Radeon RX 480発売とロードマップで見るAMDの今後

2016年6月29日

久々にAMDから新製品。

COMPUTEX~2016で発表の予定通り、日本時間の本日(6/29)22時よりRadeon RX 480が解禁&発売へ。他にも新APUが夏頃の発売になるらしく、ASCIIがロードマップを掲載しているので参考に。

以下、APUはCPUへ置き換え。

Radeon RX 480発売とAMDグラボのロードマップ

良いタイミングでBTOパソコンのユニットコムが販売告知。

パソコン工房、「Radeon RX 480」を6月29日22時より発売 - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1007176.html

RX 480の性能。

Radeon RX 480はPolarisアーキテクチャを採用し、5TFLOPS以上の演算性能、256GB/secのメモリバンド幅、150WのTDPといったスペックを持つ。14nm FinFETプロセスの採用により従来の1.7倍の電力効率、そしてアーキテクチャの改善により従来と比較して合計2.8倍の電力効率を実現した。

但しNVIDIAのGTX 1080程では無いというか、RX 480をクロスファイア(以下CF、2枚挿し)すると(AMDが検証した)ゲームでは性能上という苦しい宣伝をしておりました。

要するにRX 480を2枚挿してようやくNVIDIAのDirectX最強グラボに(AMDが検証したゲームのフレームレート勝負で微妙に)勝てるというチート状態であり、まともに勝負可能な箇所は価格程度。

GTX 1080の国内価格は10万円を切れるかどうか。RX 480は、

税込約35,000円~38,000円とのこと。初回流通量については、日本市場向けに1,500程度という話がある。

source:エルミタージュ秋葉原 – 「正直、期待しています」(6/25) ・・・某ショップ店員談

なので2枚購入しても7万円前後で済みそう。

しかしCFするには対応するマザーボードが必要な上、グラボ2枚ならば単純に故障率も2倍になるわけで、1枚逝けば性能半分とまでは言わないけれどGTX 1080には及ばないレベルへ低下する博打状態。

元の性能へと戻すには故障したグラボを交換すれば良いけれど、2~3年経過すると入手困難になりそうな辺りも冒険過ぎる。

AMDグラボのロードマップはこちら。

ASCII.jp:Polaris 10と11の違いとは?AMD GPUアップデート (1/3)
http://ascii.jp/elem/000/001/144/1144463/

polaris10-11

こちらのロードマップは4月頃の記事なのでやたらと「?」が多め。画像の右下、Pplaris 10のRX 480がこの度発売。

Polaris 10と11に分かれているように10はミドル、11がハイエンドに相当するようなのでRX 480でGTX 1080と勝負するには無理がある。しかしGTX 1080がNVIDIA的なミドルハイとするならGTX 1080 Tiというチートカードが登場するはずとなり、2枚挿せば勝つとかAMD苦しすぎる。

3月にAMDが新製品を発表、6月にNVIDIAが満を持してGTX 1千番台を発表し数週間後に発売。

始まる前から勝負が決まっていた感が否めない、NVIDIAの圧勝は今後1年以上は続きそう。

Radeon RX 460、470が出るらしいけれど割とどうでも良いレベル。むしろこの機会に型落ちを安く購入した方が賢そう。

価格は

  • Radeon R9 390X搭載モデルが3万4800円(税抜)
  • Radeon R9 390搭載モデルが2万5800円(税抜)
  • Radeon R9 380搭載モデル(GDDR5 4GB版)が1万9800円(税抜)
  • Radeon R9 380搭載モデル(GDDR5 2GB版)が1万5800円(税抜)

など。

source:ASCII.jp:SAPPHIRE製のRadeonを買うなら今! 一部ショップで価格が急落!

値下がり前に購入したAMDファンはどう思っているのだろうか。

私は今のところゲームしないので要らないけれど、2万円切るなら話のネタにR9 380の2GB版が欲しくなって来た。

 

新CPUはA-10の9千番台が今年の夏に出る予定

こちらも冴えた様子の無い、夏リリースとされる新CPU。

ASCII.jp:Bristol Ridgeは7月末~9月投入 AMD CPUアップデート (1/3)
http://ascii.jp/elem/000/001/183/1183731/

amd-apu-2016-06

AMDとインテルのCPUを比較出来ないとされる主な要因はコア数とモジュールの設計や考え方の違い。

Bulldozerは2つのコアが連動して最適化されたモジュール構造になっており、CPUはモジュールごとに演算を行う仕組みなので実質的に4コアに過ぎず、8コアだと宣伝することはCPUの技術的知識に乏しい一般消費者をだます行為である、とのこと。

source:「AMDの8コアCPUは実際は4コアだ」としてCPU大手のAMDが誇大広告で集団訴訟を提起される - GIGAZINE

というわけで、ロードマップの画像にある4コア/2モジュールは本当は2コアを称するべきなのでは?疑惑が有り、茶を濁し始めたBulldozerからのAMDファンは白目になっている模様。

簡単にいうと、ASCIIの元画像にある最上段のFXシリーズ、8コア4モジュールでさえインテルのCore i5/i7と同等かそれ以下では無いのかという疑問。

AMDが唯一インテルに勝っているかも知れない点はCPU(APU)に内蔵されるGPU(グラフィック)性能程度。

しかしグラフィック需要はNVIDIAが握っているわけで、大AMD帝国海軍がインテVIDIA連合軍に勝てるわけが無さそうな状況は、以前より確実に悪化していそう。

 

PC市場が縮小するならAMDはゲーム機用?(まとめ)

スマホやポータブルゲーム機の多くはインテルでもAMDでも無いARMプロセッサの採用が多いけれど、実はコンシューマと呼ばれる家庭用の据え置き型ゲーム機にはインテルでは無くAMDのプロセッサが採用される事が多め。

例として、現行のプレステ4はAMDのJaguar 8コアAPUが採用されており、次期プレステもAMDが採用予定。任天堂Wii U後継かも知れないNXもAMDが有力、マイクロソフトのXbox OneもAMDとの噂有り。

個人的にインテル入ってる方が何と無く安心、安いからと地雷かも知れないAMD製品で冒険する気は無く久々にロードマップをまともに見たところ、PC用としてはだめかもわからんねとしか感じなかった。

私がメーカーPC修理現場で現役の頃、インテルとAMDが拮抗、とまでは行かないまでもPhenomやAthlon全開で、「AMDとかいうメーカー凄い」と思っていたけれど、今では、「パソコン用のCPUやGPUやる気無いのか」と思えてしまえる状態。

インテルのAtom撤収でポータブルな端末はARMで安泰、ゲーム機本体はハードウェアで利益を出せないのでAMD択一ならば、インテル様とNVIDIA様の独禁をスルーさせる為に生かされず殺されずがAMDの存在になりそうな気がする。

AMDが本気出してくれなければインテVIDIA連合が調子に乗りボッタクってくれるので何とかならないものかと思っていたけれど。私もいつかはAMD一式で自作PCしようかと思っていたけれど終わっている感。

CPUのハイエンド枠でAMD現行最強APUのFX-9590は99番手、余裕の欄外。

pm-cpu-he-2016-06

source:PassMark Intel vs AMD CPU Benchmarks - High End

GPUのハイエンドは種類が少なめなもののこの状態。

pm-gpu-he-2016-06

source:PassMark Software - Video Card (GPU) Benchmarks - High End Video Cards

中途半端な性能や誤魔化しのようなスペックを騙(かた)るくらいなら、性能とか気にしないユーザ層の多い家庭用ゲーム機で生き延びた方が賢いでしょう。

現状のロードマップでは、「自作ならAMDも検討」が通用しない。BTOパソコンとしても、メーカーの採用担当にも通用していないと思う。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(4)

>>GTX1080 \100000 RX480 \35000~38000
GTX1080は$699 $1≒\143
RX480は\35000で見たとしても $229 $1≒\152
と、少々盛られております。
性能は定格でGTX970以上980以下とされているので、GTX9XX系の在庫吐きのために値上げていると思われます

>>PC市場が縮小するならAMDはゲーム機用?
X86系でゲーム機を考えた場合、APUはOpenCLで性能を引き出せるようにしていること、AMD側が細かいカスタマイズに対応していることからAMD系コアの採用に至ったのではないでしょうか
そもそも、ゲーム機としての用途にCPUとしての性能はそこまで必要はないですし
また、DirextX11まではGeForceが優勢でしたが、現状DirextX12に関してはRadeonの方がドライバ・性能共に優れています。
未だにDirextX9/11やGameWorksが主流のPCゲームよりも
DirextX12で開発されるであろう新規ハードにRadeon系が採用されるのは自明かと

>現状DirextX12に関してはRadeonの方がドライバ・性能共に優れています。
AMD党としてはここが問題なんですよね。
つまり10に逝けという事なんで。
Mantleが終わった今、ソレしか無いのかな・・・
今、R9-270Xなんで、先輩みたいにR9-380にした方がマシかなと考えてます。
なんせ最近とんとゲームしませんから。

ゲフォンゲフォン チラッ(クアドラー

RXと言えば、私は仮面ライダーが浮かびますね。正確には「仮面ライダー BLACK RX」ですが。主題歌には「The ヒーロー 燃えあがれ」との歌詞がありますから、熱くなるAMDには最適。

>RX 480の性能
TDPが150W、だから補助電源は6pinひとつ、という仕様が少し気になる所ではあります。TDP=最大消費電力ではありませんけれど、6pinひとつではスロットと合わせて最大150Wしか供給できませんから、高負荷が掛かるとマザボに負担が掛かるような。

>R9 380の2GB版が欲しくなって来た
これ性能はGTX 960と同じくらいながら、TDPが190Wで補助電源は6pinが2つ必要(GTX 960は120Wで6pinが1つ)ですから、少し注意ですね。

ちなみにどうでも良いかもしれませんが、一般的にTDPは「Thermal Design Power」の略ですが、AMDの場合は「Typical Board Power」を意味します。日本語だと「3Dアプリケーション実行時における典型的な消費電力」だそう。意味は違ってもだいたい消費電力と同じくらいですから、大した事はありませんけれど。

4Gamer.net ― 「Radeon HD 7970 GHz Edition」レビュー。「絶対負けられない戦い」に臨んだ刺客は,GTX 680に勝てるか
http://www.4gamer.net/games/135/G013536/20120621105/

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

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パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

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部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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