BTOカスタマイズ「部品の性能」の見方(前編)

2009年7月30日

パーツの性能の見方について、初心者用の解説です。

これを知っていれば、パーツの意味がだいたい解るという程度に。
富士通や東芝などの完成品も同じです。

どこでも良いのですが、何となくドスパラ。

ドスパラより、Prime Galleria ZX

下にある「基本構成スペック」をクリックすると、仕様がズラっと出ます。
基本構成スペックとは、カスタマイズできるから標準の仕様という意味です。

BTOパソコンの標準構成(スペック詳細)

詳しい人ならば、右の列をザっと10秒ほど眺めれば判ると思いますが、上から順番に行きましょう。長くなるため、今回は中央辺りのカードリーダーまで。


モデル名


そこからなのかよ と思われそうですが、BTOの多くは「VAIO」や「FM-V」や「バリュースター」などの覚えやすい愛称が無いことが多いです。今回のドスパラは、プライムシリーズのガレリア、ZXという愛想も何も無い羅列です。

ドスパラファンならば判るのかも知れませんが、なぜこのように気合いが入っていない型番が多いのかは、構成がメインだからです。TwoTopやマウスコンピュータもそうですが、型番の中に標準仕様を混ぜている、本格的な羅列なこともあります。

プライム、ガレリアは結構有名な方でしょう。
モデル名は気にしなくて良いです。


CPU、メモリ、マザーボード、ハードディスク


CPU、メモリ、マザーボード


CPU
中央演算装置、セントラル プロセッシング ユニットの略です。
人間で言うと脳の計算する部分になります。

これを書いている今ならば、現役のCPUとして、Core i7>Core2>Pentium>Celeron のように段階が有り、左が高性能で右へ行くほど価格が安くなります。プロセッサナンバーによって交わる部分はありますが、パソコンの価格に大きく関わる部品です。

性能はここを見るため、用途からCPUを決めましょう。


メモリー
RAMとも呼ばれる、ランダム アクセス メモリの略です。
人間で言うと、脳の一時的な記憶(いやなことは忘れる部分)です。

この機種はCPUがCore i7なので、マザーボードはX58(深く考えなくて結構です)、そのマザーに合うメモリはDDR3、という感じで、マザーボードのソケット(ピン数)に合ったものを選ぶ必要があります。

ひとつ前の世代では、DDR2がメインでしたがCore iシリーズからはDDR3です。違いは単純に性能が高いと思えば良いかと。デスクトップは、DDR2-SDRAM(エスディーラム)、ノートはDDR2-SODIMM(エスオーディム)という大きさもピン数も全く別物です。文字情報だけで増設パーツを選ぶ時には注意しましょう。

大は小を兼ねるので容量は大きければ良いですが、使わなければ意味がありません。最近は価格が大暴落しているので、2~4GB程度が目安でしょう。Corei7ならばメモリ3枚差しの3~6GBで。


マザーボード
メイン基板などと呼ばれる、全部のパーツを接続する大型の基板。
人間で言うと、血管や神経など体内の様々なものを接続する役割です。

CPUが決まれば、マザーボードの規格も限定され、Core i7ならばSocket(ソケット)は1366(CPUのピンの数)です。基板を作っている、MSI(エムエスアイ)やASUS(アススorアスースorアサス)、GIGABYTE(ギガバイト)など様々有りますが、チップセットは同じことが多いので、後はコンデンサなどの部品や基板の構造で質が決まって来ます。

BTOならばメーカーが選定したパーツが数種類になるので、深く考えなくて良いです。考えるなら自作をどうぞ。


ハードディスク
容量が大きければ良いですが、用途次第。
メールやインターネット、デジカメ画像だけならば普通100GBも使いません。
人間で言うと、脳の忘れない記憶部分です。

普通に考えると絶対に消えないのですが、内部で高速回転しているので、経年劣化や運で突然故障します。消耗品というより、本当に運です。

1TB(テラバイト)は約1024GB(ギガバイト)、現在はほとんどのハードディスクがシリアルATA2(SATA2)です。転送速度は3Gbpsと高速ですが、ハードディスクの速度がそこまで行きません。ドスパラ、書いていませんがハードディスクの性能に回転数で7200rpmなどの数値が有り、高いほど高速で回転しています。書いていないということは、5400rpmかも知れませんね。容量が大きく新しい場合は回転数が低いことがあります。しかし体感では大して変わりません。


光学ドライブ(DVDやBlu-Ray)


光学ドライブ、DVDやBlu-Ray

標準でDVD、高性能かつ高額なパソコンならばブルーレイが標準。

DVDスーパーマルチと書いてあるものは読み書き可能、DVDコンボドライブは読み取り専用です。今時コンボは無いと思いますが、安い古めのノートなどにはご注意を。

ドスパラのように普通は読み書き速度が書いてあるので、何かこだわりのある人は一通り見ておきましょう。最近の光学ドライブは性能が良いため、あまり気にしなくて良いです。

Blu-Ray(ブルーレイ)は、略してBDと書かれることも有り、これは「ブルーレイ ディスク」を指しています。まだばか売れしているものでは無いため、価格は高額かつ性能は低いと言えます。ここで買うセレブは交換前提なのでしょう。

注意することは、Blu-Rayの再生にはCPUのスペックやVGA(ビデオカード)の性能が必要となること。コマ落ちしたりアプリケーションがクラッシュする原因になります。快適で美麗な映像が売りなのですから、Blu-Ray搭載ならば全体の予算を引き上げましょう。


グラボ、サウンド、LAN、カードリーダー


グラフィック性能など


ディスプレイアダプタ(グラフィックボード、ビデオカード、VGA)
ドスパラでは「ディスプレイアダプタ」と書いてありますが、詳しい人が「グラボ」と言うのは「グラフィックボード」の略です。なぜドスパラはディスプレイアダプタと書いているのかは、グラフィックのボードが付いていない機種も有るため(マザーボードに付いているもの、オンボードと言います)統一するためでしょう。

CPUの次かその次くらいに重視します。特に、映像関係やCAD(製図)、3Dゲーム用途ならば必須です。マザーボードに付いているものは性能が低いため、別に専用のグラフィック機能を付けるのです。

マザーボードにCPUが載るならば、ビデオカードにはGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)というCPUのようなものと、専用のメモリが搭載されています。このため、ビデオカードの増設をすると、グラフィック用のメモリをメインメモリから取らなくなるため、RAMの容量が空くことになります。

CPUの次くらいに予算を考えて割りましょう。


サウンド
専用の部品を付けなければ、マザーボードから出力されます。
どれもそう変わらないので気にしなくて結構。

これにこだわると、果てしなく長い旅に出ることになり財布も薄くなります。私はサウンドブラスターという音源専用のパーツを付けていますが、スピーカーやヘッドホンにもこだわらなければならず、先にそちら(スピーカーなど)にこだわった方が良いでしょう。


LAN
ローカル エリア ネットワークの略で、インターネットなどの接続に使います。

ノートPCやミニノートならば、最近は無線LANが標準で搭載されていることが多いですが、速度が違います。例えば無線LANが54Mbpsならば、この表にある「10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 」は左から、10Mbps、100Mbps、1Gbpsとなり、普通に光ファイバーなどを接続した時の100Mbpsの半分程度となります。

今後を考えると、ギガランと呼ばれる1000BASE-Tがお勧めです。


カードリーダー
SDカードなどからデータを取り込んだり書く時に使用します。
価格も2千円程度と安いため、あった方が良いでしょう。

全く使う予定が無ければ無理に付けなくても良いです。規格がどんどん進化しており、1年前のカードリーダーはSDHCに対応していなかったりなど、必要になった時にUSBの外付けカードリーダーを購入しても良いです。私は後者。


以上、主要パーツの約8割です。

性能を見るためには、CPUとグラフィック、メモリとハードディスクは用途によりますが、比較的簡単に増設や交換できる部品なので、予算を抑えめにして1年程度後になって再検討するという手もアリかと思います。

次回は、拡張や電源などを誰にでも分かるように説明します。
今回の記事で「わからん!」という箇所や、誤字などあればぜひコメントを。

明日へ続きます


<関連リンク>

BTOカスタマイズ「部品の性能」の見方(後編) | BTOパソコン.com
https://btopc.jp/select/bto-pc-343.html

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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プロフィール

ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。