BTO各メーカーよりAMD「A12-9800」APU搭載PC発売

2016年10月22日

久々にAMDより新製品が登場。

AMDの新世代プラットフォーム、Socket AM4対応のA12シリーズAPU(CPU)9800を搭載したBTOパソコンが3メーカーよりほぼ同時発売。普段インテルしか見ていないので、たまにはAMDも。

以下、APUをCPUと称しつつ参ります。

BTO各メーカーよりAMD「A12-9800」搭載PC発売

プレスリリースを3種類。

画像に意味は無いけれどドスパラのやつを拝借。

GALLERIA-A-BS

各メーカー共に最上位のA12-9800搭載PCを発売。

ドスパラは1種類、ツクモはA10-9700搭載もある2種類、パソコン工房はA8-9600搭載もある2種類で標準構成は全8機種。

個人的にはドスパラのやる気の無さが賢いと感じており、ツクモは様子見、パソコン工房は勝負に出たか。おそらく数を入れても出ない、大量には売れないと思われドスパラ正解感。

ドスパラを例にすると、以下の構成で税別6.6万円くらい。

APUにA12-9800(3.8GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB250GB SSD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 10 Homeなどを搭載

この程度の仕様にしては6.6万円はやたら高い気がするのでCPUの価格を調べるも、海外サイトでさえ不明となっており不明。

市販最安や私の脳内価格コムで逆算して行くと、CPUが2万円台になってしまうのだけれどもマジなのだろうか。インテルでいうCore i5相当?

パソコン工房やツクモはA10やA8があるので、位置付けを知る為にアスキーのロードマップの一部を拝借。6月の時点なので多少違う部分はスルーにて。

ascii-amd-apu-roadmap-2016

source:ASCII.jp:デスクトップ版Bristol Ridge AMD CPUアップデート (1/3)

左上のA12-9800が元となり、他の型番へと派生しているわけですな。

一つ気になる機種は、パソコン工房のA8-9600搭載の最上位モデルで、上の画像によるとA12の機能低下版、にも関わらずA12より総額が高くなっているので何故かを調べるとブルーレイを搭載。

CPUの性能が下がりブルーレイを積むだけでは価格が高すぎるので更に調べると、AMD Fluid Motion Videoという機能に対応しているそうな。これが何かは1年半前の記事だけれどもASCIIの説明が詳しい。

Blu-rayも動画ファイルも再生できるPCのほうがメリットは多い。ここに、AMDの映像補完技術「AMD Fluid Motion Video」(以下、Fluid Motionと略)を加えるとより動画ライフは幸せなものになる。

source:ASCII.jp:AMDのFluid Motionならアニメが60fpsでヌルヌル動く!! (1/2)

らしいので、動画やるならパソコン工房のブルーレイ搭載が良いのかも知れないという、興味が無いので投げやりにて失礼。

 

Socket AM4とは?A12-9800のベンチマーク3種類

Socket AM4は従来と何が違う?

調べて来た事を箇条書き。

  • 新ソケットでは旧CPUとの互換性無し
  • PCIe Gen3やNVMeなどに対応
  • メモリがDDR4になった

インテル派なら当たり前のような事でも、AM3+以前のCPUが使えなくなる点はAMDファンはショックかも知れない。逆にインテルからAMDへ移る自作ユーザならば分かりやすくなった。

AM4はソケットなのでインテルでいうところのLGAにあたり、チップセットの話は当然別となり、コンシューマ向けは大きく分けて3種類、B350、A320、~300。

AMD-Bristol-Ridge-AM4-Chipset

source:AMD AM4: Bristol Ridge Prozessoren sowie Promontory-Chipsätzen für OEMs

何がどう違うのかは調べても全然出て来ず、情報の無さすぎに驚いた。AMD側が出していないのか、情報収集する人が少なすぎるのか。

A12-9800のベンチマークスコア

これも情報が少なすぎる。

guru3d-a12-9800-bench

source:Socket AM4 - AMD Bristol Ridge A12-9800 Benchmarks

A10-7870Kより少し高性能。他のグラフを見てもだいたい性能は上の画像程度の違いで、消費電力は低下。

もう一つはAMDの公称というか自称でインテルCPUとの比較。

amd-am4-perf-benchmark

source:AMD AM4 Chipset Specs: Gamers Nexus

消費電力で合わせてみたという意味不明な理由なのでしょう。

PCMark 8では、Core i5-6500と同じくらいのスコア、省電力なi5-6500Tとの比較は17%勝っている。

3DMark 11では、Core i5-6500の2倍くらい、省電力同士のA12-9800Eとi5-6500Tの対決でも2倍は行かないまでも大勝利との事。本当かよ。

AMDが自称すると、大抵の場合はそれ以上の結果は他では出ないので、眉唾と心得て話半分か1/3くらいに留めておいた方が良いと思う。

最後におまけでPassMarkのスコア。

passmark-a12-9800

Core i3-4170以上、i3-4340以下。

AMDの4コアは2モジュールなので実質2コア/4スレッド状態、クロックは高くともインテルより性能低めと考えるとPassMarkのスコアが妥当な気がする。

AMDの良さは安さなところ、Core i5並の価格ならば戴けませんな。ドスパラはマザーボードが高いのだろうか。しかし、完成品PCで高価なマザーは無駄なので、やはりCPUが高価なのでしょう。

 

AMDのCPUを搭載したパソコンはどうなのか?(まとめ)

簡単に言うと、インテルと変わらず、完成品としてパソコンを買うなら意識しなくともよろしいかと。

AMD仕様の特徴をやはり簡単に3つ。

  1. CPU性能はインテルと比較し見た目より低い
  2. グラフィック性能はインテルより高め
  3. 性能の割に安いのでPC価格も安い

CPUがいくら4GHzを超えていようとインテルの3GHz程度のベンチマークスコアになる事が多く、8コアと称していても実はモジュールが4つなので4コアだとしてユーザが怒っていたりも。

「AMDの8コアCPUは実際は4コアだ」として集団訴訟を提起-GIGAZINE

グラフィックについては同社のRadeonシリーズを内蔵しており、一般的にはインテルの同等性能や同価格のCPUよりは性能高めと言われる事が多い。

最後の価格はAMDのCPUが安いというよりインテルが高いので完成品のPC価格も比較的安くなり、高性能を求めない業務用や事務用途、ライトユーザが予算を抑えるならアリな感じ。

ところがBTOパソコンでも最近はAMDのCPUを搭載したPCは種類が少なく、国内大手での採用は今でもあるのか不明なほど浸透してい、というか廃れているのが現状。

なぜそうなったのか、全て私の憶測ながら3つ挙げると、

  • 昔ほどAMDのCPU性能がインテルと競えておらず需要が低い
  • 需要が低いので大量に仕入れられず買われない
  • ビデオカードも微妙なので巻き添え

今も昔もAMDの事は良く知らないのだけれども、当時の記憶を掘り返すと、10年くらい前のAMDはインテルのCPUより、安い、高性能、但し爆熱、という自作PCユーザが遊びやすい製品を出していたけれど、今はミドルクラスばかりで中途半端。

ビデオカードも同じで、安い、高性能、但し爆熱が今はNVIDIAに全然追いつけず、CPUと同じくミドル~ばかりで中途半端。

グラボを積むならゲーム用、ゲーム用なら可能な限り高性能、しかしAMDは当てはまらず採用しづらい。グラボ無しなら一般ユーザ向けの大量販売、しかし大量販売するほど売れないのでCPU+マザーボードを仕入れづらい。

加えて中途半端すぎるので自作PCユーザの中でもAMDファンの食指が動かず、インテルへ改宗する人も少なくは無いのだと思われ、ますます売れない悪循環。

AMDでも良いとは思うけれど、インテルと価格&性能がそう変わらないなら良いとも思えずここでも中途半端。

細かい事まで推測すると、仕入れ数が少なければパーツの単価が高くなり、保守在庫(修理用パーツ)も割高になるなら難点でしょうな。

以上。完成品ならばAMDでも良いけれど、AMDを選ぶ理由は特に無いという話のような気がする。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(1)

9800という数字からは、GeForce 9800 GTしか浮かんで来ませんね。マザーボードいじめな補助電源不要版、65nm版と55nm版が混在など、面白かった記憶が。

>この程度の仕様にしては6.6万円はやたら高い気がする
メモリで4,000円、SSDで8,000円、OSで16,000円、マザーで10,000円、ケースで5,000円、電源で3,000円、光学ドライブで2,000円、辺りでどんぶり勘定すると計48,000円。確かにAPUが20,000円くらいな計算になりますけれど、A10の最上位は1.5万円くらいですし、更に上位のA12が2万円程度でもおかしくは無いです。

>何がどう違うのかは調べても全然出て来ず、情報の無さすぎに驚いた
チラッと書かれる程度で、大した情報は無いですね。

PC Watch:AMD、Socket AM4採用のExcavator最終章「第7世代AMD A」シリーズAPU
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1018495.html

北森瓦版:第7世代APU―“Bristol Ridge”とAM4プラットフォームの構成
http://northwood.blog60.fc2.com/blog-entry-8707.html

B350とA320の違い
B350:PCI-Express 2.0が6レーン、USB3.1のGen2が2つ
A320:PCI-Express 2.0が4レーン、USB3.1のGen2が1つ

>もう一つはAMDの公称というか自称でインテルCPUとの比較
差が出ている方のテスト、3DMark 11の総合スコアですから、CPU性能の比較ではありませんね。GPUの性能を測るテストを4種、主にCPUの性能を測るテストを1種、CPUとGPU双方の性能を測るテストを1種、で出る総合スコアが「Performance Test」の結果ですから。

まさか無料版で計測した訳でもあるまいし、Physics Testのスコアだけで比べた方が良かった気もしますが、APUという事で総合スコアを比べたのでしょうかね。

>今はNVIDIAに全然追いつけず
Radeon HD 4000から5000シリーズ時代が、最近だと最高潮の盛り上がりでしたね。HD 5850辺りはコストパフォーマンスも良く、とりあえずRadeonを選んでおけばOKな流れでした。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。