけえ事はどうでもいいんだよ状態なのでしょう。

他社もこのラインアップを見習った方が良いと思う。買う側からすると笑えますが、保証無視してOCしたりグラボ自分で載せるなら有りかも知れない。

そこまでやるなら自作するとは思いますが。

 

パソコン工房のZ68はとりあえず出して見た状態

パソコン工房系は真面目にはやっておらず、何かZ68とか言う物が出てしまったから仕方無くゲーム用として突き放しましたという状態。

パソコン工房内で現状最も安い機種でも16万円オーバー。上はP68、下がZ68で違いはチップセット(マザーボード)のみ。

pc-koubou-z68-game.jpg

期間限定でP67とは5千円差になっていますがそれでも高く、通常価格とされる約17万円で1万円差はやり過ぎ。

ドスパラPCより約8万円高額なもののCPUはi7-2600でK無し。しかしグラボが載っておりOC前提では無いならK付きは無駄に高いのみ。

CPU以外の違いは、ケースと電源の物が良い事以外に、グラボのGTX570とSSD120GBが値を吊り上げており、HDDは大差無いとしても2TBの大容量へ。

画像の2種類の差はチップセットですが、性能や機能の差として5千円の価値は無く、何故並べて出しているのか意味が判らない。

TWOTOPでは約16万円で似た構成も有りますが、メモリは8GB標準では有るもののSSD無しとなっており5千円差ならパソコン工房の機種が得。

販売目的ならP67は隠すか、構成を思い切り変えて比較出来ないようにした方が良かったかと思いますが余計な世話ですな。

 

サイコムのZ68はさり気無くP68より1000円プラス

サイコムはZ68などという新製品が出た程度では宣伝はせず、新パーツは出て当たり前の自作寄りなのでさり気無く。

ミドルタワーより、インテルCPUの機種一覧。

sycom-z68-list.jpg

型番の下2桁がチップセットとステッピングを表している御様子。

一応上から。

  • X58・・X58、LGA1366(Core i7 900番台)
  • Z68・・Z68、LGA1155(SandyBridge用)
  • H67B3・・H67のB3ステッピング※リコール対応済、LGA1155
  • P67B3・・P67で同上

X58は関係無いので無視するとして。

Z68とP67の差額は千円に見えますがP67にはグラボにGT210が有りZ68には無しという条件での差額。マザーボードは全てASRock(一部ASUS)という硬派な設定なので、元から差額が大差無いと思われます。

サイコムはカスタマズにこだわるユーザ用、または自作は面倒という理由で選ばれるメーカーとして標準価格は安くは無いというか高めですが、サイコムでさえP67のリプレース(置き換え)にZ68はまだ無理と。

P67の在庫も有ると思いますが、Z68ではまだ本気を出せないようです。

 

Z68チップセットのベンチマーク各種の特盛り

PC Watchが盛大にやらかしておられます。

Sandy Bridge向けチップセットの機能を集約した「Intel Z68 Express」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/tawada/20110511_444628.html

マザーボード以外の構成は同様でマザーはいずれもASUS。Z68はP8Z68-V PRO、P67はP8P67 EVOで比較。

3項目に分かれており、普通のベンチ、グラフィック切替、SSDキャッシュ、のように詳しく解説されております。

チップセットの違いでベンチマーク

Z68とP67のベンチマーク比較

延々とそりゃそうだろうという結果となっており、モビルスーツの違いのようなものでしょう。

他のグラフも間違い探しの如く違いが分からない物が多数有り、筆者殿も何とか違いを見せる為に延々と様々な検証をされたのだろうと妄想します。

グラフィック切替機能

ノートでは省電力=バッテリ駆動の面で若干意味は有りそうですが、デスクトップではハードウェアエンコードかゲーム用かのような。その切替機能がZ68リリースと同時に搭載。

LucidLogix「Virtu GPU Virtualization Software」(Virtu)

このミドルウェアは、Intel Z68やIntel H67/61において、CPU内蔵GPUとビデオカードをWindows上で動的に切り替えて使用することができるものだ。

英語が読めなくともこの一覧が分り易いかと。

virtu.jpg

インテルロゴがCPU内蔵のHDグラフィックス、AMDとNVIDIAロゴは増設グラボを指しており、Virtuを使えばどちらも行けると。

H67や61でも使えるらしい為、今後益々P67の意味が無くなって行くと思われます。

SSDキャッシュの速度比較

ssd-cache-z68.gif

薄い方がHDDのみで濃い紫がSSDキャッシュ。数値の大きい方が高速の意味で、これも当然の結果。

SSDの大容量かつ低価格化により忘れられて行く機能と推測出来ますが、当のSSDが値下がらず性能ばかり向上している現状、SSD遊びには良いと思います。

 

BTOパソコンのZ68マザーボード搭載状況まとめ

自作用としてZ68マザーのP67との単品差額は安い物で2千円くらい。高級品は更に差額は広がりますが、Z68が売れるに連れてP67は処分に入り、次はH67が処分へ。

PC Watchのまとめを借りると、最終的に高性能はZ68、低価格はH61に落ち着くと思われますが、その頃にはIvyBridgeが間近なのでは無かろうかと。

自作は趣味として金を掛けて当然ならZ68で。しかしBTOパソコンではほぼ意味が無い機能ばかりなので、価格差が有るならP67やH67またはH61が現状では正解。

P67が完全にZ68に淘汰されたなら流れのままに。H67は元の価格差からその後と思われる為、今Z68が必要なBTOパソコンはサイコムやショップブランドくらいのものでしょう。

高額な物が良いという価値観を否定はしませんが、使わなければ意味無し。500万円の普通の車にロケット砲が付いて700万円は使うわけが無く意味無し。載せる以前の問題ですが。

チップセットの違いはBTOパソコンでは大して見なくて良いわけです。そこにこだわるなら自作をお勧めしており、メーカーの組立代行は楽で安い事が利点。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(3)

>ドスパラとしては他社より速く、かつ新製品でアピールする事が目的と思われ
GIGABYTEあたりはZ68をP67の上位互換てことでP67やめちゃうくらいだから、本当はラインナップを一新してP67を全部Z68に入れ替えてしまうのが一番自然な気がするのですけど、P67の在庫がそれを許さないってことなんだろうと妄想w

>上はP68、下がZ68で違いはチップセット(マザーボード)のみ
型番からマザーがGIGABYTEであることが判るのですが、その当のGIGABYTE自身がZ68が出た以上P67は意味が無いのでもう作らないとしているわけで、そういう方針のメーカー製マザーをまんまPからZに変えただけならそら当然被るだろうし、他メーカー製マザーよか余計に違いは出にくいだろうよとw
GIGABYTEに習うならP67はやめるのが正、但し在庫がそれを許さないっていうw

>マザーボードは全てASRock(一部ASUS)という硬派な設定なので
5/11の時点じゃZ68にはMSI製も使ってましたが売り切れたのかな?
マザーのパーツ詳細を見てみるとまだその名残が残ってますなw


>モビルスーツの違いのようなものでしょう
いや、余計わかんないし、例えっていうかむしろ離れてってるからw

>H67や61でも使えるらしい為、今後益々P67の意味が無くなって行くと思われ
GIGABYTEの判断は正しかったんだな… 買わないけどw
オマイはそんなことよりはやくUEFIをやれとw

>SSDキャッシュの速度比較
わりと凄いなw こんな違うんだ。
正直、どうせなんちゃって機能なんだろうと思ってましたw


>最終的に高性能はZ68、低価格はH61に落ち着くと思われますが
あーなるほどそういう事か、すごい納得しましたw
そして同時に強烈に巻き起こる67とはなんだったのか感w
Intelェ…

>その頃にはIvyBridgeが間近なのでは無かろうかと
一応Intelの中の人がLGA1155と2011は互換させると言ってるので、最近では1366並に長寿命になるのじゃないですかね。
いや、1156もはじめはそう言ってたハズなのだけれどもw

>普通の車にロケット砲が付いて
ナニその中東で大人気のTOYOTAハイラックスサーフw
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1817.php?page=1
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1817.php?page=2
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2010/11/post-1817.php?page=3
必見はpage2のトップギア話なw

Z68はハイエンド向け、というにはやや弱い感が強い気がします。どうせなら「全てのSATA端子は3.0仕様で、6個以上、できれば8個。グラフィックはPCI-Expressx16x4でMAX使用OK仕様。USBも全て3.0仕様で数は6個以上。サイズはATX以上のみ」くらいやってくれると助かります。私以外が

>パソコン工房のゲームパソコン
GTX570で電源容量600Wとは思い切っていますね。いちおうnvidiaによると必要容量は550W以上ですから条件は満たしていますが、重いゲームをプレイ時にはグラフィックカードだけで150Wくらいは消費する(最大219W。225W以下になるようリミッターあり)でしょうから、12Vが20Ax2辺りの振り分けだとやや不安があります

>Z68チップセットのベンチマーク各種
むしろP67とZ68で、処理速度に大きな違いが出たら驚きます。グラフィック周り以外の仕様は一緒ですから、メモリとかストレージとかの速度に影響があるとも思えませんし。ただ、リンク先のグラフ16~18を見る限りでは、ゲーム時のグラフィックスコアは僅かですが落ちるようですね。やはり外付けGPUとの兼ね合いは、完璧には解決できなかった様子ですが、実プレイに影響があるスコア差ではありませんから、よほどの廃FPSゲーマーでない限りは気にならない程度で良い結果ですね

>グラフィック切替機能
Virtuとは大胆な名付けに出ましたね。美術品となるか骨董品となるかは、Lucid次第


元々P67は眼中に無かったわけですが、これで私は一層H67・61を購入する気が強くなりました。といってもまだ1~2ヶ月は先でしょうけれど

すいません、上コメントに名前を入れ忘れました

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。