BTOパソコンが値下や限定や無料アップグレードする理由

2013年1月12日

量産系BTOメーカーで良く見られる値下げ販売。

逆にパーツの一部を無料(無償)アップグレードと称し、更に期間限定「今なら」など付け加える売り方が良く有るものの、これらは全部理由が有りメーカーがやっており消費者向けと見せかけたメーカー都合によるもの。

値下げ、限定、無料アップグレードの内訳を5つくらい。

※半年くらい前に書いた記事の在庫を放流する為、例が古くなっておりますがご容赦有れ。

 

なぜBTOメーカーは値下や限定、無料アップグレードするのか

可能な限り具体的な例を入れて解説して参ります。

宣伝用の一時的な値下げ

値下げをすると安く宣伝出来るのでメーカー側が良くやる方法。

私の場合はPC本体の値下げ宣伝はブログを3年半もやっていると飽きるほど見るので何とも思わくなったけれど、やや毛色の違う宣伝は目に止まり新情報として頭に入る事も。

具体例。

PCショップ「TSUKUMO」を運営するProjectWhiteは7月10日、同社提供のPC保守サービスを低額で提供する期間限定キャンペーンの実施を発表

source:TSUKUMO、液晶バックライト/電源交換を期間限定で大幅値下げ - ITmedia

私はツクモがバックライト交換しているとは知らず、やっているBTOメーカーはドスパラとユニットコム(パソコン工房とか)だけかと思っておりました。

ITmedia以外の記事では、節電と掛けて電源やバックライト交換し環境に優しいとか良く解らない内容になっていたけれど。

期間は7月10日から9月末までと長めなので、これでも利益は出るのでしょう。バックライトの方は部品代込か判らないけれど、ツクモのページを見ると価格は14,800円「~」なので別の可能性。電源は2,250円なので確実に別ですな。

このサービスはツクモが新しく始めたわけでは無く、関連キーワードで検索し直すとバックライト交換は約7年前、九十九電機が倒産する前から有ったサービス。

九十九電機、廉価なノートPC液晶修理サービス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0727/tsukumo.htm

ツクモはこの一時値下げをする事で仕事が増えるかも知れない以外、私のようなややマニアックな人間に情報を埋込み、更に広告では無くプレスリリースにする事で無料で宣伝出来るという。 

BTOメーカーはPCに無駄な機能を満載しないので、ただでさえ宣伝材料が少なく、主に新製品や新サービスを強引にプレスリリースとして撒くわけですな。

無料アップグレードの原因

これを頻繁にやっているメーカーは、マウスコンピューターとフロンティア。パソコン工房も時々見るけれど前者2メーカーほど多くは無し。

マウスを例にするとこのような感じ。

mouse-free-upgrade.jpg

適当に開いてもこれだけの無料アップグレード。

これらの表記は今だけ得をするように見えるけれど、「今だけ」の終わりは該当機種が終息するまでになる事が多く単なる煽り。

上の例では、CPUのi5-3450が在庫切れで価格に大差無いi5-3470へ置き換えているだけ。性能も大差無し。

フロンティアも同じ事をやっているので、インテルがi5-3450を終息させて3470へ置き換えて販売していると見るが妥当でしょう。

frontier-free-upgrade.jpg

マウスのメモリ4GBが8GBへアップグレードは、PC3-10600の4GB在庫が少なくなり、8GBでも今後使われなくなると思われるPC3-10600の在庫処分へ走っております。

右下のPC3-12800の4GBが8GBへアップグレードは在庫処分では無さそうなので、4GBの在庫が少なく一時的に8GBを充てているのかも知れない。

なぜマウスとフロンティアにこの手の修正が多いか推測すると、いずれもWindowsがOEM版。という事は、プリインストールする機種の型番をマイクロソフトへ登録する手間が有り、アップグレードと称して誤魔化しているのでしょう。

アップグレード状態の新機種が準備出来たなら、価格を維持するか下げるかで新発売する流れなので、「今だけ」は気にしなくてよろしいかと。

期間や数量を限定する訳

上でフロンティアがやっているけれど、オフィス付きモデルが限定20台、更にその20台に限り8千円値引き。

フロンティアにしては安めと3年保証+オフィス付でネタにした記事で書いたけれど、これはWindows8や新オフィス発売前でWin7やオフィス2010がの仕入が安くなっていると推測しております。

話を戻すと、本当に限定しなければメーカー側が赤字になる意味で数を制限しているなら、一般人がページを見た頃には売り切れているもの。

BTOパソコンは、メーカーが工場で部品を組み合わせて生産している為、在庫が無くなる意味の数量限定なら他の機種も売り切れてしまうので矛盾。

時間や期間を限定すると、「今だけ安く購入出来るのか」とか「限定するくらいだから得なのか」と安易に考え衝動買いする人が居ると想像し狙っているのでしょう。

大規模な限定販売は、パソコン工房が一昨年末や昨年の正月からやっていたレサンセのデスクトップノート

本当に安かったのでいつまで続くか気になっていたけれど、終了したのは春以降と記憶しており、ノートは後継機種が出ておりました。

利益が出て(赤字では無く)売れる物なら売った方が良く、これら限定に大した意味は無いので釣られないようご注意有れ。

本当に限定するほどの物なら私がここで速報ネタにしたり、その前に2chに上がって瞬殺されるかと。

型落ち処分による値下がり

今は見当たらないけれど、やはりフロンティアやマウスで良く見られる「今だけ」値下げの表記。上でも書いたけれど、WindowsのOEM版を扱うメーカーは小回りが利かず機種変更するなら値下げと称して修正した方が効率的。

型落ち処分とは、2012年7月末ならこれらのパーツが入ったデスクトップ。

  1. Core iシリーズ2000番代のCPU(Sandy Bridge)
  2. インテル6シリーズやX58マザー(H61が多い気がする)
  3. 1枚あたり2GB以下のDDR3メモリ(4GBとの差額が数百円)
  4. 4GB以下、PC3-10600以下メモリ(Ivy~+インテル7~はPC3-12800対応)
  5. 500GB未満のHDD全般(他社が最低500GBが多くなり競合しづらい)

1,2,4は4月末から始まった世代交代により型遅れとなってしまったパーツで、残る時間が長くなるほど価値は下がり最終的にゴミになるもの。

パソコンは、パーツが組み合わされユーザの手に渡り使われてこそ価値が有る物なので、早めに売らねば不良在庫になり利益が薄まる仕組。

パーツの詳細は知らないけれど、性能は何となく判るという人には、かなり安く見える物。個人的に型落ちが悪いとは思わず、私が今これを書いているメインPCや仕事用サブPCも型落ちで購入しているので否定はしないけれど、型落ちはメーカーの在庫都合で安くなる流れ。

一部の旧パーツにより機能や性能が制限される事も有るので、そこまでこだわるなら気を付けましょう、というかそこまでこだわるなら自作PCで良い気がする。

需要予想が外れた売れ残り

ラストはユニットコムが時々やらかす妙なパソコン。

具体的な例として出せるページが既に無いけれど、春頃にfaithが赤字販売と称して出していた3D対応の高性能ノートが確か18万円から13万円くらいへ値下げ。

3Dを除く仕様は他のノートで11万円くらいなので13万円でも高い。しかし3D対応モニタが付いているので13万円でもメーカー側としては赤字なのでしょう。買う側からすると要らない機能に2万円は乗せられない。

他にはフロンティアが妙なタブレットPCもどきを出しており、元の価格が約4万円となっておりました。

yamiichi-frontier-2012-02-10.jpg

source:フロンティアの決算セールな在庫処分が静かに終了 - BTOパソコン.jp

さすがに約1万円は安いけれど、4万円は無いと言える機能や性能。Androidマーケット(現、Google Play)無しで4万はきつい。

スレートPCで未来を切り開く予定のオンキヨーは半値。

onkyo-android-tab.jpg

source:http://item.rakuten.co.jp/onkyodirect/ta2ca25t3h/

と思ったら約6割引きまで下がっておりました。

faithは3Dがビッグウェーブと思ってしまった被害者かも知れないけれど、フロンティアやオンキヨーのタブレットにそれぞれの通常価格ほどの価値は無いでしょう。

 

値下げは「ワケ有り品」が上手いと思う(まとめ)

PCメーカーは企業、企業とは営利を追求する組織なので利益を求めて当然。

限定の表記は単なる煽り、無償アップグレードは在庫やメーカー内部の都合、通常価格やそこからの値下げ幅はメーカーの言い値なので、キャンペーンやセールなどはほぼ意味無し。

好意的に見るとPCに詳しくない一般的な人を案内する為に選択肢を絞り提案していると思えるけれど、多少知識の有る人にはうんざりしたり肩透かしを食らわされるだけでしょう。

私が上手いと思っている売り方はワケ有り。

ひどい(うまい)やり方は、箱潰れや箱汚れと称して大幅に値下げ。実際に購入してみると、どこも潰れたり汚れていない事も有る良品。

このワケ有りは、事情では無く言い訳のワケで、値下げや安く販売する言い訳(理由付け)が必要で、同製品を直前に高く買ってしまった人に「一部破損や汚損品」と言える上、私のようなまず疑って入るような人間は理由が明確なので素直に納得してしまったり。

ワケ有りという表記が流行っているので単に付けただけで全然安くない事も有るけれど、安さの説得としては単純明快で納得し易い。

話を戻すと、BTOパソコンの価格は

  1. 市販パーツの合計と価格を比較
  2. 機能や性能の違いも比較
  3. 他メーカーの同程度の機種と比較

これら3つを見なければ適正や安いと言える相場は判らないので、そこまで見る気が有るなら調べてみましょう。

苦痛なら調べる時間が労働になり、時給計算すると無駄なので、せめて3番だけでもやってみましょう。

というか、自作せずマニアでも無ければ3だけで充分ですな。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメントする ※要ユーザ登録&ログイン

BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

お知らせ


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

カテゴリと更新通知

プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。