確かに安いが「パソコン価格が史上空前の急落!」は大袈裟

2011年4月11日

2011年4月、ナショナルブランドの春モデルが早くも値崩れ。

BTOパソコンは値下がりは滅多に無く、数週間単位で新製品が出て旧モデルは消える仕組ですが、完成品を大量に生産し販売店で在庫させる有名メーカー、特にノートや一体型はそうも行かず。年に3~4回有るモデルチェンジで旧モデルが値下がりするものですが今年はタイミングが早め。

原因は、インテル6シリーズチップセットのリコールでしょうな。

SandyBridgeを搭載するインテル6シリーズのチップセットは、PCメーカー各社2011年2月から最低でも3週間くらい販売を止めておりました。中には不具合箇所を使っていないとして売っているメーカーも有りましたが普通売りません。

不具合箇所はSATAポートで具体的な対処はマザーボードの交換。ノートのマザー交換はベアボーン丸ごと交換に近いので、富士通以外は一旦海外の工場に返して修理など有ったかも知れず。

過去の記事で「ノートの春モデル処分が早まるかも」と書いた気がしますが、見当たらないので夢だったのかも知れません。

そんな事はどうでも良いので早速価格.comを拝見。

 

NECと富士通の春モデルが急激に値崩れ

 20万円以上が標準とも言える、NECのノートはLavieシリーズより。

nec-lavie-ll750-price.jpg

ネットブックが多い最近のノート系にしては液晶は大きめ15.6インチ。しかし昔の4:3と比較し縦が短くなっており768ピクセルと小さめ。

17インチのノートが各社より普通に発売されている事から、ようやく画面サイズが小さい事に気付いたのでしょうか。デスクトップでやっている私にはいずれにしても小さ過ぎ。

標準構成でCPUはSandyBridgeのCore i5 2410M、メモリは普通に4GB。HDDは750GBとノートにしては大きめですが、高額ノートならSSDくらい載せて欲しい所。

どのくらい高額だったかは価格推移にて。

nec-lavie-ll750-graph.jpg

発売当初、3月上旬は20万円近かったものの1ヶ月で10万円を切っており約半値。これはひどい。確かに史上空前の急落。例年なら2~3ヶ月はかかるほど値下がりしております。

もう1台は、修理代を考えると怖くて買えない一体型ノートもどき。

nec-lavie-vn770-price.jpg

CPUは上のLavieと同じくi5-2410M。ノートもどきと書いた理由はこれで、モバイル用が使われており高い性能を求めてはならない仕様。

ハードディスクが2倍になった程度で、主要なパーツは先のノートと変わり無く。リモコンが付いているようなので地デジも載っているのでしょう。

画面サイズは中途半端な20インチ。ノートより見易いかも知れないけれど、セパレート(本体とPC別)のBTOパソコンなどでは23インチが普通。21.5インチ以下は2万円を大幅に切り、叩き売られていたのは昨年の事。

キーボードやマウスが高級品とは思えず、有る意味凄いパソコンですな。 

nec-lavie-vn770-graph.jpg

発売は3月中旬、1ヶ月経たず18万くらいから約5万円も値下がり。グラフが急落しており激しく見えますが、期間が短いというだけ。BTOパソコン寄りな私にはいずれにしてもセレブ価格。

富士通も2種類で参ります。昨年シリーズ名が変わったライフブック。 

fujitsu-sh76-price.jpg

画面は13.3インチと小さいけれどNECよりCPUが若干上。このようなノートを購入する人はそこまで気にしないでしょうな。メモリ、HDD、OSなど標準的。

価格推移のグラフは面白い事になっております。 

fujitsu-sh76-graph.jpg

一見すると30万円から半値以下になったように見えますが、下の欄に有る参考を見ると発売時期は2月になっており、発売当初は約16万円。どこかのショップが登録を間違えたのでしょうか。見た目は凄いけれど不自然ですな。

差額は3万円、値下がり率は2割も行かず大した事無し。この程度なら昨年までと同様のペース、または緩やかと言えます。

もう一機種は、先に出た三種類とはやや違います。

fujitsu-ah30-price.jpg

タイトルに「価格.com限定」と入っており、他社やBTOメーカーでも有りますが、本当に価格.comでしか販売していない型番。

そうは言えど通常より安く性能が高いとは限らず。6万円少々という見た目は良いものの、CPUはCeleron925、他の仕様は良いとしてもどの程度動作が重くなるか心配。

ショップは富士通の直販のみで競合は無し。富士通が価格コム用に作って登録したのだから当然と言えば当然。

fujitsu-ah30-graph.jpg

発売から3週間後に約1万円の値下げ。

ノートのCPU、しかもCeleronで925という事で見当も付きませんが、価格から見ると、富士通にこだわらなければやはり東芝が有利。

というわけでdynabook、他の比較としてVAIOも見ておきましょうか。

 

東芝とソニーで見る性能に対する適正価格

先にVAIOから。

条件をソニーのノートで価格昇順ソートし、6万円付近を撮影。

sony-vaio-list.jpg

画面サイズは落ちますが、上半分の59800円はCore i3が載っております。CPUがAMDで良ければ15.5インチのAthronIIが約65千円。

他の仕様は見ていませんが、価格を基準にすると富士通よりVAIOの方が良さそうです。富士通の直販は結構高く、ソニーの直販サイトは安めな事も原因かと。

真打のdynabookはどうか。 

toshiba-dynabook-list.jpg

上から2番目に15インチが59800円、CPUはCore i3ですが良く見るとOSがWindows XP。シリーズ名がSatteliteになっておりサテライトは法人向け。Windows7のダウングレード版ですな。

登録日は2011年3月になっておりますが、発売は2010年8月。仕様や検索で判る人なら良いけれど、価格.comで比較する落とし穴。

富士通のライフブックに合わせると下2つが63千円くらいになっており、やはりCPUはCeleronでは無くCore iシリーズが載っております。

 

BTOメーカーのノートと価格と性能を比較

一般的なBTOメーカー、かつノートも普通にやっているとなればマウスか工房ですが、探し易いのでパソコン工房より。マウスでも似たような結果になるかと。 

pckoubou-15inch-note.jpg

初めに挙げたNECのLavieは約9万5千円が最安。当初は20万円近し。

BTOメーカでは上のように初めから値を吊り上げず、おそらく原価から利益率を乗せている単純な価格設定なのでしょう。これが性能に対する適正価格と思います。

初心者の勘違いや自称上級者の知ったかぶりでは、値段が高い理由付けとしてNECの方が品質が上など言われますが、不自然を強引に中和させようとしており全く根拠がございませんし。

性能で比較すると、NECと同じくディスプレイは15インチでメモリ4GB、そしてブルーレイ標準。HDD容量は若干落ちますが、それ以外では解像度がフルHDと細かく、画像下段はCPUがi7なので同程度の価格で性能は上になります。

と言いたい所ですが、過去に何度かやったようにナショナルブランドの値崩れには勝てず、ノートはBTOメーカーでは無くナショナルブランドがお勧め。

主要な仕様からは見えない、これらの付属機能が標準。 

  • YAMAHA製ステレオスピーカ内蔵
  • インテル ワイヤレス・ディスプレイ対応
  • 手書き入力/ジェスチャー機能付きNXパッド

ヤマハのスピーカーが良いかは知りませんが、テレビ側を対応させるなら無線でHDMI映像を飛ばせるインテルのワイヤレスディスプレイに対応。更に手書き入力などにも対応しています。

くだらない機能満載なので私は全部要りませんが、ここで差が付きます。

  • Microsoft Office Home and Business 2010

PowerPoint有りのExcelとWord。他に要らないソフトも抱き合わせですが、このオフィスのみで3万円近い価値。マイクロソフトのオフィスが高いだけとも言います。

CPUや解像度が違う為、パソコン工房とは比較出来ませんが、オフィスが付いた今回のLavieは11万円くらいしても良さそうな価格と言えます。

MSオフィスを確実に使わないなら無駄なのでBTOメーカーでも良いでしょう。用途以外に、オフィスが使えないなら価値は無し。私に40万円とかするAdobe CS5を与えるようなものです。 

 

確かに安いが「パソコン価格が史上空前の急落!」は大袈裟

さて、確かに急落と言える値崩れで史上空前とも言えますが、私に言わせると「だからどうした」程度。

ニッケーは引用やリンクが無理らしいので2chまとめより。

暇人\(^o^)/速報:パソコン価格が史上空前の急落! 17万円の高機能ノートが9万2000円
http://blog.livedoor.jp/himasoku123/archives/51615732.html

急落の後の「!」マークが余計で、多数の2chまとめ系の無断転載サイトでは、タイトルの後に「今買え」のような煽りが付属。

急落というだけで時間が短縮されたのみ。3ヶ月掛かる所が1ヶ月になっただけで騒ぐ事でも無いでしょう。

通常と今回の価格推移をかなり適当にグラフ化でイメージ。

2011-note-price.jpg

薄い青がいつもの推移、濃い方が今回の2011年春モデル。

6月には夏モデルが発表になり、発売日が決まると春モデルは最終処分価格まで値下がり、そこで買えと私は言っているわけですが、今回は春モデルの発売と夏までの期間が短縮され、急落して当然と思えます。

濃い青を先に切っている理由は、今値崩れの激しい売り方が納得出来ない為で、夏モデルが早めに出ると予想します。良く外れます。

冒頭付近で書きましたが、ノートでチップセットのリコールは本体丸ごとのようなもの。脳内をメーカーの中の人として妄想すると。

  • 2月:春モデル発射準備完了、しかしリコール
  • 2月:対応を検討しつつ回収、在庫を海外の工場へ返却手配
  • 3月:交換するより作った方が速いので改めて製造し発売
  • 4月:夏モデルの開発、企画。春モデル処分を早める

インテルがどこまで金を出したか気になりますが、今回はそれは置いておき。

春モデルを作り過ぎると夏発表までに売り切れず、しかし他社と競合する製品が無ければ販売計画は大きく未達成となり株主がビビる。

ニッケーのタイトル通り急落では有るものの最終的な処分価格では無し。

価格.com基準では有りますが、ノートの買い時は発売時の市場価格の45~55%値下がった時が底値。半値前後なったタイミングが最良と見ております。例として、Lavieは47.8%の値下がりなので買い時でしょうな。

BTOパソコンのブログなので一応BTOを持ち上げておくと、保証期間過ぎて1回でも故障するとBTOメーカーの方が安くなります。NECなどは修理が購入額以上になる可能性も高めで、使い捨てるレベル。

ノートを買うなら長期保証をお勧めします。

今月のオススメBTOパソコン

リンク用ソース

コメント(5)

>原因は、インテル6シリーズチップセットのリコールでしょうな
冒頭で原因から入ったので、てっきりIntelが叩かれるのかと思っていたら…
>ようやく画面サイズが小さい事に気付いたのでしょうか
>高額ノートならSSDくらい載せて欲しい所
>キーボードやマウスが高級品とは思えず、有る意味凄いパソコン
>修理が購入額以上になる可能性も高めで、使い捨てるレベル
全編通してNECが斬られててフイタ  もう許してやってw

>ノートはBTOメーカーでは無くナショナルブランドがお勧め
確かにそうなんでが、余計なモノ盛りだくさんにはかなーりうんざりきますよw

>マイクロソフトのオフィスが高いだけとも言います
ワロタ  いや、ホントのことなんですけれどもさw

>2chまとめ系の無断転載サイトでは、タイトルの後に「今買え」のような煽りが
でもあれはそういう住人達の煽り合いというか、センスの効いた掛け合いが面白いのであって、それを楽しむ場所なんだと思うんですw

>ノートの買い時は発売時の市場価格の45~55%値下がった時
あれ? 要点ってか、今日の記事これだけ覚えとけばそれでよくねw

お初お目にかかります。割と昔からここにはお世話になっております

「パソコン価格が史上空前の急落!」。うーむ、素晴らしい煽り文句
恐らくそのスレの>>1は扇動家の才能があるのではないでしょうか?w


まぁノートパソコン買いませんけどね

>ノートはBTOメーカーでは無くナショナルブランドがお勧め
あの余計なソフトウェアのてんこ盛りを削除する手間を嫌だと思わない、あとノートPCにグラボは要らないと言う人ならナショナルブランドの方が良いのかも。

>マイクロソフトのオフィスが高いだけ
確かに、というかWord、Excel、PowerPointは欲しいけどMicrosoft Outlookは要らないのにOffice Personalには必ず抱き合わせで付いてくるんだよなあ、HDDの容量のムダ使いなのに。

>ノートの買い時は発売時の市場価格の45~55%値下がった時
次期モデルが出る時を狙って現行モデルを買う位で十分かも。
まあ狙った機種が無い可能性が有るけど。

ただひたすら性能を求めるタワーPCとは対照的、
ノートPCは多機能性が重要です。

FMVだと光るタッチパッド、スクロールパッド、ワンタッチボタン、指紋センサー。
NECだと手書きパッド、ワンタッチボタン。
ソニーだとFeliCaポート、(一部機種には)Splashtop、指紋センサー。
dynabookなら… ら… た、タッチパッドON/OFF切り替えボタンくらい?w

地味に便利な機能があるという点では、
ノートはタワーより上です。
まぁ、シンプル is ベストな人には向きませんが。


あと、ノート全てにおいて、「見た目」が重要ですよ。

ノートPC、ボードPC、キューブPC、スリムタワー、マイクロタワーは
「インテリアと合うから」って理由で選ぶ人も案外多く、
LaVieやFMVやVAIOは、どのPCも見た目がよく、カラーバリエーションが多く、愛着が湧きます。
逆に言えば、ドスパラ、工房、マウスなどのは
色が黒のみ、とにかく性能重視、と、
ノートとしての魅力を半減させていて、まさに邪道。
デスクトップ志向のBTOメーカーのノートはダメです、
そういうメーカーなら素直にタワーで。

というか性能面においてノートがミドルタワーに勝つことは
99%無理なので、ノートは性能より利便性で選ぶしかないかとw

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BTOパソコンメーカー比較

マウスコンピューター

高性能: ★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★★

初心者: ★★★★★

令和時代の鉄板スタンダードなPC初心者向けメーカー。標準構成のバランス感覚が突出しており、私でさえケチを付けることが滅多にできない。性能の下から上まで幅広く実用的。

パソコン工房

高性能: ★★★★ 保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安定: ★★

初心者: ★★★★

性能とパーツの相場がある程度わかる人なら標準構成が多いのでコスパ重視で選びやすい。同じに見える同じ価格でも仕様の違いがどうなのか判る人には最適。

ドスパラ

高性能: ★★★★ 保証: ☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★★

昔はドスパラ=BTOだったけれど最近は普通のパソコンに力を入れておらず、2018-2019年の偽インテルチップ中華SSDの件が未解決なので信用問題的に何とも言えない。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安定: ☆☆

初心者: ☆☆☆☆

10年以上前まではDELL=初心者向けの安いパソコン、それはもう通用しておりません。クーポン適用後が適正価格だと見抜けるパソコン詳しい人向け、または大人買いで割安になる法人向け。

日本HP

高性能: ★★★☆☆ 保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★

初心者: ★★★☆☆

コスパと性能以外にも見た目も重視したいならHPのノートも選択肢としてアリ。自社製造状態なのでBTO=ダサい印象は払拭されるかと。デスクトップは法人用、ゲーミングは海外向け。

FRONTIER

高性能: ★★☆☆☆ 保証: ☆☆☆

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ☆☆☆

初心者: ★★★☆☆

フロンティア神代の解散後、現所長のパワハラがひどいとタレコミが複数あり、私から内情を運営会社へ伝えると逆ギレされて私を訴えるぞと謎すぎる返しがあり困惑中。

サイコム

高性能: ★★★★★ 保証: ★★★

コスパ: ★★★☆☆ 安定: ★★★

初心者: ☆☆☆☆☆

PC自作しない中~上級者向け、昔ながらの2chおっさん御用達な鉄板メーカー。動かない構成でも購入できるので初心者にはおすすめ不能。量産系BTOのようにコスパ悪くならないのでサイコムだけは自由なカスタマイズを激しくおすすめ。

※並びはBTOメーカーの知名度の順(暫定)で、大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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ヒツジ先輩

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。