BTOパソコンのカスタマイズはどの程度高くなるのか

2011年12月30日

BTOパソコンと言えばカスタマイズ。

では無く標準構成が基本的に安く、変更するパーツの数が多いほど高額になる仕組み。その理由はBTOパソコンが自作PCより安くなる5つの条件の中で書いた通り、メーカーが売りたい物は大量に仕入れている標準構成になる為。

カスタマイズすると、どのくらい高くなるか比較して参ります。

BTOパソコンをカスタマイズすると高額になる例

極端過ぎないよう、標準構成が安く、カスタマイズもぼったくりとは言えないBTOメーカー、マウスコンピューターより。

深く考えずデスクトップのハイスペックな機種で。

mouse-mdv-advance-s.jpg

2011年末現在でSandyBridge最上位のi7-2700K搭載。チップセットがZ68なのでマウス的にISRT仕様(SSDをキャッシュにしてHDD高速化)の御様子。

4機種の内、最安の構成で。上にすると打ち止めの可能性が有る為。

mouse-mdv-advance-s-list.jpg

テキストで書き出すと。

  • OS:Windows7 HomePremium(セレクタブル)・・12千円
  • CPU:Core i7 2700K・・24千円
  • メモリ:4GB PC3-10600・・1千円
  • SSD:80GB インテル320シリーズ・・12千円
  • HDD:500GB SATA3 7200prm・・7千円
  • 光学:DVDスーパーマルチ・・2千円
  • グラフィック:GeForce GTX 550Ti・・10千円
  • チップセット:インテル Z68 Express・・12千円
  • ケース:ミドルタワー・・4千円
  • 電源:500W・・4千円
  • カードリーダー:無し・・0
  • その他:キーボード、マウス・・計2千円

右の価格は価格コムの市販パーツ単品最安。総額は約9万円。

と言いたい所では有りますが、ケースと電源は私が付けた適当な価格、HDDは高騰中、Z68はマウスがどこまでの物を使っているか解らない為、おおよそ自作と同じという程度。メモリはまともな2GBx2枚が無く、4GBx2枚が2500円なので千円としております。

早速、可能な限り上へカスタマイズ。条件として除外する物。

  • ソフトウェア(体験・試用版やオフィスの類)
  • 周辺機器(キーボードマウスモニタなど)
  • 金額を出せない項目(パーティション分割)

するとこうなった。灰色は変更出来ないパーツ。

  • OS:Windows7 Ultimate(セレクタブル)・・+9,450円
  • CPU:Core i7 2700K
  • クーラー:水冷(MDV ADVANCE シリーズ)・・+7,450円
  • メモリ:32GB  [ 8GB×4 (PC3-10600) ]・・+39,900円
  • SSD:80GB インテル320シリーズ
  • HDD:4TB SATA2 5400prm・・+19,740円
  • 光学:ブルーレイ書込対応・・+7,980円
  • グラフィック:Quadro 2000D/1GB・・+49,350円
  • チップセット:インテル Z68 Express
  • ケース:ミドルタワー
  • 電源:900W (80PLUS SILVER)・・+8,400円
  • カードリーダー:マルチカードリーダー・・+2,940円
  • その他:キーボード、マウス

カスタマイズ後の価格は 238,770円。プラス部分を合計すると 145,210円となっており、標準構成がもう1台買えて釣りが来るレベル。

Quadroへの変更が性能向上とは言えず強引なものの、一応これらがエントリー機種を最高性能にしたカスタマイズ。

市販品と比較。灰色の価格を戻しております。

  • OS:Windows7 Ultimate(セレクタブル)・・21千円
  • CPU:Core i7 2700K・・24千円
  • クーラー:水冷(MDV ADVANCE シリーズ)・・5千円
  • メモリ:32GB  [ 8GB×4 (PC3-10600) ]・・9千円
  • SSD:80GB インテル320シリージ・・12千円
  • HDD:4TB SATA2 5400prm・・25千円
  • 光学:ブルーレイ書込対応・・8千円
  • グラフィック:Quadro 2000D/1GB・・52千円
  • チップセット:インテル Z68 Express・・12千円
  • ケース:ミドルタワー・・4千円
  • 電源:900W (80PLUS SILVER)・・12千円
  • カードリーダー:マルチカードリーダー・・2千円
  • その他:キーボード、マウス・・計2千円

市販パーツでの総額は約188千円。マウスのカスタマイズ後な約239千円との差額は何と51千円。

周辺機器やソフトウェアも入れると、マウスが価格コム最安に勝てるとは言えず更に高額になるけれど、それはPC本体のカスタマイズと言えるのかという疑問により外しております。

注意する事はプラスの部分で、例として2011年末現在で4TBのHDDが2万円を切れているのは安いと感じそうでは有りますが、7千円相当の500GBが抜けており「HDD無し」からの差額は約2.7万円という。

他のメーカーでやると更に高くなると思われ、例として私が普段から高過ぎるとネタにしているフロンティア。

frontier-ga-series.jpg

マウスに近い量産系では有るもののやはり高め。

マウスと比較すると価格が5千円くらい安いけれど、CPUがi5-2400へ落ちSSD無し。チップセットは無改造前提のBTOパソコンとして良しとしましょう。

価格コム最安を見ると、Core i5 2400が15千円、インテルSSD80GBは上で出た通り約12千円。他はマウスと同等の構成でカードリーダーは標準搭載。市販パーツで合計すると約71千円。

フロンティアの右端モニタ無しは約85千円なので市販の組み合わせより約14千円高くなっております。

ここから更にカスタマイズまではやる気がしないので、気になるならやってみましょう。見た感じでは市販パーツより8万円くらい高くなるかと。

 

カスタマイズは必要最小限の物だけ(または保証を延長)

上のカスタマイズは非現実的なやり過ぎ。100人中100人が上のような事はしないはずで、実際に変更するならこの辺りでしょうか。マウスの方。

  • OS:Windows7 HomePremium(セレクタブル)
  • CPU:Core i7 2700K
  • メモリ:8GB(4GBx2)PC3-10600・・+3,990円
  • SSD:80GB インテル320シリーズ
  • HDD:1TB SATA3 7200prm・・+4,200円
  • 光学:DVDスーパーマルチ
  • グラフィック:GeForce GTX 550Ti
  • チップセット:インテル Z68 Express
  • ケース:ミドルタワー
  • 電源:500W
  • マルチカードリーダー・・+2,940円
  • その他:キーボード、マウス

自作ユーザから見るとこれでも充分高く思える程に高額。しつこいけれど、これらはメモリ4GBを抜いて8GB、HDDの500GBを抜いて1TBの意味。

私にはこのカスタマイズでさえ疑問。何にそう思うかは。

  • メモリ8GB・・4GB以上載せる意味が有るのか
  • HDD 1TB・・今使っているPCは500GBで余裕ではないか
  • カードリーダー・・新規格のメディアが出ると結局は外付に

ケチ臭過ぎて苦笑されるレベルかも知れないけれど、そこまで行ける予算が有るなら私の十八番「カスタマイズで3年保証」を選択してはいかがでしょう。

マウスは一律7350円なので安物では割高。ドスパラやフロンティアは最低でも約9千円なので更に高いけれど、パソコン工房系は安物は5250円(126千円以上は5%)や、PCパーツの知識が有るならサイコムでは安物4千円(8万1円以上は5%)など有り、カスタマイズをやめて予算をそちらへ移すと保険として安心。

どこのメーカーも保証は標準で1年有り、プラス2年の部分が有料。しかし、パソコンは家電と違い故障し易く、消耗品と言える回転物や発熱パーツが多い為、稼働時間に比例して後になるほど故障率も上がりましょう。

BTOパソコンの上手い買い方はカスタマイズ前提では無く、必要な性能や機能が載った標準構成を探す所から始める事をお勧め。

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。