配線不要で有線LAN可能なTL-WPA4220KITレビュー

2018年1月17日

TP-LINK製品レビューその3。

3階一戸建ての豪邸にお住まいのAさんより三度目のご相談。無線LAN中継の電波が3階では途切れてしまう事があり何とかしたいとのことで、以前から目を付けていたPLCアダプタなる製品を導入。

珍しい機器と思うので知るだけでもどうぞ。

TP-LINK製「TL-WPA4220KIT」実機と設定

現物の箱、前と後ろ。

4220kit-00-box

3年保証とは豪快。ま保証期間手厚かった頃のロジクールを思い出す。

側面。

箱の側面

本体のデカい方は最大300Mbpsのb/g/nに対応。

この製品の特徴は無線LANなWiFiでも有線LANケーブルでもなく、コンセント内の電線で有線LANしてしまえるところ。初めて知った時信じられず、実際動くまでまともな製品とは信じておりませんでした。

フルセット。

TL-WPA4220KIT中身フルセット

本体2個とLANケーブル2本。他はTP-LINKの製品らしい簡単マニュアルのみが役立つくらい。保証書が2つある理由は本体が2種類のセット販売なためでしょうな。

電源プラグとLAN端子を見ると小型さが判る。

コンセントのプラグ面

無線付きの方はLAN端子2つ、有線のみは1つ。

マニュアルの表。

簡易マニュアル表

ボタン押せばつながるらしい。

裏面はSSID統一するなどの少し詳しめな設定変更が主な内容。

簡易マニュアル裏

ここまで見てこれでOKなら、コンセントに挿してボタン押すだけ。後はケーブル繋げば10分程度で作業完了するくらい簡単。

設定はアプリで見てPCで変更が楽

かんたん設定ガイドで足りてしまうなら本当に簡単だけれども、もう少し奥まで行こうとするとこのメーカーは詳細設定の案内が不親切なので私が代わって解説。

とりあえずアプリ落としましょう。いきなりPCでログインしようとしても無理。IDとパスワードが判らないというか判らなかった。勘の良い人には一発で解りそう。

答え先に言うと、IDとパスワードはいずれも admin で通る。

どちらもadmin

私のように英語は自動的にスルーする眼をお持ちなら下をきっちり読みましょう。どちらもadminと書かれておりました。

ログインすると情報が表示されるのでMACアドレスなどを見るならここで。

アプリ

左がワイヤレス付な2017年12月発売の4220、右は旧製品と同じ4010。無線の方はPCで設定画面へ行きたいので、Web Configration へ。そのまんま変更しても良いけれど、私はパソコンでやりたいのでローカルIPアドレスをブラウザへ入力してジャンプ。

PC設定画面

こちらはアプリとは違い、他のTP-LINK製品と同じく日本語化されております。とりあえずIDとパスワードを変更し、Aさん邸用にSSIDも変更し、日時が合っているか確認して出撃準備完了。

もちろん私の自宅でも実際つながるか試した。

 

TL-WPA4220KITの初期設定から実測するまで

こう何度も使いまわすならもう少し分かり易く書けば良かった、Aさん邸のイメージがこちら。

A氏邸

右下の赤い無線LAN親機の場所へ外から光回線。その親機となぜかac接続できている中継が2Fのやや右、青い辺りの廊下の壁のコンセントに挿さっております。

Aさん邸でもペアリングできているかテストするため、親機にアダプタ1(TL-PA4010)を取り付け、すぐそばのマルチタップへアダプタ2(TL-PA4220)を挿すと当たり前のようにペアリングOKランプが3秒くらいで点灯。

ならば行けるだろうと、いきなり3F部屋6の位置にある寝室へアダプタ2を挿し試すとつながらない。ペアリングのLEDが消灯のまんま。やり直してみようとAさんが1Fリビングでアダプタ1、私は部屋6でアダプタ2のボタンを押すも駄目。 

距離が少しあるのでマルチタップではダメなのか?と推測し、どちらもコンセント直挿ししてみるもうんともすんとも状態。

部屋6に原因があるのだろうか?と思い、アダプタ1も部屋6まで持って来て挿すとすぐペアになる。そしてアダプタ1を2Fリビングまで持って行けどもやはり部屋6とつながる。

しかし1Fの廊下でダメなところでAさんがこの建物の設計に気付き、意外な事実が告げられたのである。ちなみにAさんは設計士でこの建物のデザインを自作した職人でもある。

分電盤が別ではつながらない<-当たり前

普通の家に分電盤(ブレーカーとか漏電遮断器あるやつ)が2つもあるとは想像さえしていなかった、このご自宅、災害用に2Fと3Fは住宅用分電盤が1Fなどとは別になっていた件。要は、1Fと2F以上の電線は建物の外で合流している感じ。

理由は2~3Fは太陽光パネルからの電気をコンセントへ直結できたり、実は自家発電機があるなどビルかよ感が半端ござらなかった。

その太陽光発電直結して日中限定でマイニングすればはかどりそうと思ったけれど、電気は使って節約するより電力会社へ売った方がもうかるらしい。

それは良いとして、こうなると素直にはつながらない。このままではPLCアダプタが役に立たない。しかし無線LAN親機と中継は5GHzのacでつながっているのだから、中継から有線でアダプタ1をつなげばOK。

3F部屋6での無線LAN接続、中継へつなげた場合。

g-speedtest-wifi

そして今回、PLCアダプタにした場合。

g-speedtest-plc

私のメインPCかよ感。5m有線LANでルータ直結と同じレベルの速さ。

但し今回のお題は速度の高さではなく通信の安定性、途切れない事が重要なので、私の友人の会社へSkypeをつなぎライブで10分くらい放置してもらったところ見事一度も切れず、任務完了。

本当に大丈夫か10日以上経過し、Aさんへ聞くと素晴らしく安定しているとの事なのでこれで良かったのでしょうとしてようやく1記事することができた。

自宅内にアクセスポイント3つもあるとかわけがわからん。まあこの状態なら仕方ないのか。

arp-a

番号抜かして設定はしていないので本当はもっとある。この後、PLCの無線付(本体4220の方)は192.168.1.253、無線なし(4010)は192.168.1.252に設定。これ以上LANの中継関連機器が増えると250番代足りない。

 

PLCアダプタでのLAN中継は大アリだと思う

価格コムでの口コミでは、「PLCは遅い」「こんな物を使うくらいなら無線の中継を置くべき」などと書かれていたのでやや不安になりつつ実際に導入してみたところ、全然遅くはないし無線より遥かに安定した通信が可能。

Aさん宅の条件では、無線LANの中継器からPLCアダプタを経由するというやや邪道な形になってしまったものの、無線LAN親機と中継が安定してつながっているならPLCも安定した通信が可能。

私はPCハードウェアには比較的詳しい方だけれども、ハンダ付けとか電気設備の知識はPCハードほぼ関係ないので無知に近く、「コンセントの電線利用して通信とか正気なのか?」と疑っておりました。

TP-LINKのマニュアルでは、初期設定以外ではコンセントへ直接挿すよう書かれてはいたものの、マルチタップに接続しても全然平気、速度変わらなかった。

無線LANの萎えたりムカつくポイントは2つ。

  • a(5GHz)系・・・aは障害物、acは障害物に加え距離に難点
  • b/g(2.4GHz)系・・・電子レンジが無敵すぎて無理ゲー

PLCはこれら全然関係ない、通信無双。最大の利点は安定した通信状況を追加の配線工事無しで素人でも導入できる、マニュアルの日本語読めて掃除機を使えるならPLCアダプタも使えるレベルで簡単。

しかも旧式な無線LANのようにパソコンから機器の中へアクセスし設定なぞ全く無くてもOK。PCLアダプタ同士をWPSやAOSSのようにペアリングするだけで後は有線LANケーブルを物理的に接続すれば他に何もせず設置完了。

更にこのTL-WPA4220KITが機能以外に優れている点はコスパで、a系の通信不要な最大300Mbpsで良いなら無線LAN子機機能がオマケ付き。旧モデルとの価格差を考えると1,500円で小型Wi-Fi子機が付いてくるようなもの。

これでAさんは寝室で安定したテレビ電話状態を維持しつつ、以前は遠く電波弱めだった中継までのWi-Fi接続が手元に来るのでスマホなどのサブ端末も高速化可能。アクセスポイントが増える難点はあるけれど。

4010が何台増設できるかは知らないので確証はないものの、企業ならば会議室へ4010、または4220の単体をコンセントへ挿せば、比較的高価な中継なし、必要なら延長コード状態の有線LANで安定した通信が可能になりそう。

以上。

PCL不信が完全に消えた。3年保証はTP-LINKのサポートがクソらしいのでアテにしないとしても、3年はぶっ壊れない自信があると思えば無線LAN機器としては優秀な方だと思う。

上でTL-PA4010を旧製品と書いたけれど正確には型番が無線付のTL-PA4220と違うだけなので、TL-PA4010KIT(4010の2個セット)も、TL-PA4220KIT(4010+4220)有線の性能は変わらないはず。

TP-LINK、世界シェアは高いが中国企業ならではの雑さ不親切さを感じたり、設定画面がBuffaloやNECほど分かり易いとは言えないが、コスパ重視な高機能が良いなら選択肢としておすすめ。

ちなみに私は金もらってレビューした事は過去一度もございません。勝手に買って勝手にレビューしております。が、信じるか信じないかはお任せ。

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リンク用ソース

コメント(7)

>ちなみにAさんは設計士でこの建物のデザインを自作した職人でもある。
古い建て屋なのでしょうか。
ここ10年ぐらいなら、建設時に有線LAN宅内配線は検討しなかったのでしょうか。
5Eぐらいで配線しておけば、光1Gでも十分です。
一般人ではなく設計士なら尚更だと思うのですが。

PLCには関係無いですが、ふとそう感じてしまった物で。
我々のようなPC多数持ちは世間から見れば異常かも知れませんが、DLNAというのもありますからね。

家庭や事務所内の電気配線によっては、使えないことがありますね。
(単相3線式で、片方がL1(赤-白)系統の100Vコンセント、もう片方が L2(黒-白)系統の時)
あとは短波ラジオを使う方には影響がある(電源を電池からとるのは問題なし)と聞いたことがあります。

>3階一戸建ての豪邸にお住まいのAさんより三度目のご相談
私なら「そろそろ専門家に金を出して相談してくれ」と思う時期。

他人のPCなりネットワークなりをあれこれ設定する場合、まずは「私が居なくなっても困らないように」シンプルな操作と構造になるよう努めるため、労力と手数が半端では無いです。相談される度に「自分のモノは自分でやるか専門家に仕事させろよ」と思う次第。

>TP-LINK製「TL-WPA4220KIT」
Amazonでの評価は星4つとまずまず。WPSボタンがある点は特に便利ですね。

Amazon | TP-Link WiFi 中継機 PLCアダプター TL-WPA4220 KIT
https://www.amazon.co.jp/dp/B077X2WPHT

>そして今回、PLCアダプタにした場合。
これだけ速いなら、1階→2階なんぞの短距離でも、無線ルータではなくPLCルータで繋いだ方が速い可能性もありそう。

>コンセントの電線利用して通信とか正気なのか?
ADSLも電話線にデータ信号を乗せて通信していますし、それを考えれば関西は60Hzで関東は50Hzとか周波数帯のある電力線が、データを乗せて通信できるのは当然といえば当然。

>PLC
その昔、短波帯使ってるアマチュア無線の人達が結構反対してたような記憶がありますね。あと短波放送も言及されてたような?

結構スピード出てる感じですね、もっと遅いのかと思ってた。
HD-PLCとも少し違うようだけども面白そうですねぇ。
購入検討してみようかしら?

「目の付けどころがTP-LINKでしょ。」

>おそらく築10~20年くらいと推測。
その頃なら無かったんでしょうね。

>設計の段階からLAN配線も突っ込むのは集合住宅か企業くらいしか・・・
今では、個人の家でもLANとTVの配線は普通のようです。
我が家(8年前)も娘宅(6年前)も最初から仕様に入ってました。
我が家なんかカテ5E以上にしてくれと言おうと思ったら、カテ6で配線すると先に言われてしまった。

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