BTOメーカー各社がCore i7-4960X搭載PCで発売遊び

2013年9月12日

コードネーム、Ivy Bridge-Eの新製品が2013年9月11日解禁。

現在のインテルCPUの主流は、6月から順次発売されている第4世代のHaswell。その1つ前になるIvy Bridgeの上位版のような感じで、特長はグラフィック機能が無く、CPUが大きい辺り。そして高性能で高額。

BTOメーカーが新発売祭りをしているので適当に見て参りましょう。

今回の記事はややマニアックで普通の人には役に立たず面白くもないと思うので、難しいと感じたなら最後のまとめだけでもどうぞ。

 

BTOメーカー各社からIvy~E搭載PCがほぼ同時に新発売

PC Watchのリリース記事がまとまっており分り易い。

各社からCore i7-4960X搭載PCが発売 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130911_614981.html

画像を持って来ても意味が無さそうなので省略。概要を引用。

インテルのハイエンドCPU、Core i7-4960X Extreme Edition、Core i7-4930K、Core i7-4820Kの発売解禁に伴い、搭載PCが各社から発売された。

ドスパラやマウスなど計5社のBTOパソコンメーカーから発売。

どう見ても売る気の無さそうな、看板モデルと思われる2番目に高額なマウス製品でさえ何と約58万円。

特徴は、最上位のi7-4960Xを搭載しつつ、ビデオカード(以下グラボ)にGeForce GTX Titanを2枚載せている辺り。この時点で市販価格なら小計40万円切れるくらい。

更に512GBのSSDを2台、4TBのHDDを1台搭載しているので、ここまでで約47万円。誰がこのような物を必要とするのか全く解らないけれど、超高性能PC新発売対決なら目立った方の勝ちという考え方なのでしょう。

最高額のフェイスは約70万円で、その割にマウスよりSSD容量が256GBx2本と低く、他は似たような仕様。何にこだわると12万円以上も差が付くのか分からないけれど、仕様以外に価格でも茶を吹けるほどに目立った方が良いのでしょう。

実用的とは思えないけれど、マウスやフェイスよりまだ何とかなりそうなメーカーはドスパラとフロンティアで、いずれもグラボはGTX 780に抑えており、価格も27~36万円くらいとなっており多少控えめ。

良く分からないのはツクモで、CPUは他社と同じく最上位の4960X。しかしグラボが中途半端にGTX 770のSLI(2枚)構成となっており、本気で売ろうとしているのか。SLIと言えば新FF14に最適、推奨PCにでもするつもりなのか。

どうでも良いのでここまでとし、アスキーがHaswell(のCore i7-4770K)などと比較したベンチマーク結果を公開してくれているので次で。

 

アスキーのベンチによる、Ivy Bridge-EとHaswellとの比較

タイトルでは、i7-4960Xの1つ下にあたる4930Kが買いとの事。

買いはi7-4930K ベンチマークでわかったIvy Bridge-Eの実力
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/167/167737/

掲載されている性能一覧表をリスト型へ変換。

  • Core i7-4960X3.6-4.0GHz、6コア/HT、15MB)999ドル
  • Core i7-4930K(3.4-3.9GHz、6コア/HT、12MB)555ドル
  • Core i7-4820K(3.4-3.9GHz、4コア/HT、10MB)317ドル

共通してTDPは130W、メモリはDDR3 1866MHz(PC3-14900)対応。

動作クロックは4960Kが最大4GHzとなっているものの、下位との数値上の差は僅か。4820Kのみ4コアとなっており、上位2種類は最大12スレッドという代物。

比較対象のi7-4770Kも同じ形で書いてみましょうか。

  • Core i7-4770K(3.5-3.9GHz4コア/HT、8MB)339ドル

i7-4820Kに近い性能と価格になっております。ちなみにこちらは、TDP84W、メモリは最大DDR3 1600MHz(PC3-12800)に対応。

では本題。アスキーより、シネベンチによるCPU性能の測定結果を拝借。

ascii-cinebench-Ivy-bridge-E-vs-Haswell.jpg

ややこしいので旧製品となるSandy~Eはスルーし、上3組のIvy Bridge-E、最下段のHaswellで見て参りましょう。

さすがに12スレッドという処理本数の多さからマルチスレッド勝負になると4960Xと4930Kが好成績なものの、シングルではHaswellが微妙な差ではあるものの優勝。

Ivy~Eは1つ前のSandy~Eと同じくLGA2011、X79チップセットなのでここで時代による差が出てしまったのか、または僅差と見るべきか。

3Dレンダリングの速度比較が興味深い結果。

ascii-shade-3d-pro-Ivy-bridge-E-vs-Haswell.jpg

何故かLGA2011の4コア組が同じ4コア/HTのHaswellに負けております。

また、価格差は大きいものの、最上段と最下段の時間の差は約10%程度にとどまっており、4770Kが大健闘していると言えましょう。

グラフは貰わないけれど、その後に続くギガピクセルの描画時間でも1割程度の差となっており、動画のエンコード時間は2割くらいの差。

CPU温度差はCPUクーラー(またはファン)が違うのでスルーし、最後の消費電力はTDPの差が有る為か、3項目全てでHaswellがEシリーズより優れております。

アスキーの結果まとめ。

  • Ivy Bridge-EはSandy Bridge-Eと比べ、性能向上は1割程度にとどまるが、高負荷時で30~40ワットほど省電力になった。
  • Ivy Bridge-Eのミドル製品Core i7-4930Kは、CGレンダリングやパノラマ合成において、Sandy Bridge-E世代の最上位Core i7-3960Xよりも高性能。
  • 4コア/8スレッドのLGA2011対応CPUはCore i7-4770Kに負ける場合がほとんど

締めの一文を引用。

Sandy Bridge-E世代の最上位であるCore i7-3960Xが10万円前後ぐらいですから、性能も省電力性も上のCore i7-4930Kはかなりお買い得に見えてきた

Sandy Bridge-Eとの比較、Ivy Bridge-E内のみでの比較なら4930Kが買得と濁しているけれど、結局Haswellより劣るとは言わないけれど何かと勝てないという。

 

Ivy Bridge-Eのコスパは最悪、完全に趣味の領域(まとめ)

高性能CPUの問題は価格。

これを書いている現在はIvy Bridge-Eシリーズの最安がまだ分からないけれど、今回発売の中で最上位にあたるi7-4960Xは999ドル。アスキーによると日本では約12万円だろうとの事。

アスキーが比較していたHaswell、Core i7-4770Kの最安は現在3.3万円くらいなので、4960Xが発売直後12万円とすると約3.6倍くらいの価格差。

性能差は3倍どころか3割差さえ怪しいレベルなので、単純計算では普通の人はHaswellセットを選ぶでしょう。

また、4960Xや4770Kのような最大3.9GHzという数値は凄いと思うけれど、どうしても高性能が必要なら、これが正解かと。

OVERCLOCK WORKS、4.4GHz駆動のOC版4930K搭載PC|マイナビ
http://news.mynavi.jp/news/2013/09/11/158/

4930Kはアスキーの記事によると約7万円。

キャッシュは12MBと4960Xより3MB少ないものの、OCワークスの4960Xは4960XのTB最大4.0GHzより400MHz上回っており、固定されているはずなので常時4.4GHz。

パソコンは高額な分だけ高性能というわけでは無く、上へ行くほど価格の割に性能差は無くなって行く為、良く分からないならマザーボード(チップセット)に「X」の付く物はマニアやPC変態向けと判断してもよろしいかと。

X58チップセット搭載PCでブログを書いている私が言うことでも無いけれど、目安として実売4万円を超えるCPUは、パソコンを構成する際にコスパを考えず少しでも高い性能を目指す人用なのでご注意有れ。

ブログ書く用のPCへXeonを2個搭載するか検討した私が言っても説得力が無いかも知れないけれど。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(6)

>PC Watchのリリース記事がまとまっており分り易い
あそこは提灯レベルも高いのでw

>共通してTDPは130W
これは熱そうですなw
ところで、さすがに130WなIvy Bridge-Eはグリスでないですよねw

>上位2種類は最大12スレッドという代物
Broadwellの8コア出たら本気出す(キリッ

>Ivy Bridge-E内のみでの比較なら4930Kが買得と濁しているけれど
Fermiすら提灯していたPC Watchにいったい何を期待しているというのかw

>結局Haswellより劣るとは言わないけれど何かと勝てない
なんだHaswell優秀じゃないですか!
オレゴンチームだから地雷か思ってたのにw
結果的に-Eが引き立て役としては役立ってる件w

>ブログ書く用のPCへXeonを2個搭載するか検討した私が言っても説得力が無い
今からでも遅くないですぞ。 はよw はよw
E5-2690×2、TITANが3-Way、DC S3700(800GB)×4ストライピングなw

>各社からCore i7-4960X搭載PCが発売
記事によると、ドスパラとフロンティアとツクモは、標準ストレージがHDDですね。CPUが最速レベルなのにもったいない。ついでにマウスはOSがWindows8のみという。

>Ivy Bridge-E
値段が高いという印象しか湧きませんね。やはり性能が高くなるにつれて、コストパフォーマンスという概念は消えるのは当然という。ただ、その割にベンチマークでもぶっちぎりの差はなく、パンチが弱いです。

> LGA1366の私に変態呼ばわり
単に旧いというだけですよね?
今LGA775だから次1366にしょうかと思ってるんですけど地雷ですか?
オクでリースアップのWSを漁ってる関係で世間から5、6年(要するに初回リース期間)遅れてるのでそうなります。マジ1366やばいすか?

> しかしWSとなると信頼性

WSを漁ってるのはレガシーI/Fが欲しいからです。
WinXPではまだおっかなかったけどWin7では丸一週間は毎日サスペンドの繰り返し、みたいな終い方してるのでECCが割りと気にいってるくらいで、WSだからといって信頼性を求めてるわけじゃないんです。壊れるときは壊れるw

だからバンズに挟まれたパティにグリスが塗られていようがケチャップが塗られていようが、あんまり気になりませんです。

あー、WSで特に気に入ってるところが1点ありました。ものにも依るんでしょうけど、普通はマザボにHDDアクセスLEDの受け入れ端子があるんですね。RAIDカードのLED出力を繋ぐと、フロントパネルのLEDにマージしてくれます。何気に便利。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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