パソコン初心者のためのケースの選び方

2009年10月 8日

ケースは見た目で選ぶ

搭載されているパーツをいじらないならばこれに尽きるかと思いますが、BTOパソコンならば見た目には期待できません。可能な限り見た目のマシなケース、とは言い過ぎかも知れませんが、宣伝を最小にしたコストダウンや性能重視のため、見た目は普通かそれ以下です。

では、見た目以外に何をチェックすれば良いでしょうか。
これだけは外すなという強いポイントは有りませんが、さらりとどうぞ。


見た目やデザインを重視


見た目の善し悪しとは言っても様々です。

スリムケースだから目立たず格好が良い、白が良いけれどツヤ有りブラックは高級感が有る、余計な装飾は抜きの無機質で角いケースが好き、など人それぞれ。自分が良いと思ったもので結構かと。

注意したいことは、意味の無いセールステキストに引っ掛かってしまうことです。今は見かけませんが、軽くて高級素材のアルミを使用などという売り文句が有りましたが、アルミケースにハードウェアとしての利点は有りません。

スタイリッシュなどと書かれている理由は、曲げやすいからデザインが多彩になるというもので、曲げやすいから歪みやすく、落とそう物なら高確率でパーツまでダメージを伝えてしまいます。軽いという点は良いのですが、デスクトップPCをそう毎回移動はしないでしょう。

しかし、これを逆に考えると、必ず落下や衝撃を与えない、そしてケースを頻繁に開けてクリーニングするほどホコリは溜まらない環境に有る。改造や増設もしないならばアルミは見た目の良い物が多いです。

但し、一般的なケースに使われるスチールよりは遙かに高額。今、左のリストを上から見て行きましたがアルミケースが選べるBTOは有りませんでした。有ればスチールと比較し1万円以上の差は出るはずです。

その他、ベゼル(フロントパネル、ケースの前面)のプラスチックの構造が、やたらとちゃちなものが有ります。電源ボタンやUSB端子など、普段から動かすものは使ってみなければ判りませんが、あまりにも安いスリムケースやキューブには注意しましょう。通販では無理ですが、その辺りは展示PCを触った方が安心です。剛性は見た目では判りません。


設置場所による高さや奥行き


雑誌の写真やWebサイトでの画像では小さく見えるもの。

実際に言えに届いたら、特に奥行きが大きく設置場所を変更したなど有るかと思います。私は和室用のパソコンデスクにミドルタワーを載せているので、配線を除いて丁度収まっていますが、学習デスクや事務机の上に置こうとしているなら、仕様詳細やスペック一覧と書かれたページでサイズを確認してください。

ミドルタワーは思ったより大きく、背面に挿す配線で特に映像出力(DVI)はコネクタだけでも5cm以上、余裕を持って10cmは壁までの距離が必須です。排気をやメンテを考えれば20cm以上離した方が良いかと思います。

特に電気店などの広い売り場で見て、実際に家でパソコンとモニタを設置するとクソでかかったなど良く有る話。パソコンに限らず冷蔵庫やテレビ、洗濯機などもそうでしょう。広く明るい場所では小さめに見えてしまうものです。最近は16:9のワイドが標準になって来ているため、モニタのサイズ(特に幅)にも注意が必要です。並べて設置するなら、面倒でもシミュレーションをどうぞ。


改造の予定があれば大は小を兼ねる


ケースは大きいに越したことはありません。

一番の問題はホコリによる放熱不良と、ケース外から内、そして外へのエアフローです。どちらも熱問題になりますが、広い部屋より狭い部屋の方がエアコンの効きが速い事と同様、中は広い方が良いです。但しエアフローを考えない配線やパーツならば逆効果。この辺りはBTOパソコンでも評価の高いメーカーを選ぶと失敗しません。

また、大きいケースほど高性能になっているかと思いますが、これは電源容量や拡張性の他に熱の篭もりやすさも考慮されています。スリムケースの場合は、電源が小さいため元々ハイスペックとは縁が有りません。ミドルタワーよりマイクロ(ミニ)タワーは、小さいためミドルより標準構成の性能を落としてあります。ケース内の容積以外にファンの大きさや数の都合があるためです。

BTOならば改造も前提でミドルタワーがお勧めです。

改造やビデオカードの増設をしないならば何でも良いですが、ミドルタワーとミニタワー以下の違いはマザーボードの大きさにも有ります。ミドルはATXというやや大きめのマザーボードが入っており、PCIやメモリ、前面ベイ(ハードディスクや光学ドライブ)のスロットが多く、基板にも余裕が有りますが、ミニタワー以下ではM-ATX(マイクロエーティーエックス)という正方形に近い小さめの基板になります。

拡張性の意味は、ケースに空いている穴の数だけでは無く、基板そのものの違いがあるということです。


本気でケースにこだわるなら自作


BTOのカスタマイズ画面ではケースを選べるメーカーが少なく、更に標準のケースは0円になっているため判りづらいものですが、パソコンのケースは結構高額です。私が使っているInwinというメーカーは当時の安物で電源付き1万円を切っていました。

自作の場合は、処分品のミドルタワーケースでなければ普通に1万円前後し電源は別売りです。電源はピンキリですが、それなりの600Wならば7千円程度はします。

私が自作で選ぶなら、このケース。

アンテックのPCケース(トゥエルブハンドレッド)

Antec PCケース Twelve Hundred 製品情報 - リンクスインターナショナル
http://www.links.co.jp/html/press2/twelvehundred.html

コメントでWindows7待機人Aさんから教えて頂いたものですが、一部の不安要素を考えても素晴らしい構造になっています。価格コムの最安で34000円します。リンク先に動画が有りますが欲しくなるので見ない方が良いです。

光らなくて良い、天板の巨大ファンが歪みそう、HDDの着脱がし易そうで実は面倒、底の電源は大丈夫なのか、という点以外は素晴らしいケースです。こういう見方をして行くと、ケースと電源に凝り始め、CPUやメモリよりも重要と考え出して自作変態一直線。

なっても良いですが、初心者はまずBTOで。
保証が切れた頃にそれを改造するところからがお勧めです。

改造慣れや手先が器用ならば、メーカーにばれないよう改造し、改造したパーツ以外が故障したなら仕様通りに戻して修理に出すと言う手も有りますが、一部のメーカーは嫌いますのでやめておきましょう。


見た目で選ぶことも結構ですが、性能や大きさでこのように違いが有ります。

スリムやキューブ、ネットトップは小さくお洒落ですが、パソコンとしてはやや無理が有ります。究極の無理はノートPCです。大きいことは良いことですが、やはり部屋の中で黒い四角い箱が唸っていることに抵抗が有る人も少なくないかと。

改造や高性能をどう考えるか、価値観は人それぞれ。
自分が良いと思ったケースが最高なのです。

リンク用ソース

コメント(2)

高さ58cm!ですか・・・。ショールームやアキバヨドバシで見ても、笑っちゃうくらいでかかったんですが・・・。実際その大きさにあきれて笑って見てましたが。棚上においたら、すご~く目障りそうですね・・・。その威容に恍惚とされるかたもおられるのでしょうか?机の下に置いても、天板とのクリアランス、10cm強でしょうか。机の下に置くなら足載せ台として使えるくらいの高さものもがいいですね。なにしろ部屋がせまいもので・・・。

そういえば、「腐ってやがる・・・」ってどっかで聞いた台詞だなあと思いながら思い出せずに、ひっかかっていたんですが、最近やっと思い出しました。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。