Adobe CS6用PCを3種類の販売例で初心者向けに解説

2012年6月22日

ツクモとマウスコンピューターのデザイン用PCがリニューアル。

ツクモがQuadro搭載PCを販売していたとは知らず、原因は他社と比較し価格が高めな為にチェックしておらず、通販ページの導線が分かり難く私が気付かなかっただけ。今回はツクモにしては安めなので勝手に評価。

初心者向けとしてデザイン用PCの違いを解説。

型番が判るBTOメーカー、TSUKUMOは最安機種は約8万円

ニュースリリース掲載サイトが転載や引用するな系なのでリンク無し。ツクモのプレスリリースを参考に、画像は販売ページより。

tsukumo-QS7J-A41-S.jpg

珍しいかも知れない、クリエイターPCでスリムケース。

細く省スペースにしてもBTOパソコン、見た目はダサいのでどうでも良い気がするけれど、Quadro 600はエルザのみの販売でロープロファイル(スリムでも納まる基板の幅)なので合わせてみたのでしょうか。

私くらいの見積り変態になると、構成一覧と本体価格を見ただけで自作より高いか安いか見当が付くけれど、普通判るわけが無いので市販パーツ単品と価格を比較してみましょう。

全て2012年6月現在の最安で百円単位を四捨五入。OSはDSP版で換算、CPUはボックス、型番不明品は私の脳内価格コムより。

  • OS:Windows Home Premium 64bit ・・12千円
  • CPU:Core i5-3450(3.10-3.50GHz、4コア、6MB) ・・15千円
  • マザー:インテル H77 Express(DH77EB ※MicroATX) ・・11千円
  • グラボ:NVIDIA Quadro 600(VRAM:1024MB)ELSA製 ・・18千円
  • メモリ:4GBx2(PC3-12800)SanMax製※スロット空き2 ・・3千円
  • HDD:500GB(SATA3対応)WD5000AAKX ・5千円
  • DVD:スーパーマルチドライブ LG電子GH24NS90 ・・2千円
  • その他:ギガLAN対応、USB2.0x2 など
  • ケース:スリムタワー(EX1/7302T/S
  • 電源:300W

ケースと電源を除く小計は約66千円。

電源付きスリムケースの相場が7千円くらいとすると、7千円くらい自作パーツより高くなる計算。

この価格はツクモにしては安い方で、特にQuadroという数の出ないパーツが混ざっている割に頑張っている方でしょう。

性能としては中の上、AdobeのCSシリーズ用とするならメモリがやや少なめか普通。気になる箇所はUSB3.0が無くHDDが500GBと、デザイン用途なら少なめ、かつ増設が難しい事。

ミニタワーやミドルタワーなら1~3TBのHDDを1~3本くらい後付けで内蔵しても良いけれど、これはスリムなので増設は入っても1本でしょう。

チップセットはインテル7シリーズ、マザーボードにUSB3.0は標準で付いているので、ツクモの書き忘れで無ければケースによる弊害でUSB3.0が無いと推測。

HDDをカスタマイズで上げなければ罠ですな。

BTO PCのカスタマイズは高いので、他の機種にした方が良さそう。

  • QM7J-B41/S(i7-3770、Quadro 600、ミニタワー)・・約9万円
  • QA7J-C41/S(i7-3770、Quadro 2000、ミドルタワー)・・約13万円
  • QA7J-D41/S2(i7-3930K、Quadro 4000、ミドルタワー)・・約23万円

入門用なら9万円、仕事で使うなら13万円PCでしょう。23万円の最上位は、ツクモの場合延長保証がしょぼいので、他のメーカーや自作PCの方が安く付く可能性有り。

私のメーカー修理時代の経験かつ体感で行くと、故障し安いパーツは、HDD>マザー>=グラボ>電源、のような感じ。Quadroは性能が少し上がるだけで価格がアホのように高くなるので、保証の延長が安心。

自作でもELSAはオリジナルで標準3年保証なので、組立が出来るなら自作PCの方が後々交換や増設が自由なので良いかも知れない。

書き忘れそうになったけれど、ツクモは文字を緑にしているようにパーツのメーカーや型番が判る為、一部のマニアには好かれております。私には何故そこが重要なのか解らないけれど。

 

OEM多め量産系BTOメーカー、マウスの最安機種は約6万円

量産パーツで構成し、安く大量販売するマウスコンピューター。マウスはクリエイターPCを本気でやっており、年に数回モデルチェンジしております。

mouse-creator-pc-2012-06.jpg

いつもはQuadro搭載で固めて来るものの、今回はGeForce搭載機種も有り。ノートは当然ながらGeForce。

敢えてQuadroを外して最安の機種を引かせて貰いましょうか。ノートとデスクトップ、それぞれ1種類。仕様一覧が面倒なので手抜きで。

ノートは約6.7万円。

  • OS:Windows7 Home
  • CPU:Core i5-2310M
  • グラボ:GeForce GT640M(1GB)
  • メモリ:8GB
  • HDD:500GB
  • DVD:スーパーマルチ
  • モニタ:15.6型(解像度:1366x768

デスクトップは約5.9万円。

  • OS:Windows7 Home
  • CPU:Core i5-3450
  • グラボ:GeForce GT520(1GB)
  • メモリ:8GB
  • HDD:500GB
  • DVD:スーパーマルチ

デスクトップ側のCPUとグラボの性能が若干上な程度。

いずれもCPUは中の上としても、グラボはVRAM(ビデオメモリ)容量稼ぎとして、メインメモリを節約したような構成。

マウスは今回の新製品以外にも常に十数種類くらいデザイン用として並べている為、用途から性能、価格の優先順で選びましょう。

ビデオカードは、Quadroか、GeForceか、無しか

私はデザインや設計のプロでは無いので、それを目指している人の方が詳しいと思うけれど、簡単にいうとQuadroは3Dで動くデザインをする用。専門用語でいうと、Open GLの処理をする専用と言ってもよろしいかと。動くとは、動画以外に編集中に立体図を動かしてデザインをする場合もこれが該当する事が多め。

GeForceは上でも書いたように、VRAM容量稼ぎなので、メモリを満載しつつインテルCPUの内蔵GPU(インテルHDグラフィックス)を信じるなら無しでも良いかも知れない。実際、私が仕事で関係するデザイン事務所では、Core i3 540(インテルHD~無印)と16GBメモリで仕事をしている現場もございます。

パソコンが安くなったとは言え安い買い物とは言えず、どのような仕事をするか将来を考えて構成を選びましょう。

または、Open GLの処理を使わずQuadroが載っていても問題は無い為、パーツの換装を前提としないなら約2万円盛っておいても良いかも知れない。

 

Adobe CS6用PC3種類の販売例で初心者向け解説(まとめ)

上でまとまった気がするので、私が今からデザイン系の仕事をするならとして、自作PCをやるとどうなるか妄想。

  • OS:Windows7 Home~かPro~※仕事場の環境による
  • メモリ:4GBx4枚
  • ストレージ1:SSD 120GB
  • ストレージ2:SSD 120GB
  • ストレージ3:HDD 3TB
  • ストレージ4:HDD 3TB
  • CPU:上から3番目くらいの性能で(Core i7の何か)
  • ケース:ミドルタワーでメンテし易い物
  • 電源:500Wくらいの安物
  • グラボ:Quadro 600で

メモリはWin7がHomeなら16GBが上限、とは言え4GBメモリが安いのでスロット4本なら満載しても良いと思うだけで特にこだわりは無し。

グラボはとりあえず「デザインやってる」という気分になれるかも知れないとしてQuadroの安物を載せるでしょう。自作は換装が基本なので、2000や4000は型落ち値崩れした後で。

こだわりはどう見てもストレージ群、インテルのSSDでさえ速度や新製品に偏らねば1万円を切っており、HDDは現在3TBが最も割安。

ストレージ1は起動やシステム用、2はデザイン用アプリケーションのキャッシュ用、3にデータを保存し4へ同期でバックアップ。

以上、妄想は楽しいのでPCオタクなら先に理想の構成を考えてみましょう。どうしてもBTOメーカーの既成品が嫌なら自作、または高額になるけれどショップブランドのBTO(オーダーメイド)も推奨。

普通の用途やゲーム用なら量産系BTOメーカーがコストパフォーマンスに優れるものの、デザインや音楽用は需要が少ないので割高になったり構成を選びにくく、BTOパソコン.jpとは言え、何でもBTOパソコンを勧めるわけではございません。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

データ復旧のIUECを勝手に評価
あなたの街の~を勝手に評価
ESETセキュリティを勝手に評価

お知らせ


Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。